ブラインド・フィアー ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [Blu-ray]
盲目の女性が残忍な強盗に立ち向かうサスペンス「ブラインド・フィアー」。ヒロインの芯の強さが光る。

戦場カメラマンのサラは戦地の爆発で失明してしまうが、今は、恋人で投資家のライアンとニューヨークの高級ペントハウスで静かに暮らしている。ある日、サラが外出から自宅に戻るとライアンが殺され、見知らぬ男二人が家に侵入していた。実はライアンは危険な犯罪に手を染めていて、共犯者である残忍なホランダーとチャドはライアンが横取りした20億円の財宝を探しにきたのだ。二人はサラを問い詰めるがサラは財宝の隠し場所など知る由もない。男たちは容赦なくサラを追い詰めるのだが…。

盲目の美女が悪党と戦う図はオードリー・ヘップバーンの「暗くなるまで待って」を思わせるし、密室状態の自宅を舞台にする設定は「パニック・ルーム」を連想させる。このジャンルを家宅侵入(ホーム・インベージョン)映画と呼ぶのだが、本作のヒロインは、元戦場カメラマンで、人一倍芯が強いのが特徴だ。目は見えないが、ただおびえるだけではなく、犯人との心理的駆け引きや時には武器をもって戦うことも。序盤に印象的なシーンがある。盲目のため、恋人が死んでいるすぐ横を通っても気付かない。だが流れ出た血で足をすべらせ、彼が息絶えていることを知る。ただならぬ展開を示す演出が上手い。兄貴分のホランダーと格下のチャドは一枚岩ではなく、裏切りもある。サラにとっての武器はそんな二人の立ち位置を利用した心理戦だ。言葉巧みに仲間割れさせ、彼らの弱点を突く。ただ、犯罪者だった恋人ライアンのキャラがよくわからず、財宝を隠した彼と組んでいた強盗二人の背景もはっきりしない。20億円もの財宝をあっさりと奪われているのだがら、何か間が抜けている気がしないでもない。加えて、盲人にとって最大の武器である暗闇を利用して戦わないのはちょっと残念。その分、大晦日のNYの喧騒は上手く利用していた。家宅侵入という犯罪は、一見地味だが、誰の身にも起こりうるリアルさあって、あとからゆっくりと恐ろしさが湧き上がってくる。
【60点】
(原題「Penthouse North」)
(アメリカ/ジョセフ・ルーベン監督/ミシェル・モナハン、マイケル・キートン、バリー・スローン、他)
(駆け引き度:★★★★☆)
チケットぴあ

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