映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「パッセンジャー」「キングコング 髑髏島の巨神」etc.

ジェイソン・ステイサム

メカニック:ワールドミッション

メカニック:ワールドミッション ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/特製ブックレット付) [Blu-ray]
暗殺業から手を引いて、ブラジルで平穏な日々を送っているビショップのもとに、かつてビショップを裏切って逃走し姿を消した兄弟子クレインから殺しの依頼が入る。愛する女性ジーナを人質に取られ、やむなく引き受けることに。依頼の内容は、武器商人として暗躍する巨大フィクサー3人を事故に見せかけ殺すことだった。着々と仕事を進めるビショップだったが、仕事が成功しても失敗しても、クラインが計画遂行後に自分とジーナを殺害することを知る…。

チャールズ・ブロンソン主演の同名作をリメークしたアクション映画「メカニック」の続編「メカニック:ワールドミッション」は、オリジナル脚本で、豪華キャスト、ワールドワイドな活躍と、すべてがスケールアップしている。機械のように正確無比、殺しの痕跡をいっさい残さない完璧な仕事ぶりからメカニックと呼ばれる凄腕の殺し屋ビショップが今回ターゲットにするのは、世界を裏で牛耳る武器商人たち。死んで当然のワルたちなのだが、ターゲットを消すためのビショップのミッション遂行計画が、意外性と創意工夫に満ちていて、なかなか楽しい。50歳に近いステイサムがほとんど自分でこなすアクションは切れ味抜群で、特に、元飛込競技の選手という特性を活かした水中でのシーンがいい。高所からの飛込み、空中のプールでの暗殺、海中を自在に動いてのアクションなど、見せ場もメリハリが効いている。3番目のターゲットを演じるトミー・リー・ジョーンズのぶっ飛んだ悪役ぶりも見所だ。主人公は凄腕暗殺者という設定上、ビショップの強さばかりが際立つのはいいとしても、女性キャラがあまりにもサエないのはいかがなものか。アクションもこなせるミシェル・ヨーはチョイ役に過ぎないし、ビショップが愛するジーナ役のジェシカ・アルバにいたっては、米軍の特殊部隊の元兵士という設定なのに何の役にもたっていないばかりか、ビショップのじゃまになってばかりいるという有様で脱力してしまう。ステイサムありきの作品と割り切って見れば楽しめるアクション映画だ。
【55点】
(原題「MECHANIC:RESURRECTION」)
(アメリカ/デニス・ガンゼル監督/ジェイソン・ステイサム、ジェシカ・アルバ、トミー・リー・ジョーンズ、他)
(暗殺スキル度:★★★★★)
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ワイルド・スピード SKY MISSION

ワイルド・スピード SKY MISSION ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
大人気カー・アクションシリーズの第7弾「ワイルド・スピード SKY MISSION」。常識破りのアクション、最強の敵、ポール・ウォーカー追悼と、いろいろな意味で見逃し厳禁。

ヨーロッパで巨大な犯罪組織を率いていたオーウェン・ショウ一味を撲滅し、恋人レティを奪還したドミニクは、相棒のブライアンや妹のミアら仲間たちと平穏な日々を過ごしていた。そこにドミニクの仲間ハンを殺したと告げる電話が入る。相手はショウの兄デッカード。英国特殊部隊出身の最強の暗殺者を相手に、ドミニクのチームは世界を股にかけて壮絶な戦いへとなだれ込んでいく…。

