映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「フィフティ・シェイズ・ダーカー」「ハクソー・リッジ」「結婚」「ありがとう、トニ・エルドマン」etc.

映画レビュー2012

映画レビュー「レ・ミゼラブル」

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◆プチレビュー◆
伝説的大ヒットミュージカルの映画化「レ・ミゼラブル」。音楽の力に圧倒される、力強い作品だ。 【70点】

 19世紀のフランス。パンを盗んで19年間服役したジャン・バルジャンは、仮釈放されるが生活に窮し、再び盗みを働く。だが、司教の真心に触れて改心。名前も変え工場経営者兼市長となるが、バルジャンを執拗に追う警部ジャベールに追われることに。そんな時、薄幸の女性ファンティーヌと出会う…。

 原作は文豪ビクトル・ユーゴーの大河小説「ああ無情」。誰でも一度は読んだことがある名作で、これをミュージカル化した舞台は、世界43ヶ国、21ヶ国語で上演され、27年間という驚異的ロングランと6千万人を超える動員数を達成した伝説の大ヒット舞台ミュージカルだ。

 つまり物語は誰もが良く知るもので、ドラマチックな展開や結末まで熟知しているということ。映画で描かれるストーリーも、予定されたことしか描かれない。それでも圧倒的な風格を持つ物語に、惹きつけられるだろう。

 登場人物の人生は皆、苦難に満ちている。改心してからのジャン・バルジャンは人として正しくありたいと願いながら、常に難しい選択を強いられる。女工ファンティーヌもまた、娘コゼットのため、娼婦へと身を落とし極貧生活の末に死んでいく。それら個人の悲しみが、格差と貧困にあえぐ19世紀フランスで、自由を渇望する時代の空気に重なり、大きなうねりとなってバルジャンらを呑みこんでいく様は、まさしく大河のようである。

 このミュージカル映画の最大の特徴は、感情の高まりや劇的な展開をすべて歌だけで表し、ダンスはいっさいないということだ。「英国王のスピーチ」でオスカーを受賞したトム・フーパー監督は、通常のミュージカル映画製作の常識を覆し、演技と歌を同時に収録するという撮影スタイルをとった。メインキャストには有名スターがひしめくが、ミュージカルに慣れた俳優もそうでない者も、一律、情感豊かなのはそのためだ。音楽そのものがこれほど観客の感情を揺さぶる作品はめったにない。

 アン・ハサウェイが歌う「夢やぶれて」を筆頭に、「オン・マイ・オウン」や「民衆の歌」など、珠玉のナンバーが素晴らしい。登場人物の多くが命を落とす中、美しく成長したコゼットと情熱あふれる青年マリウスの若い2人の純愛にすべてを託すことによって、未来への希望を謳いあげた。無償の愛、贖罪と救済、人間精神の尊さ。いつの時代もそれは生きる喜びとなる。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)壮大度:★★★★☆

□2012年 イギリス映画 □原題「LES MISERABLES」
□監督:トム・フーパー
□出演:ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、ラッセル・クロウ、他
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レ・ミゼラブル@ぴあ映画生活

映画レビュー「007 スカイフォール」

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◆プチレビュー◆
007生誕50周年記念の2012年に登場したシリーズ第23作「007 スカイフォール」。悩み多き人間ボンドがここにいる。 【75点】

 ジェームズ・ボンドはイスタンブールで、世界中の諜報員のリストを奪った敵と対峙するが、上司のMの命令を受けた味方の誤射により狙撃されてしまう。死んだと思われた彼は、MI6が爆破されサイバーテロの標的になっていることを知り、現場に復帰。これらのテロ行為は、元エージェントの犯行だった…。

 荒唐無稽な娯楽作だったかつての007は、6代目ボンドのダニエル・クレイグになって以来、ハンサムで女にモテる超人的なスパイという側面以外のシリアスパートが増えている。過去の恋愛の傷は理解したが、今回は、なんとボンドの幼年期が語られる。そこまで出自を遡る理由はなぜか。

