映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

ブログ終了にあたり、たくさんのあたたかいコメントをお寄せいただき、本当にありがとうございました。
皆さまの映画ライフに少しでもお役に立てたならこれほど嬉しいことはありません。
長い間のご愛顧に心より感謝いたします。

サンドラ・ブロック

ミニオンズ

ミニオンズ [Blu-ray]
「怪盗グルー」シリーズの人気キャラのスピンオフ・ムービー「ミニオンズ」。60年代のUKロック好きは必見。

人類が誕生する遥か昔、黄色い謎の生物ミニオンは誕生した。彼らの生きがいは最強最悪なボスに仕えること。だがボスの命は長続きせず、ミニオンたちは次第に生きる気力を失い滅亡寸前に。そんな中、ケビン、スチュアート、ボブの3人組は最強のボスを探して危険な旅に出発する。最悪ご主人様候補の女悪党スカーレット・オーバーキルと出会うが、英国女王の王冠を盗むというミッションを課されることになる…。

なんとなんと!ついにミニオンが主役に躍り出た。実は私はこの、何のために存在しているのか不明のキュートな生物・ミニオンが大好きなので、この大出世は実に嬉しい驚きだ。擬音しか発しないミニオンの物語は、まるで無声映画のスラップスティック・コメディのように楽しい。舞台は、なぜか60年代のアメリカと、そしてロンドン。ファッションや音楽などサブカルをにらんだストーリーは、UKロックファンなら思わず身を乗り出すに違いない。物語は最強最悪のボスを探すミニオンズの大冒険だが、後半の盛り上がりは女悪党スカーレットとミニオンズの攻防戦。展開はかなりムチャなのだが、そこは“謎の生物”だもの、大目に見よう。大騒ぎの末に収まるところに収まったミニオンズが、ラスト、まだ幼い怪盗グルーと出会うという演出が心憎い。ミニオンズのご主人探しの旅も楽しいが、実は興味深かったのは、有史から連綿と続くミニオン・ヒストリーで、こちらの方に興味津々になってしまった。何しろ、ミニオンたちが使えたボスは、Tレックス(恐竜)、ドラキュラ、ナポレオンとそうそうたるメンバーなのだ。彼らがデニムのオーバーオールを着ている理由が分かったのは収穫。ま、大局的にどうでもいいことではあるが。
【65点】
(原題「MINIONS」)
(アメリカ/ピエール・コフィン、カイル・バルダ監督/(声)サンドラ・ブロック、マイケル・キートン、他)
(キュート度:★★★★★)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
ミニオンズ@ぴあ映画生活

ゼロ・グラビティ

ゼロ・グラビティ ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産)2枚組 [Blu-ray]
無重力空間でサバイバルする男女の運命を描く秀作SFサスペンス「ゼロ・グラビティ」。絶対に3Dで見るべき作品だ。

メディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキーは、地表から600キロメートルも離れた宇宙空間のシャトル船外でミッションを遂行していた。だが、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し、彼らは、無重力空間(ゼロ・グラビティ)に放り出されてしまう。広大な宇宙で2人をつなぐのは1本のロープだけ。地球との交信手段も断たれ、酸素の残量はわずか。この絶望的状況で彼らは懸命に生還する方法を探っていく…。

宇宙空間から地球を見たことがある人間はまだまだ少ないはず。この映画ではそれを完璧に体験できる。しかも極限状態のサバイバルの擬似体験付きだ。こう書くと軽いノリのアトラクション・ムービーに思えるかもしれないが、本作は、圧倒的な映像と深い人間ドラマ、迫り来る臨場感が一体化した稀有な作品である。冒頭に描かれる宇宙から見た青い地球が素晴らしいが、この美を見る宇宙は、人間が生存できない温度で、気圧も酸素もない、無音の死の空間だ。ベテラン宇宙飛行士マットはおしゃべりで冗談好きだが、どんな極限状態でも冷静さを失わず、メディカル・エンンジニアのライアンをサポートする。宇宙での経験がほとんどない彼女を励ますマットと、彼の的確な指示と機転によって少しずつ冷静さを取り戻すライアン。登場人物は2人のみだが、マットの精神力やライアンのつらい過去を織り交ぜた会話劇としても見応え十分だ。その一方で、圧倒的な映像はまさに革新的で、宇宙ゴミの襲来の激しさと、その後に訪れる静寂の対比など、実写とCG、ワイヤーを使って作る浮遊空間を組み合わせて宇宙を再現したアルフォンソ・キュアロン監督のセンスには驚かされた。諦念の思いに苛まされたライアンが次第に生きる意欲を取り戻すプロセスは、崇高ですらある。ほとんどが宇宙服を来て素顔をさらさず、体を使っての演技も制限される中、熱演をみせたブロックとクルーニーのオスカー俳優2人の演技も絶品。存分に“遊泳する”ためにも、絶対に3Dで見てほしい作品で、映画好きなら見逃し厳禁の傑作だ。
【95点】
(原題「GRAVITY」)
(アメリカ/アルフォンソ・キュアロン監督/サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー)
(宇宙体感度:★★★★★)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

