映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「フィフティ・シェイズ・ダーカー」「ハクソー・リッジ」「結婚」「ありがとう、トニ・エルドマン」etc.

映画レビュー2011

映画レビュー「宇宙人ポール」

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◆プチレビュー◆
笑って泣けて、そして感動するSFコメディ「宇宙人ポール」。外国人から見たアメリカ文化評としても楽しめる。 【75点】

 SFおたくのイギリス人青年、クライブとグレアムは、長年の夢だったコミックの祭典「コミコン」と、アメリカ西部のUFOスポット巡りを満喫していた。旅の途中、彼らは“エリア51”で本物の宇宙人ポールと遭遇。激しく驚きつつも、ポールを故郷の星へと帰すために悪戦苦闘するハメになる…。

 UFOマニアの聖地であるネバダ州“エリア51”には、さまざまな伝説がある。多くの映画で描かれたその場所で、リアル宇宙人に会えたのは嬉しい驚きだが、ポールと名乗るこの宇宙人ときたら、英語が達者で、陽気でフレンドリー、下品でお調子者という困ったヤツだ。実は政府によって囚われていたというポールが、半世紀にわたり、アメリカのサブ・カルチャーに、多大な影響を与えていたという設定は、SFファンならずとも思わずニヤリとしてしまう。

 外国人から見たアメリカ文化を語るのに、サイモン・ペッグとニック・フロストという英国コメディ界の名コンビを配したのが何より上手い点だ。世界をリードするポップカルチャーの震源地であるアメリカは、同時に、狂信的な宗教や、銃依存の体質、さらには異文化を否定する保守的な思想をも内包する矛盾した大国だ。故郷の星へと戻ろうとするポールを強制的に捕獲しようとする謎の組織には、管理社会による恐怖政治の匂いさえする。英国発のこのコメディの批判精神は、笑いのオブラードに包まれてはいるが、思いのほか鋭い。

 そんな批判精神と共に見逃せないのは、劇中に散りばめられた、多くのアメリカ映画の名作へのオマージュだ。ポールが電話でヒントを与えているのは、無論「E.T.」のスティーブン・スピルバーグ監督だし、ポールを捕獲しようとする組織の親玉は、「エイリアン」シリーズのシガニー・ウィーバー。排他的な住民から迫害されながらの旅は「イージー・ライダー」そのものだし、町の映画館では「激突!」が上映されている。微細な目配りが実に楽しい。

 固い絆と熱い友情で結ばれたポールと同行者たちの旅の最終地点には、人類の想像を絶する驚きの光景が待っている。ポールというその名の由来を知ったとき、不覚にも目頭が熱くなった。進化論の是非はさておき、ポールみたいな地球外生物に会えたなら、どんなに愉快なことだろう。逃避行スタイルのロード・ムービーは、映画ファンを夢中にさせるパロディと、小粋なセンスの感動が詰まった快作。何より、いろいろと問題はあっても、やっぱりアメリカという国への愛を表明する、勇気あるメッセージを感じるのだ。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)笑って泣けます度:★★★★★

□2010年 米・英合作映画 原題「PAUL」
□監督:グレッグ・モットーラ
□出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、ジェイソン・ベイトマン、他
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映画レビュー「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」

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◆プチレビュー◆
大スターが本気で挑むスパイ・アクション「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」。これぞエンタメの王道だ。 【75点】

 ロシア・クレムリンで大規模な爆破テロが発生する。事件の容疑をかけられたイーサン・ハントと彼のチームは、米大統領が発令した“ゴースト・プロトコル(架空任務)”によって、極秘諜報機関IMFの存在そのものを抹消され、スパイの称号を剥奪されてしまう。さらなるテロを防ぐため、何より自らの汚名をはらすため、彼らは中東のドバイへと飛ぶことになるのだが…。

 「ミッション・インポッシブル」は、もともとは60年代の人気TVシリーズ。それをトム・クルーズ主演でゴージャスに映画化したものだが、今や“トム・クルーズの”ミッション・インポッシブルと言っても過言ではない。毎回大ヒットを飛ばすシリーズの、5年ぶりの新作は、イーサンがテロ容疑をかけられ、孤立無援の中、核による世界滅亡を企てる首謀者を追うというもの。さらに、結束すべきチームで内部抗争が起こるという、予測不可能な展開だ。