巨大金庫を引っ張ったり、飛行機を引きずったりと型破りのアクションで知られるワイスピだが、とうとう地上だけでは飽き足らず、空中からのカー・ダイブというアリエナイ設定まで盛り込んで、もうお祭り騒ぎだ。さらに東京、アブダビ、ロサンゼルスと暴れまわる様は「ミッション・インポッシブル」状態。山岳地帯の崖から車ごと転がり落ちても、超高級車で高層ビルからビルへとダイブしてもドミニクはほとんど無傷で、ワイスピのメンバーはもしやXメンなのか?!との疑惑も(笑)。加えて今回は、ムエタイの使い手トニー・ジャーの、無駄に強いアクションも素敵だ。ともあれ、規格外の大ヒットアクション映画は、回を重ねるごとに派手に過激にならなければファンは納得しないので、制作側はそれに律儀に答えている形だろう。今回は「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンが監督ということもあり、ハラハラ・ドキドキはお手のものだ。それにしてもヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、敵役のジェイソン・ステイサムと、マッチョ率、ハゲ率が大幅UPである。そんな中、故ポール・ウォーカーの雄姿はしっかりと目に焼き付けたい。突然の交通事故で逝ってしまったポールのために…という追悼の雰囲気が映画全体を覆っていて、ドミニクが言う“家族”の絆と別れが現実ともリンクする作品になった。合掌。
【65点】
(原題「FAST & FURIOUS 7」)
(アメリカ/ジェームズ・ワン監督/ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ドウェイン・ジョンソン、他)
(追悼度:★★★★★)
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ワイルド・スピード SKY MISSION@ぴあ映画生活

ワイルドカード

ワイルドカード ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]
凄腕用心棒とラスベガスのマフィアの死闘を描くクライム・アクション「ワイルドカード」。ギャンブル好きにはご用心。

元エリート兵士のニックは、ラスベガスの裏社会に身を置く凄腕用心棒。ある日、彼の元恋人が、ギャングのボスからひどい暴行を受ける事件が発生し、復讐してほしいと依頼される。ニックは脅威的なケンカのスキルと人脈を頼りにすぐに犯人を割り出し依頼を遂行するが、その事件の裏にはラスベガスを掌握する凶悪マフィアの存在があった…。

オリジナルは、バート・レイノルズ主演の「ビッグヒート」。今回は名作「明日に向って撃て」のW・ゴールドマンが脚本を担当しての再映画化だ。ジェイソン・ステイサム演じるニックは、ワケありの過去を持つ凄腕の用心棒という、お得意のキャラ。…というか、ほぼすべての出演作がこの設定だが。主人公が弱者のために立ち上がって悪と対決するという、既視感満載のストーリーが、ステイサムの見事なアクションと共に活写されるという、ある意味、安心感たっぷりの映画なのだ。だが本作は後半に意外な味付けがなされていて、それはギャンブル依存症を扱っていることだ。成功と破滅を繰り返し葛藤する主人公は、ステイサムとしては新機軸ではなかろうか。さらに、自由なアウトローに憧れるIT長者や、ニックにかつて助けられたというホテルのメイドなど、脇キャラがいい味を出している。コテコテのB級アクションには違いないが、派手な銃撃戦などなく、身近な小道具と腕っぷしで敵を倒す生身のアクションで頑張るステイサムの魅力を活かしきった小品だった。
【55点】
(原題「WILD CARD」)
(アメリカ/サイモン・ウェスト監督/ジェイソン・ステイサム、ソフィア・ベルガラ、スタンリー・トゥッチ、他)
(アクション度:★★★★☆)
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バトルフロント

バトルフロント [Blu-ray]
元麻薬捜査官が愛する娘を守るために悪の組織に立ち向かうアクション「バトルフロント」。スタローンの後継者は英国出身のアクションスターのステイサムで決まり!

元麻薬潜入捜査官フィルは、一人娘マディを危険から守るため、捜査官を辞めて亡き妻の故郷の田舎町で静かに暮らすことを決めた。だが父親から護身術を学んでいたマディがいじめっ子をやっつけたことから、フィルは町を裏で牛耳る麻薬密売人ゲイターに目をつけられる。フィルによって息子を殺された麻薬王ダニーの存在を知ったゲイターは、フィルに恨みを持つダニーを焚き付ける。やがてマディに危険が迫ったことから、ついにフィルはゲイターや麻薬組織と対決する決心をするが…。

