映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「ジャッキー」「ムーンライト」「はじまりへの旅」etc.

ケン・ローチ

わたしは、ダニエル・ブレイク

I, Daniel Blake (English Edition)
イングランド北東部にある町ニューカッスルに住む、59歳の大工のダニエル・ブレイクは、心臓の病気で医者から仕事を続けることを止められる。国の援助の手続きをしようとするが、複雑な制度に翻弄され支援を受けられない。そんなある日、二人の子どもを抱えるシングルマザーのケイティと知り合い、思わず彼女を助ける。それをきっかけにケイティや子どもたちと交流し、貧しい中でも助け合うことで、疑似家族のような絆が生まれていく。だが、彼らにはさらなる試練が降りかかり、厳しい現実に追い詰められていく…。

社会の片隅で懸命に生きる人々の現実を描くヒューマン・ドラマ「わたしは、ダニエル・ブレイク」。イギリスの巨匠ケン・ローチ監督は、一貫して貧しい労働者階級の現実に焦点を当ててきた。本作は、どこにでもいる一人の実直な初老の男性ダニエルが、国の援助を受けられずに追いつめられていく様を描くが、融通がきかないお役所的な手続きや、フードバンクでのエピソードなど、多くは、実話からヒントを得ているそう。弱者に冷たい官僚的システムに翻弄され耐え難い屈辱を味わっても、ダニエルは尊厳を失わない。そればかりか、本当は自分が助けが必要なのに、より困窮しているケイティ親子を助けるのだから、彼の善意に感動してしまう。弱者が生きられない社会に怒りがこみ上げ、引退宣言を撤回して再びメガホンを手にしたローチ監督だが、決して声高なメッセージなどは発していない。ダニエルとケイティのリアルな日常を丁寧に積み上げ、彼らが観客にとって身近な存在であること、失業や貧困などの問題は、誰にでも起こりうることなのだと訴えることで、静かに問題提起しているのだ。ケイティの子どもたちに木で作った飾りをプレゼントする心優しいダニエルは、人を助けるのに迷いはない。だが、プライドからか、自分が助けられることに無意識のうちに抵抗している。それをケイティの幼い子どもが「お願い、あなたを助けさせて」と訴える場面は、名もない庶民の善意を信じるローチ監督の真骨頂で、涙がこぼれそうだった。だからこそ、ラストの切なさが胸にせまってくる。タイトルは、ダニエルが壁に書く言葉からとられているが、これは全世界の労働者の叫びにほかならない。主人公を演じるデイヴ・ジョーンズは、英国では有名なコメディアンで俳優業は本職ではないが、真面目で不器用、どこかユーモラスなあたたかいダニエルを魅力的に演じている。ケン・ローチに二度目のカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)をもたらした本作は、これまでのキャリアの延長線上にありながら、頂点ともいえる、底辺で生きる人々への力強い応援歌だった。
【75点】
(原題「I, DANIEL BLAKE」)
(英・仏・ベルギー/ケン・ローチ監督/デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアーズ、ディラン・フィリップ・マキアナン、他)
(問題提起度:★★★★★)
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ジミー、野を駆ける伝説

ジミー、野を駆ける伝説 [DVD]
アイルランドの無名の活動家の生き様を描く「ジミー、野を駆ける伝説」。政治だけでなく文化や娯楽を楽しむ主人公の人柄に好感が持てる。

1932年、内戦後のアイルランド。アメリカから10年ぶりに故郷に戻ってきたジミー・グラルトンは、年老いた母と平穏に暮らすことを望んでいた。だが希望を失った若者たちの訴えに心を動かされ、かつてジミーが作ったホール(集会所)の再開を決意する。そこは人々が、芸術や文学について語り合い、歌やダンスを楽しんだかけがえのない場所だった。しかし、保守的な教会や、権威主義の警察・地主たちは、ジミーの活動を快く思わず、理不尽な妨害を行うようになる…。

