映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「カフェ・ソサエティ」「ノーエスケイプ」「追憶」「赤毛のアン」etc.

スカーレット・ヨハンソン

ゴースト・イン・ザ・シェル



近未来。凄惨な事故に遭って、脳以外は全身義体となった、世界最強の戦士・少佐。彼女が自ら率いるエリート捜査組織・公安9課は、最先端テクノロジー企業のハンカ・ロボティックス社を狙うサイバーテロ組織が引き起こした、ハンカの研究員連続殺人事件を捜査する。テロ組織と対峙するうちに、少佐の脳にわずかに残った記憶が蘇り、やがて彼女は自分の記憶が操作されたという事実に気付く。自分はいったい何者なのか。その答えを求めて奔走する中、少佐の存在を揺るがす衝撃の事実が浮かび上がってくる…。

脳とわずかな記憶を残し、全身サイボーグ化した最強の戦士・少佐が謎のサイバーテロ組織を追う「ゴースト・イン・ザ・シェル」。原作は士郎正宗のSFコミック「攻殻機動隊」で、押井守監督による劇場版アニメなどによって知られている。「攻殻機動隊」が世界の映画作家に与えた影響は計り知れず、その筆頭が「マトリックス」だということもまた、広く知られているところだ。そんな偉大な原作、アニメ映画の実写版となると、期待より心配が先に立った。しかも日本アニメのハリウッド実写版では何度もがっかりさせられている。そして本作は…というと、なかなか健闘しているではないか!アニメ史上最も魅力的なヒロインの一人、少佐(草薙素子)を演じるスカーレット・ヨハンソンはアクションが得意な魅力的な女優で、今のハリウッド・スターの中ではベストな選択に思えた。物語は、サイバーテロ集団のリーダーで、謎のハッカー・クゼの正体を追う少佐が、ハンカ・ロボティックス社の思惑と、予想もしない真実にたどりつくというもの。バトーやトグサ、荒巻ら、おなじみのメンバーが登場するストーリーは、かなり原作(及びアニメ版)に忠実なものだ。その意味で、新鮮味はないのだが、目新しいのは、少佐の過去が明らかになることで、これはなかなか興味深い。香港ロケや、無国籍風ニッポンの描写、最先端CGを使ったスタイリッシュなアクションと、映像的な見所も多い。世界的に熱狂的なファンを持つ「攻殻機動隊」のハリウッド実写映画化には、ファンならずともさまざまな意見があろう。まずは作品を見てほしい。そして、一人の肉体の中で人間と機械がせめぎ合いながら、あくまでも人間であろうとする意味を考えてほしいのだ。テクノロジー主流の世界での人類の役割を問う。そんな未来はそう遠くないところまで来ているのだから。
【65点】
(原題「GHOST IN THE SHELL」)
(アメリカ/ルパート・サンダーズ監督/スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ジュリエット・ビノシュ、他)
(無国籍度:★★★★★)
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アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
人工知能ウルトロンとアベンジャーズの闘いを描くアクション巨編の第2弾「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」。アクションより人間ドラマに重点を置いている。

アイアンマンこと、天才発明家で資産家のトニー・スタークは、ヒーロー軍団アベンジャーズとして何度も人類の危機を救ってきたが、自分たちより強大な敵の出現を危惧して、仲間たちにも内密に、平和維持システムとしての人工知能“ウルトロン”を誕生させる。だが、ウルトロンは人類を、平和を脅かす存在と認識してしまう。人類滅亡の危機に、アベンジャーズは再び集結して戦うことになるが…。

