映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週末の公開映画から オススメの1本! ◎
チリ他合作映画「ナチュラルウーマン」

ジョシュ・ブローリン

ヘイル、シーザー!

ヘイル,シーザー! ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
1950年代のハリウッド。大手映画会社では命運を賭けた超大作映画「ヘイル、シーザー!」が撮影されていたが、主役である世界的大スターのウィットロックが何者かに誘拐されてしまう。撮影スタジオが大混乱に陥る中、事件解決を任されたのは、スタジオの何でも屋であるエディだった。セクシーな若手女優、演技がヘタなアクション俳優、人気もののミュージカルスターらを巻き込んで、謎の犯人から要求された身代金を準備し難事件に挑んでいく…。

黄金期のハリウッドを舞台にしたサスペンス・コメディー「ヘイル、シーザー!」は、ハリウッドが夢の工場と呼ばれ、クラシックな衣装に身を包んだ銀幕のスターたちが活躍した古き良き時代が背景だ。しかし1950年代は、映画の栄光が陰り始めた時でもある。そんな、映画界の最後のきらめきを偏愛するコーエン兄弟らしく、本作には映画へのオマージュが満載だ。大スターの誘拐事件解決に奔走する、何でも屋のエディは、スタジオを支える存在で、彼の仕事は多岐にわたる。聖書に基づく映画製作では宗教関係者を言いくるめ、お色気たっぷりの若手女優が妊娠すればその後始末をし、ゴシップ記者を煙に巻きながら、演技がドへたな俳優に激怒する監督をなだめる。まさにワーカホリックな日々が笑いを誘う。それでも、うんざりしながらも、映画と仕事を愛している様がなんとも愛おしいのだ。苦虫をかみつぶしたような顔でテキパキと雑事をこなしながら、頻繁に教会で懺悔するエディを演じる、ジョシュ・ブローリンが実に味がある。豪華キャストは誰もがハマっているが、演技がヘタでまともな発音もできないカウボーイ俳優を演じたアルデン・エーレンライクは意外な掘り出し物で嬉しい驚きだった。共産主義の脅威におびえていたこの時代は、スタジオシステム崩壊のはじまりの時でもある。脚本・脚色にこだわるコーエン兄弟らしく、脚本家の苦労に目配せした設定もいいではないか!ちなみに、往年のハリウッドの、映画会社やスターたちのアブノーマルな日々の真実を知りたければ、ケネス・アンガーの名著「ハリウッド・バビロン」を読むことをおすすめする。
【70点】
(原題「HAIL,CAESAR!」)
(アメリカ/ ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン監督/ジョシュ・ブローリン、ジョージ・クルーニー、スカーレット・ヨハンソン、他)
(映画愛度:★★★★★)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
ヘイル、シーザー!@ぴあ映画生活

ボーダーライン

ボーダーライン [Blu-ray]
エリートFBI捜査官のケイトは、巨悪化するメキシコ麻薬組織ソノラ・カルテルを撲滅するため、アメリカ国防総省特別部隊に選抜される。特別捜査官グレイヴァーに召集されたケイトは、謎のコロンビア人・アレハンドロとともに国境付近の捜査を開始。しかしその極秘任務は、仲間の動きさえ把握できず、人の命があまりにも簡単に奪われる、常軌を逸した任務だった。法が機能しない世界で正義を模索するケイトは、非情な現実とアレハンドロがこの作戦に参加した真の目的を知ることになる…。

メキシコの麻薬戦争の実態を圧倒的な臨場感で描くサスペンス・アクション「ボーダーライン」。メガホンを取るのが、秀作「灼熱の魂」や「プリズナーズ」で注目された鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督ということで、そのドライなタッチや、善悪や正義の概念を揺さぶる問題作であることは容易に想像できる。テーマは、麻薬カルテル撲滅のための最前線での戦いだ。ほとんど実録ものに近い本作の臨場感や緊張感は、ただごとではない。ヒロインのケイトは、正義感が強いモラリスト。そんな彼女は、メキシコ麻薬カルテルとアメリカ合衆国DHS(国土安全保障省)との壮絶な戦いの中、善悪の境界(ボーダーライン)の喪失と、あまりに深い闇を知ることになる。腐敗しきった暴力の世界では、悪は悪をもって征するしかないのか。寡黙で謎めいたコロンビア人・アレハンドロの本当に目的と、彼が背負った過去に、言葉を失う。演じるベニチオ・デル・トロの怪演に近い熱演に圧倒されるが、私たち観客は、FBI捜査官としての正義を、味方からも踏みにじられることになるケイトのとまどいと無力感に共鳴するはずだ。舞台となるメキシコの街フアレスは、みせしめの首なし死体が吊り下がり、常に銃声が鳴り響く、この世の地獄のような場所。そんな場所での命がけの戦いを描いているのに、映像は不思議なほど流麗だ。名カメラマンのロジャー・ディーキンスの手腕が冴えている。
【75点】
(原題「SICARIO」)
(アメリカ/ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督/エミリー・ブラント、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、他)
(緊張感度:★★★★★)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
ボーダーライン@ぴあ映画生活

