映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

ブログ終了にあたり、たくさんのあたたかいコメントをお寄せいただき、本当にありがとうございました。
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長い間のご愛顧に心より感謝いたします。

ジャック・ブラック

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

Jumanji: Welcome to the Jungle / [Blu-ray] [Import]
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居残りを命じられた高校生男女4人は、学校の地下室でジュマンジという古いゲームを見つける。プレイしようとキャラクターをチョイスした瞬間、彼らは選んだ人物(アバター)に変身し、ゲームの世界であるジャングルへと移動してしまう。現実とは全く違うキャラクターになった彼らは、カバやジャガーなどの野性の猛獣と遭遇。危険にさらされながらなんとか逃げるが、ゲームをクリアして現実世界に戻らねばこの世界で消滅してしまうことを知り、それぞれのスキルを活かして協力することになる…。

不思議なゲームの世界に入り込んだ高校生たちの運命を描くファンタジー・アドベンチャー「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」。1996年の「ジュマンジ」に続く物語だが、ゲームの世界に放り込まれ、ジャングルの中でサバイバルするという設定を理解していれば、前作未見でも楽しめるように作ってある。4人の高校生の男女は、現実とは正反対のキャラになるため、ルックスもスキルもとまどいながら受け入れていくしかない。ゲームのルールで、3度失敗するとゲームと現実の両方で命を失ってしまう設定なので、なかなかハラハラさせられる。

気弱なゲームオタクの青年が、筋肉むきむきのドウェイン・ジョンソンになっていたり、自分大好きなうぬぼれ美人の女子高生がデブオヤジのジャック・ブラックになったり。もうこのギャップだけで楽しくてたまらない。入れ替わりもの特有の面白さで笑いを誘うが、ゲームの中でサバイバルするうちに、自分自身を客観視し、仲間と助け合い、困難を克服しながら目標に向かって努力することを学ぶ展開は、いたって王道の、しかも出来が良い青春成長物語だったりするのだ。理屈抜きで大笑いしているうちに、知らぬまにじわっと感動させられていたとは。こんなに良くできた楽しい続編は久しぶりだ。ちなみに96年版には今は亡き名優ロビン・ウィリアムズの姿も。本作を見て楽しんだら、ぜひ96年版も見てほしい。
【80点】
(原題「JUMANJI: WELCOME TO THE JUNGLE」)
(アメリカ/ジェイク・カスダン監督/ドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケヴィン・ハート、他)
(エンタメ度:★★★★★)


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映画レビュー「カンフー・パンダ2」

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大ヒットしたCGアクション・アニメの第2弾は、ポーの出生の秘密が明らかに。スピード感と立体感が同居した見事な映像が楽しめる。 【75点】

 小心者で食いしん坊ながらカンフーの達人となったパンダのポーは、仲間であるマスター・ファイブたちと平和の谷を守っていた。だが、そこに孔雀のシェン大老が現れる。シェン大老は、花火を改良した強力な武器を操り、カンフーを脅かす邪悪な強敵だ。しかも、ポーの出生の秘密を握っている様子。ポーたちは中国征服を企むシェン大老の野望を打ち砕くため、戦いを決意する…。

 太った身体にとぼけた性格、コミカルなイメージのパンダがカンフーの達人になるという意外性がウケて、大ヒットとなった前作から、大きく進化したのは、超高速カンフーと3Dが導入された点だ。激しいアクションとユルいギャグが絶妙に交じり合い、実にリズムがいい。ハイテクの武器を持つ敵に対し、仲間との結束で立ち向かうストーリーは、鉄板の展開。そこに武侠アクションの定番である出生の秘密がからむ。

 物語と映像が、大人も子供も同時に満足させるクオリティであるのは、前作と同様だ。民衆が恐怖に支配されているという設定は、中国の政治を暗に批判しているのは明らかだが、同時に圧倒的な物量で相手をねじふせようとするのは、世界中でアメリカがやっている民主化という名の“支配”をも連想させる。このアニメは敵を深読みすればするほど、現代の米中関係が透けて見えて興味深い。とはいえ、物語は、友情と親子愛、主人公の成長に正義の戦いと、きわめてクラシックな展開で安心できる。

 アクションの動きは明らかに前作より進化した。動物特有の動きを考慮しながら、動と静の動きが見事にキマる。特に、孔雀のシェン大老が華麗に羽を広げ、鋭い技を繰り出す美しさはアニメーションならではで、思わず目を見張った。それからこのシリーズの特筆は、背景が超絶的に美しいこと。アジア的な優雅さとでも言うべき渋い色彩に、中国の文化や歴史を感じさせるリアルな街並み、もちろん動物たちの衣装や表情など、すみずみまで目が行き届いている。キャラクターの個性、魅力的なストーリー、最先端のテクノロジーと、三拍子揃った秀作活劇だ。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)映像美度:★★★★★

