映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

ブログ終了にあたり、たくさんのあたたかいコメントをお寄せいただき、本当にありがとうございました。
皆さまの映画ライフに少しでもお役に立てたならこれほど嬉しいことはありません。
長い間のご愛顧に心より感謝いたします。

アビゲイル・ブレスリン

マギー

マギー [Blu-ray]
感染するとゾンビ化する壊死性ウイルスが爆発的に流行する近未来のアメリカ。片田舎の町で暮らす16歳のマギーも感染し、社会から隔離された特別病棟に収容される。彼女の父ウェイドは、可能な限り娘を手元に置こうと隔離命令を拒否し、家に連れ帰る。しかしマギーの苦痛に満ちた変化は徐々に進行していき、ウェイドは苦しむ娘をなす術もなく見守るしかない。決断の時は迫っていたが…。

アクションスターのアーノルド・シュワルツェネッガーが主演するゾンビ映画「マギー」。おそらくほとんどの観客は、ゾンビと戦い、世界を救うヒーローのシュワを期待するだろうが、本作はいわゆるアクション映画ではない。ゾンビも登場するにはするが、戦いの場面はほとんどない。ではシュワはいったい何をしているのか?本作ではゾンビ化していく娘を見守ることしかできず苦悩し葛藤するシリアスな父親を、静かに熱演していて、演技に徹しているのだ。これはなかなか斬新である。マギーを演じるアビゲイル・ブレスリンは、名子役から、今、大人の女優へと変化する、難しい年齢だが、本作では安定の演技を見せていて、特殊メイクでの変化もサマになっている。ゾンビ映画は、根強い人気を誇るジャンルで、近年では、ホラーだけでなく、コメディー、恋愛、友情と、バラエティーに富んだ演出で楽しませてくれる。本作は親子愛とともに、ゾンビ化していく“死”と向きあう難病ものととらえていいだろう。ウン、これは新しい。とはいえ、ファンはやっぱり戦うアクションスターのシュワを求めているんだろうなぁ…。苦悩する父親の姿に、時に目頭が熱くなるが、やっぱり地味すぎて物足りなさが残る。
【50点】
(原題「MAGGIE」)
(アメリカ/ヘンリー・ホブソン監督/アーノルド・シュワルツェネッガー、アビゲイル・ブレスリン、ジョエリー・リチャードソン、他)
(アクション度:★☆☆☆☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
マギー@ぴあ映画生活

ザ・コール 緊急通報指令室

ザ・コール 緊急通報指令室 [Blu-ray]
緊急電話番号911の女性オペレーターが誘拐事件解決に奮闘する異色のサスペンス「ザ・コール 緊急通報指令室」。ラストには疑問が残るが緊迫した展開は見事。

L.A.の“911緊急通報指令室”に務めるベテラン・オペレーターのジョーダンは、ある少女からの不法侵入者の通報の対応で判断ミスをし、少女の命が失われた悲劇から、自信を失ってしまう。今では極度の緊張を強いられるオペレーター業務から退き研修生を教える教官として働くジョーダンだが、シリアル・キラーに拉致され、車のトランクに監禁された少女ケイシーが911にかけてきた電話を偶然にも受けてしまう。非常事態を察知したジョーダンは携帯電話だけを頼りに、ケイシーに指示を与え、何とか事件を解決しようと奮闘するが、犯人の声から、あの時の少女を殺害した殺人鬼と同一犯だと気付く…。

911とは日本の110番に当たる番号。サスペンス映画ではよく登場するものの、この裏方の仕事が主役になる映画は珍しい。911緊急通報指令室の激務を説明する導入部が実に巧みで、熟練のオペレーターである主人公ジョーダンが心に傷を負う原因になった過去の事件や「決して通報者に約束はしないで。守れないから」というセリフが、見事な伏線になっている。「マシニスト」の鬼才ブラッド・アンダーソン監督は、電話というありふれた小道具で物語を活写するが、94分の上映時間がリアルな犯罪と追走し、一瞬も緊張感が途切れない。犯人に気付かれないように、ライトやペンキといったトランクにある道具を使ってケイシーに救出の手がかりになるような指示を与え、時には世間話も交えて少女をはげますジョーダン。彼女の知恵と誠意と正義感に、いつしか感情移入してしまうだろう。だが、シリアル・キラーの犯人が過去の事件と同一犯だと気付いた時点から、物語はサスペンスからサイコ・スリラーへと変化していく。結末は明かせないのだが、この終盤の展開には誰もが驚くはず。惜しいのは精一杯の勇気で卑劣な犯罪者に立ち向かってきたジョーダンとケイシーが、最後には物語の最強の小道具である電話から離れてしまうことだ。最後の最後には、もうひとひねりの驚きが用意されているが、息の根を止めないこの決着の付け方は是非というよりも詰めが甘い気がするのは私だけだろうか。いろいろと文句を付けてはいるが、この作品のユニークさ、テンポのよさ、無駄のない脚本には実に感心させられる。ハル・ベリーとアビゲイル・ブレスリンの“かけあい”共演も見ごたえたっぷり。拾いモノの1本だ。
【70点】
(原題「THE CALL」)
(アメリカ/ブラッド・アンダーソン監督/ハル・ベリー、アビゲイル・ブレスリン、モーリス・チェスナット、他)
(緊張感度:★★★★★)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