エベレスト 3D

エベレスト 3Dブルーレイ+ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
1996年、登山ガイド会社を経営する登山家ロブ・ホールは、登頂ツアーを率いるためヒマラヤ山脈に位置する世界最高峰のエベレストにやってくる。集まった8人の顧客は、世界各地から集まったいずれもベテランの登山家たち。ベースキャンプで入念な準備をし他のツアーとも協力しながら、いよいよ頂上に向け出発する。だが、体調不良や固定ロープの不備などで下山が大幅に遅れてしまう。天候が急激に悪化し、ツアーのメンバーは、人間が生存できないとされるデスゾーン(標高8000メートルを超える地帯)で、バラバラになってしまう…。

エベレストで1996年に起きた遭難事故の実話を映画化した「エベレスト 3D」は、実際にエベレストで撮影された臨場感あふれる映像に圧倒される。驚くのはツアーに参加し遭難事故に巻き込まれるのが、世界中の様々な山で経験を積んだベテラン登山家たちだったという事実。その中には紅一点で日本人女性(難波康子さん)もいたのだ。監督のバルタザール・コルマウクルは、1984年にアイスランド沖で実際に起こった海難事故を映画化した「ザ・ディープ」でも、過酷な状況でサバイバルを繰り広げる人間の苦悩や葛藤を描いたが、何より北欧・アイスランド出身ということもあって、寒さの質感を上手くとらえている。映画は極限状態に置かれた登山家たちの群像劇のスタイルだが、過剰な演出は避け、あくまでも淡々とドラマが進むだけに、エベレストの圧倒的な偉容と恐怖が際立った。この遭難事故は登山者の過剰な自信や準備不足、自然の脅威を知りながら引き際を見極められない人間の愚かさが生んだ悲劇だ。そして何よりも、エベレストの大衆化による商業登山への警鐘を鳴らす映画ととらえたい。もっとも3Dの映像はさしたる効果はないように感じるので、すっきりと2Dでも良かったのでは?とも思う。ハリウッドの豪華キャストが集結しているが、やはり主役はエベレスト。人間など所詮はちっぽけな生き物なのだ。
【65点】
(原題「EVEREST」)
(米・英/バルタザール・コルマウクル監督/ジェイソン・クラーク、ジョシュ・ブローリン、ジョン・ホークス、他)
(極限状態度:★★★★★)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
エベレスト 3D@ぴあ映画生活

インヒアレント・ヴァイス

インヒアレント・ヴァイス ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
ヒッピー探偵が元カノの依頼から事件に巻き込まれるサスペンス・ドラマ「インヒアレント・ヴァイス」。摩訶不思議な世界にトリップしたかのような後味。

70年代のロサンゼルス。マリファナ中毒の私立探偵ドックのもとに元恋人のシャスタが現われる。今は不動産業界の大富豪の愛人になっている彼女は、彼の妻の悪事を暴いてほしいと依頼する。彼女の依頼を受け調査を進めるドックだったが、殺人の濡れ衣をきせられ、いつしか巨大な陰謀に巻き込まれていく…。

原作は鬼才トマス・ピンチョンの小説「LAヴァイス」。やさぐれ探偵がワケありの美女の依頼で事件に巻き込まれるというストーリーは、いかにもハードボイルドに思えるが、この物語ときたらハードどころか全編フニャフニャしていて、さっぱり締まりがない。マリファナ中毒の探偵ドックは元カノへの未練から、きな臭い雰囲気が漂う事件に足を突っ込む。それはいいとしても、薬のせいで肝心なところでいつもドックの意識が飛んでしまう上に、登場人物(無駄と思える人物も含む)がやたらと多いので、現実と幻想があいまいなストーリーを追うのにかなり苦労する。ヒッピー・カルチャー、ドラッグ、おとり捜査に新興宗教と、何もかもが怪しげで、奇天烈なエピソードの断片が重なり合って、もはや幻惑状態だ。暴力、エロス、虚無感。これが70年代のヒッピー文化の空気なのだろうか…と、ホアキン・フェニックスのもじゃもじゃ頭を見ながらボンヤリと思っているうちにエンドロールまで来てしまった。もやもやとした夢のようなこの作品、何がいいたいのかサッパリ不明ながら、妙に後味が残る。ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)にしては切れ味が鈍いが、混沌とした群像劇はPTAらしい。いやはや、ユニークだ。
【65点】
(原題「INHERENT VICE」)
(アメリカ/ポール・トーマス・アンダーソン監督/ホアキン・フェニックス、ジョシュ・ブローリン、オーウェン・ウィルソン、他)
(幻覚度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
インヒアレント・ヴァイス@ぴあ映画生活

