映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週末の公開映画から オススメの1本! ◎
チリ他合作映画「ナチュラルウーマン」

ジェシー・アイゼンバーグ

カフェ・ソサエティ

カフェ・ソサエティ [Blu-ray]
1930年代。ニューヨーク出身の平凡な青年ボビーは、刺激的な人生を求めてハリウッドにやってくる。映画業界で大物エージェントとして成功した叔父フィルを頼って彼の元で働き始めたボビーは、フィルの美しい秘書のヴェロニカ、愛称ヴォニーに心を奪われる。ヴォニーと親しくなったボビーは彼女との結婚を夢見るようになるが、ヴォニーにはひそかに交際中の男性がいることに気付いていなかった…。

NY出身のユダヤ系青年が経験する華やかなセレブの世界と恋の行方を描くラブストーリー「カフェ・ソサエティ」。本作は、1930年代を背景に、ハリウッドの映画業界で働くことになった青年が、やがて生まれ故郷のNYに戻り成功をつかむ物語だ。両方の場所で出会った同じ名前の女性、二人のヴェロニカの間で揺れ動く心情を、軽快なテンポで描いている。前半のハリウッドのパートは、映画業界の狂乱や大スターの豪邸見物など、極めて俗っぽい。後半のNYパートも、ある意味同様だ。ギャングの兄の手伝いとして始めたNYのナイトクラブ経営も、表面はきらびやかだが裏社会との付き合いもあり、虚無的な華やかさに満ちている。それでもNYの方が魅力的に映るのは、やはりアレンのNY愛ゆえだろうか。タイトルのカフェ・ソサエティとは、1930年代に夜ごと都会のおしゃれなレストランやクラブに繰り出すライフスタイルを実践したセリブリティを指す。ボビーが望んだのは、より刺激的で胸のときめく人生。だが人はいつでも“ないものねだり”だ。映画では、好きな人と結ばれても、結ばれなくても、“もしかしたら、存在したかもしれない、もうひとつの人生”に想いをはせる登場人物たちの複雑な心情がにじみ出ている。ジェシー・アイゼンバーグはもちろんアレンの分身。クリステン・スチュワートは美しくファッショナブル。だがNYパートで登場するもう一人の美女ブレイク・ライヴリーの役柄がほとんど活きていないのが残念。80歳を超えた名匠ウディ・アレンは、年に1本のペースで律儀に新作映画を届けてくれるが、作品の出来不出来の波があるのは否定できない。本作はパンチ不足で物足りなさが残るが、シャネルの華やかな衣装と、アレンと初コラボの名撮影監督ビットリオ・ストラーロが映し出す魔法のような光が、人生のほろ苦さを雄弁に語っている。
【60点】
(原題「CAFE SOCIETY」)
(アメリカ/ウディ・アレン監督/ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワート、ブレイク・ライヴリー、他)
(ファッショナブル度:★★★★★)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
カフェ・ソサエティ|映画情報のぴあ映画生活

グランド・イリュージョン 見破られたトリック

グランド・イリュージョン 見破られたトリック [Blu-ray]
リーダーのアトラスが率いるイリュージョニスト集団、フォー・フォースメンは、華麗なマジック・ショーを使って不正に搾取された金を奪い取り、世間からの喝采を浴びていた。彼らの次なるターゲットは、とあるハイテク企業。だがショーは何者かの策略で大失敗に終わる。その裏には、天才ハイテク・エンジニア、ウォルターの存在があった。巨大な陰謀の中、追い詰められていくフォー・フォースメンだったが…。

