映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
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(点数は100点が、★は5つが満点)
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どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週末の公開映画から オススメの1本! ◎
英・仏合作映画「パディントン2」

アレキサンダー・スカルスガルド

ターザン:REBORN

ターザン:REBORN ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
大都会ロンドンで美しい妻ジェーンと共に裕福に暮らす英国貴族のジョン。彼はコンゴで、生まれて間もなく国の反乱に巻き込まれ、ジャングルで動物たちに育てられ“ターザン”と呼ばれていた過去があった。政府からも一目置かれる実業家のジョンだが、外交のため故郷へ戻ることに。しかしそれは罠で、故郷は侵略され、ジェーンはさらわれてしまう。ジョンはかつての野性を呼び覚まし、愛する妻と故郷を取り戻すため闘うことを決意する…。

米国人作家のエドガー・ライス・バローズによる冒険小説ターザン・シリーズは何度も映画化されてきたが、元祖ヒーローであるターザンを新たな解釈で描くのが「ターザン:REBORN」だ。ジャングルの中をツタにつかまりながら“ア〜、アア〜!”と雄たけびをあげる野人のイメージが定着しているが、本作の冒頭、ターザンは、気品あふれる美しい英国貴族として登場する。ターザンことジョンは、ベルギー政府のある秘密から罠にかかるのだが、戻ったジャングルには昔なじみの動物や“兄弟”がいて、彼らとの向き合い方すべてに自然へのリスペクトが感じられる。イケメンかつマッチョなアレキサンダー・スカルスガルドがターザンに扮し、愛するものを守りぬくヒーローを好演しているが、本作で注目すべきなのはマーゴット・ロビー演じる妻ジェーンの描き方だ。かつてはターザンに守られ救い出される美女というお飾り的な存在だったが、本作のジェーンは違う。悪者を相手にタンカを切り、仲間を守ろうと川に飛び込んで奮闘する。夫ジョンとも対等で、時には夫をやり込めるジェーンは頼もしくも微笑ましい、今どきの女性キャラだ。動物たちはすべてCGだが、まるで本物と見紛う素晴らしい出来で、アクションもスタイリッシュでスピーディー。アメコミヒーロー全盛の今、一見古臭いと思われるターザンは、生まれ直した。文明社会から野生へと戻ることで取り戻す大切なものを描く手法もまた「REBORN」なのだ。
【75点】
(原題「THE LEGEND OF TARZAN」)
(アメリカ/デヴィッド・イェーツ監督/アレキサンダー・スカルスガルド、マーゴット・ロビー、サミュエル・L・ジャクソン、他)
(元祖ヒーロー度:★★★★★)
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ザ・イースト

ザ・イースト [DVD]
環境テロリスト集団への潜入捜査を行うヒロインの葛藤を描く社会派サスペンス「ザ・イースト」。単純な善悪では図れない設定が興味深い。

テロ活動からクライアント企業を守る民間調査会社に採用された元FBIエージェントのジェーンは、環境テロリスト集団・イーストに潜入し調査することになる。イーストは、環境汚染や健康被害を出す企業に報復活動を行う過激な環境テロリスト集団で、FBIにもマークされているが、その実態は謎に包まれていた。ジェーンはサラと名前を変えて身分を偽り、彼らのアジトに入り込み、メンバーとして迎えられる。最初はイーストの過激な思想に強く反感を抱いたジェーンだったが、被害者の実情や、大企業の不正を知り、イーストの思想に共感を覚えるようになる。さらに、ジェーンはカリスマ的リーダーのベンジーに惹かれていく。イーストの最大のテロ計画を目前に、ジェーンはある決断を下すことになるのだが…。

