映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週末の公開映画から オススメの1本! ◎
チリ他合作映画「ナチュラルウーマン」

アナ・ケンドリック

バッド・バディ! 私と彼の暗殺デート

バッド・バディ! 私とカレの暗殺デート [Blu-ray]
なぜかダメ男とばかりつきあい失恋を繰り返す少し変わった女の子・マーサは、ある日、理想の男性フランシスと出会い、互いに運命的な恋に落ちる。だが彼の正体は、伝説の殺し屋で、しかも人殺しが許せず、依頼主を殺すという一風変わったヒットマン。おかげで彼は世界中の殺し屋やFBIから命を狙われていた。そんなフランシスと一緒にいるうちに、マーサの中で眠っていた暗殺能力が覚醒し、最強の殺し屋としての素質に目覚めていく…。

風変わりな女の子が伝説のヒットマンと恋に落ちたことから暗殺能力に目覚めていくアクション・ラブコメディ「バッド・バディ! 私と彼の暗殺デート」。うだつのあがらない主人公が実は凄腕で…というラブコメはどこかで見たような…と思ったら、快作「エージェント・ウルトラ」と同じ脚本家だった。どうりでまるで姉妹編のようなノリである。どこにでもいる、でもちょっぴり変わった女の子のマーサが凄腕の殺し屋として覚醒するという、ありえないドタバタ劇なのだが、これが予想外に楽しいのだ。笑わせるのは、フランシスがダンス好きの“踊る殺し屋”という点で、なるほど、相手の力を利用する格闘能力は、ダンスのよう。そんな彼を理想の男性と思ってしまうヒロインは、中身はピュアだが暴走気味の失恋女子で、ある意味、殺し屋よりアブナイ性格である。割れ鍋に綴じ蓋といったところだが、このカップルが実にキュートなのだ。そう見えるのは、演じるアナ・ケンドリックとサム・ロックウェルの好演があるからこそ。特に猫耳をつけたケンドリックの笑顔が可愛すぎる。ガール・ミーツ・ボーイならぬ、失恋女子・ミーツ・ヒットマン。ティム・ロスの怪演もひそかな見所だし、マーサの能力をフランシスが引き出すナイフのシークエンスは、痛快だ。クレイジーなのに笑えるというギャップが楽しい、憎めない1本である。
【60点】
(原題「MR.RIGHT」)
(アメリカ/パコ・カベサス監督/サム・ロックウェル、アナ・ケンドリック、ティム・ロス、他)
(クレイジー度:★★★★☆)
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ザ・コンサルタント

ザ・コンサルタント ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
田舎町で会計事務所を開いているクリスチャン・ウルフは、ある日、大手企業から財務調査を依頼される。ウルフは15年分の資料を一晩で調査し、不正を見つけるが、なぜか調査は一方的に打ち切られる。それ以来、ウルフは、何者かに命を狙われるようになる。実はウルフは、マフィアや武器カルテル、麻薬組織など、世界中の危険人物の裏帳簿を仕切る闇の掃除屋で、凄腕の暗殺者でもあった。名前は偽名、本籍、私生活もすべて謎。天才的な頭脳と一級の格闘能力、百発百中の狙撃の腕を持ち、アメリカ政府からも目を付けられているウルフは、謎の組織から逃れながら、危険な戦いに身を投じていく…。

複数の顔を持つ異色のヒーローの活躍を描くサスペンス・アクション「ザ・コンサルタント」。主人公ウルフは、表の顔はしがない会計士、裏の顔は凄腕の暗殺者。2つの顔を持つということだけなら、主演のベン・アフレックが別シリーズで演じている、悲しい過去を持つ闇のスーパーヒーローに似ていると思うだろう。だが違うのは本作の主人公が背負った過去と特殊能力の質だ。それは、回想シーンや過去のパートが挿入されることで、少しずつ明かされる。人とは違う異形の能力ゆえに苦悩した主人公の人生は、かなり切ないものだ。一方で、終始ウルフに指示を出すパソコン音声の主や謎の組織の正体、危険な仕事に身を投じるウルフの真の目的などが、企業の不正の真実と結びつく終盤は、まるでパズルの最後のピースがはまるような快感を感じる。難を言えば、アナ・ケンドリックやJ・K・シモンズら、実力派俳優が出演しているというのに、彼らの役割と活躍が少ないことだろうか。それでも、インドネシアの格闘技“プンチャック・シラット”の無駄のない美しい動きや、几帳面で無口な主人公が時折みせる、とぼけた優しさが笑いを誘うなど、意外なほど魅力にあふれている。ベン・アフレックの新たなハマリ役になりそうなこのアンチ・ヒーローの次の活躍が見てみたい。個人的に、続編希望!である。
【75点】
(原題「THE ACCOUNTANT」)
(アメリカ/ギャヴィン・オコナー監督/ベン・アフレック、アナ・ケンドリック、J・K・シモンズ、他)
(アンチヒーロー度:★★★★☆)
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ピッチ・パーフェクト2

