映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

ブログ終了にあたり、たくさんのあたたかいコメントをお寄せいただき、本当にありがとうございました。
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長い間のご愛顧に心より感謝いたします。

プチレビュー07下旬

俺たちフィギュアスケーター

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男子フィギュアのペアという暑苦しいアイデアだけで勝ったも同然だ。下ネタ満載で、品位のかけらもないおバカなコメディなので、良識派には勧めない。だが、日頃エラそうにコ難しい映画評をブッている輩(注:筆者含む)に限って、こういう映画が大好きだということを、私はちゃーんと知っている。

ちなみに原題「BLADES OF GLORY」から、ボン・ジョヴィの名曲「BLAZE  OF GLORY」をパロッた内容かと勘違いする音楽ファンがいそうだが、どうも関係ないようだ。むしろ邦題がフェレルの出演作「俺たちニュースキャスター」を安易に踏襲したもので、日本側の扱いの軽さが伺える。

勘違い系のワイルド男チャズと、ちっとも美しくない白馬の王子様系ジミーは共に実力あるスケーターだが、その真逆のキャラが災いし犬猿の仲。大会でダブル優勝したはいいが表彰台で大喧嘩し、スケート界から永久追放されてしまう。規則の盲点をつき、前代未聞の男子ペアとして復帰した彼らだったが…。

日本でも大人気のフィギュア・スケートというのは、ピラピラ・派手派手な衣装に、ビールマンスピンやイナバウワーなどの非常識な体のポーズ、“氷の上”で演技する真意さえ不明のナルシスティックなダンス系競技である。美しさと高度な技術に惑わされるが、落ち着いて考えてみれば、極めて不自然な珍スポーツと言えよう。これをコメディのネタとして再認識した製作者はスゴい。米国では大人気・日本ではさっぱり不人気のウィル・フェレルと、「バス男(原題:ナポレオン・ダイナマイト)」の脱力キャラがハマッていたジョン・ヘダーという絶妙な組み合わせで、とことんおバカな映画を作ってしまった。しかも新旧有名スケーターが惜しげもなくゲスト出演。チョイ役でルーク・ウィルソンの登場もあるサービス精神も嬉しい。こういう映画は、根性もポリシーもいっさい不問で、最高に楽しめるのがイイところなのだ。堅いことを言うのはヤボである。

手先に孔雀の頭を付ける衣装センス、北朝鮮がらみの命がけの必殺技、サーシャ・コーエンの懐の深いバカ演技、あまりにアホらしいSF調ラスト。笑い所を数え上げたらキリがない。あぁ、日本公開、おめでとう!2007年ベスト・コメディはこれで決まりだ。

【75点】
(原題「BLADES OF GLORY」)
(アメリカ/ウィル・スペック、ジュショ・ゴードン監督/ウィル・フェレル、ジョン・ヘダー、ウィル・アーネット、他)
(爆笑度:★★★★★)

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AVP2 エイリアンズVS.プレデター

AVP2 エイリアンズVS.プレデター 完全版 コレクターズBOX (FOX限定プレデリアン・フィギュア付) [DVD]AVP2 エイリアンズVS.プレデター 完全版 コレクターズBOX (FOX限定プレデリアン・フィギュア付) [DVD]
題名が複数形VS単数形であることに注目。今回の主役はプレデターから生まれたプレデリアンだが、モンスターはどちらも黒っぽく区別が付きにくいのが難点。映画は、2種類の宇宙生命体がなぜか地球で大喧嘩する迷惑なお話だ。人間は逃げて死ぬだけで何の役割も果たさないから情けない。「政府はウソをつかないわ」という日米共に冗談にもならないセリフが笑いを誘う。残酷描写と二流俳優、ありがちなラスト。B級映画の域を出ない凡作だ。
【40点】
(原題「Aliens vs. Predator: Requiem」)
(アメリカ/ザ・ブラザーズ・ストラウス監督/スティーヴン・パスカル、レイコ・エイルスワース、ジョン・オーティス、他)
(はた迷惑度:★★★★★)

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北辰斜にさすところ

北辰斜にさすところ [DVD]北辰斜にさすところ [DVD]
旧制高校のバンカラな友情を描き、年配の映画ファンの胸を熱くしそうな映画だ。途中、戦争の悲劇を盛り込むが、野球を愛し、自由でのびのびとした彼らの青春の輝きの方が印象に残る。鹿児島の七高と熊本の五高はライバル同士。だが“敵”への敬意は忘れない。現代の学校制度との対比を盛り込むなどの工夫で、若年層へのアピールがほしかったところ。生真面目な作品だが、クスリと笑えるセリフもあり意外にも楽しめる。
【50点】
(日本/神山征二郎監督/三國連太郎、緒形直人、林隆三、佐々木愛、他)
(女ッ気度:★☆☆☆☆)

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レディ・チャタレー

レディ・チャタレー ヘア無修正完全版 [DVD]レディ・チャタレー ヘア無修正完全版 [DVD]
あまり知られていない第2稿を映画化した文芸映画。自然を美しくとらえたカメラや心理描写はすこぶる丁寧だ。貴族の妻コンスタンスと森番バーキンの恋は、不倫にして身分違いの恋だが女性に罪の意識はなく、幸せそうなその言動はほとんど“天然”。互いの体を花で飾り、雨の中ではしゃぐなどの描写は小説の文字では美しいかもしれないが、映像だと引いてしまう。バーキンのルックスに全く魅力がないのが何より致命的だった。
【65点】
(原題「LADY CHATTERLEY」)
(仏・英・ベルギー/パスカル・フェラン監督/マリナ・ハンズ、ジャン=ルイ・クロック、イポリット・ジラルド、他)
(映像美度:★★★☆☆)

