映画通信シネマッシモ


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

イ・ナヨン

凍える牙

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奇妙な連続殺人事件を追う、男女の刑事コンビの姿を描くクライム・サスペンス「凍える牙」。“狼犬”に導かれ、女性刑事が疾走する場面が素晴らしい。

ソウルで不可解な人体発火事件が発生。車中の遺体には獣の噛み跡があった。昇進を逃し続けているベテラン刑事のサンギルは、新米の女性刑事ウニョンとコンビを組まされ憤慨しながらも、彼女の細かい観察眼から新事実をつかんでいく。やがて同じ獣による第二、第三の咬殺事件が続発。事件を調べるうちに、この連続殺人事件の背後に、犬と狼の交配種で、高度に訓練された狼犬の存在と、売春組織から娘を廃人同様にされた男の復讐が浮かび上がる…。

原作は、乃南アサの直木賞受賞小説。日本でも2度ドラマ化された本作を、韓国で「マルチュク青春通り」などのユ・ハ監督が映画化したのが本作である。男女の刑事コンビはどちらもはみ出し者だ。名優ソン・ガンホが演じる中年刑事サンギルは、実力はあるのに昇進できないことにいらだつあまり、チームワークよりも個人プレーに走る。そんなサンギルとコンビを組むことになった美人女性刑事ウニョンは、白バイ警官からようやく憧れの刑事になったものの、女性蔑視やセクハラまがいの視線が横行する職場で、自分の実力を発揮できずに悩んでいる。難事件に挑む主人公たちの背景には、警察組織での立ち回りの難しさと、不当に低い女性の地位という簡単ではない問題が横たわっているのだ。事件は売春組織への復讐が目的であることが判明するが、犯人が、犬と狼の交配種であるウルフドックを使うのがユニークで、一級の腕を持つドッグトレーナーの苦悩もまた深みがある設定だ。陵辱された娘の復讐に、愛情こめて育てた愛犬を殺人マシーンにせざるをえないとはあまりに悲しい。クライマックス、大型バイクを操り、悪党たちの隠れ家へと向かうため、ウニョンが夜の道をウルフドッグと共にひた走する場面の疾走感が素晴らしい。孤高の犬と孤独な女刑事は、悲しみとやるせなさという共通の思いを感じあったに違いない。最初は反発し合っていたサンギルとウニョンが、共に捜査するうちに互いを認め、心を通わせるプロセスもまた、絆を感じるものだ。社会や家族から取り残された孤独なキャラクターと、殺人犬という特異な設定、理不尽な事件の真相からスリリングなラストまで、ヒリヒリするような鋭さと悲哀に満ちた作品である。
【65点】
(原題「HOWLING」)
(韓国/ユ・ハ監督/ソン・ガンホ、イ・ナヨン、他)
(スリリング度:★★★★☆)
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凍える牙@ぴあ映画生活

悲夢(ヒム)

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奇妙な設定はキム・ギドクの十八番だが、今回の素材は夢だ。恋人を忘れられない男ジンの見た夢が、夢遊病の女ランの現実に現れることから、二人は夢に翻弄されていく。恋人と別れたという共通点以外、ほとんど説明はないが、夢と現実、男と女が分かちがたく存在する不思議な世界に魅了された。痛みを伴う愛の描写は、以前に比べマイルドなのでありがたいが、美男美女に異様な表情を演出するなど鬼才ぶりは健在。一方が欠けると生きられない二人。だが蝶のオチは少し弱い気も。刻印士という文字を裏側に掘る職業が効果的で、劇中に登場する“白黒同色”の言葉が深い。
【65点】
(原題「DREAM」)
(韓国/キム・ギドク監督/オダギリジョー、イ・ナヨン、パク・チア、他)
(幻想度:★★★★☆)

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