ピッチ・パーフェクト2 ブルーレイ&DVDセット(ボーナスDVD付) [Blu-ray]
ベッカたち女子大生のアカペラチーム“バーデン・ベラーズ”は、女性だけのチームとして初の全米大会優勝を果たすが、その後、スキャンダルを起こしてしまい、今では大会出場禁止に。だが、新メンバーのエミリーが加わったベラーズに、一度限りの名誉回復のチャンスを与えられる。コペンハーゲンで開催される世界大会での優勝をめざすが、彼女たちの前に最強のライバルのドイツチームが現われる…。

大学のアカペラ部の負け組女子たちの青春を、名曲に乗せてコミカルに描くガールズムービーの続編「ピッチ・パーフェクト2」。小規模な公開ながら評判が高かった前作を、私としたことが見逃しているのだが(DVDで必ず見ます!)、本作では女優のエリザベス・バンクスが監督を務めていて、ガールズ・パワーさく裂の痛快作に仕上がっている。一番の魅力はやはり音楽で、オールディーズ、カントリー、ロックにヒップホップとさまざまなジャンルが楽しめる。女の子の友情物語というと、どこか気恥ずかしくなるようなベタな演出が多いのだが、本作ときたら、冒頭から下ネタの連打、まったくいい子ぶらないキャラに、奇人変人の登場など、アナーキー路線なのだから、実に個性的だ。その一方で、最高にパワフルなアカペラ・パフォーマンスで雰囲気はいつもノリノリ。その間隙をぬって、将来のことに悩む、ベッカら女子の普遍的な悩みや友情もさりげなく盛り込んでいて、なかなかソツない作りだ。国内大会がダメなら世界大会へ!というゴリ押しのような展開だが、そこで披露するオリジナル・パフォーマンスは感動的である。やはり人マネではなく自分だけの輝きを、というメッセージは、ユニークな女子映画である本作にも通じるもの。それにしてもアナ・ケンドリック、いつもながら素晴らしい歌唱力で、ほれぼれする。
【70点】
(原題「PITCH PERFECT2」)
(アメリカ/エリザベス・バンクス監督/アナ・ケンドリック、レベル・ウィルソン、ヘイリー・スタインフェルド、他)
(ビッチ度:★★★★★)
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ラスト5イヤーズ

ラスト5イヤーズ [DVD]
一組のカップルの出会いから別れまでの5年間を描くミュージカル「ラスト5イヤーズ」。時間を真逆に構成する手法がユニークで効果的。

NYで出会った女優の卵のキャシーと小説家志望のジェイミーは、激しい恋に落ち、共に夢を追いながら幸福な日々を送る。やがて二人は結婚。成功の道を駆け昇るジェイミーに対し、キャシーの夢は思うようにいかず伸び悩む。次第に二人の心はすれ違いはじめるが…。