□2011年 アメリカ映画  原題「KUNG FU PANDA 2」
□監督:ジェニファー・ユー
□出演:(声)ジャック・ブラック、ダスティン・ホフマン、アンジェリーナ・ジョリー、ジャッキー・チェン、他



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カンフー・パンダ2@ぴあ映画生活

映画レビュー「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」

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◆プチレビュー◆
おバカ映画に大金を投じるハリウッドの心意気が映画のレベルを上げる。カメオ出演が豪華。 【75点】

 3人のクセ者俳優が戦争映画で共演。製作者は彼らを東南アジアに連れて行く。だが、予算オーバーをカバーするために放り込まれたそのロケ地は本物の戦闘地帯だった。あくまでゲリラ撮影と思い込み、熱演する彼らだったが…。

 日本とアメリカではコメディーに対する温度差がある。何より、米国にはコメディーへのリスペクトがある。結果としてバカをやっていても計算されたギャグが仕込まれていて、作る方は真剣そのものだ。戦争大作にしてナイスなパロディ映画の本作は、映画に殉じる覚悟で作った本気度満載のおバカ映画だ。

 何しろキャラが抜群に立っている。落ち目のアクションスター、シモネタ専門のコメディアン、オスカー俳優で自己喪失気味の役者バカ。3人とも実際のハリウッドにいそうなタイプで思わずニヤリとしてしまう。さらにリアリティーを追求するべく、俳優たちを本物の戦場に放り込むというムチャクチャも、これまたハリウッドならありかも…と思わせる。ケチな小道具を手にした3人はどこまでも映画の撮影と思い込むが、何かがヘン…と感じても役者のプライドが邪魔してお互いに言い出せない。果たして映画は完成するのか?いや、そもそも彼らは生きて帰れるのか?

 パロディのベースはコッポラの怪作「地獄の黙示録」だ。こう見えても私は、この作品に関してはウルさいのだが、このパロディは本当に上手い。特に感心したのは照明だ。ベン・スティラーが顔の半分を光に当てながら暗闇から現れるが、これは、わがまま俳優マーロン・ブランドが、撮影当時太りすぎていたのをごまかすため、カメラマンが考えた苦肉の策。おかげでむやみに神秘的なムードが出てしまい、ただでさえ難解な映画がますますワケが分からなくなったと言われている。修羅場だったことで有名な「地獄の黙示録」の製作現場をしのぐサバイバルが展開するのが「トロピック・サンダー」なのだ。

 その他にも「プラトーン」や「ディア・ハンター」などの名場面が続々と登場し、映画好きにはたまらない。元ネタを知っていれば数倍楽しめるし、知らなくても、映画製作の無軌道ぶりを痛烈に批判する業界内幕ものとして十分に堪能できる。さらに堂々のPG−12指定だけあって、内容もエッジが効いて小気味良い。流血に生首、差別スレスレの演出や汚い言葉もてんこもり。フェイクとはいえ、やりたい放題で、ブラックな笑いが炸裂だ。

 こんなバカバカしくも愉快な企画を立ちあげてバッチリものにしてしまうのは、コメディーのツボを知り尽くしたベン・スティラーだからこそ。原案・共同脚本・製作・監督・主演の5役を兼ねた彼の人脈と才覚で、多くのスターが、脇役やカメオ出演で集まった。特に、ハゲでメタボで下品なプロデューサー役を嬉々として演じる大スター、確か「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」でもハジケてくれていたっけ。実はおちゃめな人のようである。映画作りはジャングルも顔負けの無法地帯。それでこそ狂乱のハリウッドだ。映画愛と悪ノリを同居させ、自分がいる業界を笑いたおす。桁違いの予算は無理でも、このコメディーの土壌は、日本でも育てるべきではなかろうか。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)自虐度:★★★★☆

□2008年 アメリカ映画 原題「Tropic Thunder」
□監督:ベン・スティラー
□出演:ベン・スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニーJr.、他

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映画レビュー「僕らのミライへ逆回転」

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◆プチレビュー◆
奇想天外なアイデアの中に込めたのは映画愛。前半は大笑いし、後半は胸があったかくなる。 【65点】

 時代遅れのレンタル・ショップで、ビデオの中身が全て消去される事態が発生する。困り果てた店番のマイクとジェリーは、思いつきでハチャメチャなリメイク作品を作ったらこれが大人気に。次々に旧作・名作を撮影するのだが…。

 ミシェル・ゴンドリーは、アート嗜好でおしゃれな作風が人気だが、今回はちょっと様子が違う。コ難しい映画をもてはやしたり、ド派手なCGの大作が幅をきかす風潮に、彼ならではの流儀で反論を試みた。それには美しい映像は不要。誰もが知るヒット作をチープにリメイクするというおバカなアイデアは、予想外の映画愛を生み、観客の心をホンワリと温めた。