ザ・コール[緊急通報指令室]@ぴあ映画生活

ニューイヤーズ・イブ

ニューイヤーズ・イブ Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)ニューイヤーズ・イブ Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)
クチコミを見る
超豪華キャストで大晦日の8つのストーリーを紡ぐ「ニューイヤーズ・イブ」。美しいNYの夜景には人々の幸せそうな笑顔がよく似合う。

大晦日恒例となった、NY、タイムズスクエアのカウントダウン。イベントの準備で賑わう街で、それぞれの思いをいだく男女がいた。イベント責任者のクレアをはじめ、1年の目標をかなえようと決意した女性と彼女を助ける自転車メッセンジャーの青年、意外な場所で再開した元恋人同士、死期の迫った老人と彼を介護する看護師、エレベーターに閉じ込められた隣同士の男女など、8つのエピソードが描かれる…。

監督は、ラブ・ロマンスの名手のゲイリー・マーシャル。大ヒットした前作「バレンタインデー」同様、豪華スター競演で、特別な日に出会うさまざまな男女のアンサンブル・ストーリーを作り上げた。物語には、NYを舞台にしたことで、よりきらびやかに、また時にシビアに、再生への思いが浮かび上がってくる。登場するキャラクターは、ちょっと不器用だけど、懸命に幸せになろうと願う人々ばかりだ。恋人同士の恋愛だけでなく、友情や親子の愛情、離れてすごす夫婦の絆と、メリハリがあり、それらが少しずつ重なっていることで、ラストには希望へとつながっていく仕掛けだ。出演するのは、ミシェル・ファイファー、ザック・エフロン、ヒラリー・スワンク、ハル・ベリーに、ジョン・ボン・ジョヴィまで、スターを数え上げたらきりがない。マーシャル監督自身、大晦日にプロポーズした経験があるそうで、ニューイヤーズ・イブには特別な思いがあるのだという。数あるエピソードの中でも、去年出会った女性が忘れられない御曹司サムの意中の女性は、はたして誰なのか?という謎が物語を引っ張っていく。最後に“その女性”はいかにも彼女らしい華やかなファッションで登場し、映画を盛り上げてくれた。カップルでも、友人同士でも、家族でも楽しめる、ハートフルな1本だ。
【65点】
(原題「NEW YEAR'S EVE」)
(アメリカ/ゲイリー・マーシャル監督/ロバート・デ・ニーロ、ヒラリー・スワンク、ハル・ベリー、他)
(豪華キャスト度:★★★★★)
チケットぴあ


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
ニューイヤーズ・イブ@ぴあ映画生活

ゾンビランド

ゾンビランド [DVD]ゾンビランド [DVD]
ゾンビものなのに妙にさわやかなところが魅力的。ホラー、コメディー、ラブストーリーと、複数のジャンルを盛り込むこの映画は、ゾンビ映画というより青春ロード・ムービーと呼びたい。人類の大半がゾンビと化したアメリカ。オタクで引きこもりの青年コロンバスは、生き残るために独自の32のルールを作って実践していた。故郷へ向かう旅の途中で、ゾンビを殺しまくるマッチョな男タラハシーや、詐欺師姉妹ウィチタとリトルロックらと出会う。4人は、ゾンビがいないと噂されるLAの遊園地“パシフィックランド”を目指すのだが…。

主人公コロンバスの徹底したヘタレっぷりがいい。ゾンビ映画でお馴染みの怖いもの知らずのヒーローとはほど遠く、彼が自らに課したルールも生活臭たっぷりのセコいものばかり。そのくせちゃんと説得力があるから可笑しい。たとえば、ゾンビからひたすら逃げるため、作ったルールは「有酸素運動を欠かさないこと」。走って逃げるには1に体力、2に体力だ。ゾンビが本当に死んだ(既に一度死んでいるのだが)かどうか確認するため、必ず2度撃ちして止めを刺すことや、車で轢き殺した際に自分の身を守るためにシートベルト着用などもある。最も大切なルールは「決して英雄になるな」だ。ゾンビ映画のマエストロで、社会派かつ正統派のロメロの作品とは対極の、見事な逃げっぷりの物語を見ているうちに、この映画のゾンビはただの脇役にすぎないことが分かってくる。人間関係を上手く築けないコロンバスと、実は切ない過去があるタラハシー、男たちよりずっとしたたかでチャーミングな詐欺師姉妹は、やがて強い絆で結ばれていく。もちろん安全なはずの遊園地では大バトルが待っているのは言うまでもない。これほど陽性のゾンビ映画は初めてで、大いに楽しんだ。さらに、スペシャルゲストとしてビル・マーレイが登場するサービスも。いつ、どんな役で登場するかは映画を見て確かめてほしい。32のルールの中には「小さなことを楽しめ」の項が。こんなささやかな作品で思いがけず楽しめるのだから、そのルールは正しいという証拠だ。
【65点】
(原題「ZOMBIELAND」)
(アメリカ/ルーベン・フライシャー監督/ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、他)
(おおらか度:★★★★☆)