 それはボンドにとって絶対的上司であり、母親的存在でもあるMに起因する。公開前には、ボンドガールが3人になるという噂が流れたが、なるほどエキゾチックな美女2人の他に、3人目の女性がいた。その人こそボンド“ガール”ならぬボンド“マザー”のMだ。母の危機を前に、沈黙するわけにはいかない。

 MとMI6を破滅させようと企むのは、かつてのMの部下でボンド以上に優秀なエージェントだったシルヴァだ。国家を守るためなら部下を切り捨てる非情なMに見捨てられたシルヴァがMに復讐を誓うのに対し、同じく一度は切り捨てられたボンドは、憎まれ口をたたきつつも再びMに忠誠を誓う。“2人の息子”は、まるでネガとポジなのだ。イスタンブール、上海、マカオ、ロンドンと、相変わらず世界的スケールで物語は展開するが、本作の犯罪の動機は、まったくの個人的な恨みで、世界観は極めて小さい。擬似親子の愛憎というパーソナルな内面世界がテーマとして浮かび上がっている。

 このような動機の犯罪に決着を付ける場所は、ボンドの出生の地スコットランドしかない。彼が育った屋敷スカイフォールで、Mと一緒に銃を手に戦うボンドは、体内回帰のよう。その果てに待つのは、破滅か、あるいは新しい未来か。ボンド映画の存在意義とも重なる、興味深いクライマックスが待つ。

 スタイリッシュなトム・フォードのスーツに身を包み、アストンマーチンDB5を駆る姿もサマになってきたダニエル・クレイグだが、本作では、IT時代の波や諜報員の存在意義、世代交代など、華麗ならぬ、加齢を感じさせる設定が多く、やるせない一面も。だが、オスカー監督サム・メンデスは、ミドルエイジのボンドを人間としてとらえることで、アクションとドラマを融合させた、大人のスパイ映画の香りを漂わせた。

 スモーキーボイスが魅力的なシンガー、アデルは、“スカイフォール、それは私たちの出発点”と歌う。主演俳優が交代しながら世界中のファンを魅了し続ける007という稀有なシリーズは、どうやら原点回帰を果たしたようだ。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)人間ドラマ度:★★★★☆

□2012年 米・英合作映画 □原題「SKYFALL」
□監督:サム・メンデス
□出演:ダニエル・クレイグ、ハビエル・バルデム、ジュディ・デンチ、他
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007 スカイフォール@ぴあ映画生活

映画レビュー「人生の特等席」

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◆プチレビュー◆
頑固な父と不器用な娘の和解を描く「人生の特等席」。ストーリーは平凡だが、イーストウッドの存在感で魅せる映画。 【75点】

 メジャーリーグの伝説的スカウトマンのガスは、最近は、年齢による衰えを隠しきれない。フロント側は彼を引退させようとし、ガスは苦しい立場に追い込まれる。そんなガスに手を差し伸べたのは疎遠な関係の娘ミッキーだった…。

 イーストウッドは渾身作「グラン・トリノ」で実質的な俳優引退宣言をしたが、彼が“唯一の弟子”と認めるロバート・ロレンツが監督デビューするとあっては出演しないわけにはいかない。役柄は老いたスカウトマン。キャリアの終焉と父娘の関係修復を2つの軸に、再生のドラマが端正な筆致で語られる。

 主人公ガスは己の目と耳で才能ある新人を嗅ぎ分ける力があり、スカウトした選手が不調になれば、彼の家族を呼び寄せ心を落ち着かせるという“情”に寄ったオールドスタイルの人間だ。そんな男には、必ず味方がいる。

 ガスの味方とは、長年の友で、スカウト主任のピートであり、ガスに見出された元投手で、今はライバルチームのスカウトをしている青年ジョニーだ。何より、敏腕弁護士ながら、父と同じ野球愛というDNAを持つ娘のミッキーが誰よりも強い味方となるのは、予想通りである。

