映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
毎日のレビューは分かりやすく簡潔な寸評で、週1本の長文映画レビューでは作品をディープに掘り下げます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる公開作品 ◎
「ファミリー・ツリー」「ダーク・シャドウ」「サニー」

ジム・キャリー

フィリップ、きみを愛してる!

フィリップ、きみを愛してる! [DVD]フィリップ、きみを愛してる! [DVD]
主人公は「愛してる」の一言のために懲役167年をくらった男。これが実話だというから恐れ入るが、何ともロマンチックな犯罪者だ。警官のスティーヴンは大事故で命を失いかけたのを機に、自分らしく生きようと決意。警官を辞め、ゲイであることをカミングアウトし、詐欺師人生に突入する。保険金詐欺で投獄された刑務所で心優しいフィリップと出会い一目惚れ。彼を喜ばせたい一心で出所後も詐欺を繰り返すが、フィリップに嘘がばれてしまう…。

ブランドものの服や小物、優雅な邸宅。ゲイ・ライフとはかくもお金がかかるものなのか!と驚くが、それ以上の驚きは、IQ169の天才の破天荒な生き方だ。好きな人の好みの自分を演出し、その人が喜ぶ顔が見たいと思うのは、男も女も同じだが、スティーヴンの場合、そのやり方がハンパじゃない。ひとつの嘘のためにさらにつく嘘が雪だるま式にふくらんで、詐欺を繰り返しては発覚、投獄されては脱獄する。ホントにこの人、頭がいいの?と疑いたくなるのは、これだけの頭脳ならまっとうに働けば、豊かな人生がおくれるはずだからだ。思うにスティーヴンは、大事故と同じほどのスリリングで刺激的な人生を求めていた違いない。

主人公のやってることは明らかに犯罪なのに、演じるジム・キャリーの怪演に近い熱演にいつしか説得されてしまい、これは崇高な純愛だと頷いてしまった自分がいた。スティーヴンが、騙されたと知ってショックを受けたフィリップに会おうとする努力は涙ぐましいばかり。命懸けで愛を伝えるスティーヴンの生命が終わろうとする、まさにその時、ビックリ仰天の事実が分かる。アメリカというところは、騙す話も騙される話も、あきれるほどドラマチックだ。ジム・キャリーの恋のお相手フィリップを演じるのは子犬のように可愛い表情がキュンとくるユアン・マクレガー。刑務所の中だというのに、ラブラブな恋愛モードに浸る二人が微笑ましい。ちなみに本物のスティーヴンは現在1日23時間の監視下で服役中。お気の毒というか自業自得というか。もちろん物語には誇張があるだろうが、なんだかこの話、あまりに映画的でどうにも憎めない。
【60点】
(原題「I LOVE YOU PHILLIP MORISS」)
(フランス/グレン・フィカーラ、ジョン・レクア監督/ジム・キャリー、ユアン・マクレガー、他)
(純愛度:★★★★★)


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

フィリップ、きみを愛してる!@ぴあ映画生活

フィリップ、きみを愛してる!(DVD) ◆20%OFF!

フィリップ、きみを愛してる!(DVD) ◆20%OFF!
価格:3,192円(税込、送料別)

Disney's クリスマス・キャロル

Disney's クリスマス・キャロル ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]Disney's クリスマス・キャロル ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
誰もが知るディケンズの名作が、最新技術を駆使したユニークな映像で蘇った。家族も持たず、人との絆も信じられず、ただ金銭欲を満たすために生きる老人スクルージ。街一番の嫌われ者の彼のもとに、クリスマス・イブの夜、元ビジネス・パートナーの亡霊が現われ、スクルージに「過去・現在・未来をめぐる時間の旅へと連れ出す3人の亡霊にとりつかれる」と予言する。翌日から一夜ずつ現われた亡霊と共に、彼が見たものとは…。

俳優の演技をデジタル化する“パフォーマンス・キャプチャー”は、実写でもアニメでもない不思議な手触りの映像だ。ゼメキスは「ポーラー・エクスプレス」や「ベオウルフ」でもその技術にこだわった。今回、主人公をはじめ一人7役を演じるのはジム・キャリー。この人の多芸ぶりと表現能力は、複数の役を演じることに向いている。物語は、有名なものだが、不安と不況の現代にこそ、この物語の持つ「あたたかい心を忘れないで」というメッセージが必要だというのがゼメキス監督の言わんとするところだ。金がすべての嫌われ者が、究極のタイムトラベルによって、自分の孤独と周囲の親切や困窮に気付いていく姿を、順を追って描く。最新デジタル技術の冴えを見せるのは、灯のような過去のクリスマスの亡霊の表現。変幻自在のその姿は幻想的だ。だが映像が全体的に予想以上におどろおどろしく、ホラー・ファンタジーのようだったのが意外。子供にとってはちょっと怖いかも…と心配になる。ひどいことをすると怖い目に遭いますよという昔ながらの教訓という意味ではオーソドックスな手法なのだが。終盤、主人公がいきなり“いい人”になり改心するのはいかにも教訓めいていて少々鼻につくが、クリスマスの物語にこれ以外の展開は許されない。素直に聖夜を祝うためにも。
【60点】
(原題「Disney's a Christmas Carol」)
(アメリカ/ロバート・ゼメキス監督/ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、ロビン・ライト・ペン、他)
(教訓度:★★★★☆)