一人でも主役を張れるヒーローたちがチームを組んで巨悪と戦うというスーパーヒーロー大作「アベンジャーズ」は、自我が強いヒーローたちが、モメながらも互いを認め合い共闘する姿に感動がある。だが本作は、ちょっと趣が違っていた。アイアンマンがチームに内緒で作ったウルトロンが暴走し危機を招くわけだが、案の定ヒーローたちは仲間割れし、ヒヤヒヤさせられる展開だ。人工知能の危険性、悪の組織・ヒドラ党の手先となった双子の新キャラの登場、街ごと宙に浮きあがるド派手なアクションと、見どころはてんこもりで飽きさせない。だが、ウルトロンはトニーが生みだした“子供”のようだし、ホークアイの隠れ家での家庭的なひと時など、今回は物語の節々に“家族”が浮かび上がってくる。そのせいだろうか、前作を上回るほどの大掛かりなアクションの割には、突き抜けた爽快感が薄いのだ。それでも「X-MEN」にも出ているクイックシルバーが登場するなど、さらなるコミックのクロスオーバーが見られたり、相手を心理操作する能力を持つスカーレット・ウィッチが異彩を放つなど、新風も感じられる。アベンジャーズのメンバー間に、友情や愛情などの葛藤と、正義に対する考え方の違いから亀裂が生まれた本作、次回作でどう展開するのか非常に興味深い。
【70点】
(原題「THE AVENGERS:AGE OF ULTRON」)
(アメリカ/ジョス・ウェドン監督/ロバート・ダウニー・Jr、ジェレミー・レナー、マーク・ラファロ、他)
(爽快感度:★★★☆☆)
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LUCY/ルーシー

LUCY/ルーシー [Blu-ray]
脳が100パーセント機能してしまったヒロインの戦いを描くアクション「LUCY/ルーシー」。人間離れしたス・ヨハを楽しむ映画。

ごく平凡な女性ルーシーは、台北で、マフィアの闇取引に巻き込まれ、密輸のため新種のドラッグを体内に埋め込まれてしまう。だが、袋に入ったそのドラッグが体内で漏れ出し、ルーシーの脳はみるみる覚醒。驚異的なスピードで変化するルーシーは、脳科学者ノーマン博士が見守る中で、人知を超えた能力に目覚めていく…。

通常は10パーセントしか機能していない脳が100パーセント機能してしまったら? 本作はこのアイデア一発で勝負するアクション・エンタテインメントだ。何しろ脳が完全に覚醒するなどありえな設定なので、ストーリーは妄想の枠内で何でもありの暴走状態。めったにお目にかかれない珍作に仕上がっている。わずか数分で外国語をマスターし、傷みも感じない身体はスーパーパワーを身につけ、肉体的な格闘を超越して超能力の域に達する。ということは、映像は面白いが「アベンジャーズ」のブラック・ウィドウのような華麗なアクションは必要ないわけで、ルーシーがさっと指を動かしただけで敵はふわりと宙に浮くなど、物語は瞬く間にヘンテコな方向へ。「her/世界でひとつの彼女」でも人間ではない存在を演じたスカ・ヨハだが今回彼女が行きつく先は「2001年宇宙の旅」の劣化バージョンのような出来事だった。最近、製作、監督と精力的に働いているリュック・ベッソンは、魅力的なヒロインを生みだしてきたが、本作はスカ・ヨハというとびきりの素材を得て少々悪乗りしている感がある。オスカー俳優モーガン・フリーマン演じる脳科学者はほとんど役にたっていないし、韓国の名優チェ・ミンシクにいたってはオバカなコリアン・マフィアの悪役にすぎないのだから、トホホ状態である。気弱な女の子から、人間性を失いつつも超人に激変するスカ・ヨハを楽しみたいファンにはおすすめだ。
【55点】
(原題「LUCY」)
(フランス/リュック・ベッソン監督/スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン、チェ・ミンシク、他)
(荒唐無稽度:★★★★☆)
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キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャーMovieNEXプラス3D:オンライン予約限定商品 [ブルーレイ3D+ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
世界最初のヒーローの新たな戦いを描く「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」。ブラック・ウィドウのアクションがキレキレ!