 無論、疎遠だった父娘の関係にも変化が。父が娘と距離を置いたその理由を聞けば、ガスが誰よりもミッキーを愛していることが分かる。「おまえに苦労させたくなかった、こんな三等席の人生で」とつぶやく父に、ミッキーはきっぱりと言うのだ。「三等席じゃない。目覚めるといつもパパの野球を見て…。人生の特等席だった」。心はちゃんとつながっていたのだ。

 ベテランの底力と親子の和解。手垢のついた物語なのだが、ウェルメイドな安心感がある。その最大の理由は、しわだらけの顔にしゃがれた声の老優イーストウッドの魅力につきる。この映画のイーストウッドは渋い。冒頭からおしっこが出ず、ブツブツと文句を言い、視力が衰え、パソコンも使わない(使えない)にも係わらず、渋い。酒場で娘にからんだ男をぶっ飛ばす時の鋭い表情は、誰にもマネできないだろう。

 データ野球で新時代の扉を開いた「マネーボール」とは真逆のこの物語は、出来すぎなほどハッピーな結末を迎える。意外性はないし、この厳しい時代に、それでは甘いという意見もあろう。だが、それでいいじゃないか。“君は僕の輝く太陽。僕を幸せにしてくれる”。劇中に登場する名曲「ユー・アー・マイ・サンシャイン」の最も有名な一節だが、この曲の歌詞はフルバージョンで聞くとなかなか切ない。酸いも甘いも知りつくした老スカウトマンのラストには、球場を見渡せる特等席からの穏やかな陽射しがふさわしい。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)安心感度:★★★★★

□2012年 アメリカ映画 □原題「Trouble with The Curve」
□監督:ロバート・ロレンツ
□出演:クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、他
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人生の特等席@ぴあ映画生活

映画レビュー「アルゴ」

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◆プチレビュー◆
ウソの映画製作で人質を助け出す驚きの実話「アルゴ」。監督ベン・アフレックの緩急をつけた演出が見事だ。 【80点】

 1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激化する中、過激派がアメリカ大使館を占拠し52人が人質となる。混乱の中、大使館員の6名が脱出し、カナダ大使の自宅に潜伏。彼らが過激派にみつかり殺害されるのは時間の問題だった。そんな時、CIAのトニー・メンデスはある奇想天外な救出作戦を提案する…。

 イランの過激派がアメリカ大使館で人質をとり、米国に逃げた前国王の引き渡しを要求するという大事件は世界中が知るところだ。政治的な側面はさておき、この人質救出作戦の顛末は面白すぎる。こんな突拍子もないことをやってのけるCIAという組織の本質を改めて考えてしまうが、この作戦は常識を超えて暗躍するエキスパートの存在があってこそだ。

 その人とは、人質奪還スペシャリストのトニー・メンデス。彼の“名案”とは、嘘の映画製作を企画し、6人をロケハンに来た撮影スタッフに仕立て上げて出国させるという作戦だ。あきれ気味のお偉方を不思議な説得力で説き伏せ、メンデスは、偽の映画製作を実行に移していく。脚本を買い上げ、映画の名をSF超大作「アルゴ」と決定。製作発表、記者会見、プロモーションと、盛大なウソが続くさまはハリウッド的ともいえる痛快さだ。

 一方で、人質たちの緊張感はマックスに達し、アメリカからフォローするはずのCIAは国際情勢に左右されブレまくる。三つのストーリーが同時進行するスリリングな展開は、結果を知っていても手に汗を握る。偽の映画製作を、光と影の幻影にすぎない映画で描くという虚構の複眼が、何より素晴らしい。

 ベン・アフレックは、本作が監督第3作。今回は脚本こそ担当していないが、その演出力は確かで、才能は疑いがない。人質救出というヒロイックな事件は、社会派サスペンスにもなる固い素材だが、とぼけたユーモアを漂わせるセンスには感心した。これには、嘘っぱちに慣れ切ったハリウッドの映画人役に、ジョン・グッドマン、アラン・アーキンなどの渋い脇役をキャスティングしたことが効いたと見る。「嘘の映画製作?まかせろ!」には笑った。