本作はもともとシルベスター・スタローンが自分が主演するための企画だったそうで、それを「エクスペンダブルズ」シリーズで共演したジェイソン・ステイサムに主演を譲った経緯がある。ちなみにスタローン自身は製作・脚本という裏方に徹している作品だ。田舎町での些細ないざこざが、やがて大騒動になっていくという展開は「ランボー」そのものだし、女や子供に優しいタフガイというキャラもまた、スタローンが好んで演じたものだ。ストーリーはいたってシンプルなのだが、子供同士のケンカがやがて麻薬組織がらみの壮絶な殺し合いに発展するのだから、世の中何が起こるかわからない。それにしてもアメリカの田舎町は、なぜこうもドス黒いのか。「悪魔のいけにえ」は極端な例だとしても、ド田舎のくせに、薬物や銃が横行するモラルのなさには目がテンである。貧困がそうさせるのか、はたまたよそ者を嫌う閉塞的コミュニティのせいなのか。米国社会の闇が裏テーマだとしたら、なかなか考えさせられる作品だ。ステイサムは相変わらず生身のアクションにこだわってキレがあるし、ジェームズ・フランコの不気味な悪役もハマリ役。ビックリするのはウィノナ・ライダーとケイト・ボスワースの劣化ぶりだろう。かつての青春映画スターのキャスティングの意外性という意味でチェックすべき作品かもしれない。
【55点】
(原題「HOMEFRONT」)
(アメリカ/ゲイリー・フレダー監督/ジェイソン・ステイサム、ジェームズ・フランコ、ウィノナ・ライダー、他)
(生身アクション度:★★★★☆)
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バトルフロント@ぴあ映画生活

ハミングバード

ハミングバード [Blu-ray]
人生を捨てた男がある事件をきっかけに裏社会で復讐を遂げるサスペンス「ハミングバード」。アクションではなく演技で勝負するジェイソン・ステイサムが新鮮。

ジョゼフは、かつては特殊部隊を率いる軍曹だったが、戦場で犯した罪から逃れるように、家族からも離れ、ロンドンの暗黒街でひっそりと暮らしていた。ある日、唯一心を通わせていた少女イザベルが拉致され、彼女を救うために裏社会で奔走するが、イザベルはすでに殺されていた。ジョゼフは復讐を誓い、また、自らの人生にも決着をつけることを決めるのだが…。

元アスリート(水泳の飛び込み選手)俳優で、生身のアクションを得意とするジェイソン・ステイサムは、アクションスターとして確固たる地位を確立している。だが本作はちょっと趣が違うのだ。小さなケンカの場面はあるもののアクションの見せ場はほとんどなく“演技者”としてのステイサムがそこにいる。描かれるのは、戦場で背負ったトラウマの苦悩や、ヨーロッパでは社会問題になっている、移民や人身売買などの社会問題。淡い恋の相手も暗い過去を背負ったポーランド人の修道女というから地味な設定だ。監督のスティーヴン・ナイトは「堕天使のパスポート」や「イースタン・プロミス」で脚本を担当した実力派。とはいえ、社会派問題への踏み込みは浅く、本作は、ステイサム演じる主人公が、他人になりすまして裏社会でのしあがり、復讐をとげていくフィルム・ノワールという印象だ。ハリウッド製のド派手な映画の中のステイサムを見慣れたファンには物足りないかもしれないが、こんな渋い英国映画に出演する彼もまた捨てがたい魅力がある。タイトルのハミングバードとは、アフガニスタンで使用された無人偵察機のこと。戦場を離れても“すべてを見通す目”を常に感じている主人公は、自分とその過去に向き合わねばならないのだ。
【65点】
(原題「HUMMINGBIRD」)
(イギリス/スティーヴン・ナイト監督/ジェイソン・ステイサム、アガタ・ブゼク、ヴィッキー・マクルア、他)
(渋さ度:★★★★☆)
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ハミングバード@ぴあ映画生活

PARKER/パーカー

PARKER/パーカー ブルーレイ&DVDセット (2枚組)(初回限定生産) [Blu-ray]PARKER/パーカー ブルーレイ&DVDセット (2枚組)(初回限定生産) [Blu-ray] [Blu-ray]
孤高の天才強盗のタフな闘いを描く犯罪ドラマ「PARKER/パーカー」。ステイサムにぴったりの役だがアクションは少なめ。

