映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
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◎ 今週の気になる映画 ◎
「あさひなぐ」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「プラネタリウム」「ユリゴコロ」etc.

イギー・ポップ

ギミー・デンジャー

ギミー・デンジャー~ストーリー・オブ・ザ・ストゥージズ
1967年にミシガン州で結成されたロックバンド、ザ・ストゥージズ。イギー・ポップら4名で結成されたバンドは、過激なライブ・パフォーマンスと、ジャンルをクロスオーバーした実験的な音楽でロック・シーンをけん引した。だが74年、様々な問題をはらみ、バンドは自然消滅する。監督のジム・ジャームッシュは、メンバーと、彼らに本当に近しい関係者のみに取材を行い、イギーを中心に当事者たちの言葉によって、華々しくも混乱に満ちたストゥージズの歴史を振り返っていく…。

伝説的バンド、ストゥージズの真実を描く音楽ドキュメンタリー「ギミー・デンジャー」。ロック界のカリスマ、イギー・ポップが属したストゥージズは、実に興味深いバンドだ。ステージ・ダイブなどの過激なパフォーマンスと、サイケやフリー・ジャズなど、多くの異なる要素を融合させた実験的サウンドは、当時は受け入れられず、評論家からは、下品で退廃的と叩かれる。しかし、その型にはまらない音楽は、後に多くの名だたるバンドが影響を公言した。音楽、映画、美術など、時代によって評価が真逆に変わる芸術は多くあるが、共通するのは、未来を先取りした尖鋭性を持っていることだ。

元々音楽へのこだわりが強く、過去にも音楽ドキュメンタリーを撮ったことがあるジャームッシュは、自他ともに認めるストゥージズの大ファンで、特にイギー・ポップとは親交が深く、役者として「デッド・マン」「コーヒー&シガレッツ」で彼を起用しているほどだ。ただ、イギーはバンドのフロントマンで一番知名度がある人物だが、彼がソロになってからのエピソードは本作には含まれない。なぜならこれはストゥージズのドキュメンタリーだからだ。そんな公平なスタンスがあったからこそ、メンバーであるロンとスコットのアシュトン兄弟らも、当時の自分たちをストレートに語ってくれたのだろう。首輪のエピソード、デヴィッド・ボウイとの出会い、デトロイトへの愛…。多くの愚行と共に、彼らの唯一無二のスタイルが浮かび上がる本作には、ストゥージズへの愛があふれていて、監督自ら“ストゥージズに宛てたラブレター”と表現しているのも納得できる。残したアルバムはわずか3枚。アシュトン兄弟やスティーヴ・マッケイら、メンバーの3人はすでにこの世にはいない。映像資料としても貴重な1本となった。
【65点】
(原題「GIMME DANGER」)
(アメリカ/ジム・ジャームッシュ監督/イギー・ポップ、ロン・アシュトン、スコット・アシュトン、他)
(ストゥージズ愛度:★★★★★)
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ゴールド/金塊の行方



破産寸前の採掘会社ワショー社の経営者ケニー・ウェルスは、全財産をつぎ込んで金発掘のためにインドネシアへと足を運ぶ。協力者は、異端の地質学者マイク・アコスタただ一人。何とか資金を調達しジャングルで発掘作業を進めるが、一向に金鉱は見つからず、ケニーはマラリアで生死の境を彷徨うことに。だが、ついにマイクが過去最大と呼ばれる巨大金脈を発見する。投資銀行や、全世界の金山を牛耳ってきた黄金王までが一攫千金の夢を成し遂げたケニーを称賛し、ケニーは一躍スターとなる。そんな中、ワショー社保有の170億ドルの金塊が一夜にして消えるという衝撃的な事件が発生。「俺は何も知らない!」。ケニーの主張もむなしく、会社の株価は大暴落し、メディアや株主からの厳しい追求が続く。そしてついにFBIによる捜査が始まった…。

実際に起きた金脈偽装詐欺事件にインスパイアされたクライム・サスペンス「ゴールド/金塊の行方」。モデルとなったのは、90年代、カナダのBre-X社が起こした史上最大といわれる金鉱詐欺事件“Bre-X事件”だ。時代を80年代に、場所をアメリカに置き換えて、野心的な探鉱者が一攫千金の夢を追う姿を描く。祖父の代からの会社を継いで鉱山ビジネスに携わるケニーは、いわば夢追い人だ。あるかどうかもわからない金の鉱脈を探し続ける彼は、金(かね)ではなく金(ゴールド)に取りつかれている。だがケニーの周囲が興味があるのは金(かね)の方だ。事業に失敗し破産寸前のケニーが金鉱を狙う話をした時は、バカにしていた大手投資銀行が、金脈を発見した途端、ハイエナのようにケニーの富に群がる。ケニーもまた、彼を献身的に支える恋人ケイの「あなたは利用されているだけ」という助言も聞かず、派手に金をばらまき、享楽的な日々を送る。これが西部開拓時代の話なら、単純な山師の武勇伝だが、時は80年代。格差社会のアメリカで、ジェットコースター並の浮き沈みの人生を生きるケニーは、NYの金融界に挑み、採掘地インドネシアの独裁政権とも渡り合うしたたかさを秘めている。オスカー俳優のマシュー・マコノヒーが、激痩せの「ダラス・バイヤーズクラブ」とは対照的に、体重を増量し、でっぷりとした太鼓腹、落ち武者風のハゲ頭、時には全裸やパンツ一丁の姿で怪演に近い熱演を披露しているのが見所だ。男たちの友情、信頼、裏切り。世紀の詐欺事件の顛末には、驚くべきどんでん返しが用意されている。お世辞にも品があるとはいえない主人公だが、それでも彼のつきないエネルギーと野望、粘り強さには恐れ入る。ケニーのその後は…。きっと懲りずにゴールドの夢を追っているに違いない。
【70点】
(原題「GOLD」)
(アメリカ/スティーヴン・ギャガン監督/マシュー・マコノヒー、エドガー・ラミレス、ブライス・ダラス・ハワード、他)
(一攫千金度:★★★★☆)
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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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