テロリストは悪でそれを取り締まる側は善。映画では、通常はこの単純な構図となることが多いが、本作はちょっと複雑だ。「罪を犯した者には、犠牲者と同じ恐怖を与える」をポリシーにするイーストが行うテロは、環境汚染や健康被害を出す企業に対する報復活動なのだ。大企業は明らかに倫理観を失い、利益のためなら健康被害を出すことも平気だ。ヒロインが所属する民間調査会社は、不正を取り締まるのではなく、顧客の利益を守るために動いている。被害が出ればその会社に営業をかけて新たな顧客にしようと動くのだから、正義よりも利益追求の構えなのだ。無論、過激な環境テロはほめられたものじゃないが、ヒロインのジェーンならずとも、イーストの行動に少なからず共感してしまうだろう。だが所詮イーストは素人集団の集まりで、企業に対する制裁の形の裏側には、個人的な事情が色濃く反映されている。ジェーンは会社とイーストの狭間で、また、任務と良心の間で揺れ動いていく。本作では、正義という理想よりも、スパイ活動さえも民営化され、善悪の境界線が曖昧になる現代社会の問題を提示するストーリーが知的な雰囲気をかもし出している。両手を拘束されたままスプーンで食事できるのかという問いに対し、口にくわえたスプーンで隣の者に飲ませるという解決法が印象的だ。自分のことだけを考えていては答えはないというメッセージなのだろう。主演のブリット・マーリングが、製作、共同脚本をこなし、女性の成長物語と社会派ドラマを合体させた作品になっている。
【65点】
(原題「THE EAST」)
(アメリカ/ザル・バトマングリ監督/ブリット・マーリング、アレキサンダー・スカルスガルド、エレン・ペイジ、他)
(社会派度:★★★★☆)
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ザ・イースト@ぴあ映画生活

メイジーの瞳

メイジーの瞳 [Blu-ray]
6歳の少女メイジーの視点で大人の世界を描く「メイジーの瞳」。大人の身勝手に黙って耐える少女の姿が痛々しい。

NYに住む6歳のメイジーは、両親の離婚で、美術ディーラーの父ビールとロック歌手の母スザンナの家を10日ごとに行き来している。やがて父はベビーシッターだったマーゴと、母は心優しいバーテンダーの若者リンカーンと再婚するが、両親は自分のことに忙しく、それぞれのパートナーにメイジーの世話を押し付けるようになる。メイジーはマーゴやリンカーンと過ごす時間が長くなるが、ある日、スザンナが突然ツアーに出てしまい、メイジーは夜の街に置き去りにされてしまう…。

原作は、19世紀から20世紀初頭に活躍した作家ヘンリー・ジェイムズの小説。ジェイムズといえば「鳩の翼」や「ある貴婦人の肖像」など、映画化された作品も多いが、本作は設定を現代のNYに置き換えているのが目を引く。6歳のメイジーを演じるのは撮影当時本当に6歳だった新星オナタ・アプリールちゃんで、彼女の可愛らしさ、けなげさが大きな魅力になっているのは間違いない。両親は共にメイジーを愛してはいるが、自分のことで精一杯。それぞれのパートナーも彼らの身勝手に我慢の限界を超えて出て行ってしまう。無責任な大人たちのいざこざやわがままを、じっとみつめて耐える6歳の少女が、一番大人に見えて仕方がない。メイジーは聞き分けが良く、我慢強いが、それでも時折寂しげな表情を見せるのが痛ましい。都会で生きる子供の常で世慣れてはいるが、決してスレてはいない彼女こそ、人生でもっとも大切なもの“愛”をストレートに理解しているのだ。大人を気遣い、優しさを求めるメイジーは、やがて血のつながりを超えた家族の形を選ぶことになる。これは、現代を生きる子供の視点から問題提起し、離婚が珍しくなくなった現代社会の家族のあり方を模索しながら、大人も子供も傷つきながら希望を見出す物語なのだ。家族の問題をシビアに扱いながらも、ガーリーなファッションや光あふれる映像で、どこか優しさが漂うドラマに仕上がっている。
【65点】
(原題「WHAT MAISIE KNEW」)
(アメリカ/スコット・マクギー、デイヴィッド・シーゲル監督/ジュリアン・ムーア、アレキサンダー・スカルスガルド、オナタ・アプリール、他)
(けなげ度:★★★★☆)
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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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