 だが、この最難関のミッションは、よくよく目を凝らして見ると、核の発射コードを奪うという、映像的には実に見栄えのしないもの。それなのに、映画を見ている間は、地味だなどとは、微塵も感じさせないから、たいしたものである。モスクワ、ドバイ、インドと、舞台は目まぐるしく変化し、大爆発や砂嵐の中でのチェイスと、ド派手なアクションを連打する演出は、息もつかせぬスピード感だ。演出の上手さに加えて、俳優の頑張りをあげねばならない。ドバイの超高層ビル“ブルジュ・ハリファ”の壁面を登るシーンは最も手に汗を握る場面だが、何しろ地上828メートルで、大スター、トム自身が演じているのだ。そのプロ根性には頭が下がる。

 見所満載の本作だが、注目してほしいのは、空間の使い方と、ユーモアのセンスである。「レミーのおいしいレストラン」でオスカーを獲得した実力派ブラッド・バード監督が、初の実写映画を手がけているのだが、アニメ出身だけあって、空間を自由にとらえる感覚が素晴らしい。前述のブルジュ・ハリファの場面をはじめ、ベルトで電線をすべりながら車上に降りたり、立体駐車場でのバトルなど、縦方向へ伸びるアクションは秀逸だ。さらに、天才ハッカー役のサイモン・ペッグに三枚目を演じさせ、緊張感の中に、ほどよい笑いを加味したのもバードならでは。ハイテク・スクリーンの前でのとぼけたしぐさや、吸盤手袋の頼りなさなどは、最高のジョークだ。

 イーサン・ハントの命がけのミッションは、インドのムンバイでクライマックスを迎える。その熱演は、もはやトムとイーサンが同一人物に見えてしまうほど。ハリウッドのトップをひた走る“最後の大スター”クルーズは、演技にアクションに、プロデュース業にと、八面六臂の大活躍だ。49歳の今も変わらず、白い歯がまぶしいハリウッド・スターは、観客を楽しませるため、本気で映画に取り組んでいる。エンタメ映画の王道を生真面目に行く本作、掛け値なしに面白い。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)エンタテインメント度:★★★★★

□2011年 アメリカ映画 原題「MISSION: IMPOSSIBLE - GHOST PROTOCOL」
□監督:ブラッド・バード
□出演:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、ポーラ・パットン、他
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映画レビュー「リアル・スティール」

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◆プチレビュー◆
近未来のボクシング界を舞台に父と子の絆を描く娯楽アクション「リアル・スティール」。古典的なストーリーに安心感とまっすぐな感動がある。 【70点】

 西暦2020年。リングの上でボクシングを繰り広げるのは、生身の人間ではなく、高性能の格闘技ロボットたちだった。かつては才能あふれるボクサーだったチャーリーは、闘う場所を失い、今やロボット格闘技のしがないプロモーターとしてようやく生計を立てる失意の日々を送っている。そんな彼の前に、離婚して別々に暮らしていた11歳の息子マックスが現れる。最愛の母を亡くしたマックスは父に心を開かず、ぎくしゃくした関係のまま2人は暮らし始めた。そんなある日、2人はゴミ捨て場でスクラップ同然に捨てられた旧式ロボット“ATOM”を発見する…。

 最新技術で描くロボットもの。あるいは怒涛のボクシングもの。いや、この作品はむしろ、ハリウッドが昔から得意とする父子愛ものだ。近未来を舞台とするが、そこはロボットが格闘技を繰り広げる以外は、ほとんど現代と変わらない。勝ち組と負け組による格差や、他者との関係をうまく築けずに悩む姿は、現代社会をリアルに投影している。

 11歳の少年らしくゲーム好きのマックスは、ロボット操作にコ慣れていて、“命を助けた”旧式ロボット・ATOMには特別な絆を感じている。一方、チャーリーにはロボットは、自分の生きる場所を奪った存在でありながらも、収入の糧でもある。苦く複雑な思いを抱えるチャーリーと、ロボットへの、ひいてはATOMへのピュアな愛があるマックス。2つの思いが歩み寄って共鳴したとき、誰かの動きを真似て学習する“シャドー機能”を備えたATOMは、チャーリーの愛弟子になるというわけだ。