ゼロ・グラビティ@ぴあ映画生活

映画レビュー「しあわせの隠れ場所」

しあわせの隠れ場所 Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)しあわせの隠れ場所 Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)
◆プチレビュー◆
孤独な黒人少年とある白人家族の絆を描く実話。サンドラ・ブロックの熱演に圧倒される。 【65点】

 裕福な白人女性リー・アンは、ある日、ホームレス同然の黒人少年マイケルに声をかける。彼の境遇を知って自宅に連れ帰り面倒を見るが、ある時、マイケルにアメリカン・フットボールの適性があることを知る…。

 サザン・ベルという言葉がある。米国南部の上流社会の女性で、勝気な美人を指す言葉だ。映画では「風と共に去りぬ」のビビアン・リーや「黒蘭の女」「偽りの花園」のベティ・デイビスが演じた女性像が思い浮かぶ。テネシー州の富裕層のリー・アン・テューイもそんなサザン・ベルの一人だ。だがこの人の場合、経済的に豊かであっても気どったところはなく、むしろ“肝っ玉かあさん”という言葉が良く似合う。明るく誠実で、いつもエネルギッシュに生きる女性リー・アンが手を差し伸べた黒人少年の名前はマイケル・オアー。やがて米国のNFLで活躍しスター選手になる逸材である。

 見知らぬ黒人少年マイケルを自宅に泊めた最初の晩は、リー・アンもちょっと懐疑的だった。翌朝、何か盗られてないか思わず家の中を見回すが、そこにはきちんとたたまれた毛布が。疑った自分が恥ずかしい。そんな思いが芽生えてからのリー・アンはマイケルの人生の手助けをすることを固く決心する。部屋を与え、後見人になり、学校にも通わせる。そこで彼にアメフト選手の適性があることを見出すが、それは成績表で評価された“保護本能”に目をとめたからだ。数字だけで判断せず、個性や人間性に目を向けて適性を見出す米国の教育制度の素晴らしさとともに、リー・アンの、優しさと厳しさ、ユーモアがミックスした指導力がマイケルの未来に明かりを灯した。ただ、他の上流社会の女性と違い、リー・アンがなぜこうまで気高い心を持った人間なのか、その背景が描かれないのが残念。彼女自身のことがもう少し知りたかった。

 リー・アンとその家族の真心に包まれて、マイケルは次第に前向きに変わっていく。だが変わったのはリー・アンも同じだった。白人家族が当たり前だと思っている、日々の食事や安全な暮らしに深く感謝するマイケルの姿に、思わずテューイ家全員が襟を正す場面は、施す側が逆に精神的豊かさを教えられる瞬間だ。最初は奉仕、慈善という“上から目線”だったリー・アンが、マイケルと心から語り合うシーンは胸を打つ。有望なアメフト選手として数多くの大学からきたスカウトの話を、いつしか自分たちが希望する進路へと狭めていた非を認めるように、道路の路肩にマイケルと並んで座るリー・アン。高級な服や靴が汚れるのもかまわず地面に座り、マイケルと同じ目の高さで話したとき、2人は本当の意味での家族になれたのだ。

