映画通信シネマッシモ


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

クリス・ヘムズワース

マイティ・ソー バトルロイヤル

Thor: Ragnarok
アベンジャーズの一員であるソーの前に、最強の敵“死の女神ヘラ”が現れる。美しく邪悪なヘラの圧倒的なパワーで、ソーは自慢の武器ムジョルニアを破壊され、宇宙の果てに弾き飛ばされてしまう。遠く離れた辺境の星で囚われの身となったソーは、この地を脱出するために、闘技場で盟友ハルクと対決するハメに。やがてソーは、ハルクや、弟で宿敵ロキらと即席チームを組み、ヘラに立ち向かうことになる…。

マーベルの人気ヒーローにしてアベンジャーズの一員のマイティ・ソーを主人公にしたシリーズ第3弾「マイティ・ソー バトルロイヤル」。今回は、アベンジャーズのメンバーですら持ち上げることさえできないソーのハンマー型の武器ムジョルニアをいともたやすく破壊する、桁違いのパワーを持つ死の女神ヘラが相手だ。いろいろと訳ありの最強の敵に挑むソーは、盟友ハルクや宇宙一の裏切者で弟のロキ、女戦士ヴァルキリーと即席チームの“リベンジャーズ”を結成して戦うことになるが、このヤバすぎる4人による噛み合わない会話の応酬が本作最大の魅力だ。

ケンカしながらも結局仲がいい(?)神兄弟のソーとロキの掛け合いは、兄弟漫才のよう。そもそもロキは宿敵で前作までケンカしてませんでしたっけ??とツッコミを入れるヒマさえないくらい笑わせてくれる。ハルクとソーにいたっては、筋肉同士のボケ同士で、これまた爆笑もの。ほとんど「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のノリなのだ。オスカー女優のケイト・ブランシェット演じるヘラの背景に北欧神話ならではの格調高さが垣間見えるものの、本作はあくまでもユーモアと遊び心に重きを置いている。最近シリアスに傾いていたマーベル映画を、怒涛のエンタメ路線で駆け抜けて見せたのは、ニュージーランド出身のタイカ・ワイティティ監督だ。思えば「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」の独特のユーモアは、映画ファンを大いに魅了したものだった。革命家コーグ役で出演もしている、この無名に近い俊英監督を起用したセンスが功を奏した快作である。
【75点】
(原題「THOR RAGNAROK」)
(アメリカ/タイカ・ワイティティ監督/クリス・ヘムズワース、トム・ヒドルストン、ケイト・ブランシェット、他)
(コミカル度:★★★★☆)
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ゴーストバスターズ

ゴーストバスターズ(初回生産限定) [Blu-ray]
コロンビア大学の素粒子物理学博士のエリンは、過去に発表した幽霊研究本のせいで大学をクビになる。本の共同執筆者で科学者の旧友アビーを訪ねると、なぜか一緒に幽霊退治をするハメに。やがて二人は、武器の専門家で工学者のジリアン、NYの街を知り尽くすパティとともに、幽霊退治を行う会社・ゴーストバスターズを起業し、NYに現れたゴーストの退治を始める。だが、何者かの陰謀によってNYの地下に潜んでいたゴーストたちが大量に現れ、NYのみならず世界は絶体絶命の危機にさらされる…。

80年代に一世を風靡した大人気コメディーのリブート版「ゴーストバスターズ」。幽霊退治を行うゴーストバスターズの活躍という大筋は同じだが、メンバーを女性に変更したのが最大の見所だ。実はこの映画、主人公たちを女性にしたという理由で、オリジナルの熱狂的ファンから大ブーイングを受けていたのだが、蓋を開けてみると、フツーに、正しく、面白い。そもそも女性にしたというだけで文句を言う方が的外れというものだ。演じている役者も実力あるコメディー俳優で、オリジナルへのリスペクトもちゃんとある。さらには仲たがいしていた親友同士が友情を取り戻すというテッパンのストーリーで構成された、危なげない作りの作品なのだ。21世紀のリブートだからといって、過剰にハイテクには走っておらず、あのマーク、あの音楽、あのファッションで、りりしく幽霊退治を行うのが痛快。これならば旧作ファンも、今回初めてゴーストバスターズに触れるファンも一緒に楽しめるだろう。意外な掘り出し物は、オタク系の武器発明家ジリアンを演じるケイト・マッキノンのぶっ飛んだ演技だ。さらにはイケメンだが頭がヨワイ観賞用男子に扮したクリス・ヘムズワースのおバカっぷりもいい。リケジョ(理系女子)の痛快な活躍と、ワクワクするガジェット、あくまでもライト感覚のストーリーと、夏にぴったりの娯楽作に仕上がっている。エンドロールの映像、その後のワンシーンも楽しいので、最後まで席を立たずに見てほしい。
【70点】
(原題「GHOSTBUSTERS」)
(アメリカ/ポール・フェイグ監督/クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、他)
(女子力度:★★★★★)
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スノーホワイト 氷の王国