 欲を言えば、特別なロボット・ATOMの出自と、ATOMとマックスの強い絆をもう少し深く描いてほしかったところだが、それでもチャーリーとマックス親子が二人三脚で闘ううちに強い絆で結ばれていくプロセスは、父子愛の感動ドラマとして申し分がない。逞しく肉体改造したヒュー・ジャックマンと、素直な演技が光る子役ダコタ・ゴヨの二人が好演だ。

 失意の主人公の奮闘と再起、連戦連勝の痛快さ、強敵への無謀な挑戦、父と子の絆。「チャンプ」を例に出すまでもなく、すべては過去に何度も描かれてきた手垢のついた素材なのに、やっぱり感動してしまう。ウェイルメイドなエンタテインメントの隠し味がオンボロ・ロボットだというのが、案外効いているのかもしれない。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)父子愛度:★★★★☆

□2011年 アメリカ映画 原題「REAL STEE」
□監督:ショーン・レヴィ
□出演:ヒュー・ジャックマン、エヴァンジェリン・リリー、ダコタ・ゴヨ、他
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映画レビュー「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」

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◆プチレビュー◆
不思議な手触りの映像が魅力の「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」。冒険活劇を描かせたら、スピルバーグの右に出るものはいない。 【70点】

 少年記者タンタンは、購入した帆船の模型に隠された羊皮紙を発見する。そこには、宝の在り処を記したメッセージが。謎の男サッカリンから命を狙われたタンタンと愛犬スノーウィは、暗号を解く鍵を握る、大酒飲みのハドック船長と共に、危険な冒険の旅に出ることになる…。

 くるりと跳ね上がった前髪とニッカボッカーがトレードマークのタンタンと、相棒の白いフォックステリア犬スノーウィの冒険物語の原作は、ベルギーのアニメ作家エルジェによって生み出された人気コミックだ。世界的な大ベストセラーの映画化となると、ハンパな覚悟では臨めない。

 この原作の大ファンだったスピルバーグは、タンタンの世界観をパーフェクトに実現するために、フルデジタル3D(立体)と、役者の演技をコンピューターに取り入れてアニメーション化する“パフォーマンス・キャプチャー”を採用した。最新テクノロジーで描かれた、実写ともアニメとも違う独特の雰囲気の映像は、あまりにも見事である。

 物語は、財宝を探す大冒険と、17世紀に沈没した伝説の帆船ユニコーン号にまつわる世代を超えた因縁の対決だ。タンタンとスノーウィ、ハドック船長らは、乗り込んだ貨物船から脱出して海へ、飛行機で逃避して砂漠へ、さらには17世紀の海賊船のバトルの記憶へと、壮大なアドベンチャーを繰り広げる。

 注目したいのは、アニメでしか成しえないカメラアングルの映像だ。愛犬スノーウィが、拉致されたタンタンを追ってジャンプする躍動感、砂漠が海へと変貌するスペクタクル、モロッコの街でのカーチェイスなど、見所が満載だ。あまりにめまぐるしいので、終盤にはドキドキ感がマヒしてしまうほど。むしろ、映画序盤の、どこかフィルム・ノワールの香りを漂わせる、静かで不穏な空気の方が、記憶に焼きついた。

 気合の入った映像と、息をもつかせぬ大冒険。じっくりとドラマを味わう時間は与えてくれないが、久しぶりにスピルバーグらしいエンタテインメントに出会えた喜びは大きい。原作者エルジェいわく「タンタンのターゲットは7歳から77歳までのすべての若者」だそう。映像革命という名の宝探しに一緒に出かけてみよう。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)冒険活劇度:★★★★★

□2011年 アメリカ・ニュージーランド合作映画 
原題「THE ADVENTURES OF TINTIN: THE SECRET OF THE UNICORN」
□監督:スティーヴン・スピルバーグ
□出演:(声)ジェイミー・ベル、アンディ・サーキス、ダニエル・クレイグ、他

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映画レビュー「インモータルズ 神々の戦い」

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◆プチレビュー◆
幻想的な映像と、時間を存分に引き延ばすスローモーションが独創的な神話ファンタジー「インモータルズ 神々の戦い」。題材はギリシャ神話だが、オリエンタルな香りが満載だ。 【65点】