オールド・ボーイ

オールド・ボーイ [Blu-ray]
韓国映画の復讐劇をハリウッドがリメイクした「オールド・ボーイ」。衝撃度は薄まってしまったが、独自の結末は興味深い。

1993年、広告代理店に勤務するジョーは何者かによって突然拉致され、見知らぬ部屋で目覚める。誰が何のために自分を監禁したのかわからないまま、単調で気が狂うような日々を過ごすことに。その間に妻殺しの汚名を着せられたジョーは、監禁生活20年が過ぎたある日、突然解放される。ジョーは偶然知り合ったソーシャルワーカーのマリーの助けを借りて、何としてでも愛する娘ミナに再び会うため、また自分を陥れた者を突き止めて復讐を果たすため、動きだす…。

原作は土屋ガロンと嶺岸信明による日本のコミック。それを韓国映画界の鬼才パク・チャヌクが映画化し、世界中で高く評価された。その名作を「マルコムX」などのスパイク・リー監督がハリウッド・リメイクしたのが本作だ。理由も分からず20年間監禁された男の復讐劇という骨格は同じで、大勢を相手に凶器のハンマーを手にした主人公が暴れまくる名シーンなどは律儀に再現されている。ただし全体のイメージは随分ライト感覚になった。壮絶な暴力描写と監禁の理由の根源にある背徳性、催眠術を使っての決着など、韓国映画がどこか不可思議で薄気味悪いムードを漂わせていたのに対し、ハリウッド版は理由や復讐のプロセス、ラストの落とし前まで、理路整然として分かりやすい。この“スッキリ感”がやや物足りない部分ではあるが、巻き込まれ型サスペンスから復讐劇へと激変する物語の主人公を演じるジョシュ・ブローリンの熱演は見事。肥満体型から筋肉質のマッチョな体への変化にも目を見張るが、前半はほぼ一人芝居ながら、主人公の混乱と焦燥、復讐心までをひとつひとつの表情に込めている。インパクトという点では韓国映画にはかなわないが、オリジナルと見比べて鑑賞すると別の面白さを発見できそうだ。
【60点】
(原題「OLDBOY」)
(アメリカ/スパイク・リー監督/ジョシュ・ブローリン、エリザベス・オルセン、シャールト・コプリー、他)
(不条理度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
オールド・ボーイ@ぴあ映画生活

とらわれて夏

とらわれて夏 ブルーレイ+DVDセット(2枚組) [Blu-ray]
シングルマザーと心優しい逃亡犯の愛を13歳の息子の目を通して描く「とらわれて夏」。大人のラブストーリーであると同時に思春期の少年の成長物語でもある。

9月の“レイバー・デイ(労働祝日)”の週末を控えたアメリカ東部の静かな町。シングルマザーのアデルとその息子で13歳のヘンリーは、逃亡犯のフランクと出会い、半ば脅されて自宅にかくまうことになる。最初は互いに緊張していたが、フランクは2人に危害を加えないと約束。3人は次第に心を許しあい、アデルとフランクは恋に落ちる。やがて彼らは人生を変える決断を下すのだが…。