 白人女性が不幸な境遇の黒人少年を助けたこの実話、一言で言うならば“いい話”だ。むろん映画なので、美化され誇張された部分も多いだろう。常識や因習にとらわれず、ひたすら自分の信じる善意を貫くリー・アンは、時に強引すぎるおせっかいやきのおばさんかもしれない。だが、この映画が単なるいい話に終わらないのは、リー・アンというサザン・ベルの暴走気味の愛情に、アメリカ人が愛する母親像が確かにあるからだろう。たとえ世間が何と言おうと、強くて優しくて、いつだって子供を大きな愛で見守る母親は、故郷のような存在だ。家も仕事もない少年にとって、差し伸べられた優しい手は未来と同じ。本物のアメリカン・ドリームは、こんな良心から生まれるのだと信じたい。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)感動度:★★★★☆

□2009年 アメリカ映画 原題「THE BLIND SIDE」
□監督:ジョン・リー・ハンコック
□出演:サンドラ・ブロック、ティム・マッグロウ、キャシー・ベイツ、他

映画レビュー用BRバナー
←応援ポチ、よろしくお願いします!

あなたは私の婿になる

あなたは私のムコになる [DVD]あなたは私のムコになる [DVD]
女性上司が男性部下に自分との結婚を“命令”するのは新しい。だが、婚活と永住権の組み合わせは、新機軸というよりむしろ古典。いずれにしても明るいノリはロマ・コメの王道だ。出版者の鬼編集長マーガレットは、NYで成功したカナダ人・40歳のキャリウーマンだが、ビザの申請をサボッたために国外退去を命じられる。そんなことでキャリアを捨てるものかと、とっさに思いついた捨て身の案は、なんと、気弱な部下・28歳のアンドリューとの偽装結婚。バレれば重罪の二人は、入国管理官の質問に備えて、週末をアンドリューの実家のアラスカで過ごすハメに。マーガレットは、素朴な街で思いがけない歓待を受け、とまどうことになる。

サンドラ・ブロックはやっぱりコメディがよく似合う。肉食系女子と草食系男子のパワハラもどきの恋愛は、ロマンチック・コメディの定石通りの展開で、最悪のスタートから互いを知ることでやがて本物の恋へと変わる。この“お約束”感が安心で心地よい。グリーンカードの扱いが安易すぎたり、アンドリューの実家が富豪である必要性に欠けるのは気になるが、その分、アラスカという異世界の描写で笑わせポイントを稼いだ。お気楽なようで物事をしっかり見ている祖母アニーの名演技に、マーガレットもアンドリューも観客までもヤラれてしまうはずだ。この物語は一見アラフォー女子の結婚への妄想のように見えるが、案外、頼れる年上女房に甘えたい逆玉狙いの男子にもウケそうで、微妙な面白みが漂っている。ただロマ・コメにはサンドラ・ブロックは少々年をとりすぎた。今回までがぎりぎりセーフといったところか。
【60点】
(原題「The Proposal」)
(アメリカ/アン・フレッチャー監督/サンドラ・ブロック、ライアン・レイノルズ、ベティ・ホワイト他)
(パワハラ度:★★★☆☆)

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

シャッフル

シャッフル [DVD]シャッフル [DVD]
予知夢系サスペンスで、仕組まれた罠があるかと期待したが、不条理な現象を経て、ある種の夫婦愛に至る物語だった。リンダは夫の事故死を知るが、翌日には彼は普通に帰宅。それ以降の毎日の不可解な出来事を順番に並べると、曜日がシャッフルされていた驚愕の事実が判明する。1週間をカードのように切って混ぜ合わせるのは今までにない設定だ。戸惑いながらも運命を変えようと奮闘する展開が、いつのまにか夫婦の絆を取り戻す物語へと変わり、謎解きの興味が急激に失われるのがマイナスで、語り口もやや煩雑。ラストは取ってつけたような印象だが、穏やかさが救いだ。
【50点】
(原題「PREMONITION」)
(アメリカ/メナン・ヤポ監督/サンドラ・ブロック、ジュリアン・マクマホン、ニア・ロング、他)
(混乱度:★★★★☆)

人気ブログランキング用バナー ←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックお願いします(^o^)
おすすめ情報
最新コメント
作品検索はこちら
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
映画レビュー(長文)索引

    
    
    
    
    
    
    
  
    

A−Z
0−9
おすすめ情報
おすすめ情報

おすすめ情報

楽天市場
おすすめ情報

  • ライブドアブログ