 人類が誕生する遥か昔。光の神(オリンポスの神々)と闇の神(タイタン族)の間で戦いが起き、光の神が勝利する。時は流れ、古代ギリシャの時代、世界征服を企む邪悪な王ハイペリオンは、闇の勢力を開放するための重要な鍵“エピロスの弓”を探しながら、ギリシャの地を侵攻していく。ハイペリオンの蛮行を阻止するため、オリンポスの主神ゼウスが選んだのは、自らの手で鍛え上げた人間テセウスだった…。

 けれん味という言葉だけでは語りつくせない独特の世界観。それがインド出身で映像の魔術師の異名をとるターセム・シン監督のテイストだ。そこにグラフィック・ノベルを映像化した「300(スリーハンドレッド)」の製作スタッフがドッキングするとなると、題材はよほどのものでなければならない。

 ということでギリシャ神話だ。何しろ神だけに、やることなすこと派手である。日本人デザイナー・石岡瑛子が手がけるゴールドに輝く衣装に身を包み、文字通りの神業を繰り広げる様は、一度見たら忘れられないインパクトだ。物語は、身分は低いが神に選ばれた若者が、世界を救うというオーソドックスな英雄譚。未来のビジョンが見える巫女パイドラとの恋愛はほとんど付け足しのようだが、徹底したアクション・シーンで見るものを圧倒する。主人公を演じるヘンリー・カヴィルは新スーパーマンにも抜擢された注目株で、鍛え上げた肉体でテセウスを熱演している。

 神々と人間が共存する世界では、神が人間のことに手出しするのは厳禁という絶対のルールがあるのだが、タイタン族が開放されたときは話は別。テセウスとハイペリオンの戦いがあくまでリアルな肉弾戦なのに対し、黄金色に輝く光の神と、顔も定かでないほど黒々としたタイタン族の戦いは、スローモーションの多用と、飛び知る血飛沫の飛翔で、時空がフリーズしたかのよう。スクリーンを埋め尽くす大軍団に、荘厳なオリンポスの神殿、ゼウスの弟で海の神ポセイドンが起こす大津波など、すべてが見せ場の連続だ。

 ただ、ストーリー的には、不満もある。時に神への不審をつのらせる人間に対し、体をはって人類を守る神という構図は、嫉妬や愛憎が濃いギリシャ神話の神々にしては、いささか単純すぎるし、戦いの鍵を握る重要アイテム“エピロスの弓”のぞんざいな扱いも何だか納得がいかない。それでも、ラストに登場する、善と悪の戦いのビジュアルは、ミケランジェロの天井画がそのまま動いているようなド迫力で、思わず目を見張る。もしや今も、天空ではこんなバトルが続いているのだろうか。思わずそんな想像をかきたてられてしまうアクション・アドベンチャーだ。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)アーティスティック度:★★★★★

□2011年 アメリカ映画 原題「IMMORTALS」
□監督:ターセム・シン
□出演:ヘンリー・カヴィル、スティーヴン・ドーフ、ミッキー・ローク、他
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インモータルズ −神々の戦い−@ぴあ映画生活

映画レビュー「ウィンターズ・ボーン」

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父を探す少女の過酷な旅を描く秀作「ウィンターズ・ボーン」。ジェニファー・ローレンスが圧倒的に素晴らしい。 【85点】

 ミズーリ州の貧しい山村に住む少女リーは、心を病んだ母と幼い弟妹の面倒を見ながら、その日暮らしで懸命に生きていた。しかし、逮捕された父が裁判を放棄して失踪したことから家と土地を失う危機に。立ち退くまで残された期間は1週間。家族を守るため、リーは父を探す過酷な旅に出る…。

 寒々しく荒涼とした風土、貧困と薬物中毒の蔓延、独特の掟に縛られた閉鎖的な山岳文化。ここは、本当に“豊かな”アメリカなのかと目を疑う。そんな土地で生きるヒロインは17歳。青春真っ只中で、本来は大人に守られるべき存在だが、父は失踪、母は廃人同様、弟妹はまだ幼く、食べるものにも事欠く暮らしの彼女の環境は、甘い幻想を許さない。

 「私が父を探す。絶対に見つけてみせる」。どん底の生活の中で、必死に一家を支えるのは、命を懸けても守りたい家族があるからだ。ドラッグディーラーだった父が、地域共同体のルールを破ったらしいことが薄々わかってくるが、大人たちがひるんで見て見ぬふりをする裏社会の掟の前でも、リーは決して引き下がらない。何の武器も持たない彼女が、次第に凛々しい戦士に見えてくる。