スノーホワイト-氷の王国- ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
スノーホワイト(白雪姫)とハンターのエリックによって、邪悪な女王ラヴェンナは滅ぼされた。だがラヴェンナには、強大な魔力を持つ妹フレイヤがいた。かつて、ある事件によって心を閉ざし、氷の魔法を操る力に目覚めたフレイヤは、氷の王国で訓練した軍隊を使って魔法の鏡を奪い、ラヴェンナを復活させて姉妹の魔力で世界を手に入れようと目論んでいた。フレイヤの軍隊で育ったエリックとサラは愛し合っていたが、フレイヤによって引き裂かれる。エリックは、フレイヤの恐ろしい計画を阻止しようと鏡を破壊しようとするが…。

前作「スノーホワイト」の前日譚にして続編となるファンタジー・アクション「スノーホワイト 氷の王国」。前作のヒロインの白雪姫(スノーホワイト)のクリステン・スチュワートの不倫騒動のおかげ(せい?)で、続編である本作にはスノーホワイトは登場しない。戦士エリックが一応主役という位置付けだが、滅んだはずの邪悪な女王ラヴェンナには、実はさらに強大な魔力を持つ妹のフレイヤがいたという、かなり強引なストーリー展開だ。こういう設定なら、妹、弟、兄、姉、従妹…とどこまでも続編が作れるじゃないか…!と心の中でツッコミを入れてしまうが、妹にして氷の女王フレイヤがあまりに「アナ雪」のエルサ的で思わず苦笑する。それでも、ラヴェンナ役のシャーリーズ・セロン、フレイヤ役のエミリー・ブラントの2人の女優が圧倒的に美しく存在感たっぷりなので、ムチャな設定のストーリーも何とかセーフだ。ラヴェンナが金、フレイヤが銀と、ビジュアル的にもゴージャスで、2人が過去の秘密によって激突する終盤のバトルは、VFXの迫力とともにその美しさに目を見張る。この美人姉妹の前では、ハンターのエリックと戦士サラの恋愛模様など、ほとんど付けたしのよう。ストーリーは二の次にして、アクションとビジュアルに比重を置いた作りは、監督のセドリック・ニコラス=トロイアンが視覚効果出身だからだろうか。本作が初の長編監督デビュー。次回作に期待しよう。
【50点】
(原題「THE HUNTSMAN: WINTER'S WAR」)
(アメリカ/セドリック・ニコラス=トロイアン監督/クリス・ヘムズワース、シャーリーズ・セロン、エミリー・ブラント、他)
(ゴージャス度:★★★★☆)
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白鯨との闘い

白鯨との闘い ブルーレイ&DVDセット(2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
1819年、アメリカ・マサチューセッツ州ナンタケット島は、捕鯨産業でその名を世界にとどろかせていた。大量の鯨油を手に入れようと島の港を出港した捕鯨船エセックス号には、腕のいい一等航海士チェイス、名家出身だが経験不足の船長ポラードらが乗船していた。だが、太平洋沖4,800kmの海域で白い化け物のようなマッコウクジラと遭遇。死闘の末に、船を沈められてしまう。生き残った者たちはわずかな食料と飲料水をかき集め、ボートで脱出するが、絶望的な漂流生活の中、生きのびるためにある決断を下すことになる…。