社会派ケン・ローチ監督は、いつの時代も労働者階級の味方だ。本作で取り上げるジミー・グラルトンは、実在の人物だが無名の活動家で、記録さえもほとんどないという。分かっているのは、アイルランドでただ一人、裁判さえ開かれることなく国外追放になった人物ということのみ。彼のリベラルな思想が危険視された時代は、教会の権力が絶大で、何事につけても民衆が自ら考えて行動することを制限していた。現代から見れば、歌って踊り、芸術について語るのが、何がそんなに危険なのかと問いただしたくなるが、権威主義とはそういうものなのだ。印象的なのは、ジミーは常に人々の輪の中にいて、決して政治一色の堅苦しい人物ではなく、時に歌い、踊り、娯楽を愛して人生を楽しむ大らかな人間に描かれていること。彼が労働者たちの前で「我々は人生を見つめ直す必要がある。欲を捨て、誠実に生きよう。ただ生存するためでなく、喜びのために生きよう。自由な人間として!」と語りかける言葉に、高潔なジミーが何より愛した自由の精神がある。その言葉は、現代社会にも同じ力強さで響いてくるはずだ。緑豊かなアイルランドの風景を映した映像が素朴でみずみずしく、とりわけ、ジミーと元恋人ウーナが月明かりの下でダンスを踊るシーンの美しさは忘れがたい。
【65点】
(原題「JIMMY'S HALL」)
(英・アイルランド・仏/ケン・ローチ監督/バリー・ウォード、フランシス・マギー、アイリーン・ヘンリー、他)
(素朴度:★★★★☆)
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天使の分け前

天使の分け前 [DVD]
労働者階級の味方のケン・ローチ監督が描くハートフル・ドラマ「天使の分け前」。最近のローチ作品は明るく軽妙だ。

スコットランド、グラスゴーに住むロビーは、育った環境のせいでケンカ騒ぎばかり起こしている青年。今回も警察沙汰になったが、恋人レオニーが出産間近ということで刑務所行きを免れ、社会奉仕活動を命じられる。赤ん坊も無事に生まれ、今度こそまじめに生きようと決心するロビーは、自分を応援してくれる指導員のハリーと出会い、スコッチウィスキーの奥深さを教えてもらう。やがてテイスティングの才能を発揮し始めたロビーは、ある時、オークションに100万ポンド(約1億4000万円)もする超高級ウイスキーが出品されることを知り、社会奉仕の仲間たちと共に、一世一代の大勝負に出ることになるのだが…。

ウイスキーが樽熟成する過程で、毎年2パーセントほど蒸発して失われていく分を“天使の分け前”と呼ぶことを、この映画で初めて知った。何ともしゃれた表現である。主人公のロビーは、すさんだ暮らしを変えたいと願っているのに、周囲がそれを許さない。だが自分を信じてくれるハリーという大人に出会ったことで、心を開き、スコッチウィスキーという身近にあったのにその素晴らしさに気付かなかった新しい世界を知る。労働者階級の人々に常にあたたかいまなざしを向ける社会派ケン・ローチは、不況や失業など、厳しい環境の中にあっても、人々、とりわけ若者たちは、きっかけさえあれば立ち直ることが出来ると訴えている。それには何より、信じてくれる人や可能性に目覚めるチャンスが必要なのだということも。スコッチウィスキーを評する言葉は、ワイン同様、実に多彩だ。映画もまた、出口が見えない若者のシリアスなドラマから、最高級ウィスキー強奪作戦という意外なエンタテインメントへと転がっていく。とぼけた笑い、愛のドラマ、そしてスリル。最高級ウィスキーを争奪するアメリカやロシアの富豪を皮肉り、チェックのキルトや美しい自然描写で、スコットランドへの愛情と敬意も忘れない。ケン・ローチの映画といえば、名作、力作だが、労働者階級の人々のつらい現実を描くシリアスで気が重くなるような作品という印象だが、最近はめっきりコメディタッチだ。本作もまた、いい意味での都合が良すぎる展開で、希望を描いてみせた。とりわけ、ロビーが新しい人生を踏み出すラストと、“分け前”の行く先が最高に心憎い。
【65点】
(原題「THE ANGELS' SHARE」)
(英・仏・ベルギー・伊/ケン・ローチ監督/ポール・ブラニガン、ジョン・ヘンショウ、ロジャー・アラム、他)
(ポジティブ度:★★★★☆)
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ルート・アイリッシュ

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戦争ビジネスに怒りを向ける社会派ミステリー「ルート・アイリッシュ」。少年時代のフラッシュバックに哀愁が漂う。

ファーガスとフランキーは、親友で幼馴染。彼らは英国人民間兵として高額の報酬目当てにイラク戦争で戦うが、ファーガスの帰国後、フランキーは不可解なメッセージを残して帰らぬ人となった。ファーガスは親友の死の真相を、フランキーの妻レイチェルの協力を得ながら探りはじめる。やがてファーガスは、フランキーが写ったショッキングな映像を入手するが、そこには恐ろしい真実が隠されていた…。