天才的な頭脳と強靭な肉体を併せ持つプロの強盗のパーカーは、犯罪のためだけに集められた4人と組んで、大金が集まるステート・フェアを襲撃。彼の完璧な計画で、150万ドルを強奪するヤマは見事に成功する。しかし、4人組は次の仕事を断ったパーカーに瀕死の重傷を負わせた上に分け前を奪って逃走する。なんとか一命を取り留めたパーカーは、報復計画を立て、彼らが次の仕事のために潜伏している、セレブの集まるパームビーチに向かう。不動産業者のレスリーを巻き込んでの復讐劇が始まるが、一味はパーカーが生きていることを知り、シカゴを牛耳る殺し屋集団にパーカー暗殺を依頼する…。

原作は、リチャード・スターク(ドナルド・E・ウェストレイクの数ある別名のひとつ)による小説「悪党パーカー」シリーズ。過去に何度か映画化され、リー・マーヴィンや、ロバート・デュバル、最近ではメル・ギブソンなどが主人公を演じている。だが、原作者がパーカーの名前の使用を拒否したため、はっきりとパーカーの名でスクリーンに登場するのは本作が初めてだ。シリーズの中でもパーカーが絶体絶命のピンチに陥る人気作「地獄の分け前」の映画化となる。生い立ちや過去の経歴などは一切不明、冷静沈着なプロフェッショナルで、タフな一匹狼。そんな主人公パーカーは、ジェイソン・ステイサムが繰り返し演じてきた男気たっぷりのダーク・ヒーローにピタリとハマる。自分が負った瀕死の重傷や分け前強奪という事実より、裏切りという行為が、パーカーの美意識に合わないのだ。汚い金しかターゲットにしないとか、悪い奴しか殺さないなどのストイックな仕事ぶりに、観客は、パーカーというピカレスク(悪漢)に対し、いつしか好意を持ってしまう。だがこの映画を決定的にダメにしているのは、ジェニファー・ロペスの存在だ。というより彼女が演じる女性キャラ、レスリーである。そもそもこのキャラ、映画化にあたって必要か?!いなくても十分成立するし、恋人クレアを愛しぬいているパーカーの恋愛相手にもならない。最近、映画界ではパッとしないジェニファー・ロペスを無理やり出演させる意図がミエミエで、おかげで上映時間は118分もある。満を持しての「悪党パーカー」の映画化で、ピカレスク(悪漢)もの、ケイパー(襲撃・強奪)ものと、クライム・ムービーとしては盤石のストーリーにもかかわらず、残念な作品になってしまった。
【45点】
(原題「PARKER」)
(アメリカ/テイラー・ハックフォード監督/ジェイソン・ステイサム、ジェニファー・ロペス、ニック・ノルティ、他)
(ピカレスク度:★★★★★)
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PARKER パーカー@ぴあ映画生活

SAFE/セイフ

SAFE / セイフ [Blu-ray]SAFE / セイフ [Blu-ray]
NY市警の元敏腕刑事が、ある秘密を握る少女を守って闘うアクション・サスペンス「SAFE/セイフ」。ステイサムが泣く演技とは珍しい。

元NY市警の特命刑事だったルーク・ライトは、ある事件により警察を追われ、今はマイナーな格闘ファイターに落ちぶれていた。負けるはずの八百長試合で誤って勝ってしまい、ロシアンマフィアに大損をさせた報いとして妻を殺される。生きる気力を失ったルークは、地下鉄で自殺しようとするが、そこで中国系の少女メイが、妻を殺した男たちから追われるのを見てとっさに助ける。メイはどんな数字も一度記憶したら忘れない特殊な能力を持っていて、チャイニーズ・マフィアに利用されていた。ロシアン・マフィア、チャイニーズ・マフィア、NY市警の悪徳警官までもが少女を血眼になって探す中、ルークはメイを守りながら、命をかけて最後の死闘に臨むことになる…。