ハーマン・メルビルの小説「白鯨」にインスピレーションを与えた、捕鯨船エセックス号の海難事故の衝撃的な実話を映画化した「白鯨との闘い」。「白鯨」はグレゴリー・ペック主演で映画化もされている米文学の名著だ。ただ、映画を見ると「白鯨との闘い」という邦題には、ちょっと違和感を感じてしまう。観客は、人間と巨大鯨が海上で一大バトルを繰り広げるアクション映画を期待するはず。もちろん化け物のような白鯨とは戦うが、本作の主題はむしろ沈没後の壮絶な漂流サバイバルにあるのだ。闘うのは極限状態にある自分自身である。映画は、作家メルビルがエセックス号最後の生存者ニカーソン(事故当時は少年)に取材をしながら、誰もが口を閉ざした事実を浮き彫りにするスタイルで進んでいく。メルビルが知った、生き抜くために倫理や道徳を踏み越えた人間たちの“真実”が、やがて白鯨に片足を奪われたエイハブ船長の狂気の復讐という圧倒的な“物語”を生み出したのだ。自然をねじふせようとした人間の傲慢への神の怒りが、巨大な白鯨を遣わしたのだろうか。航海士チェイスの目の前をゆっくりと横切る白鯨の大きな瞳は、これから彼らに起こることすべてを見透かした目のようだ。19世紀の鯨油ビジネスの階級制度など、興味深いサブストーリーにも注目したい。爽快さとは無縁の過酷なサバイバル劇だが、名匠ロン・ハワードは、ミステリアスな実録ドラマに仕上げてみせた。時に荒れ狂う大海原、巨大鯨との死闘、命がけの漂流。どれもが死と隣り合わせなのに、その映像は不思議なほど荘厳で美しい。
【70点】
(原題「IN THE HEART OF THE SEA」)
(アメリカ/ロン・ハワード監督/クリス・ヘムズワース、ベンジャミン・ウォーカー、キリアン・マーフィ、他)
(サバイバル度:★★★★★)
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ラッシュ プライドと友情

ラッシュ/プライドと友情 [Blu-ray]
F1で熾烈なライバル争いを繰り広げたラウダVSハントの戦いを描く「ラッシュ プライドと友情」。対照的な二人が互いに認め合う姿にグッとくる。

1970年代、自動車レースの最高峰F1の二人のレーサー、フェラーリに乗るニキ・ラウダとマクラーレンに乗るジェームズ・ハントは、性格も人生もレース運びもまったく対照的だ。冷静沈着な頭脳派のラウダに対し、奔放な走りでファンを魅了するハントは、常に比較され激しいライバル心をむきだしにする。だが、1976年、シーズン首位のラウダはドイツ大会で激しいクラシュ事故を起こし、奇跡的に助かるものの生死の境をさ迷うほどの大怪我を追う。再起不能と思われたラウダだったがわずか6週間後にレースに復帰。追い上げるハントとの首位争いは、シリーズ最終決戦の日本へ。ラウダとハントは、ライバルを超えたつながりを感じながらレースに臨むことになる…。

スポーツ界にはライバル関係が数多く存在し、それはしばしば熱いドラマを生む。この映画は実際に70年代を席巻したニキ・ラウダとジェームズ・ハントの二人の天才レーサーを徹底的に比較することに焦点を絞って、二人の男が互いに違うからこそ認め合う姿を描くヒューマンドラマだ。冷静で計画的なラウダは禁欲的で女性にも一途。一方、派手で陽気なハントは酒と女が大好き。好みは分かれるが、映画の主人公としては刹那的なハントがどうしても中心になる。この二人のF1での争いについては表面的な知識しかないが、ハントの妻スージー・ミラーと、映画俳優のリチャード・バートンに不倫騒動があったことは、本作で初めて知った。だがそんな“ゴシップ”はこの映画ではちっぽけなエピソードにすぎない。中心になるのは臨場感たっぷりのレースだ。特にラウダがクラッシュするシーンと、その後の彼の壮絶なリハビリ、奇跡的な復帰レースはすさまじい。クライマックスは日本の富士スピードウェイだが、ここでもまた手に汗握るレースが展開される。スピードと高揚感に満ち、激しいカット割やドライバー視点の主観アングルなど、職人芸的なレース・シーンがやはり見所で、観客はまるで自分が運転席に座っているかのように感じるだろう。モータースポーツファンならずとも興奮必至だ。難をいえば、クリス・ヘムズワース、ダニエル・ブリュールの二人が、ちょっと地味なことか。命をかけた戦いの場を共有するからこそ生まれる愛憎と友情こそが本作の醍醐味だ。
【65点】
(原題「Rush」)
(アメリカ/ロン・ハワード監督/クリス・ヘムズワース、ダニエル・ブリュール、オリビア・ワイルド、他)
(臨場感度:★★★★☆)
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マイティ・ソー ダーク・ワールド

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北欧神話の神の子・ソーの戦いを描く人気アメコミ・シリーズの続編「マイティ・ソー ダーク・ワールド」。もはや主役はロキになりつつある。