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

イエスマン “YES”は人生のパスワード

イエスマン “YES”は人生のパスワード 特別版 [DVD]イエスマン “YES”は人生のパスワード 特別版 [DVD]
久しぶりにジム・キャリーの良さを感じる楽しい作品。仕事も私生活もノーを連発する後ろ向きのカールが、セミナーで教えられたイエスと言い続ける生活を始め、人生が激変していくヒューマン・コメディだ。物語は、BBCラジオディレクターの実話に基づいているらしい。無謀なルールで仕事や恋や人助けがトントン拍子に好転する様は現実離れしているものの、リズミカルなエピソード、さらにはキャリー得意の顔芸で楽しませ、いつしかホロリとさせられる。何でも肯定するのは最初は身体を慣らすため、次第に思考が前向きになるというセリフは説得力があった。さらにNOの言葉には責任が伴うことも教えてくれる。もし最近ヘコんでいるなら是非。きっと元気になる。
【65点】
(原題「YES MAN」)
(アメリカ/ペイトン・リード監督/ジム・キャリー、ズーイー・デシャネル、ブラッドリー・クーパー、他)
(ポジティブ度:★★★★★)

人気ブログランキング用バナー

←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックお願いします(^o^)

ホートン ふしぎな世界のダレダーレ

ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ (特別編)
他者に優しくというメッセージは伝わるが、大人が見るには少々キビしい。心優しい象のホートンが、ほこりの中のダレダーレ国の住人を守ろうと奮闘するお話だ。たとえ子供向けでも、米映画が全てを賭けて小国を守る話とは、冗談がキツい。ホートンが頑張る理由が今ひとつ不明瞭な上、悪役のカンガルーおばさんが最後まで謝罪せず明瞭な和解がないのはスッキリしない。唯一、終盤の、引きこもり息子を先頭にした音楽演奏はセンスを感じた。
【30点】
(原題「HORTON HEARS a WHO!」)
(アメリカ/ジミー・ヘイワード、スティーブ・マーティノ監督/(声)ジム・キャリー、スティーヴ・カレル、ジョシュ・フリッター、他)
(子供向け度:★★★★☆)

人気ブログランキング用バナー

←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックしてもらえると嬉しいです\(^o^)/

ナンバー23

ナンバー23 アンレイテッド・コレクターズ・エディション [DVD]ナンバー23 アンレイテッド・コレクターズ・エディション [DVD]
ジム・ジャリー演じる主人公が、一冊の古書から次第に23という数字に取り付かれていくサスペンスは、虚実入り乱れる展開で観客を惑わせる。だが、数字を足したり引いたり掛けたり割ったりしていれば、そりゃそのうち23になるサ!と言いたくなった。そもそも才能ある喜劇役者が出演するべき作品なのか?!ただ、23を巡る謎は実際に論じられているので、何でもこじつけず、ここ一番という所で23を使えば面白かったかもしれない。
【45点】
(原題「THE NUMBER 23」)
(アメリカ/ジョエル・シューマッカー監督/ジム・キャリー、ヴァージニア・マドセン、ローガン・ラーマン、他)
(こじつけ度:★★★★☆)

人気ブログランキング用バナー

←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックしてもらえると嬉しいです\(^o^)/

エターナル・サンシャイン

エターナルサンシャイン DTSスペシャル・エディション [DVD]エターナルサンシャイン DTSスペシャル・エディション [DVD]
◆プチレビュー◆
コロコロと変わるクレメンタインの髪の色がひとつのヒント。別れる前は赤、別れた後は青、とおおまかに覚えておくと混乱しないはず。真面目な映画では、賞狙いが見え見えだったジム・キャリーだが、今回は見直した!