アベンジャースの一員として戦ってから2年。キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは、国際平和維持組織シールドが、未知なる脅威から世界を守るため全人類を監視下に置く新たな防衛システムを構築しようとしていることに、疑問を持ちながらも、シールドの一員として活動していた。ある日、アベンジャーズのメンバーであるキャプテン・アメリカ、ニック・フューリー、ブラック・ウィドウが、次々に仲間であるシールドのメンバーから襲われる。さらに、孤立無援になった彼らを、謎めいた最強の暗殺者“ウィンター・ソルジャー”が追いつめるが…。

アベンジャーズのリーダー的存在のキャプテン・アメリカは、どこか真面目すぎて面白味に欠ける。そう思っていたとしたら、大間違いだ。長い眠りからさめて強く美しいブラック・ウィドウと70年ぶりのキスをしても、ちっとも動じないくせに、隣に住むナースをコーヒーに誘うのに四苦八苦するシャイな姿は、激しく矛盾していて微苦笑を誘う。それはさておき、キャプテン・アメリカの武器は、ただひたすら国を愛し、人々を救いたいと願う強い思いだけ。軍によって肉体は作りかえられても、このヒーローは誰よりも人間臭いのだ。だからこそ、謎の敵ウィンター・ソルジャーが、第二次世界大戦中に死んだはずの親友に似ていることに気付いた時、苦悩しながらも、彼の記憶と友情に訴える戦いに挑むことができる。シールドを操っているのはもちろんナチス起源の秘密結社“ヒドラ”で、彼らの闇の計画は何十年も先まで見据えた恐ろしいものだ。アベンジャーズがヒドラと戦うのは、外因ではなく実はアメリカの内なる敵という設定も何やら意味深である。そこに国名を背負うキャプテン・アメリカが戦う意義が生じるという流れも説得力十分だ。例によって長い長いエンドロールの後にお約束の予告編があるので席を立たずにみてほしい。壮大なアベンジャーズ・プロジェクトは、もはや1作たりとも見逃し厳禁だ。
【70点】
(原題「CAPTAIN AMERICA:THE WINTER SOLDIER」)
(アメリカ/アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ監督/クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、サミュエル・L・ジャクソン、他)
(友情度:★★★★☆)
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キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー@ぴあ映画生活

ドン・ジョン

ドン・ジョン [DVD]
超モテ男がタイプの違う2人の女性と出会い真実の愛を知るラブ・コメディ「ドン・ジョン」。ポルノ大好きという一見扇情的な設定だが実は純愛ものだった。

鍛えた肉体と甘いルックスで女性に不自由はしないプレイボーイのジョンは、家族を愛し、教会にもきちんと通う平凡な男。だが、実はジョンは、現実の女性に満足できず、完璧な快楽を求めて、日夜、パソコンでポルノ鑑賞に熱中する日々を送っている。最高にセクシーな美女バーバラと出会って真剣に付き合い始めるものの、やっぱりポルノ鑑賞は止められない。一方のバーバラも、映画のようなロマンスに憧れジョンに理想の男性像を押しつけるばかり。そんなある日、ジョンはワケありな年上女性のエスターと出会い、新たな価値観に気付いていく…。

人気、実力ともに注目の俳優ジョゼフ・ゴードン=レヴィットが初監督し、自ら主演を務めるこの映画、ポルノ大好きという思わずドン引きしたくなる設定だが、それで見逃すにはあまりに惜しい示唆に富んだ作品だ。タイトルのドン・ジョンとは、日夜クラブに繰り出しセクシーな美女をナンパしては一夜限りの関係を繰り返すジョンを、遊び仲間が伝説のプレイボーイのドン・ファンにちなんで呼ぶ名称である。女性に不自由しないはずのジョンだが、パソコンの中のポルノこそ理想と考え、教会で“婚前交渉”と“自慰”を懺悔し続けている。こんな歪んだ主人公が恋愛によっていったいどう変わっていくのかと興味津々になるはずだ。だが自分本位なのはジョンだけではなく、恋人のバーバラもロマンス中毒で自分の理想をジョンに押しつける。リアルから逃避し、大人になりきれない二人が上手くいくはずもないのだが、それを気付かせるのが、飾らない性格で人生の機微を知る中年女性のエスターだ。互いに相手の本当の姿に埋没することで初めて現実から理想へと近付ける。こんな深い愛の心理を語るのに、ポルノを小道具に使うとは“新人監督”ゴードン=レビットのセンスはなかなか鋭い。しかもコミカルかつアイロニカルに描いていくからテンポもすこぶる良い。ポルノはあくまでも脇役で、これは自分本位な男が、真剣に他者と関わることで、本当に豊かな人間関係を築くことを知る成長物語なのだ。完璧な美女をスカーレット・ヨハンソン、ジョンの恋愛指南役の年上女性をジュリアン・ムーアというキャスティングも効いている。何より、優しい風貌で草食系男子のイメージだったジョゼフ・ゴードン=レヴィットが、自らのイメージを真逆の肉食系に変えてみせた荒業が見事だった。
【70点】
(原題「DON JON」)
(アメリカ/ジョゼフ・ゴードン=レヴィット監督/ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、スカーレット・ヨハンソン、ジュリアン・ムーア、他)
(恋愛指南度:★★★★☆)
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ドン・ジョン@ぴあ映画生活