イリュージョン(マジック)を使って不正を正す義賊集団の痛快な犯罪劇「グランド・イリュージョン」の続編「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」。ジェシー・アイゼンバーグら、主要メンバーが再集結し、新たな敵に挑む。イリュージョンはますます派手になるが、今回もまたサプライズが満載だ。ニューヨークからいきなりマカオへ移動したり、死んだはずの天才エンジニア・ウォルターが生きていたり。しかもウォルターは過去にフォー・フォースメンと因縁がある、大物と関わりがあり、トンデモないことを企んでいる様子。ミステリー仕立てなので、ストーリーの詳細は明かせないが、今回は、ド派手なマジックが行われた後に、その種明かし(計略の意図)をしっかり見せてくれるのが楽しい。イリュージョンそのものの驚きに加えて、今回は、ある人物の過去が明かされ、それにも驚愕のサプライズが用意されていて、ストーリーとしての驚きも抜かりがない。フォー・フォースメンのメンバーは、ショッキングなマジックを得意とする女性マジシャンのルーラが新メンバーに加わっている。この女性キャラがいまひとつ魅力が薄いのがちょっと残念。だがイリュージョンの仕掛けは、前作より洗練されていて、特に屋外で行う“逆さに降る雨”の映像は美麗だ。最後の最後には、心温まるドンデン返しも。チームの関係性を把握するためにも、前作を見てからの鑑賞をおすすめしたい。
【70点】
(原題「NOW YOU SEE ME 2」)
(アメリカ/ジョン・M・チュウ監督/ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ダニエル・ラドクリフ、他)
(どんでん返し度:★★★★★)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
グランド・イリュージョン 見破られたトリック|映画情報のぴあ映画生活

エージェント・ウルトラ

エージェント・ウルトラ [Blu-ray]
マイクは、田舎町のコンビニでのらりくらりとバイトするダメ男。恋人のフィービーとハワイ旅行に出てプロポーズしようと決意するも、直前になってパニック発作を起こし、飛行機に乗ることさえできない。フィービーはそんなマイクを優しく見守っていた。ある日、コンビニに来た客から謎めいた暗号を告げられたマイクは、気が付くとスプーン1本で二人の暴漢を刺殺していた。実はマイクはCIAの極秘計画によってトレーニングを受けた最強エージェントだったのだ。覚醒したマイクだったが、計画の封印を目論むCIA幹部から命を狙われたうえ、愛するフィービーを誘拐されてしまう…。

CIAの極秘プログラムによって最強の工作員へと育成された青年が、巨大な陰謀に立ち向かうアクション・コメディー「エージェント・ウルトラ」。物語は突拍子もない設定に思えるが、実は、CIAが極秘裏に行った違法実験であるプロジェクトMKウルトラというマインド・コントロール・プログラムは、1950〜1960年代に、実際にあったという。それはさておき、記憶を失った凄腕エージェントの覚醒と活躍を描く本作は、例えていえば、ジェイソン・ボーン・シリーズのユルユル・バージョン。既視感満載ながら、激しい暴力とブラックな笑いを組み合わせ、そこに純愛ロマンスというスパイスを効かせたのがしゃれている。もっとも恋愛映画としてもユルユルなので苦笑を誘うが、かつて青春ラブコメ「アドベンチャーランドへようこそ」で共演した、アイゼンバーグとスチュワートの相性は今回も抜群なので、許そう。肩がこらずに楽しめるうえ、バイオレンスよりコメディ要素が強いので、デート・ムービーには最適。おバカ映画だが、なんとも憎めない作品である。
【55点】
(原題「AMERICAN ULTRA」)
(アメリカ/ニマ・ヌリザデ監督/ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワート、ビル・プルマン、他)
(ダメンズ度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
エージェント・ウルトラ@ぴあ映画生活

グランド・イリュージョン

グランド・イリュージョン エクステンデッド・エディション プレミアムBOX(劇場公開版DVD1枚付き3枚組)(初回限定生産) [Blu-ray]
マジックをモチーフに破天荒な犯罪が展開する異色のサスペンス「グランド・イリュージョン」。ラストの謎解きが怒涛のような展開で、騙される快感を味わえる。

凄腕マジシャンのアトラスら4人のスーパー・イリュージョニスト・グループ“フォー・ホースメン”は、ラスベガスのショーの最中にパリの銀行から大金を奪うというマジックを成功させ観客の喝采を浴びる。悪徳実業家の資産をかすめとるなど、度肝を抜くショーを連発する彼らを追うFBI捜査官のディランと、フランスから来たインターポールのアルマらは、フォー・ホースメンの犯罪を事前に阻止しようとするがまったく歯が立たない。やがて最後のショーが始まり、彼らのトリックと真の目的が明らかになる…。