 アフレック自身が演じる主人公は、もっさりとした風貌の寡黙な人物だ。今見るとどうにもダサい70年代ファッションに身を包んだメンデスは喜怒哀楽が乏しく、笑顔もほとんどない。そんな彼が「何としてでも6人の命を救う」と決意する瞬間に、静かなヒロイズムが炸裂する。派手な銃撃戦や爆発などないのに、尋常ではない緊張感が漂う脱出劇のクライマックスは、間違いなく一級のサスペンス。隠し味は映画愛なのだから、映画好きにはこたえられない。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)荒唐無稽度:★★★★★

□2012年 アメリカ映画 □原題「ARGO」
□監督:ベン・アフレック
□出演:ベン・アフレック、アラン・アーキン、ブライアン・クライストン、他
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映画レビュー「希望の国」

希望の国(Blu-ray)希望の国(Blu-ray)
◆プチレビュー◆
原発事故に直面した3組の男女を描く「希望の国」。美しい映像、美しい旋律、目に見えない恐怖の中にも希望がある。 【75点】

 20XX年、酪農と農業を営む小野泰彦は、認知症の妻・智恵子、息子の洋一とその妻いずみと共に平穏に暮らしていた。だが大地震によって原発事故が発生する。息子夫婦を自主避難させた泰彦だが、自分は愛着ある家を離れらずにいた。そんな時、いずみが妊娠。彼女は日に日に放射能への恐怖をつのらせる…。

 近未来の架空の県を舞台にするが、そこはまぎれもなく、あの3.11を経験した場所だ。再び起こった原発事故で半径20キロ圏内が警戒区域となり、小野家の庭に避難区域の境界線が設置される。「KEEP OUT」の黄色い帯こそが、この映画の象徴だ。仲が良かった隣人や親と子を隔てるその帯は、生と死、絶望と希望、過去と未来までも、冷酷に隔てている。

 物語に登場するのは、泰彦と智恵子の老夫婦、洋一といずみの若夫婦、そして小野家の向かいの鈴木家の長男のミツルとその恋人ヨーコの3組だ。誰もが地震と原発事故によって、傷つき、価値観を大きく変えていく中で、認知症を患う智恵子だけが、変わらない日常を生きている。智恵子の中には「KEEP OUT」の文字はなく、家に帰るという、望みだけが厳然とある。過去を忘れたものだけが素直に口にできるあまりに悲しい望みだ。

 実際、3.11から1年以上の時が過ぎても、原発事故の収束は未だ見えてこない。住みなれた家を決して離れようとしない泰彦や、放射能が子供に及ぼす影響を怖がるあまり、防護服で過ごすいずみ、警戒区域に強引に入ってまで行方不明の家族を探すヨーコを、責めることなどできない。泰彦が繰り返し口にする「国などあてになるものか」との思いは、上から目線で退避命令を下す職員ですら感じとっている。それこそ現実の被災者すべてが共有する不信感なのだ。

 やがて下される家畜の殺処分と、退避命令。小野家の老夫婦の最後の選択にはさまざまな意見があろう。だがじっくりと長回しで据えたカメラは、揺るぎない信念で彼らを映している。本作には、園作品には珍しい、幻想的なシーンも。がれきの中で“そこにない何か”を懸命に探す行為は、幻のような子供たちの姿とシンクロする。探し当てたのは希望か、あるいは絶望か。だが、黄色い帯で隔てられてもなお、それを越えようとする人々が確かにいる。怒りにも似たその生命力を、この映画を見て観客一人一人が感じ取ることだろう。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)リアル度:★★★★☆

□2012年 日・英・台湾合作映画 □原題「希望の国」
□監督:園子温
□出演:夏八木勲、大谷直子、村上淳、神楽坂恵、他

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映画レビュー「夢売るふたり」

夢売るふたり [特装版] [Blu-ray]夢売るふたり [特装版] [Blu-ray]
◆プチレビュー◆
結婚詐欺をはたらく夫婦の顛末を描く「夢売るふたり」。女の怖さを松たか子が絶妙に演じて上手い。 【75点】