映画レビュー「ヒッチコック」

ヒッチコック [Blu-ray]
◆プチレビュー◆
サスペンスの神様の知られざる素顔を描く「ヒッチコック」。名匠のコンプレックスと映画の裏話に興味津々。 【65点】

 映画監督として大成功を収めたアルフレッド・ヒッチコックは、自費を投じて扇情的なホラー映画「サイコ」の制作に着手する。だが、それまでの常識を覆す演出のため、映画はさまざまなトラブルに見舞われる。さらに妻アルマとの関係にもほころびが生じはじめ、ヒッチコックはついに倒れてしまう…。

 サスペンスの神様、アルフレッド・ヒッチコック、通称ヒッチの唯一のホラー作品で、最大のヒット作は言うまでもなく「サイコ」だ。数々の逸話を残すこの名作誕生の舞台裏を描く本作は、ヒッチコキアン(ヒッチコックの熱狂的なファン)には、よく知る逸話ばかりだろう。

 だが、本作はヒッチコックという天才監督の賛美ではない。「サイコ」のモデルで大量殺人者のエド・ゲインの幻影が、常にヒッチにつきまとうが、ゲインはヒッチの深層心理の象徴だ。描かれるのは、コンプレックスや嫉妬心、殺人や倒錯を嗜好する異常性。さらに、公私ともに強い絆で結ばれた夫婦の葛藤を浮き彫りにするアプローチが新鮮だ。

 「サイコ」は、下着姿やトイレを映したこと、ヌードが見える、見えないの論争などで、映倫との長い戦いが繰り広げられた作品として知られている。さまざまなテクニックで難局を乗り切るヒッチの戦略はまさに天才的で、彼の才能とチャレンジ精神は疑いようがない。だがその一方で、世間の評判を気にし、アカデミー賞を取れないことに傷つく弱い側面も。そんな複雑な夫のそばで、妻アルマもまた、編集者・脚本家として悩んでいたのだ。

 ヒッチ役の名優アンソニー・ホプキンスは、特殊メイクで巨匠を熱演するが、顔は似ていないのに、しぐさや人間描写の掘り下げでヒッチになりきっているからさすがである。対するヘレン・ミレンは、夫の浮気癖に耐えながらも、妻として編集者として夫を支える気丈なアルマを、これまた貫禄たっぷりに演じる。モノクロ映画の「サイコ」の名シーンの数々が、鮮やかな“カラー”で見られるのが何より嬉しい。

 第一回試写で酷評された「サイコ」を、鮮やかな編集手腕で名作に作り変えたアルマとヒッチは、互いに欠点を抱えながらも、二人揃うと最強になった。本作のタイトルは「ヒッチコック」だが、これはむしろ「ヒッチ&アルマ」とでも呼びたいバディ・ムービーなのだ。多くの名作を作りながらアカデミー監督賞を取れなかったことに生涯コンプレックスを抱えていたヒッチコック。彼とその妻の物語を、ホプキンスとミレンというオスカー俳優の二人が演じることを知ったら、ユーモアと皮肉が大好きだったヒッチは苦笑いするに違いない。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)夫婦善哉度:★★★★★

□2012年 アメリカ映画 □原題「HITCHCOCK」
□監督:サーシャ・ガバシ
□出演:アンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレン、スカーレット・ヨハンソン、他
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ヒッチコック@ぴあ映画生活

映画と恋とウディ・アレン

映画と恋とウディ・アレン 完全版 [DVD]映画と恋とウディ・アレン 完全版 [DVD] [DVD]
映画監督ウディ・アレンの人生と創作過程を追ったドキュメンタリー「映画と恋とウディ・アレン」。インタビューに登場するスターたちが何とも豪華。