 今どきVHSしか置いてないレンタル・ショップの店員のマイクとジェリーは、特に映画好きでも映画オタクでもないフツーの人物。この設定が効果的である。店中のビデオが電磁波によってダメになったとき、どうせ中身が分からない客に貸すなら自分たちで作ってしまえ!なんていうトンデモないことを思いついて実行してしまうのは、映画に思い入れがないから出来る荒業だ。だが、このデタラメさ、映画草創期のハンドメイド感覚に通じるのではなかろうか。作り手たちが真っ先に夢中になり、ムチャな思いつきと勢いが映画を魅力的にしたあの頃に。

 そんな大らかな手作り感を無意識に継承してリメイクする作品が「ゴースト・バスターズ」「ロボコップ」「2001年宇宙の旅」と玉石混合なのもいい。背景はダンボールに描いたイラストだし、アルミホイルや特性ロボットスーツで七変化するなど、抱腹絶倒である。しかもこのリメイクが客にウケてしまうから、ますます痛快だ。愛すべきコメディ俳優ジャック・ブラックが演じるジェリーの根拠のない自信が、笑いを加速する。彼らの奮闘を見ているうちに、これがおバカではなく手仕事の温もりに思えてくるから、もう、映画のマジックと言うしかない。

 だが、この愉快なリメイクが大手映画会社から著作権違反と訴えられるところから、物語は鮮やかにコメディから脱皮していく。加えて古びたビデオ屋は再開発で取り壊しの対象に。さぁ、どうする?かくしてジェリーたちは最高のアイデアを思いつく。消えてなくなる小さな店とそこを愛する人々の思いで、映画はにわかに“ニュー・シネマ・パラダイス”化するから、あきれながらも感動し涙腺が緩んでしまうではないか。チープな手作り映画が、いつしか人々の心を一つに結んでいた。ささやかな魔法が、摩訶不思議な物語を好むゴンドリーらしい。

 世紀の大傑作ではないけれど、何とも憎めない映画とはこんな作品のことだ。ただ一つ苦言を呈したいのは、ヒネりすぎた邦題。見終われば何となく納得できるものの、どうにもピントがズレている。ちなみに原題の「Be Kind Rewind」とは、まだVHSしかなかった80年代のレンタル・ショップでよく用いられたフレーズで、ビデオを返却する際に“巻き戻してもらえると助かります”の意味。ゴンドリーにかかればレトロもアナログもハッピーエンドにリメイクしてくれそうだ。可愛くてクリエイティブなこの映画、大切な宝物にしておこう。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)ハートウォーミング度:★★★★☆

□2008年 アメリカ映画 原題「Be Kind Rewind」
□監督:ミシェル・ゴンドリー
□出演:ジャック・ブラック、モス・デフ、ダニー・グローヴァー、他

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テネイシャスD 運命のピックをさがせ!

テネイシャスD 運命のピックをさがせ!プレミアム・エディション [DVD]テネイシャスD 運命のピックをさがせ!プレミアム・エディション [DVD]
熱いというより暑苦しいロック魂で笑わせる音楽系おバカ映画。デブとハゲというさえないミュージシャン二人が、悪魔の歯から作られた伝説のギターピックを探す旅に出る。バカバカしさとヘビー・メタルへの愛が満載。おふざけに付き合う脇役が、ティム・ロビンスなのだから、むやみに豪華だ。テネイシャスDはブラックとガス二人の、実在の人気ユニット。どうりでビーチで歌うクラシックの名曲の替え歌がサエている。
【55点】
(原題「Tenacious D The Pick Of Destiny」)
(アメリカ/リアム・リンチ監督/ジャック・ブラック、カイル・ガス、ベン・スティラー、他)
(お下劣度:★★★★☆)

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カンフー・パンダ

カンフー・パンダ スペシャル・エディション [DVD]カンフー・パンダ スペシャル・エディション [DVD]
タイトルバックも含め、色彩が素晴らしい。中国の平和な村に住むぐうたらのパンダが、成り行きで龍の戦士になり活躍する物語だ。動物たちの個性をいかした本格的なアクションが見事。メッセージは、自分を信じる事と、人まねではないオリジナリティの大切さである。隠れた見所は、師が弟子を導く際のモチベーションの活用だ。亀の導師が言う“物事に偶然はない”との言葉が深い。
【70点】
(原題「KUNG FU PANDA」)
(アメリカ/ マーク・オズボーン、ジョン・スティーブンソン監督/(声) ジャック・ブラック、ダスティン・ホフマン、アンジェリーナ・ジョリー、他)
(映像美度:★★★★★)

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