 やがて父の死が現実的になり、死亡した証拠を見つけることが、唯一、家族を守る手段となる。探すのは父ではなく、父の骨。この時リーは、旅が自分を闇の中の真実へと導く地獄巡りだったことを知る。すべてを知る女たちが提示した解決策は、直視できないほど残酷なものだ。これは、十分すぎるほど家族を守っていた少女に与えられた、さらにハードな通過儀礼なのだ。

 主人公リーを演じるジェニファー・ローレンスは、まだどこかあどけない表情を持つ美少女だが、決してへこたれないタフなヒロインを演じて、圧倒的な力強さがある。どんなに悲惨な状況でも、誰かに助けを求めるのではなく、自分の手でケリをつける。この物語は、わずか17歳の少女が、アメリカ伝統の自立自助のスピリットを、満身創痍になりながら体現してみせた魂の旅路だ。あきらめることに慣れた大人の想像を超えた勇気。それが、閉塞感に満ちたアメリカ社会の希望と重なってみえることが、感動の震源となっている。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)力強さ度:★★★★☆

□2010年 アメリカ映画 原題「WINTER'S BONE」
□監督:デブラ・グラニック
□出演:ジェニファー・ローレンス、ジョン・ホークス、ケヴィン・ブレズナハン、他



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ウィンターズ・ボーン@ぴあ映画生活

映画レビュー「ランゴ」

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◆プチレビュー◆
まるで実写のように精緻なCGアニメ。全編がマカロニ・ウェスタン愛にあふれている。 【70点】

 砂漠のハイウェイを走る車から振り落とされたペットのカメレオンは、西部辺境の町ダートに辿り着く。「ランゴ」と名乗り、悪党を退治したホラ話を披露すると、住民からヒーローに祭り上げられ保安官に任命されてしまう。初仕事は水強盗事件の調査だったが、事件の裏には大きな陰謀が隠されていた…。

 主人公はカメレオン。この生物を主役にしようと思い付く美意識(?)が、ホントは理解不能なのだが、それはさておき。カメレオン俳優と呼ばれるジョニー・デップがカメレオンの声を担当するという洒落っ気は楽しい。俳優が演じた動きや表情をそのまま取り込む“エモーション・キャプチャー”はもちろん最新技術で、一流の俳優を惜しげなく使う贅沢さが、さすがはハリウッドだ。

 映画が意識しているのは、明らかにマカロニ・ウェスタンである。超クローズ・アップはセルジオ・レオーネの十八番だし、音楽はエンニオ・モリコーネ風。ランゴという名前だって、カルトな名作「続 荒野の用心棒」の原題「ジャンゴ」にちなんでいる。シビレるタイミングで登場する“西部の精霊”もしかり。ポンチョ姿に葉巻きというルックスからすぐに思い浮かぶのは、もちろんあの大スターだ。彼本人の声が聞けないのが、何とも悔やまれるのだが。

 誰も自分を知らないなら、どんな自分にもなれる。砂漠では金と同じくらい貴重な水の強盗事件を調べるうちに、ヒーローのフリをしたランゴの自分探しの道は、思いがけない方向へ。どんなものにもなりすますことができるカメレオンは、生まれて初めて本当の自分を見極めることになるのだ。

 要所要所に登場し、ランゴの運命を歌う4匹のマリアッチふくろうの歌が、いいチャーム・ポイントになっている。砂漠に降り立った腰抜けヒーロー、ランゴの運命やいかに?!世界最高峰のデジタル技術を誇るスタジオ、ILMが、本格的にアニメーションを手掛けるのはこれが初というのが、最も意外である。前代未聞のカメレオンのヒーローの出現と共に、新たな伝説の誕生だ。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)ユニーク度:★★★★☆

□2011年 アメリカ映画 原題「RANGO」
□監督:ゴア・ヴァービンスキー
□出演:(声)ジョニー・デップ、アイラ・フィッシャー、アビゲイル・ブレスリン、他



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映画レビュー「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」

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◆プチレビュー◆
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」でついに明かされる起源。知能を持つ猿シーザーの切なさと人間の愚かさの対比が見事だ。 【75点】

 製薬会社に勤める神経科学者のウィルは、アルツハイマー治療薬の実験台になったチンパンジーから生まれた子猿を育てることに。シーザーと名付けたその猿は高い知能を持ち、ウィルとは親子のような愛情で結ばれるが…。