英国の社会派ケン・ローチは、常に労働者階級の厳しい現実をあぶり出すことに全力を注ぐが、本作では荒々しいタッチのサスペンスなのが珍しい。ルート・アイリッシュとは、バグダッド空港と市内の米軍管理地域グリーンゾーンを結ぶ、世界で最も危険な道のことだ。主人公のファーガスは、親友の死の真相を探るうちに、戦場で起こったある隠蔽事件へとたどり着くのだが、その裏側には戦争で暴利を貪る大企業の影がある。理不尽な任務についていたフランキーは殺されたに違いないと、命がけで真実を暴くファーガスの孤独な戦いは、親友の弔い合戦なのだ。だが本作が秀逸なのは、主人公ファーガスが決してヒーローではないことにある。彼は戦争後遺症に苦しみ、危うい精神状態を抱えた傷だらけの男だ。しかも物語終盤には、非情な手段でターゲットの命を奪う。ローチ監督は、報復行動が何も解決しないことを、主人公が自ら選ぶ結末で訴えているのだろう。ラスト、好意を寄せた親友の妻に電話するファーガスの言葉があまりに痛ましい。本作の根底には、戦争ビジネスへの告発があるが、その仕事にすがらねば生きられない労働者階級の現実や、戦争で心を蝕まれた人間の傷痕も見逃せないテーマだ。主人公ファーガスを演じるTV出身の俳優マーク・ウォーマックが、繊細さと暴力性が同居する複雑な役を熱演している。少年時代のフラッシュバックのみずみずしさと戦場の無慈悲を対比させた、撮影監督クリス・メンゲスのカメラワークも印象的だ。
【70点】
(原題「ROUTE IRISH」)
(英・仏・ベルギー・伊・スペイン/ケン・ローチ監督/マーク・ウォーマック、アンドレア・ロウ、ジョン・ビショップ、他)
(ミステリアス度:★★★★☆)
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エリックを探して

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いつもシビアな目線で労働者や移民の問題をえぐってきた社会派ケン・ローチが、ほのぼのとした映画を作った。ちょっぴりファンタジー要素を加えた物語は、ローチ作品初のハッピーエンドなのだから驚いてしまう。郵便局員のエリックは、妻にも去られ、しょぼくれた人生を送っている。ある日、部屋の壁にはった、崇拝する元サッカー選手の大スター、エリック・カントナのポスターに語りかけると、なんとカントナ本人がエリックの部屋に出現。それ以来カントナは、たびたびエリックの前に現れては、つい弱気になるエリックを何かと励ましてくれるのだが…。

元マンチェスター・ユナイテッドの中心選手で、ピッチの内外で何かと騒ぎを起こすが、同時に多くの人々に愛された仏人名選手。それがエリック・カントナだ。主人公にしか姿が見えないこのカントナを、本人が演じているのがまず愉快である。このカントナという人、実は映画界に係わりが深く、「エリザベス」や「クリクリのいた夏」などで名演技をみせているから、元来パフォーマンス系の人なのだ。本作では自分自身の役を演じるだけでなく、製作にも名を連ねているから気合が入っている。現役時代は素晴らしいゴールを連発した彼が、劇中、サッカーの極意として語るのは意外にもパス。シュートにつながるアシストのパスは、必ずゴールしてくれると、チームメイトを信頼しているからこそ出せるものだ。「仲間を信じるんだ」というカントナの言葉が、物語終盤に、ギャングの陰謀に巻き込まれてしまった主人公とその息子のトラブル解決の突破口になっていく展開が実に上手い。エリックが出したパスを受けた仲間たちのファインゴールとはいったいどういう形で決まるのか。また、今でも最初の妻リリーが忘れられないエリックは、果たして彼女に愛を伝えるシュートを打つことが出来るのか。ハラハラする展開だが、この“試合”だけは負けられない。ケン・ローチは、ドキュメンタリーのようなリアリズムと乾いたタッチが持ち味だが、そのローチがフッと肩の力が抜けたかのように、楽しく優しい作品を作ってくれたことが嬉しかった。チームプレーと個人技の融合であるサッカーの本質を活かしたストーリーに、いかにもサッカー好きの英国人気質が現れている。だが、弱者への優しいまなざしは今まで同様健在だ。マッチョなカントナと好対照の、スティーヴ・イヴェッツのしょぼくれた風情が、実に好ましい。
【70点】
(原題「LOOKING FOR ERIC」)
(英・仏・伊他/ケン・ローチ監督/スティーヴ・エヴェッツ、エリック・カントナ、他)
(友情度:★★★★☆)