マジックは古代エジプトより長い歴史を誇る魅力的なパフォーマンスだ。そのスタイルは、時代と共に、破天荒で華麗なエンタテインメントに変化していく。本作に登場する4人のイリュージョニストは、トランプ・マジック、水槽脱出、催眠術とメンタリズム、船上ハスラーと、それぞれタイプは違うが、彼らはある目的で大掛かりなマジックを行っている。フォー・ホースメンは、自分たちを追う捜査官の、常に一歩先を行く行動を取るのだが、それは、まるで何かのシナリオに沿っているかのようだ。大掛かりなマジックにも、周到な種明かしがあり、本作ではそれを詳細に明かす演出があるのがユニークで面白い。つまりこのストーリーではマジックが本物かどうかは問題ではなく、彼らが何の目的でド派手な犯罪まがいのショーを行っているかが焦点となる。サスペンスなので詳細は明かせないが、過去の因縁と現在の愛が交錯し、何を信じて何を疑うかが観客にも問われることになる。誰もが騙されるラストには、どこかファンタジーの香りも。イリュージョニストを演じるジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソンら、出演者は芸達者で個性豊かだし、マーク・ラファロも出色。ベテランのマイケル・ケインやモーガン・フリーマンも怪しげでいい感じだ。豪華キャストのアンサンブルを大いに楽しみたい。
【65点】
(原題「Grand Illusion」)
(アメリカ/ルイ・レテリエ監督/ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、メラニー・ロラン、他)
(コン・ゲーム度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

グランド・イリュージョン@ぴあ映画生活

ピザボーイ 史上最凶のご注文

ピザボーイ 史上最凶のご注文 [Blu-ray]ピザボーイ 史上最凶のご注文 [Blu-ray]
クチコミを見る
おバカなヤツらのおバカな犯罪コメディ「ピザボーイ 史上最凶のご注文」。ジェシー・アイゼンバーグのへたれっぷりが見もの。

ピザ屋でバイトする青年ニックは、インド人の親友チェットと共にぐうたらな生活を送っていた。一方で、ドウェインとトラビスの中年2人は、ある計画のために大金が必要で、他人を使っての銀行強盗という都合のいい計画を思いつく。ピザの配達に来たニックを拉致し、10時間のタイマー付き爆発物ベストを装着、銀行を襲うように命令する。ニックはチェットを無理やり巻き込んで即席の強盗タッグを組むが、爆発のタイムリミットは刻一刻と迫ってくる。警察や殺し屋、ガールフレンドまで巻き込んで大騒動へと発展するが…。

ジェシー・アイゼンバーグは、「ソーシャル・ネットワーク」でブレイクしたが、もともと、クセのある小品でこそ、持ち味を発揮する俳優だ。快作「ゾンビランド」でタッグを組んだルーベン・フライシャーと再び組んで描くのは、どこまでもバカバカしい犯罪喜劇。銀行強盗を計画するおっさん2人もショボいが、そんな彼らに命令されて強盗をやるハメになる若者二人も情けなさ全開である。そもそも30分のピザ配達時間さえ守れないようなヘタレなやつに、銀行強盗などできるのか?!もちろん計画通りにいくはずもなく、かといってまんざら失敗でもない間抜けな犯罪は、やがて殺し屋の登場からにわかにアクション味を増し、ドタバタが加速する。脱力系コメディなので、もとより緻密な脚本など期待はしないが、それでもこのコメディ、残念ながら「ゾンビランド」の爽快さとは雲泥の差だ。何しろ、時限爆弾を身体に巻かれ犯罪に巻き込まれる事件は、アメリカで本当にあった出来事で、その被害者はTVで生中継されたあげく爆死するという悲劇の最期を遂げているのだ。おくびょうものの大学生がゾンビから逃げまくる物語と違って、現実とリンクしすぎて笑うに笑えない。これはあきらかに素材選びを間違っている。期待したほど楽しめなかったのは残念だが、エンドロールの後の後日談の映像はちょっと見ものだ。
【50点】
(原題「30 MINUTES OR LESS」)
(アメリカ/ルーベン・フライシャー監督/ジェシー・アイゼンバーグ、ダニー・マクブライド、アジズ・アンサリ、他)
(お笑い度:★★☆☆☆)
チケットぴあ


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

ピザボーイ 史上最凶のご注文@ぴあ映画生活

映画レビュー「ソーシャル・ネットワーク」

ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [DVD]ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [DVD]
◆プチレビュー◆
世界中の人間とつながりながら、大切な人との絆は失う皮肉。フェイスブック誕生に現代の価値観が透けて見える。 【85点】