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再会の街で

再会の街で [DVD]再会の街で [DVD]
米同時多発テロを描く映画も、事件そのものから遺族の気持ちへとスライドしてきた。時間の経過を感じるが、腫れ物に触るような描写を見ると、やはり傷は深い。主人公はやつれた元ルームメイトに再会、妻子を一度に失くし心を病んだ彼の力になろうとする。アダム・サンドラーが狂気すれすれの難役を好演。キッチンのリフォームを繰り返す短いエピソードが泣ける。家族への思いに収束する展開は平凡だが、真摯な人間ドラマのあと味は悪くない。
【75点】
(原題「REIGN OVER ME」)
(アメリカ/マイク・バインダー監督/アダム・サンドラー、ドン・チードル、リヴ・タイラー、他)
(家族愛度:★★★★☆)

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魍魎の匣

魍魎の匣 スタンダード・エディション [DVD]魍魎の匣 スタンダード・エディション [DVD]
小説と映画は別物なので、大胆な換骨奪胎はよしとする。だが故・実相寺昭雄の後続が、品位に欠ける娯楽系監督原田眞人で良かったのか?との疑問が残った。少女連続失踪と謎のハコ事件に京極堂らが挑む物語は、複雑でまとまりがなく、集中力が必要。加えて、上海ロケは、美しいがどうにも日本に見えず苦笑を誘う。ところで、美人女優の黒木瞳は声としゃべり方がカマトトで個人的にいつもNG。題名の読みは“もうりょうのはこ”。
【60点】
(日本/原田眞人監督/堤真一、阿部寛、椎名桔平、黒木瞳、他)
(猟奇度:★★★☆☆)

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ペルセポリス

ペルセポリス [DVD]ペルセポリス [DVD]
センス溢れる映像は、ほとんどが美しいモノクローム。色彩がないからこそ際立つ構図の鋭さや作画の個性など、このアニメの魅力は尽きない。常に前向きなイラン人女性マルジの激動かつユーモラスな半生を活写する。意外とのびやかだった王政期のイランの事情も巧みに盛り込み、自由の意味を問う知的な映画だ。優しくりりしい祖母がマルジに言う「これから沢山のバカに会うだろう」のセリフが最高だ。イランでは上映禁止の話題作である。
【80点】
(原題「PERSEPOLIS」)
(フランス/マルジャン・サトラピ&ヴァンサン・パロノー監督/(声)キアラ・マストロヤンニ、カトリーヌ・ドヌーヴ、ダニエル・ダリュー、他)
(ユーモア度:★★★★☆)

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茶々 天涯の貴妃(おんな)

茶々-天涯の貴妃(おんな)- 通常版 [DVD]茶々-天涯の貴妃(おんな)- 通常版 [DVD]
悲壮美路線の東映が放つ、変化球的な時代劇大作だ。秀吉の側室の茶々こと淀君の波乱の人生を描く物語だが、主役は元宝塚男役スターの和央ようか。りりしい男装も披露し、女性ファンの声援が聞こえそうである。男役風の演技を強調したのは、新たな客層を掴もうとする新機軸。現代的な女性像は新鮮で悪くない。ただ、古狸で思慮深い家康役に中村獅童はないだろう。豪華な衣装や、闇夜に崩落する大坂城など、華麗な映像が見所だ。
【70点】
(日本/橋本一監督/和央ようか、寺島しのぶ、高島礼子、渡部篤郎、他)
(ゴージャス度:★★★★☆)

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ユゴ 大統領有故

ユゴ [DVD]ユゴ [DVD]
79年のパク・チョンヒ大統領暗殺は、韓国ではタブー視される題材。この映画は大統領の遺族からクレームが付いたといういわく付きだ。真偽は別にして、密室での独裁者暗殺の顛末は、あまりに無計画な成り行きでちょっと唖然。とはいえ政権交代が行われたのは事実で、歴史とは案外こういうものなのかもしれない。実力派ハン・ソッキュが、シリアスなのにどこかユーモラスな演技で上手さを見せる。“有故(ユゴ)”とは事故に遭うという意味。
【70点】
(英語原題「THE PRESIDENTS'S LAST BANG」)
(韓国/イム・サンス監督/ハン・ソッキュ、ペク・ユンシク、ソン・ジェホ、他)
(シニカル度:★★★☆☆)

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ルイスと未来泥棒

ルイスと未来泥棒 [DVD]ルイスと未来泥棒 [DVD]
パーフェクトに練られた物語にほれぼれした。孤児院育ちのルイスはまだ見ぬママに会うため、メモリー・スキャナーを発明するが、未来泥棒に機械を盗まれる。未来へ、そして現在へと戻る時間旅行の間に、意外にして絶妙な人間関係を盛り込んだ脚本が見事。ピタリと合う辻褄、普遍的なメッセージ、SFらしいポップな色彩と、才人ジョン・ラセターの参加で全てのクオリティが高まった。併映のミッキーの短編が、これまた味があって良い。
【80点】
(原題「MEET THE ROBINSONS」)
(アメリカ/スティーヴン・J・アンダーソン監督/(声)ダニエル・ハンセン、アンジェラ・バセット、 トム・セレック、他)
(感動度:★★★★☆)

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