 「ここは地球だったのか!」。砂に埋まる自由の女神を見たチャールトン・ヘストンの驚愕の表情と底知れない絶望感が忘れ難い名作「猿の惑星」。実に43年ぶりに描かれる“始まりの物語”は、現代社会へ警鐘を鳴らす衝撃作にして迫力のアクション大作だ。

 新薬を投与された母猿は、我が子を守ろうとしただけなのに、それを暴挙ととらえた人間から射殺される。動物の保護本能を理解しない人間の愚かさがすでに垣間見えるのだが、高い知能を持つシーザーが、ウィルや彼の家族を深く慕っていることを、なぜきちんと受け止めきれないのか。何より、生態系をコントロールできると思い上がる人間のおごりが罪深い。シーザーが、そんな人類に絶望し、反乱を決意するのに時間はかからなかった。

 強いリーダーシップで猿たちを率いるシーザーを演じるのは、アンディ・サーキスだ。モーション(動き)にエモーション(感情)を加えたパフォーマンス・キャプチャーでは第一人者の俳優で、彼の丁寧な演技のおかげで、シーザーが体験する、喜怒哀楽の感情が、リアルかつ繊細に伝わってくる。シーザー以外はすべてCGで描かれている猿たちが、やがてサンフランシスコの象徴ゴールデンゲイト・ブリッジを占拠する場面の迫力はすさまじく、虐げられたものたちの魂の叫びに、圧倒される。現時点での、実写とCGの融合では最高レベルの映像で、パフォーマンス・キャプチャーの装置をスタジオの外へと持ち出し、移動可能にした功績は大きい。今後CGは、実写にますます溶け込み、新たなニュアンスのビジュアルが生まれてくるだろう。

 これは、人間の傲慢に、自分と異なる存在を否定する不寛容が加わり生まれた悲劇。人類の滅亡と猿の支配は、偶然でも突然変異でもない“必然”だったとする本作の衝撃は、傑作SF「猿の惑星」に勝るとも劣らない。最先端のテクノロジーと迫力のアクションで描く娯楽作でありながら、猿の怒りと悲しみをたたえた瞳と、擬似親子の決別に涙する深いドラマになった。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)切なさ度:★★★★☆

□2011年 アメリカ映画 原題「RISE OF THE PLANET OF THE APES」
□監督:ルパート・ワイアット
□出演:ジェームズ・フランコ、フリーダ・ピント、アンディ・サーキス、他



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猿の惑星/創世記〈ジェネシス〉@ぴあ映画生活

映画レビュー「アジョシ」

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◆プチレビュー◆
ウォンビンがアクションスターとして新しい魅力を見せる。孤独な男と少女の心のふれあいが切ない。 【65点】

 都会の片隅で質屋を営む男テシクは、過去のある事件から心を閉ざして生きている。隣家に住む孤独な少女ソミは、そんな彼が唯一心を通わせる存在だ。ある日、ソミが麻薬中毒の母親共々、闇組織に誘拐されてしまう。ソミを助けるため、テシクは、ただ1人で犯罪組織に挑むことになるのだが…。

 少女は男をアジョシと呼ぶ。アジョシとは“おじさん”という意味だ。おじさんといっても、演じるのは韓流四天王の1人で甘いマスクが売り物の人気スター、ウォンビンだから、そのギャップが不思議な効果を呼び起こす。案の定、アジョシことテシクは、ただの質屋ではなかった。かつては特殊部隊の要員だった彼は、警察に捕らえられても、難なく抜け出し、犯罪組織の懐へと飛び込んでいく。それは、過去の事件によって妻を亡くして以来、愛と幸せに背を向けた男が、二度と愛する者を失いたくないという心の叫びに従った戦いだ。

 韓国映画は何事につけても過剰なのが特徴だが、本作でも、壮絶なアクションや犯罪組織のムチャな非道ぶり、まるでスーパーヒーローのごとく無敵な主人公と、演出はオーバーヒート気味。クライマックスのソミとテシクのシークエンスは一転して、いきなり感傷的になるなど、不満も多い。だが、アクションスターとして覚醒したウォンビンの魅力が、すべて帳消しにしてくれる。

