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現在と過去を同時に描いて女性たちの友情を謳いあげる韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」。ノスタルジックなポップスが効果的に使われている。
夫と娘と共にソウルに住む主婦のナミは、母の入院先の病院で、偶然、高校時代の友人チュナと再会する。チュナは、田舎からソウルの女子高に転校してきたナミを仲間に入れてくれた姉御肌の友人だった。ガンで余命2ヶ月と宣告されているチュナは、もう一度あの頃の友人に会いたいと願っていた。ナミとチュナを含む仲がいい7人の仲間たちは、ずっと一緒にいようと友情を誓いながら、ある事件によってバラバラになってしまったのだ。ナミは“サニー”と名付けたグループのメンバーを一人ずつ探し始めるが…。
40代になった現在と、10代だった1980年代の過去を行き来しながら描く、にぎやかでほろ苦い友情の物語だ。ヒロインのナミは、不自由のない暮らしをする主婦だが、かつての仲良しメンバーを訪ねることで、かけがえのない仲間と過ごした青春時代のきらめきを思い出す。過去のエピソードは、女同士の決闘や、懸命なおしゃれ心、淡い恋など、すべてが微笑ましい。時代は独裁統治が終わりを告げる直前。デモ隊との衝突にもどこか余裕があり、民主化へ移行する自由の空気を、ユーモアを交えてサラリと盛り込んでいるのが上手い。何より、すべてに全力投球で生きる少女たちのエピソードは、勢いのある会話とコミカルな演出の効果もあり、思わず引き込まれる。そんなサニーのメンバーの現在は、意外なほどほろ苦く、だからこそ“あの頃”がより輝いてみえるのだ。サニーで一番の美少女で、事件に巻き込まれたスジの行方が最後まで分からずハラハラするのだが、ラストは絵に描いたような大団円。少々出来過ぎの感もあるが、女性たちの友情の絆の素晴らしさに免じて許そう。タイトルで、グループ名の由来となった“サニー”や映画「ラ・ブーム」で使われた“愛のファンタジー”など、70〜80年代の大ヒット洋楽の明るいメロディが全編を彩り、決してカンペキではない人生でも前向きに肯定する物語のテーマに合致していた。
【60点】
(原題「SUNNY」)
(韓国/カン・ヒョンチョル監督/シム・ウンギョン、カン・ソラ、ミン・ヒョリン、他)
(ノスタルジー度:★★★★☆)

・サニー 永遠の仲間たち@ぴあ映画生活





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