アベンジャーズの激闘から1年。ソーは自分の世界アスガルドに戻るが、恋人ジェーンが住むロンドンで謎の重力異常が起こる。ジェーンは調査に当たるが、宇宙滅亡を導く鍵となる“ダーク・エルフ”のパワーを自らの身体に宿してしまう。愛するジェーンを救うため、ソーは彼女をアスガルドに連れていくが、ジェーンのパワーを狙う邪悪なダーク・エルフによってソーの家族や故郷までもが絶対絶命の危機となる。ソーはこの窮地に、アベンジャーズの宿敵だった弟ロキに助けを求めることになるのだが…。

「アベンジャーズ」のメンバーにはそれぞれ葛藤があるが、神の子ソーの抱える問題は兄弟の確執という古典的なものだ。本作では、太古の魔族ダーク・エルフと闘うため、宿敵であり、血のつながらない弟ロキと共闘することに。まさかの超党派の戦いなのだが、ロキは本当に信用できるのかというサスペンス的要素をはらみながら、ド派手なVFXでアスガルドとロンドンを破壊しまくる。このすさまじいブチ壊し描写はもはやあっけにとられて見るしかない。それはさておき、続編である本作を楽しむためには、前作の鑑賞は必至だが、それよりもアベンジャーズ・プロジェクトという壮大なドラマを堪能するためにも、この兄弟の物語は押さえておきたいところである。それにしても、トム・ヒドルストン演じるロキ、完全に主役を食う存在感と活躍ぶりだ。何をしでかすかわからない危険なキャラのロキの活躍が本作の軸となっているので、彼の壮絶な運命にはロキファンは心をわしづかみにされるはずだ。命をかけた戦いというわりには全体的に軽い作りなのが気にはなるが、見ている間は十分に楽しめる。エンドロールの後に重要なワンシーンがあるので、最後まで席を立たずに見届けてほしい。
【55点】
(原題「THOR: THE DARK WORLD」)
(アメリカ/アラン・テイラー監督/クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、トム・ヒドルストン、他)
(破壊度:★★★★☆)
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キャビン

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定番ホラーかと思いきや驚きの仕掛けがある異色スリラー「キャビン」。ありがちな導入部からありえないラストまで退屈させない。

夏休みのバカンスで山小屋にやってきたデイナやカートら大学生の男女5人。地下室でみつけた謎の日記を読み、復活の呪文を唱えてしまったことから、何者かが目覚め、一人、また一人と命を落としていく。だが、そんな若者たちが見舞われる惨劇のすべてをモニターでチェックし、予め決められたシナリオ通りに事が進むように監視している謎の組織があった。さらにそこには世界を揺るがす秘密が隠されていたのだが…。

これが初監督となるドリュー・ゴダードは「クローバーフィールド/HAKAISHA」などの脚本で、ひねったアイデアと驚きのある展開を用意し、観客を楽しませてきた人。業界ではその実力が認められているのだろう、見るからにB級ホラーの趣のこの映画に、クリス・ヘムズワースのような若手スターやリチャード・ジェンキンスのような演技派が出演している。さらにクライマックスには、ある大物女優が登場するのだが、彼女の名は資料にも載っていないので、これまた宣伝戦略のサプライズなのだろう。いろいろな意味でネタバレ厳禁の映画だが、いい意味で期待はずれの出来栄えで、楽しめる作品であることは確かだ。ホラーでは“山小屋もの”は定番で、そこでバカ騒ぎする若者グループが血祭りにあげられるのもこれまた定番。現れたゾンビはありきたりだが、映画冒頭から観客には、彼らを監視する研究室の人々の存在が明かされる。誰がどんな死に方をするかを賭け、勝った負けたと大騒ぎする趣味の悪さはさておき、いったい何のためにこんなことをしているのか?という謎がストーリーを引っ張っていく。むろん、B級ホラーのセオリー通り、セクシーなブロンド美女から餌食になるのだが、誰がどう生き残るのかは予断を許さない。後半の怒涛の展開を明かすのは避けるが、「CUBE」的不条理さの中、オールスターの顔見せ興行の果てに、神話的展開へと至ると評しておこう。
【65点】
(原題「THE CABIN IN THE WOODS」)
(アメリカ/ドリュー・ゴダード監督/クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、リチャード・ジェンキンスス、他)
(拾い物度:★★★★☆)
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キャビン@ぴあ映画生活

スノーホワイト

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覚醒した白雪姫が邪悪な女王に挑戦状を叩きつける「スノーホワイト」。この話、王子サマなんていらないんじゃないの?!