 東京の片隅で小料理屋を営む貫也と里子は、火事で店と全財産を失う。二人は店を持つ夢をあきらめきれず、ある日、貫也の浮気をきっかけに思いついたのが、なんと夫婦で行う結婚詐欺。女たちから金を巻き上げ、資金繰りは順調に思えたが、やがて夫婦の関係に微妙な影がさすようになる…。

 人間の多面性と嘘をテーマにしたオリジナル脚本にこだわる、西川美和監督は、今、日本映画界で最も熱い視線を集める女性監督である。深くえぐるような心理描写と、うっすらと漂うユーモアが彼女の持ち味だ。そこにキャスティングの妙も加えたい。上品な容姿に鬱屈した情熱を隠し持つ松たか子と、さりげない優しさととぼけたユーモアが持ち味の阿部サダヲが結婚詐欺を企てる構図は、それだけで興味をそそる。

 貫也はその生来の優しさで、里子が見つけてきた女たちの心の隙間にスルリと入り込む。結婚したい独身OL、男運の悪い風俗嬢、孤独なウエイトリフティング選手などがターゲットだ。夫婦での結婚詐欺は、滑り出しは順調で、いびつな愛情で結ばれている共犯者のよう。二人は次々に詐欺を成功させていく。

 だが、それまで生真面目に生きてきた夫婦の関係性は、女たちから金を巻き上げるたびにねじれていく。特に、献身的に夫を支えるけなげな妻から、詐欺で亭主を操り屈折した愛憎を秘めた女房へと変貌する松たか子の表情は怖い。夫の裏切りへの怒り、謀(はかりごと)が成功に至る暗い喜び、いつか悪事が露見するのではとの恐れなど、さまざまな感情が渦巻いて、凄みがある。やがて夫婦の結婚詐欺は、二人の、そして騙した女たちの人生の歯車を狂わせながら、係わった人たちを予測不可能な事態へと牽引していく。

 はたして、夫婦での結婚詐欺という、モラルの一線を越えた代償とは? その結末は思いがけないものだ。そこには「面白うてやがて悲しき鵜舟かな」の一抹の寂しさと「どっこい生きてる」したたかさ、そして合縁奇縁の不可思議さが。本作には、過去の西川作品に出演した多くの名優たちが顔を揃える。だが、女性を主人公にしたのは意外にも今回が初めてだ。女たちの深層心理は一種のサスペンスだが、夫婦と女たちの夢という切り口で見れば、ビターなファンタジーのようにも思える。この物語の夢とはいったいなんだろう。犯罪と地続きのそれは、それでも生きると決めた覚悟なのかもしれない。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)女は怖い!度:★★★★☆

□2012年 日本映画 □原題「夢売るふたり」
□監督:西川美和
□出演:松たか子、阿部サダヲ、鈴木砂羽、他

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映画レビュー「最強のふたり」

最強のふたり [DVD]最強のふたり [DVD]
◆プチレビュー◆
車椅子の大富豪と貧しい黒人青年の友情物語「最強のふたり」。実話をベースにした笑って泣ける愛すべき佳作だ。 【70点】

 事故で全身麻痺になった大富豪フィリップ。気難しい彼の介護人の面接に、スラム出身の黒人青年ドリスがやってくる。彼の目的は不採用になって失業手当をもらうことだったが、なぜか採用されることに。社会的立場、性格、好みまですべてが正反対の二人は、最初は反発するが、次第に心を通わせていく…。

 日本で知名度があるスターは皆無のこの仏映画の小品は、第24回東京国際映画祭では最優秀作品賞(東京サクラグランプリ)と、主演のフランソワ・クリュゼとオマール・シーが最優秀男優賞をW受賞するという快挙を成し遂げた。それもそのはず、障害と介護というデリケートな素材を扱いながら、ドライなユーモアにあふれ、最後にはほろりと泣けるスグレモノなのだ。健常者や障害者という言葉使いにさえ、過剰反応してしまう“臆病な”日本では、まず生まれないタイプのコメディである。