 「母なる証明」で演技派として開眼したウォンビンは、かつては無垢な少年のイメージで売った人気スターだ。だが今回は深い心の傷を抱えた陰のある男の役。守られる少年から、誰かを守る男への変貌は、俳優としての飛躍でもある。また、鍛え抜かれた肉体で、激しいアクションシーンを、ほとんどスタントなしで努めているのも見逃せない。

 同時にこの俳優、共演者との相性の良さも見逃せない長所だ。敵のベトナム人殺し屋との1対1の対決はまさに“決闘”で、映画の大きな見せ場だが、殺し屋を演じているのが、タイ人俳優のタナヨン・ウォンタラクン。義侠心すら感じるこの魅力的な敵役を得て、ウォンビンの魅力が引き立った。さらに、孤独でけなげな少女ソミを演じる天才子役キム・セロンの素晴らしさは必見。寄る辺ない者同士が惹かれあう“同士愛”のような関係性が、物語の通奏低音となって、アクションだけなく人間ドラマとしての滋味を引き出している。アクションと演技を両立させた切れ味と、共演者との絶妙なアンサンブル。役者ウォンビンの魅力が全開の作品だ。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)アクション度:★★★★☆

□2010年 韓国映画 原題「The Man from Nowher」
□監督:イ・ジョンボム
□出演:ウォンビン、キム・セロン、キム・ヒウォン、他



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アジョシ@ぴあ映画生活

映画レビュー「ミケランジェロの暗号」

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◆プチレビュー◆
運命の鍵を握るのはミケランジェロの幻の名画。「ミケランジェロの暗号」は、知的なユーモアが漂う娯楽サスペンスだ。 【70点】

 ナチス・ドイツが台頭する不穏な時代。裕福なユダヤ人の画商カウフマン家は、ミケランジェロの幻の絵画を所有していた。ナチスはその国宝級の素描を政治に利用するため、作品を没収するが、その絵は贋作と判明。一家の息子ヴィクトルは、命がけで本物の絵を探すことになる…。

 脚本家のポール・ヘンゲは、実際にナチスの恐怖の時代を生き抜いた人物で、ユダヤ人の財産没収は歴史的事実だ。映画は、ユダヤ人迫害の悲劇を背景とするが、物語はむしろ、知恵と勇気で狂気の時代を生き抜く、痛快なサバイバル・サスペンスとして楽しめる。切り札は、天才ミケランジェロの幻の絵画だ。

 モーゼの彫刻のためのその素描は、本物と贋物の間を、振り子のように行き来しながら、多くの人間の運命を転がしていく。ヒトラーはこの絵をムッソリーニへのご機嫌取りのプレゼントにしようとし、カウフマン家の使用人だったルディは、絵を利用してゲシュタポでの出世を企む。カウフマン家の当主は強制収用所で命を落としたが“謎の暗号”を残していた。父が残したその謎を解きながら、ヴィクトルが生き残るためにとった作戦が、なんと、ゲシュタポのルディと入れ替わるという奇想天外なもの。本物と贋物は、絵だけでなく、ユダヤ人がナチスのふりをすることで、複雑な二重構造を持つというわけだ。

 ヴィクトルを演じる、ドイツの若き演技派モーリッツ・ブライプトロイは、どちらかというと悪人顔なのだが、ここでは生命力に満ちた主人公を魅力たっぷりに演じている。悲劇的な状況にも関わらず、常にユーモアを忘れないヴィクトルは、迫害されるユダヤ人の犠牲者というよりヒーローに見える。

 数年前に、ミケランジェロの作とされる未発表の絵画が発見され、大ニュースになった。真偽は別として、このような発見は、歴史の隠し扉のようでワクワクする。思うに、本物というのは、収まるべきところに収まってこそ真の本物たりうるのではないか。物語は、ヴィクトルの母親を、手に汗握る駆け引きで救出した後、あっさりと終戦となる。だが狡猾にも画商に収まったルディに対して、ヴィクトルが打つ“最後の大勝負”が本当のクライマックスだ。ミケランジェロがウィンクしたかのようなラストは、爽快で胸がすく。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)エンタテインメント度:★★★★☆

□2010年 オーストリア映画 原題「MY BEST ENEMY/Mein Bester Feind」
□監督:ウォルフガング・ムルンベルガー
□出演:モーリッツ・ブライプトロイ、ゲオルク・フリードリヒ、ウルズラ・シュトラウス、他


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