映画通信シネマッシモ


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

エミリア・クラーク

世界一キライなあなたに

世界一キライなあなたに ブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]
イギリスの田舎町に住むルーことルイーザは、26歳、独身の女性。ある日、突然失業したことをきっかけに、交通事故で車椅子生活になって生きる気力を失った青年実業家ウィルの介護と話し相手をする、期間限定の職を得る。冷淡な態度のウィルにとまどうが、ルーは次第にその明るい性格と前向きな生き方で、ウィルの頑なな心を溶かしていく。自然と互いに惹かれあうようになった2人だったが、ルーはウィルのある重大な決意を知ることになる…。

車椅子生活の青年と、彼の介護に雇われた女性の恋を描く「世界一キライなあなたに」。原作は、泣かせる恋愛小説の旗手、ジョジョ・モイヤーズのベストセラー小説「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」。難病もの、身分違いの恋、青年の重大な決意とその後の大きな愛など、涙腺を刺激する要素が満載だ。ルーは、ファッションに携わる仕事につくことを希望しながら家族の失業のため家計を助けていて、自分の夢に突き進むことができずにいる。一方、城を所有するほどの大富豪のウィルは、以前は恋に仕事にスポーツにと前向きに生きていたが、身体障害というあまりにも重い十字架を背負ったことから生きる気力を失っている。ルーの夢の前に立ちふさがる経済的な困難がリアルだが、ルーとウィルの美しい思い出作りも、ウィルが下す決断もまた経済力失くしては成しえないもの。形は違えど二人の前に横たわる問題を解決するのは、良くも悪くもお金というのが切ない。ウィルが下した決断には、賛否両論があるだろう。その重大すぎる決心は、生と死、自分らしい生き方など、改めて映画を見る人ひとりひとりに問いかけてくる。それはそれとして、ヒロインを演じるエミリア・クラーク演じるルーの、超・個性的な服装には目がテンだ。ファッションの仕事をしたいという彼女のこのクセがありすぎるセンスに、しばし唖然。この人がファッションの仕事についていいものか…と、余計なお世話だが心配になる。決して絶世の美女でもなく、スタイルがいいわけでもないクラークは、くるくると変わる表情が魅力的な女優だ。彼女のはじける笑顔が、見終わった後、目に焼き付いていた。
【60点】
(原題「ME BEFORE YOU」)
(アメリカ/テア・シャーロック監督/エミリア・クラーク、サム・クラフリン、ジャネット・マクティア、他)
(重大決心度:★★★★★)
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ターミネーター:新起動/ジェニシス

ターミネーター:新起動/ジェニシス [Blu-ray]
人類と機械の闘いを描いた名作SFをリブートした「ターミネーター:新起動/ジェニシス」。本作のサラは可愛いすぎてちょっとイメージが違うなぁ…。

2029年、人工知能の機械軍と人類抵抗軍が壮絶な戦いを繰り広げている世界。人類抵抗軍のリーダー、ジョン・コナーは、敵が母サラ・コナーを抹殺するために殺人マシーン“ターミネーター”を過去へと送り込んだことを知る。ジョンは母を守るため信頼する同志カイル・リースを1984年の過去へと送り込むが、そこでは、か弱いはずのサラはたくましい女戦士に、サラを抹殺するターミネーターT-800は、彼女を守る守護神として存在していた。過去と未来が書き換えらたことを知って驚くカイルだったが…。

SFアクション映画の金字塔である名作をリブートした本作は、J.キャメロンが監督した元祖「ターミネーター」に敬意を払いつつ、このシリーズのファンをのけぞらせるような爆弾を仕込んでいる。人類のリーダーを生む女性サラを抹殺するため過去にターミネーターを送り込むという設定が同じで思わず懐かしくなるが、サラの少女時代の出来事がきっかけで時間がリセットされ、過去も未来も書き換えられたという展開は、タイムスリップものならではの荒業だ。実際、こういう設定ならば話はどうにでもなるというもの。サラとカイル、T-800は、人工知能が再起動するのを防ぐべく再び未来へと向かうが、そこにはT-3000という最強の新型マシーンがいて、これに驚きの秘密が。ネタバレは避けるが、ファンの「えーっ、それってアリ?!」という叫びが聞こえそうだ。この設定を受け入れられれば、楽しめるだろうが、逆にガッカリさせるかも…という諸刃の刃である。それにしても本作は、真面目にやればやるほどおかし味がこみあげる妙な笑いがいっぱいだ。新旧のシュワ対決しかり、サラの守護神となったT-800が時間経過と共に老けるという設定しかり。きわめつけは、有名な決め台詞「アイル・ビー・バック」と言ってみても「はぁ?!」と返されてしまうこと。サラとT-800との擬似父娘関係は、感動というより、かけあい漫才に近い。個人的には、どこまでもクールだったターミネーターが好みなので、少々期待外れだったが、アクションの迫力は文句なしだし、何とかしてオリジナルを超えようとする心意気は評価したい。エンドロールの後に、ワンシーンがあるので、最後まで席をたたずに見ていこう。
【60点】
(原題「TERMINATOR:GENISYS」)
(アメリカ,/アラン・テイラー監督/アーノルド・シュワルツェネッガー、エミリア・クラーク、ジェイソン・クラーク、他)
(コミカル度:★★★☆☆)
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