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明日へのチケット

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巨匠3人によるオムニバスだが、話は明確に分かれてはいない。列車の中に乗り合わせた様々な人々の、明日へつながるひと時をスケッチする。スコットランド出身の青年たちのエピソードで終わるが、そのオチの付け方が胸がすく。
【80点】
(英語原題「Tickets」)
(イギリス・イタリア合作/エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチ監督/マーチン・コムストン、カルロ・デッレ・ピアーネ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、他)
(味わい深さ度:★★★★★)

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SWEET SIXTEEN

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◆プチレビュー◆
少年が主人公であるこの映画は、今までのローチ作品のような、厳しさや辛さより、切なさが強く感じられる。実は私はケン・ローチは貧乏くさくて苦手。偉大な監督だと判っていても、毎回、物語の結末が辛すぎるのもイヤ。なのにどうしても気になって見てしまうのだ。ホントに困った監督である。

もうすぐ16歳の誕生日を迎えるリアムの夢は、恋人の罪を被って服役中の母親と、未婚の母である姉と家族揃って暮らすこと。小さなコテージの購入を計画し、そのために友人と麻薬を売り金を稼ぐが、街の組織が彼らを見逃すはずもなくトラブルを巻き起こし、深みにはまっていく…。

英国労働者階級の人々を描き続けるケン・ローチ監督が、少年を主人公に映画を作るのは「ケス」に続いて二度目だ。主人公リアムを演じるのはスコットランドの下部リーグでプレーしていたプロのサッカー選手M.コムストン。彼の、演技経験がないとは思えない繊細な表情が傷つきやすい内面を雄弁に語り、時折見せる硬い演技は、リアムの置かれたのっぴきならない状況を表すのに効果的でさえある。

映画の背景には、家族の崩壊、失業、貧困、虐待、ドラッグなど様々な深刻な問題が横たわるが、本作では、少年の心情に重点を置き、社会問題よりもドラマ性を重視している。声高に社会批判などせず、登場人物が悲劇に向かうプロセスを一歩ひいた視点で淡々と描き、結果的に、主人公をそうさせる社会構造の矛盾を浮き彫りにする手法がいかにもローチ流だ。

リアムが望むのは暖かい家庭のぬくもり。湖畔の小さなコテージを買って母子水入らずで暮らしたいと願うが、そのささやかな夢を実現させるためには、まず資金が必要だ。金稼ぎのために麻薬売買に手を染める愚かしさが悲しいが、そこが15歳の幼さ。母への一途な思いが間違った形となって悲劇を生む姿が痛ましい。

親友のピンボールとの悲しい別れも印象的だが、姉シャンテルとの価値観の違いが目をひく。リアムの夢は母ジーンと共に暮らすことで、それは彼の考える幸福と一致するが、母親の幸せはそうではない。シャンテルはそのことを知っていて、心の中で完全に母親と離別していた。家族を懸命に取り戻そうともがくリアムには、母親を見限ることなどできない。ここに悲劇がある。いくら聡明でも理解できないことなのだ。なぜなら、彼はまだ16歳にも満たない、母に愛されたいと願う少年なのだから。

映画はリアムをより救われない状況に投げ出して終わる。このラストに込められたかすかな希望を感じ取ることが出来るかどうかで作品の評価が分かれるだろう。少年のヒリヒリするような心の葛藤は、観るもの全てを突き刺す痛みだ。その日は彼の16歳の誕生日。辛く苦い朝にリアムは何を思うのか。決してスウィートではない青春を描く本作。暗くて地味だが手応えのある内容で、本当の映画好きにしか勧めたくないビターな1本だ。

□2002年 イギリス・ドイツ・スペイン合作映画 原題「SWEET SIXTEEN」
□監督:ケン・ローチ
□出演:マーティン・コムストン、ウィリアム・ルアン、ミッシェル・クルター、他

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マイ・ネーム・イズ・ジョー

マイ・ネーム・イズ・ジョーマイ・ネーム・イズ・ジョー
元アルコール依存症のジョーは失業中。健康管理センターの職員セーラと恋に落ち、生きる喜びを見出すが、何かと面倒をみている甥のリアムが麻薬に手を出し、ヤクザのおどしで運び屋をやることになってしまう…。

ジョーは失業中の仲間を集めてヘタクソなサッカー・チームの監督をしている。チームはなぜか西独のユニフォームを着ているが、ある日、皆で揃いのユニフォームを盗む。強く見えるという理由で盗むユニはブラジルのもの。

スコットランドのグラスゴーが舞台。ローチの作品は概ね労働者階級の厳しい実態を描く社会派映画だ。もちろん本作も例外ではなく、立ち直ろうとする人々が袋小路に追い詰められる様をシビアに描いていく。

(1998年/イギリス/ケン・ローチ監督/原題「MY NAME IS JOE」)

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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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