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スウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」のハリウッド・リメイクの「モールス」。名子役二人の共演が見所だ。

雪に閉ざされた町。孤独な少年オーウェンは、学校でイジメにあっていたが母親にも話せず悩んでいた。ある日、同じアパートの隣に謎めいた少女アビーが越してくる。最初は「あなたと友達にはなれない」と言ったアビーだったが、孤独を抱える二人は互いに惹かれあい、壁越しにモールス信号で会話するようになる。やがてオーウェンはアビーに隠された、恐ろしくも哀しい秘密を知ることに。時を同じくして町では連続猟奇殺人事件が起こり、真相を追う刑事が二人の住む団地へとやってくる…。

「ぼくのエリ 200歳の少女」はスマッシュ・ヒットを放った異色のスリラーで、欧州の秀作に目がないハリウッドが放っておくはずがない作品だ。昨今流行のバンパイアもののひとつだが、恐ろしい殺人事件と、幼い少年少女のピュアな恋が絡み合って異彩を放っている。リメイクに当たって、ロケ地はアメリカ・ニューメキシコ州のロスアラモスだが、雪に覆われた異界という凍りつくようなイメージは、残念ながらオリジナルには及ばない。「ぼくのエリ」を既見の人は物語の衝撃も少ないだろう。それでもハリウッドらしい長所が光るのは、主役の二人に抜群に上手い子役をキャスティングできたことだ。クロエ・グレース・モレッツの射るような、それでいて哀しげな瞳。コディ・スミット=マクフィーのピュアな存在感。この組み合わせが、身の毛もよだつ恐怖を無垢な初恋の成就へと昇華する。孤独な少年は、少女がこの世ならぬ存在と知ってなお、受け入れることによって、確かに成長する。オリジナルにあった“饒舌な余白”のトーンはないが、少年少女の目線がより強くなったことで切なさとけなげさが前面に出た。リチャード・ジェンキンスのようないぶし銀の俳優を何気なく配するところにハリウッドの豊かさがある。
【65点】
(原題「LET ME IN」)
(アメリカ/マット・リーヴス監督/クロエ・グレース・モレッツ、コディ・スミット=マクフィー、リチャード・ジェンキンス、他)
(切なさ度:★★★★☆)


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