 名門ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグは、失恋がきっかけで女子大生の品定めのサイトを作る。やがてそれが巨大なSNS「フェイスブック」へと成長、マークと親友エドゥアルドはたちまち時代の寵児になっていくが…。

 世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)であるフェイスブック(Facebook)の生みの親、マーク・ザッカーバーグは、現役の実業家だ。そんな彼が主人公のこの物語には“今”の息吹を感じるが、ハイスピードで流れるネットの世界では、映画で描かれるストーリーすら遠い過去のこと。だからこそ、監督のデヴィッド・フィンチャーは、物語は、あくまでも映画の解釈だと宣言している。コンピューターの天才マークには、ネットで何か新しいことを生み出したいとの単純で強い欲求があった。一気に作ったシステムは、やがて巨大化。マークと周囲の若者たちは、その激流に飲み込まれていく。

 マークという人物は、正直、凡人には理解し難い。マシンガンのように早口で、コロコロと話題が変わる。その合間に、色々なことをひらめいてはアイデアを形にする彼は、かなり病的で変わっている。フェイスブックが結果として巨万の富を生み、彼が若き億万長者となった事実を私たちは知っているが、映画で描かれる主人公は、金儲けや売名に関心は薄い。それどころかドラッグや遊びさえ興味を示さず、常に勉強、あるいは仕事をする典型的なオタク青年だ。

 ガールフレンドを平気で傷つけ、女の子の品定めという下世話なマネを思いつくイヤな奴。ハッキングや他人のアイデアをちゃっかりいただいても罪悪感など感じない危ない奴。それがマークだ。同時に彼は、広告をダサいといやがり、ナップスターの創業者ショーン・パーカーの「The Facebookの“THE”をとって名前をシンプルにしろ」とのアドバイスに、自分と同じ臭いを感じ取る。利益優先の起業ではなく、ネットを使って、社会に新しいムーブメントを作りたいと夢見た。この価値観もまた彼の一面なのだ。

 映画冒頭、マークは、エリート学生のウィンクルボス兄弟から、また創業時の共同経営者で唯一の友エドゥアルドから、訴訟を起こされ、当事者全員がひとつの部屋で顔を突き合わせている。物語には3者の視点があり、フラッシュバックで、過去のフェイスブック誕生の経緯を語っていく。映画は、マークの行為の是非には言及しないが、バーチャルの世界で世界中の人間とつながるシステムを作った人間が、リアルの世界では、大切な友さえ失う皮肉を見ていると、主人公の、天才ゆえの孤独や傲慢が浮かび上がってくる。そんなネット世代の若者の実体を、若手俳優のジェシー・アイゼンバーグが見事に演じてみせた。某大な量のセリフの中に、他人の痛みに無頓着で、時に幼児性さえ感じさせる難役。今までインディーズ作品中心に活躍していたアイゼンバーグが、意外なほどの底力で主人公の屈折と悲哀を演じきる。

 監督のデビッド・フィンチャーは1962年生まれ。マーク・ザッカーバーグは1984年生まれ。この年齢差はそのまま時代の差異だ。インターネット世代の主人公を、フィンチャーは憐憫を持って描いたかに見える。バーチャルに依存し、リアルを疎かにした結果、成功と引き換えに孤独を得たのだと。だが本当にそれがこの映画のメッセージだろうか。ラストシーンで聞えるカチリという音は、マークがパソコンの画面を更新する音だ。彼が問いかけても、最もつながりたいその人からの返事はない。そこには確かに寂寞とした空気があるが、マークが更新しているのは同じサイトかどうかは本当のところ、分からないのだ。ネットの申し子の天才は、旧世代が心配する人間関係への疑念など微塵も気に掛けず、実はもう別の次元へと駒を進めているのではないのか。どんでん返しが十八番のフィンチャーだ。それくらいの“トリック”を仕込んでも不思議はない。確かなのは、21世紀の反体制は、ネットの海の中で誕生するということ。同時代性こそ、この映画最大の魅力である。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)知的エンタメ度:★★★★★

□2010年 アメリカ映画 原題「THE SOCIAL NETWORK」
□監督:デヴィッド・フィンチャー
□出演:ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク、他


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

映画レビュー用BRバナー

←応援ポチ、よろしくお願いします!


