映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
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◎ 今週の気になる映画 ◎
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アウトレイジ

アウトレイジ 最終章

映画「アウトレイジ 最終章」オリジナル・サウンドトラック
関東の山王会と関西の花菱会の間で起きた熾烈な権力闘争の後、韓国に渡った元大友組組長・大友は、日韓の裏社会を牛耳る実力者の張会長のもとに身を寄せていた。ある時、大友が仕切る済州島の歓楽街で、韓国に出張中の花菱会の幹部の花田が問題を起こし、張会長の部下が殺害される事件が発生。これに怒りが収まらない大友は、手下を連れて日本に戻るが、この事件はやがて花菱会内部の権力争いと、さらには張グループとの抗争に発展していく…。

裏社会の男たちが繰り広げる極悪非道の権力闘争を描いて大ヒットを飛ばした「アウトレイジ」シリーズの完結編「アウトレイジ 最終章」。第1作では、関東の巨大暴力団組織・山王会の権力闘争を、第2作では、関東の山王会と関西の花菱会の熾烈な抗争と裏で手を回す警察組織の陰謀を描いた。北野作品初のシリーズものの完結編である本作は、どこか日本映画の伝統である任侠映画の良さを醸し出している。しぶとく生き延びた主人公・大友は、自分を守ってくれた張会長の恩義に報いるため、また、過去の抗争で殺された兄弟分・木村の仇を取るため、韓国から日本に戻り、自ら非情な抗争の渦中に飛び込んでいく。

裏切りや打算、因縁をひきずりつつ、エゴまるだしで暴走するこの群像劇は、とにかく不敵な面構えの俳優たちの顔が魅力だ。特に新キャラで、狂気と笑いが同居するピエール瀧がいい。劇中、西田敏行演じる花菱会の若頭・西野が、大友を「あんな古臭いヤクザ」と吐き捨てるように言う場面がある。つまり全員悪人のアウトレイジであっても、大友は結局、義理や恩義に囚われた過去の遺物で、そういう類の人間は消え去る運命にあるのだ。相変わらず凄惨で、それでいて笑える凝ったバイオレンス描写が満載だが、暴力の中に、古き良き任侠映画の終焉の時を見るようで、哀愁がひときわ際立つ最終章となった。だからだろうか、冒頭の済州島でのんびり釣りをしている大友の姿に、北野映画の大きな魅力である虚無感が色濃く漂っている。
【60点】
(原題「アウトレイジ 最終章」)
(日本/北野武監督/ビートたけし、西田敏行、大森南朋、他)
(クラシック度:★★★★☆)
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アウトレイジ

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ヤクザ社会の下剋上をすさまじい暴力描写で描く、温故知新のキタノ映画だ。関東一円で勢力を張る巨大暴力団組織・山王会組長が、直参である池本組の組長・池本に直系でない村瀬組を締め付けるように命令する。池本にとって村瀬は兄弟分。池本はその厄介な仕事を配下である大友組の組長・大友に押し付ける。そのことが、非情なヤクザ社会で、裏切りと駆け引きの壮絶な権力闘争の幕を切って落とすことになる…。

ヤクザ世界を描くことや暴力描写は北野武監督の原点である。だがここにはかつてのキタノ映画に見られた静謐なムードは微塵もない。大量のセリフと怒号が飛び交うこの群像劇には、キタノ映画に初参加の俳優の顔触れが功を奏して、新鮮な“男の映画”の趣がある。全員が極悪非道(アウトレイジ)という設定だが、監督自身が演じる大友のキャラクター造形が面白い。弱小組織の組長・大友は、サラリーマンでいう中間管理職のようなのだ。上からは無理難題を押し付けられ、下に対しては何かと面倒を見て気を配らねばならない。なんともやるせない立場で、ため息ものだ。もちろん、エゴイズム丸出しのヤクザ社会の中に、キタノ節である、とぼけた笑いも。キャラクターは皆、見事に立っているが、中でも加瀬亮が突出している。今までのナイーブで草食系のイメージを払拭する、知性の中に狂気を秘めた凶暴な役柄を見事なキレッぷりで演じている。最後の最後に見せる表情は、なんとも気味が悪い怖さを漂わせていた。残酷描写の連打に目をそむけたくなることも多かったが、それでも北野監督が暴力の世界をリロードして臨む、ニュー・バイオレンス映画には、圧倒的な迫力がある。
【65点】
(原題「アウトレイジ」)
(日本/北野武監督/ビートたけし、椎名桔平、加瀬亮、他)
(バイオレンス度:★★★★★)


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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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