 インテリでシニカルな全身不随の大富豪のフィリップが、なぜ粗野でお調子者のスラム育ちの黒人青年ドリスに興味を持ったのか。それはたぶん、ドリスの持つ、障害者を障害者として扱わない“有意義なタブー”を見抜いたからだ。案の定、ドリスは介護人にあるまじき遠慮のない言動で周囲をハラハラさせるが、腫れ物にさわるような同情にウンザリしていたフィリップには、ドリスの存在は光明だったに違いない。経済力や文化的背景など、正反対の二人は、その衝突をプラスのエネルギーに変え、共に、生きる希望を取り戻していく。

 屋敷に引きこもるフィリップを、ドライブやカフェに連れ出し、恋愛の手助けまでするドリスは、フィリップに対し、大富豪の病人ではなく、対等な友として真摯に接した。スラム育ちゆえに何かとトラブルが多いドリスを、フィリップもまた、友達として助けていく。数々の笑えるエピソードは、人間を豊かにするために本当に必要なのは、同情や階級主義ではなく、誇りと信頼なのだと教えてくれる。

 映画は、でこぼこコンビのかけあいが楽しくて、笑いが絶えないが、気付けばしっかり感動している自分がいた。これは、典型的な“いい話”で、一種のおとぎ話かもしれない。だが、本作が実話に基づくストーリーだと知れば、奇跡の友情はにわかに真実味を帯びる。障害や失業といった“ハンディキャップ”を笑いのパワーで包み込むそのセンスこそ、最強の所以(ゆえん)だ。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)笑いと涙度:★★★★☆

□2011年 フランス映画 □原題「UNTOUCHABLE」
□監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
□出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、アンヌ・ル・ニ、他

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映画レビュー「プロメテウス」

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◆プチレビュー◆
人類の起源という根源的な謎に挑んだSF超大作「プロメテウス」。壮大で幻想的なビジュアルに圧倒される。 【65点】

 2093年、考古学者エリザベスら17名のクルーは、宇宙における人類の起源を解明するため、宇宙船プロメテウス号に乗って地球を出発する。だが、2年後にたどり着いた惑星で、彼らは、地球上の常識では計り知れない、驚愕の真実を目の当たりにする…。

 「ブレードランナー」、「エイリアン」など、映画史に残るSF作品を手がけた巨匠リドリー・スコットは、どうやら、人間を“第一の原人”とは考えていないようだ。人間が最初に生まれたという発想そのものが、傲慢だとさえ言い切る。人類の起源を、科学や宗教を超えた解釈で描くこの作品は、スコット監督が導き出した、ミステリアスな可能性の物語だ。

 冒頭、荒々しい岩肌の大地と巨大な瀑布の岸に立つ知的生命体“エンジニア”が、自分の肉体を分解してばらまいているのはDNAなのだろうか。宗教や進化論をものともせず、一気に人類誕生の新説を提示するから、潔い。その突拍子も無い提言を、思わず信じてしまいたくなる、異様な惑星の光景や、宇宙船内部のガジェットなど、イマジネーションあふれる幻想的なビジュアルは、映像派のリドリー・スコットだけが持つ説得力と言えよう。

 地球上の複数の遺跡に共通したサインを、宇宙からの招待状と解釈したエリザベスたちは、たどり着いた惑星で、洞窟の奥のビッグフェイスの彫像、並べられた無数の壷、光を放つ奇妙な施設などを目にする。それは“神の領域”というより、恐怖が充満した地獄のような暗黒の空間。宇宙に対する安直なシンパシーを叩き潰し、失望を煽る暗い展開は、まさに先読み不能だ。