「ジュノ」や「マイレージ、マイライフ」のジェイソン・ライトマン監督が、こんなに直球のラブストーリーを作るとは意外な気がする。だが、不幸な出来事が原因で夫に捨てられ、情緒不安定になった母親アデルと、フラッシュバックから推察するに、これまた不幸な過去から罪を犯したであろう心優しい脱獄囚のフランクが惹かれあうプロセスを、少年の目を通して、憧れや嫉妬をにじませながら描くのは、人生の機微を語るライトマンらしい語り口だ。家を修理し、少年に野球を教え、料理上手なフランクは繊細だが包容力がある男性。彼が追われる身であるという境遇もあって、孤独なアデルの恋心に火をつける。だが大人の2人の恋はあくまでも静かだ。一方、思春期のヘンリーは、一筋縄ではいかない美少女との初恋を経験する。ウィンスレットとブローリンという演技派2人が抑制のきいたエロティシズムを漂わせ、さすがの上手さを見せるが、ヘンリーを演じるガトリン・グリフィスが実にいい。母親の幸せを願いながらも母をとられてしまうことへの嫉妬、少年特有の優しさ、そしてエゴを繊細に表現していた。ウィンスレットは脱ぎっぷりのいい女優だが、本作では脱がないのに、最高にエロティック。ピーチパイを作るシーンはとりわけ濃密だ。3人には皮肉な運命が待っているが、幸福感が漂うエピソードが用意されているのがうれしい。成長したヘンリーをトビー・マグワイアが演じ、短い出演時間ながら鮮やかな印象を残している。
【65点】
(原題「LABOR DAY」)
(アメリカ/ジェイソン・ライトマン監督/ケイト・ウィンスレット、ジョシュ・ブローリン、ガトリン・グリフィス、他)
(エロティック度:★★★☆☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

とらわれて夏@ぴあ映画生活

L.A.ギャングストーリー

L.A.ギャングストーリー ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [Blu-ray]
ロス市警の極秘チームと大物ギャングの“仁義なき戦い”を描く「L.A.ギャングストーリー」。暴力には暴力をという発想がアメリカらしい。

1949年のロサンゼルス(L.A.)。巨大犯罪組織のボス、ミッキー・コーエンは、警察や政治家までも支配下に置き、麻薬、銃、売春とあらゆる悪事で町を牛耳っていた。長年コーエンの犯罪を見過ごしてきたロス市警は、ついに彼の支配に終止符を打つため立ち上がる。ジョン・オマラ巡査部長をはじめ、少数精鋭6人による最強部隊を組織し、警察官の身分を隠して、時には犯罪者顔負けの違法手段を用いてコーエンとその組織を追い詰めていくが…。

ギャング映画には数多くの傑作があるが、共通するのはクールでスタイリッシュなこと。そのために一番重要なのはキャスティングだ。本作ではジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴズリングら旬の俳優たちに、オスカー俳優ショーン・ペンをぶつけて、激渋の雰囲気を醸し出している。大物ギャング、ミッキー・コーエンを倒したL.A.市警の極秘チーム“ギャングスター・スクワッド”のメンバーは、正義感はあるが警察内部のはぐれ者ばかり。コーエンとの戦いに勝っても身分を隠した彼らに賞賛はない。それでも戦うからこそ男の美学が際立つのだ。警察官であることを捨てて戦う彼らはギャング顔負けに荒っぽい。劇中、コーエンが「L.A.という街はメキシコ人が先住民から奪い、さらに白人が奪った。今度は俺が奪う」と豪語する。この台詞が極めてアメリカ的で、結局、今のアメリカにある正義も腐敗も、血まみれの歴史の上に成り立っているということだ。コーエンを演じるショーン・ペンの怪演はさすがの迫力で、クライマックスにはオマラとの殴り合いという無駄なサービスまで用意されている。監督がオフビートなコメディを作ってきたルーベン・フライシャーというのが少し意外だが、ここでは得意の笑いは封印し、実録ギャング映画をアクション・エンターテインメントとして仕上げている。ちなみにコーエンが逮捕された後の裏社会の混乱を描いたのが映画「L.A.コンフィデンシャル」。こちらはフィクションだが、続けて見ると面白いだろう。警察とギャングの癒着と死闘に終わりなどないのだ。
【70点】
(原題「GANGSTER SQUAD」)
(アメリカ/ルーベン・フライシャー監督/ジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴズリング、ショーン・ペン、他)
(クール度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
L.A. ギャング ストーリー@ぴあ映画生活

メン・イン・ブラック3

メン・イン・ブラック3 blu-ray & DVDメン・イン・ブラック3 blu-ray & DVD
クチコミを見る
黒服のエージェントコンビが10年ぶりに復活したシリーズ第3弾「メン・イン・ブラック3」。JとKの意外な関係に感動する。

人類に紛れて地球に生息するエイリアンを監視し、その暴走を取り締まる極秘組織MIBの凄腕エージェントで、仏頂面のKとお調子者のJは、長年のコンビ。だがある時、Kは単独で事件を追い、その理由をJに明かさないまま、消息を絶ってしまう。MIBの上司Oに問い正すと、「Kは、40年以上前に亡くなった」という不可解な回答が返ってくる。どうやら何者かによって過去が書き換えられてしまったらしい。Jが混乱する中、エイリアンの侵略が始まった。謎を解明し、地球の危機を救うため、40年前にタイムスリップを試みるJだったが…。