ソーシャル・ネットワーク@ぴあ映画生活

ゾンビランド

ゾンビランド [DVD]ゾンビランド [DVD]
ゾンビものなのに妙にさわやかなところが魅力的。ホラー、コメディー、ラブストーリーと、複数のジャンルを盛り込むこの映画は、ゾンビ映画というより青春ロード・ムービーと呼びたい。人類の大半がゾンビと化したアメリカ。オタクで引きこもりの青年コロンバスは、生き残るために独自の32のルールを作って実践していた。故郷へ向かう旅の途中で、ゾンビを殺しまくるマッチョな男タラハシーや、詐欺師姉妹ウィチタとリトルロックらと出会う。4人は、ゾンビがいないと噂されるLAの遊園地“パシフィックランド”を目指すのだが…。

主人公コロンバスの徹底したヘタレっぷりがいい。ゾンビ映画でお馴染みの怖いもの知らずのヒーローとはほど遠く、彼が自らに課したルールも生活臭たっぷりのセコいものばかり。そのくせちゃんと説得力があるから可笑しい。たとえば、ゾンビからひたすら逃げるため、作ったルールは「有酸素運動を欠かさないこと」。走って逃げるには1に体力、2に体力だ。ゾンビが本当に死んだ(既に一度死んでいるのだが)かどうか確認するため、必ず2度撃ちして止めを刺すことや、車で轢き殺した際に自分の身を守るためにシートベルト着用などもある。最も大切なルールは「決して英雄になるな」だ。ゾンビ映画のマエストロで、社会派かつ正統派のロメロの作品とは対極の、見事な逃げっぷりの物語を見ているうちに、この映画のゾンビはただの脇役にすぎないことが分かってくる。人間関係を上手く築けないコロンバスと、実は切ない過去があるタラハシー、男たちよりずっとしたたかでチャーミングな詐欺師姉妹は、やがて強い絆で結ばれていく。もちろん安全なはずの遊園地では大バトルが待っているのは言うまでもない。これほど陽性のゾンビ映画は初めてで、大いに楽しんだ。さらに、スペシャルゲストとしてビル・マーレイが登場するサービスも。いつ、どんな役で登場するかは映画を見て確かめてほしい。32のルールの中には「小さなことを楽しめ」の項が。こんなささやかな作品で思いがけず楽しめるのだから、そのルールは正しいという証拠だ。
【65点】
(原題「ZOMBIELAND」)
(アメリカ/ルーベン・フライシャー監督/ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、他)
(おおらか度:★★★★☆)


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

ゾンビランド@ぴあ映画生活

【送料無料】ゾンビランド

【送料無料】ゾンビランド
価格:2,953円(税込、送料別)

シネマッシモにようこそ
◇ シネマッシモについて ◇

このブログが気に入ったら、ポチッとクリックお願いします♪
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

映画レビュー用BRバナー
インフォメーション


映画ライター渡まち子が趣味で運営するセカンド・ブログ「映画の中に猫がいる」もよろしく!【猫目線】で語る映画評で、のんびり、まったり更新中です(笑)。 猫好きの方、映画好きの方、ぜひ遊びにきてください!
こちらからどうぞ!
おすすめ情報
作品検索はこちら
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
コメント(承認済)
映画レビュー(長文)索引

    
    
    
    
    
    
    
  
    

A−Z
0−9
カテゴリ
お仕事受注
映画評やコラムの執筆、講演など、映画に関する仕事を承ります。連絡はメールでお気軽にどうぞ。

 メールはこちらから↓
cinemassimo555★jcom.home.ne.jp
(★を@に変更して下さい)

執筆やラジオ出演など、メールと電話で対応可能な場合は、全国から仕事を受注していますので、まずはお問合せください。
プロフィール
プロフィール more
◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
おすすめ情報
おすすめ情報

おすすめ情報

楽天市場
おすすめ情報

Archives
当サイトはリンクフリーです
★相互リンクは設けておりませんが、当サイトはリンクフリーなので自由にリンクしてください。リンクの報告は基本的に不要です。
リンクについて

  ↑ 必ずお読みください。
タグクラウド
  • ライブドアブログ