 巨大企業が出資したプロメテウス号内部には、ある秘密が隠されているのだが、その鍵を握るのが、精巧なアンドロイドのデヴィッドである。端正で無表情なデヴィッドを演じるマイケル・ファスベンダーが適役で、国際的なスターが集うこの超大作の中でも、とりわけ存在感がある。

 想像を絶するクライマックスの果てに、科学者でありながら、信仰を拠り所にするエリザベスと、人間の感情は理解できるが自分自身は感情を持たないアンドロイドのデヴィッドが行動を共にするのを見ると、世界の大いなる“矛盾”を受け入れざるを得ない。だが多くの謎を内包した物語は、未来の世界で遠い宇宙の果てまで来た人類が、太古へと回帰するという、アイロニカルなもの。人類に火という知性を与えた神プロメテウスの名は、第二のプロメテウスと呼ばれる原子力にも使われている。失意が充満するこの世界で、パンドラの箱の底に残った希望を見出すには、人類には、まだ長い航海が必要なのだろうか。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)壮大度:★★★★★

□2012年 アメリカ映画 □原題「PROMETHEUS」
□監督:リドリー・スコット
□出演:ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロン、他

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プロメテウス@ぴあ映画生活

映画レビュー「アベンジャーズ」

アベンジャーズ 3Dスーパー・セット(4枚組/デジタルコピー & e-move付き) [Blu-ray]アベンジャーズ 3Dスーパー・セット(4枚組/デジタルコピー & e-move付き) [Blu-ray]
◆プチレビュー◆
最強映画の呼び声も高い「アベンジャーズ」。ド迫力の映像と丁寧なドラマで、究極のヒーロー・エンタテインメントが誕生した。 【85点】

  国際平和維持組織シールドの基地で、無限のパワーを持つ四次元キューブが制御不能に陥る事故が発生。キューブは別世界への扉を開き、そこから邪神ロキが現れキューブを奪取する。地球滅亡を企てるロキの野望を阻止するため、長官のフューリーは、ヒーローを集め“アベンジャーズ”結成を決意するが…。

 いきなりラストの話で恐縮だが、この超大作の長い長いエンドロールの後には、ちょっと笑えるワンシーンがある。ヒーローたちは、それぞれ単独でも主役を張れるスターたち。彼らは、地球滅亡の危機となれば一致団結して闘うものの、本当はチームプレーなどまっぴら!というのが本音だ。その“やってられない”感をセリフなしで表すこの場面には、思わず吹き出して笑った。

 ともあれ、盆と正月がいっぺんにやってきたような、お祭り騒ぎのプロジェクトの実現である。しかも、ストーリーは意外なほどシリアスでしっかりしているから感心してしまう。戦う実業家アイアンマン、長い眠りから覚めたキャプテン・アメリカ、怒りによって怪物に変身するハルク、雷神ソーらは、それぞれつらい過去に囚われ、苦悩を抱えていることが、ドラマを重層的にした。

 そんなヒーローたちは、意志に反して集められた不満や、互いのプライドから反目し合い分裂。だが、ついに超人たちを結束させるのが、ヒーローとはほど遠い普通の人間であるということが、この物語の優れた点だ。キャプテン・アメリカへのあこがれを公言するエージェント・コールマンの悲劇の向こうには、アメコミを愛するファンの「世界を救ってほしい」との切なる願いがある。

 ヒーローたちは、ハルクを除いてすべてシリーズと同じ俳優が演じる。そこに魔性のスパイで紅一点のブラック・ウイドウと、弓の名手ホークアイが参戦。ヒーローたちの活躍の時間配分はほぼ均等だが、やはり大富豪にして天才発明家アイアンマンと、誰よりも国を愛するキャプテン・アメリカがチームを引っ張る。最先端の技術と、古風な愛国心の組み合わせこそ、最強の武器なのだ。

 ヒーローたちは、互いをリスペクトするが、決して自分の個性を見失うことはない。マーベルコミックのヒーローたちを、ひとつの画面で見る喜びは、想像以上にエキサイティングで、クライマックスの、マンハッタンでの死闘は、映画史上に残る激闘といえるだろう。ボロボロになっても地球のために戦うヒーロー。人間は、そんな彼らに見合う存在になるべきと思わせてくれる。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)カタルシス度:★★★★★