このバディ・ムービーはいつ見ても楽しい。今回はタイムスリップという大技を引っさげてのシリーズ第3弾だ。導入部の脱獄劇に始まり、ちょっとマヌケなエイリアンたちを軽くかわす展開に、懐かしさとワクワク感が漂ってくる。物語は月面にある銀河系刑務所から脱獄した片腕の凶悪犯ボリスが、かつて自分を逮捕したKを亡き者にしようと企てることから始まる大バトル。すべての秘密は過去にあることから1969年へとタイムスリップするという流れだ。これが実に良くできていて、アポロ11号の打ち上げに沸く当時の世相は、宇宙への関心が高く、米国で常に語られる宇宙関連の都市伝説と絶妙に重なる。さらに1969年といえば人種差別が激しく、自分とは異質のものを忌み嫌う時代。そこに生息するエイリアンはどこか哀愁さえ漂って、米国の歴史に思いをはせることもできるから、この娯楽作は、案外軸がしっかりしている。楽しいのは、60年代のファッションや風物で、レトロ・モダンな当時のMI6の特殊武器のアイテムが実におしゃれ。40年前のKを演じるジョシュ・ブローリンの“若き”仏頂面もナイスだ。犯罪者ボリスとの熾烈な戦い、未来が見えるある人物の危険すぎる協力、アポロ11号打ち上げの世紀のプロジェクトと、ハラハラする展開がてんこもりだ。そして何といっても、終盤に明かされるKとJの意外な関係には、思わずホロリ。やっぱりこの二人は地球最強、いや、宇宙最強の名コンビだ。
【65点】
(原題「MEN IN BLACK 3」)
(アメリカ/バリー・ソネンフェルド監督/ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ、ジョシュ・ブローリン、他)
(バディ・ムービー度:★★★★★)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
メン・イン・ブラック3@ぴあ映画生活

ブッシュ

ブッシュ [DVD]ブッシュ [DVD]
ストーン監督の社会批判精神はいったいどこへ?歴代最低支持率の大統領の映画がこんなにも凡庸なアプローチでいいのか。名門に生まれたジョージ・W・ブッシュは、偉大な父へのコンプレックスからアルコール依存症になり、信仰で覚醒した、いたって“フツーの人”でしたというお話だ。そんな物語の主人公なら、大儀なきイラク戦争や金融危機を招き、災害復興でさえモタつく世界一の大国のリーダーでなくてもいい。戯画化された側近の描写は笑えたが、石油確保の悪だくみなど、もはや周知の事実だ。存命の元大統領を描くならもう少し斬新な視点が必要で、準備不足で作るにはあまりに不適切な題材だった。ただ、ブッシュ家の柱だった強母バーバラの存在は興味深い。特殊メイクで本人に似せたジョシュ・ブローリンは好演。
【30点】
(原題「W.」)
(アメリカ/オリヴァー・ストーン監督/ジョシュ・ブローリン、エリザベス・バンクス、ジェームズ・クロムウェル、他)
(新しいネタ度:★☆☆☆☆)

人気ブログランキング用バナー

←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックお願いします(^o^)

シネマッシモにようこそ
◇ シネマッシモについて ◇

このブログが気に入ったら、ポチッとクリックお願いします♪
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

映画レビュー用BRバナー
インフォメーション


映画ライター渡まち子が趣味で運営するセカンド・ブログ「映画の中に猫がいる」もよろしく!【猫目線】で語る映画評で、のんびり、まったり更新中です(笑)。 猫好きの方、映画好きの方、ぜひ遊びにきてください!
こちらからどうぞ!
おすすめ情報
作品検索はこちら
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
コメント(承認済)
映画レビュー(長文)索引

    
    
    
    
    
    
    
  
    

A−Z
0−9
カテゴリ
お仕事受注
映画評やコラムの執筆、講演など、映画に関する仕事を承ります。連絡はメールでお気軽にどうぞ。

 メールはこちらから↓
cinemassimo555★jcom.home.ne.jp
(★を@に変更して下さい)

執筆やラジオ出演など、メールと電話で対応可能な場合は、全国から仕事を受注していますので、まずはお問合せください。
プロフィール
プロフィール more
◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
おすすめ情報
おすすめ情報

おすすめ情報

楽天市場
おすすめ情報

Archives
当サイトはリンクフリーです
★相互リンクは設けておりませんが、当サイトはリンクフリーなので自由にリンクしてください。リンクの報告は基本的に不要です。
リンクについて

  ↑ 必ずお読みください。
タグクラウド
  • ライブドアブログ