アーサー・クリスマスの大冒険 クリスマス・エディション(初回生産限定) [Blu-ray]アーサー・クリスマスの大冒険 クリスマス・エディション(初回生産限定) [Blu-ray]
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サンタのプレゼント集配の秘密を解き明かす“イマドキ”仕様のクリスマス・ファンタジー「アーサー・クリスマスの大冒険」。欠点だらけのサンタ家族が微笑ましい。

北極の氷の下には、サンタの国の巨大なオペレーション・センターがあり、超ハイテクで画期的な集配システムによって600万人の子どもたちにプレゼントを配っていた。サンタ、サンタの息子でエリートの長男スティーブ、100万人の妖精(エルフ)は、世界中の子どもにプレゼントを配り終えたが、イギリスに住む女の子グエンへのプレゼントを配達し損ねてしまう。サンタとスティーブは“仕方ないミス“と諦めるが、お手紙係の末っ子アーサーは納得できない。クリスマスの夜が明けるまであと2時間。祖父のグランドサンタの助けを借りて、アーサーは何としてでも最後のプレゼントを届けようと大空へ飛び出すが…。

アニメーション制作はイギリスの名門アードマン・アニメーションズ。隅々まで作り込んだ映像やクリスマス・カラーでまとめられた色彩設計の素晴らしさは言うまでもないが、何しろお話が面白い。冒頭、古典的なキャラのサンタクロースが、目を見張るハイテク・システムでプレゼントを配っているという現代的でスピードディなシークエンスがまず見事だ。宇宙船型そりや、ハイテク七つ道具を使っての愉快な配送システムにワクワクする。物語はたった一つ配り忘れたプレゼントを、気弱でドジだが心優しい、クリスマス家の末っ子アーサーが、勇気を出して届けるという冒険物語。ストーリーの中には、任務が慢性化し“やっつけ仕事”になっていることへの批判、あるいは、人間が未知の存在を怖がり攻撃する不寛容など、現代社会への目配せがある。旧式のそりに乗ったはいいが、方向オンチで世界中を放浪するアーサーとグランドサンタ、ラッピングの天才の妖精や老齢トナカイの一行の珍道中に、ハラハラ、ドキドキ。半人前のアーサーはもちろん、現役サンタ、エリートの長男、祖父のグランドサンタらは、それぞれコンプレックスを抱えているのが“人間”くさくていい。だからこそ全員で団結して大切なミッションをやり遂げるラストに感動がある。ヘタレの主人公が繰り広げる手に汗握るアクションと、ワールド・ワイドな冒険、そしてエモーショナルな家族のドラマは、父と子のバトン・リレーのよう。心温まる秀作アニメーションに仕上がった。
【75点】
(原題「ARTHUR CHRISTMAS」)
(アメリカ/バリー・クック、サラ・スミス監督/(声)ビル・ナイ、ジェームズ・マカヴォイ、ヒュー・ローリー、他)
(ハートウォーミング度:★★★★★)
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