オリジナルはトニー賞受賞歴のある音楽家ジェイソン・ロバート・ブラウンによる傑作ブロードウェー・ミュージカル。映画はほぼ原作舞台に忠実に描いている。物語はNYのアパートの一室で、恋に破れたキャシーがその悲しみを切々と歌う場面からスタートする。男女の出会いと別れというテーマは平凡だし、それぞれの側から心象を語るのもさほど珍しくはない。本作がユニークなのは、失った恋にとらわれるキャシーのパートは、現在から過去へとさかのぼり、キャシーと別れて未来へと向かうジェイミーのパートは、キャシーに恋した瞬間から彼女の元を去る破局へと向かって語られるという正反対のタイムラインをとるスタイルだ。全編が歌で構成され、セリフはほとんどない。ミュージカルが苦手な人は敬遠するかもしれないが、ドラマとしてしっかり構成されているので、心配無用だ。何と言っても主演2人の圧倒的な歌声や繊細な演技で、恋の喜びと別れの辛さが痛いほど伝わってくる。時間軸が真逆なので、キャシーとジェイミーの愛が交差するのは、結婚式の当日だけ。2人の別れを知ってみるせいか、プロポーズの場面の歌があまりにも切なく響いた。勉強不足の私は、アナ・ケンドリックは「マイレージ・マイライフ」の人という印象で、「イントゥ・ザ・ウッズ」で歌も歌えるのかと感心していたのだが、実はこの人、元々はブロードウェー出身。12歳でトニー賞候補になったというから筋金入りの実力派ミュージカル女優だったのだ。いやはや、ハリウッド・スターの才能はホントに分厚い。
【70点】
(原題「THE LAST 5 YEARS」)
(アメリカ/リチャード・ラグラヴェネーズ監督/アナ・ケンドリック、ジェレミー・ジョーダン、他)
(ユニーク度:★★★★☆)
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エンド・オブ・ウォッチ

エンド・オブ・ウォッチ スチールブック仕様 [4,000個 初回数量限定生産] [Blu-ray]
制服警官の強い絆とLA犯罪多発地区の実態を描くクライム・アクション「エンド・オブ・ウォッチ」。ドキュメンタリーのようにリアルで緊張感が途切れない。

ロサンゼルスの犯罪多発地区サウス・セントラルを担当するテイラーとザヴァラは、同地区でも指折りの犯罪検挙率を誇る警官コンビだ。二人は、いつものようにパトロール中に通報を受けて、ある一軒家に踏み込むが、そこで図らずもメキシコ麻薬カルテルの秘密に触れてしまう。組織の怒りを買った二人は、メキシコ系ギャングから命を狙われるハメになるのだが…。

1992年のロサンゼルス暴動の口火を切った地区はサウス・セントラル地区だったと記憶しているが、この悪名高い犯罪多発地区は、黒人からヒスパニック系へと勢力図が変わりつつあるのだろうか。本作で大暴れするのは、黒人ギャングではなくヒスパニック系ストリート・ギャングである。人種間の対立がある一方で、警察学校の同期である、白人巡査テイラーとメキシコ系巡査サヴァラの間に兄弟以上の固い絆が生まれるなど、人種間の意識は一言では語りつくせない。ともあれ、主人公の二人は、映画でもしばしば登場する危険地帯サウス・セントラスを巡回して回るのが日課というタフな日常を生きている。特にテイラーは、大学法学部入学を目指し、入試課題に映像制作を選んでいるという設定で、会議中や移動中など公私共にさまざまなデジカムで、状況を記録している。そこに記録される多種多様な犯罪は、日々の任務が文字通り命がけであることを教えてくれる。ザラついた主観カメラの他に、監視カメラやニュース映像も使われるため、まるでドキュメタンタリーを見ているかのようにリアルなのだ。テイラーには恋人ジャネットが、サヴァラには妻のガビーがいて、時になごやかな雰囲気にもなるが、メキシコ麻薬カルテルから命を狙われるようになってからは、観客は、犯罪現場の壮絶な最前線へと放り込まれる。タイトルの“エンド・オブ・ウォッチ(EOW、勤務終了)”とは、警察官が1日の終わりにつける業務日誌の最後に記入する言葉。同時に警察内の隠語では、二度と家に戻れなくなるもうひとつのEOW(殉職)を意味するという。名もない警官たちの同士愛、そして生ぬるい日本の日常とはまったく次元が違う犯罪現場。いつ、何が起こるのかと終始緊張感が途切れない本作の真の主役は、ギャングも警官も命をはって生きることを強いる町サウス・セントラルそのものかもしれない。
【65点】
(原題「END OF WATCH」)
(アメリカ/デヴィッド・エアー監督/ジェイク・ギレンホール、マイケル・ペーニャ、アナ・ケンドリック、他)
(緊張感度:★★★★★)
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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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