□2012年 アメリカ映画 □原題「THE AVENGERS」
□監督:ジョス・ウェドン
□出演:ロバート・ダウニー・Jr.、スカーレット・ヨハンソン、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、クリス・エヴァンス、ジェレミー・レナー、サミュエル・L・ジャクソン、他
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映画レビュー「トガニ 幼き瞳の告発」

トガニ 幼き瞳の告発 (オリジナル・バージョン) [Blu-ray]トガニ 幼き瞳の告発 (オリジナル・バージョン) [Blu-ray]
◆プチレビュー◆
実話に基づく児童虐待事件を描く衝撃作「トガニ 幼き瞳の告発」。韓国では法改正まで行われ、映画の力を示す作品となった。 【70点】

 地方都市の聴覚障害者学校に赴任した美術教師イノは、その学校で、校長をはじめ、複数の教職員によって、児童への暴行や性的虐待が日常的に行われていることを知り愕然とする。憤ったイノは、人権センターの女性ユジンと共に、加害者の校長らを告発するが…。

 タイトルの“トガニ”とは、直訳すると“坩堝(るつぼ)”の意味。虐待、性的暴行、隠蔽、無関心。実際に起こったこの異様な事件には、なるほど、さまざまな負の要素がからみあい、混じり合っている。

 しつけと称して行う執拗な体罰や、女子生徒、男子生徒を問わずに繰り返される性的虐待など、壮絶なシーンを真っ向から描く勇気には、作り手の並々ならぬ意欲が見て取れる。聴覚障害を持つ幼い児童へのおぞましい仕打ちもさることながら、事件が明るみに出てからの、学校側のあの手この手での隠蔽工作には、心の底から怒りがこみ上げた。無関心で無責任な行政、収賄と保身にまみれた警察、不条理な法制度もまた罪深い。だが、懸命な努力を積み重ね、決定的な証拠をつかんだイノと子供たちの命がけの戦いには、さらに残酷な運命が待っているのだ。

 この衝撃的な映画で光るのは、子供たちの圧倒的な存在感である。演技とはいえ、このような内容の役柄に、プレッシャーがかからないわけはない。だが、劇中で重要な役を演じる3人の子役たちは、手話を完璧にマスターし、セリフに頼らず感情を吐露するという難役を見事にこなしている。教師たちの卑劣さと対極をなす、いじらしく健気な子供たちの存在。物語の中核をなす法廷シーンでの、子供たちによる息詰まる告発サスペンスは、とりわけ注目だ。

 本作の原作は、コン・ジヨンの同名小説。惨すぎる内容に衝撃を受けた俳優コン・ユが、映画化を切望したそうだ。甘いルックスでラブ・ストーリーのイメージが強いコン・ユだが、本作では、事件への怒りと、それでも変わらない現実の理不尽に苦悩する教師を熱演して素晴らしい。この主人公が、特別な能力もなく、熱い正義漢でもない、弱さを持つごく普通の人間であることが、物語をリアルにした。同時に、もの言わぬ子供たちの心の叫びが際立つ要因にもなっている。

 児童虐待をテーマとしているだけに、目を覆いたくなる場面が多いが、小説も映画も、内容はその無惨な事件の半分も描いていないという。本作は韓国で公開後、大反響を巻き起こし、韓国国民の怒りの声が、事件の再調査、子供への性暴力犯罪の処罰に関する改正法案“トガニ法”の立案を促し、学校も廃校となった。映画は社会を映す鏡だが、映画によって社会に変革をもたらすこともある。私は、そんな映画の“正しい力”を信じたい。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)衝撃度:★★★★★

□2011年 韓国映画 □原題「DOGANI/Silenced」
□監督:ファン・ドンヒョク
□出演:コン・ユ、チョン・ユミ、他
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