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

ゾンビランド@ぴあ映画生活

【送料無料】ゾンビランド

【送料無料】ゾンビランド
価格:2,953円(税込、送料別)

私の中のあなた

私の中のあなた [DVD]私の中のあなた [DVD]
生きる権利と死ぬ権利。論議が絶えない難しい問題だ。人生をまだ十分に生きていない、年若い人間の問題となると、なおさらである。映画は、医学や倫理、法律も交えて描きながら、社会派に傾かず、あくまでも家族ドラマとして進んでいく。11歳の少女アナは、白血病の姉ケイトに臓器を提供するドナーとして“創られて”生まれてきた子供。ある日、アナは自分の体を守るため臓器提供の手術を拒否、両親を相手に訴訟を起こす。家族それぞれの思惑が交錯するが、アナの決断の裏には驚くべき真実が隠されていた。

ニック・カサヴェテスはシリアスな問題を柔らかいオーラで包み込む。人間愛を強く感じさせるロマンティックな作風が特徴だ。本作では、まず、一人の子供を救うため、ドナーとして“消費する”目的で子供を作ることが正しいことなのかとの疑問がある。さらにその子が自分の意思で臓器提供を拒否することの是非。痛みや感情を持つ人間としての権利の問題だ。母サラの盲目的な愛情を軸に、一人一人が互いへの愛と思いやりゆえに言葉を呑み込む様子に胸がしめつけられる。物語の半ばで、アナが抱える重大な秘密が明らかになるが、そこでこの一家がどれほど互いを大切に思っているかが伝わって涙がこぼれた。天才子役アビゲイル・ブレスリンが名演だが、長女ケイトを演じたソフィア・ヴァジリーヴァも素晴らしい。誰もが主役であり脇役、全員揃ってひとつの世界が完成する心優しいパズルなのだ。無理な泣きが入ることなく、ストーリーの巧みさと根底の問題提起で感動させる佳作。久しぶりに泣いた。
【70点】
(原題「My Sisters keeper」)
(アメリカ/ニック・カサヴェテス監督/キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン、アレック・ポールドウィン、他)
(問題提起度:★★★★★)

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

幸せの1ページ

幸せの1ページ [DVD]幸せの1ページ [DVD]
知的女優ジョディ・フォスターのコミカルな演技が新鮮なファミリー・ムービー。引きこもりの人気作家アレクサンドラは、孤島で暮らす海洋生物学者の娘で9歳のニムとネットで知り合うが、ある日彼女からSOSメールが届く。ヒロインが生み出した小説の主人公が彼女を外の世界に連れ出す展開や、トドやペリカンなど賢い動物たちの活躍が楽しい。だが作家と少女がようやく出会った後に、心を通わせる場面が少なすぎる。ニムは活発な少女だが島に閉じこもっている点ではアレクサンドラと同じ人種。引きこもりという負のパワーも、二人揃えばプラスに変わりそうな気がしてきた。
【60点】
(原題「Nim's Island」)
(アメリカ/ジェニファー・フラケット、マーク・レヴィン監督/ジョディ・フォスター、アビゲイル・ブレスリン、ジェラルド・バトラー、他)
(ファミリー映画度:★★★★☆)

人気ブログランキング用バナー

←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックしてもらえると嬉しいです\(^o^)/

幸せのレシピ

幸せのレシピ 特別版 [DVD]幸せのレシピ 特別版 [DVD]
ドイツ映画「マーサの幸せレシピ」は小品ながら秀作だった。そのリメイクが出来がいいのは当然で、いい違いはハリウッド版はゴージャスになる所だ。おいしそうな料理、少し力を抜いて自分を見つめること、何より素直になることの大切さが伝わってきた。ただ、もっとコメディ色を強くすれば、よりアメリカ映画らしくなって良かったのではと思う。エッカート演じる男性シェフの、何気ない優しさがいい。
【65点】
(原題「NO RESERVATIONS」)
(アメリカ/スコット・ヒックス監督/キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン、他)
(華やか度:★★★★☆)

人気ブログランキング用バナー

←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックしてもらえると嬉しいです\(^o^)/

おすすめ情報
最新コメント
作品検索はこちら
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
映画レビュー(長文)索引

    
    
    
    
    
    
    
  
    

A−Z
0−9
おすすめ情報
おすすめ情報

おすすめ情報

楽天市場
おすすめ情報

  • ライブドアブログ