ジョエルは喧嘩別れした恋人のクレメンタインとヨリを戻すつもりだったが、彼女が自分の記憶を消したと知ってショックを受ける。嫌な思い出を消去してくれるラクーナ社に依頼し、自分も彼女の記憶を消そうと決意。寝ている間に思い出を追体験する施術を受けるが…。

企業に依頼して特定の記憶を消去する。この設定から見ると、近未来が舞台のようだが、SFのような背景はいっさいない。記憶操作も何となくアナログだし、どうやらこれは心の旅がテーマのようだ。だが「マルコビッチの穴」の才人チャーリー・カウフマンの原案だけあって、切なくも摩訶不思議なラブストーリーに仕上がっている。

まずキャスティングに工夫が見られる。地味で暗めなジョエルをジム・キャリーが、エキセントリックで直情的なクレメンタインをケイト・ウィンスレットが演じるが、今までの役柄から見るとお互いの性格を交換したような形だ。これをミス・キャストと見るか、新鮮と見るか。私は後者だ。キャリーの過剰な演技は苦手だったが、この映画の彼はとても自然。イライジャ・ウッドがちょっぴり曲がった役をおもしろく演じている。

キャスティングをひねった以上、物語も普通には進まない。時間軸はバラバラ、とっぴな発想と大胆な映像が満載。かなりヘンな恋愛映画に、面食らう人も多いだろう。だが、一度流れにのれば、後は主人公と一緒に記憶を遡る旅に夢中になる。季節感を大事にしていたり、小道具の丁寧な描写など、映画好きを喜ばせる細かい仕掛けが嬉しい。近くにいるのに距離を感じる二人の表情が何度も出てくるのが印象的だ。

記憶がテーマの映画は、昨今の一大潮流。大掛かりな仕掛けやCGで大金をかけずとも、優秀な脚本があれば、立派に映画になる。記憶操作は、大概、悪事を働く方向に話が進むもの。恋愛映画では、二人の仲を修復するための美しい思い出と相場が決まっている。この映画では、そんな常套手段の“記憶”を抜群のアイデアで料理した。判りやすいラブストーリーとは決して言えないが、とびきり洒落た作品だと思う。

□2004年 アメリカ映画  原題「Eternal Sunshine of the Spotless Mind」
□監督:ミシェル・ゴンドリー
□出演:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、イライジャ・ウッド、他

人気ブログランキング用バナー

←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックしてもらえると嬉しいです\(^o^)/

シネマッシモにようこそ
◇ シネマッシモについて ◇

このブログが気に入ったら、ポチッとクリックお願いします♪
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

映画レビュー用BRバナー
インフォメーション


映画ライター渡まち子が運営するセカンド・ブログ「映画の中に猫がいる」もよろしく!【猫目線】で語る映画評で、のんびり、まったり運営中です(笑)。 猫好きの方、映画好きの方、ぜひ遊びにきてください。相互リンクも募集中!
こちらからどうぞ!
おすすめ情報
作品検索はこちら
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
コメント(承認済)
貞子3D (最恐貞子希望)
試写室だより 12.05月上旬 (てるてる坊主)
ピザボーイ 史上最凶のご注文 (ロングバケーション DVD)
ドライヴ (ふじき78)
幸せの教室 (まちこ)
幸せの教室 (シュリ)
映画レビュー(長文)索引

    
    
    
    
    
    
    
  
    

A−Z
0−9
カテゴリ
お仕事受注
映画評やコラムの執筆、講演など、映画に関する仕事を承ります。連絡はメールでお気軽にどうぞ。

 メールはこちらから↓
cinemassimo555★jcom.home.ne.jp
(★を@に変更して下さい)

執筆やラジオ出演など、メールと電話で対応可能な場合は、全国から仕事を受注していますので、まずはお問合せください。
プロフィール
プロフィール more
◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
震災には負けない!
リンクシェア・ジャパン 東北地方太平洋沖地震 義援金プロジェクト

犬・猫の総合情報サイト『PEPPY(ペピイ)』

icon icon
おすすめ情報

携帯アフィリエイトならリンクシェア

レビューポータル「MONO-PORTAL」

Net Office Nakai

おすすめ情報

Voiceモニター、アンケート会員募集!アフィリエイトはリンクシェア

twitterやってます!
おすすめ情報
チケットぴあ

おすすめ情報

スポンサード リンク
楽天市場
おすすめ情報

メルマガもどうぞ
メルマガ登録・解除
 
Archives
相互リンクについて
相互リンクについて

  ↑ 必ずお読みください。
いいね!もよろしく♪
Facebookをご利用の皆さん、このブログが気に入ったら、ぜひ「いいね!」ボタンをポチッと押してください。 渡まち子の励みになります!
タグクラウド
  • ライブドアブログ