心優しきタフガイが、弱者を守って悪をやっつける。生身のアクションにこだわるジェイソン・ステイサムの作品は、常にこの形を踏襲する、偉大なるワンパターン映画だ。ファンもまたそれを分かって楽しんでいる。おそらくステイサム自身も。だが、今回は映画序盤にちょっと違う姿のステイサムが見られるのが面白い。妻を殺され、マフィアから人生を奪われて廃人のようになったステイサムが、涙を浮かべ、自殺未遂をするほどに弱気な姿をみせるのだ。こんなトホホな姿のステイサムは珍しい。だがそこはやっぱりヒーロー映画、縁も所縁もない中国系の少女メイの出現によって、突如、覚醒して無敵に戻るという安直な展開に、B級路線らしい安心感を覚えてほっとする。八百長試合で間違って勝利するうっかり感や、金庫の番号や売上高を人間コンピューターの少女に覚えさせるアナログ感など、つっこみどころは数多い。加えて、ロシアン・マフィア、チャイニーズ・マフィア、悪徳警官にNY市長まで相手に闘う“敵、多すぎ!”状態に、よくまぁこの脚本でGOサインが出たものよとあきれてしまう。しかも今回はセクシー美女はなしという硬派な展開だ。事件の鍵を握る元同僚アレックスとのクライマックスの“はずしっぷり”も含め、ステイサム映画の中で、懸命に違う味を出そうとする工夫が見られるのが特徴と言えようか。とはいえ、やっぱり既視感満載のステイサム映画には違いない。終始無愛想な表情の子役の少女がラストに言うセリフ「父親はいらない。友達になって」は、なかなか良かった。
【50点】
(原題「SAFE」)
(アメリカ/ボアズ・イェーキン監督/ジェイソン・ステイサム、ロバート・ジョン・バーク、キャサリン・チェン、他)
(強すぎ!度:★★★★☆)
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SAFE セイフ@ぴあ映画生活

キラー・エリート

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実話をもとにした犯罪アクション「キラー・エリート」。3人のスターがそれぞれおいしい役だが、ステイサムが一番役得。

特殊任務の残酷さに疲れ、愛する女性のために稼業から身を引いた凄腕の殺し屋ダニー。だが、師匠であり良き相棒でもあったハンターを人質にとられ、やむを得ず現役に復帰する。ダニーがハンター解放の条件として請け負う仕事とは、戦争で英国特殊部隊(SAS)に息子を殺されたオマーン首長の復讐という危険なものだった。ターゲットは、国家レベルの秘密結社“フェザー・メン”によって守られているSASの兵士たち。困難な状況下、ダニーは決死の行動に出るが…。

原作は、元SAS(英国特殊部隊)隊員で、冒険家としても知られるラヌルフ・ファインズのノンフィクション小説。英国で出版されて以来、“国家レベルの秘密結社”は本当に存在するのかと物議をかもし続けているという。SASのオマーン戦争関与や、英国政府までも絡んだ極秘組織の存在有無など、どこまでが実話かはさておき、本作は、裏社会に生きる、プロ対プロのハイレベルな犯罪活劇として楽しめる。オマーン首長の復讐のリクエストは手が込んでいて、事故に見せかけて標的を殺せというもの。用意周到な計画は、少々無理な設定もあり、また、ダニーの恋人アンが不自然にストーリーにからんでくるのが違和感がある。それでも、主演のジェイソン・ステイサムは、元トップ・アスリートだけあって、CGに頼らないキレのあるアクションを披露してくれるし、中東の憎悪や欧州の損得が絡み合う政治謀略劇として見ると、なかなか興味深いドラマなのだ。ステイサムが扮するのは、クールなプロフェッショナルで、男気あふれるキャラクター。毎度おなじみの役柄なのだが、やはりこの人にはこういうキャラが良く似合う。デ・ニーロは余裕で脇にまわり、クライヴ・オーウェンは、形としては敵役なのだが、クライマックスには見せ場が用意されている。3大スターに配慮したソツのないアクション・ドラマと言えよう。
【60点】
(原題「KILLER ELITE」)
(米・オーストラリア/ゲイリー・マッケンドリー監督/ジェイソン・ステイサム、クライヴ・オーウェン、ロバート・デ・ニーロ、他)
(生身アクション度:★★★★☆)
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ブリッツ

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はみだしデカが己の正義を貫くハード・ボイルド・サスペンス「ブリッツ 」。清濁併せ持つ主人公には独特の魅力がある。