恐ろしい魔法を操るラヴェンナ女王によって父王を殺され、城に幽閉されたスノーホワイト。自分より美しい彼女の心臓を食べれば永遠の若さと美貌を手に入れることができると知った女王はスノーホワイトを殺すチャンスを待っていた。隙を見て城を逃げ出したスノーホワイトは、女王の魔力が及ばない黒い森へと逃げ込む。自分を捕らえにきたハンターのエリックを味方につけ、剣や戦術を学んだ彼女は、たくましく生き抜く術を身につけるが…。

言わずと知れたグリム童話の「白雪姫」だが、本作は大胆にアレンジした“戦う白雪姫”の物語だ。王子様を待つプリンセスではなく、自ら甲冑に身を包むスノーホワイトは、森へ逃げ込んだ間に訓練を積み、兵士へと生まれ変わった。自分の命を狙う邪悪な女王から逃げても何も解決しない。ガチで勝負するしかないと決心した背景には、自分のために罪もない民が苦しめられ、自然が破壊されていると知ったから。このモチベーションの設定はなかなか上手い。映像がこれまた素晴らしいもので、女王が住む薄暗い城はあくまで不気味。一方で、スノーホワイトが世界を救うことができる救世主だと分かる森の場面は、幻想的で夢のよう。美術スタッフのセンスと高度なCGのおかげで、ビジュアルは見応えがある。新時代の白雪姫をクリステン・スチュアートが熱演するが、何しろ女王を演じるシャーリーズ・セロンが美しすぎて、完全に貫禄負けしてしまっている。悪役にも関わらず、その闇の心と悲しい出自、美への執着までも説得力があり、感情移入してしまうのは、セロンの高貴な存在感のため。この映画の主役はラヴェンナ女王だと言っても過言ではない。女性キャラのりりしさや迫力に対し、なんとも影が薄いのが男性陣だ。ハンターのエリックはスノーホワイトを助けはするが演出が中途半端だし、スノーホワイトの幼馴染のウィリアム王子に至っては、何のために存在しているのやらさっぱり分からない。ともあれ、オスカーを受賞した華麗でクールな衣装も含め、映像のマジックをたっぷりと堪能できるアクション・ファンタジーに仕上がった。
【65点】
(原題「SNOW WHITE AND THE HUNTSMAN」)
(アメリカ/ルパート・サンダース監督/クリステン・スチュアート、クリス・ヘムズワース、シャーリーズ・セロン、他)
(幻想的度:★★★★☆)
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マイティ・ソー

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北欧神話にアメコミを足し合わせ、ケネス・ブラナー流に料理すると、古典的なヒーローが誕生する不思議。クリス・ヘムズワースのマッチョぶりが妙に笑える。

神の世界“アスガルド”で最強の戦士であったソーは、横暴なふるまいで神々の世界を危険にさらす。父であり神々の王であるオーディンはソーの行為の怒り、彼の力と最強の武器“ムジョルニア”を奪い、地球へと追放する。無力で地球に落ちたソーは天文学者のジェーンと出会ったことで、徐々に人の痛みや弱さを理解していく。一方で、邪神のロキは神々の世界の征服を企み、ソーのもとへ凶悪な敵を送りこむ…。

何しろ主人公は神様だ。豪快で乱暴でオレ様ヒーローっぷりはハンパではない。荒々しいイメージの北欧神話をベースに、最新VFXを駆使した映像世界が、不思議なムードを醸し出している。監督は、意外なことに、シェークスピア劇を得意とするケネス・ブラナーだ。落ち着いて考えれば、かなりムチャクチャな話なのに、重厚に仕上げてしまうのは、さすがとしかいいようがない。物語を楽しめる理由は、主人公ソーが極めて分かりやすいキャラクターだからだろう。神々の王の息子という高貴な血筋の彼は、後継者としての自覚は有り余るほどで、闘いには進んで身を投じる正義感。傲慢な性格も、地球人の女性に恋すればあっさりと改善される。根は素直なのだ。トンカチ…、いやいや、ハンマーの形をした武器“ムジョルニア”はいかにも無骨だが、本物の戦士だけが使いこなすことができる。その資格は、父と子の葛藤を乗り越えた先にあったというのは、ほとんどギリシャ悲劇のようだ。ソーに仕える3人の忠実な戦士の一人ホーガンを演じる浅野忠信が、本作でハリウッドデビューを果たしているが、セリフは少ないもののビジュアル的には決して埋没していない。話は荒唐無稽だが実力ある役者との共演で、日本人俳優が存在感を示したことは喜ばしい。
【60点】
(原題「THOR」)
(アメリカ/ケネス・ブラナー監督/クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、アンソニー・ホプキンス、他)
(豪快度:★★★★☆)
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