ロンドン市警の刑事ブラントは、正義感は強いが、妥協を許さない徹底した捜査で知られる荒くれ刑事。ある時、警官ばかりを狙う連続殺人事件が発生する。新聞記者ダンロップはワイスという男から事件の情報を得るが、その情報提供者ワイスこそ“ブリッツ”と名乗る殺人鬼だった。彼はマスコミを騒がせ予告殺人を行い有名になろうとする愉快犯なのだ。次々と犠牲者がでる中、ブラントは殺人鬼が最終的に自分を狙っていることを知る…。

犯罪者を制裁するためには、暴力も辞さない刑事ブラントは、まるで英国版「ダーティ・ハリー」のようだ。凶暴すぎるブラントは、だからこそ刑事を“天職”と公言し、警察組織を離れたら何をしでかすかわからないと上司を脅す。乱暴者なのにどこか義理堅いという矛盾したキャラクターを、アクション・スター、ジェイソン・ステイサムがハマリ役で演じている。ロンドンの犯罪多発地区には、さまざまな悪党が集まるが、彼らに対峙する警察やジャーナリストもまたくせ者揃いだ。ブラントの相棒ナッシュは良識的な刑事だが同性愛者で時に暴力もふるう男だし、同僚の女性警官フォールズは元麻薬中毒者、警察やジャーナリストは平気で犯罪者から情報を買う。そんな善と悪の境界線があいまいな世界で生きるブラントだからこそ、最後の最後に愉快犯を、思いもよらぬ方法で追いつめることができるのだ。単純な爽快さとは異質のこの解決法は、警察組織や法律では裁ききれない犯罪が多発する現代社会を浮き彫りにする。劇中に「ブリッツとは稲妻という意味だ」とのセリフがあるが、ザ・ブリッツと言えば、1940〜41年の独軍によるロンドン大空襲“電撃戦”をも指す言葉。ヒトラーの意図は、英国人の士気を砕くことだった。ルール無用の荒くれ刑事役のジェイソン・ステイサムは、“ブリッツ”という言葉そのものを鼻で笑う。こういうヒネリが効いた演出が、いかにもUK映画らしくて小気味良い。
【65点】
(原題「BLITZ」)
(イギリス/エリオット・レスター監督/ジェイソン・ステイサム、パディ・コンシダイン、アイダン・ギレン、他)
(ハード・ボイルド度:★★★★☆)



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メカニック

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「メカニック」は、クールな殺し屋を演じるジェイソン・ステイサムがハマリ役。チャールズ・ブロンソン主演の同名作のリメイクだ。

証拠をまったく残さず、機械のように完璧に仕事をこなすことから“メカニック”と呼ばれる凄腕の殺し屋アーサー・ビショップ。闇組織の雇い主サンダーソンが彼に下した新たなミッションは、恩人で親友のハリーを暗殺することだった。とまどいながらもプロとして仕事に徹したアーサーは、罪悪感から亡き親友の息子スティーブンを後継者として育てることになる…。

孤独で寡黙な殺し屋。そんな役が似合うジェイソン・ステイサムは、本作では正義や情よりも、仕事人として自分自身であろうとする。雇い主の罠と暗殺の真実が明らかになる一方で、真実を知れば自分を敵と狙う若者を弟子として育てるなど、ストーリーはかなり屈折しているかに見えた。だが、1972年のオリジナルがアメリカン・ニュー・シネマの影響下にあったのとは違い、本作はハード・ボイルド色が強く、ドライなタッチに仕上がっている。クライマックス、弟子のスティーブンと師のビショップの駆け引きは、それまでにチラリと登場したレコードやビンテージ・カーがすべて布石となり緊張感のある演出だ。ただ、組織のボスのサンダーソンに、まるで迫力がない。ここに大物俳優をキャスティングできれば映画のレベルもあがっただろうに。さらに言えば、機械のように完璧と称される用意周到な暗殺テクニックが、少々雑なのだ。要は、警察という公の組織を完全に無視することで成り立つストーリーで、カーチェイスや爆発、肉体を駆使したアクションと、スタンダードなB級映画といえよう。だからこそ、ステイサムらしくて楽しめるのだが。
【65点】
(原題「THE MECHANIC」)
(アメリカ/サイモン・ウェスト監督/ジェイソン・ステイサム、ベン・フォスター、ドナルド・サザーランド、他)
(クール度:★★★★☆)



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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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