映画監督、俳優、脚本家、短編作家、コメディアン、ミュージシャンとして活躍するウディ・アレン。ほぼ1年の1本の驚異的なペースで映画を作り続ける彼の、生い立ち、幼少期、青年時代、そして監督デビューを果たしてからの軌跡を、数々の名作映像や撮影エピソードでたどっていく。インタビューに答えるのは、ナオミ・ワッツやダイアン・ウィースト、マーティン・スコセッシら豪華な面々だ。アレン自身の言葉も交えて、才人ウディ・アレンの素顔に迫っていく。

“生ける伝説”ウディ・アレンが公認したドキュメンタリーだ。マスコミ嫌い、秘密主義の彼が、素顔をさらし、私的な場所やグッズを公開するというから、それだけでも興味深い。本作の監督であるロバート・B・ウィードは、アレンの撮影現場やプライベートに1年半もの間密着したという。“ファンなら無条件にバイブルに、ファン歴が浅いビギナーなら興味あふれる履歴書に”とのキャッチの通り、NY・ブルックリンのユダヤ系家庭で生まれ育ったウディ・アレンの映画人生を、彼の映画や、実母のコメント、スタンダップ・コメディアンとして活躍していた貴重な映像などをふんだんに使って、分かりやすく解説している。アレンには、彼の作品なら無条件で見るというほどの熱狂的なファンが多い。一方で、マシンガントークのように膨大なセリフへの拒否反応や、彼自身が演じてきた泥沼のスキャンダルなど、マイナス要素もまた多いのだ。それでも彼の作品には、彼にしか成しえない個性と作家性があってどうしても惹きつけられる。膨大な量の映画を見ているシネフィルとしての自負や、映画のアイデアをマメにメモするなど、たゆまぬ努力を惜しまない彼らしい頑固さで、1本筋が通っていることが見てとれる。スカーレット・ヨハンソン、ペネロペ・クルスなど、アレン作品に出演したことで輝いたスターたちは彼への賛辞を惜しまないが、興味深いのは、アレンと長い間公私ともにパートナー関係だったダイアン・キートンの言葉だ。「ひと目で彼を大好きになった」と、当時の熱い恋心を隠そうともしない。女性を魅力的に撮ることで定評があるアレンだが、このドキュメンタリーを見ていると、アレンの作品が愛されるのは、彼自身が女性に深く愛されてきたからなのだと納得する。
【60点】
(原題「WOODY ALLEN: A DOCUMENTARY」)
(アメリカ/ロバート・B・ウィード監督/ウディ・アレン、ペネロペ・クルス、スカーレット・ヨハンソン、他)
(映像資料度:★★★★☆)
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映画レビュー「アベンジャーズ」

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◆プチレビュー◆
最強映画の呼び声も高い「アベンジャーズ」。ド迫力の映像と丁寧なドラマで、究極のヒーロー・エンタテインメントが誕生した。 【85点】

  国際平和維持組織シールドの基地で、無限のパワーを持つ四次元キューブが制御不能に陥る事故が発生。キューブは別世界への扉を開き、そこから邪神ロキが現れキューブを奪取する。地球滅亡を企てるロキの野望を阻止するため、長官のフューリーは、ヒーローを集め“アベンジャーズ”結成を決意するが…。

 いきなりラストの話で恐縮だが、この超大作の長い長いエンドロールの後には、ちょっと笑えるワンシーンがある。ヒーローたちは、それぞれ単独でも主役を張れるスターたち。彼らは、地球滅亡の危機となれば一致団結して闘うものの、本当はチームプレーなどまっぴら!というのが本音だ。その“やってられない”感をセリフなしで表すこの場面には、思わず吹き出して笑った。

 ともあれ、盆と正月がいっぺんにやってきたような、お祭り騒ぎのプロジェクトの実現である。しかも、ストーリーは意外なほどシリアスでしっかりしているから感心してしまう。戦う実業家アイアンマン、長い眠りから覚めたキャプテン・アメリカ、怒りによって怪物に変身するハルク、雷神ソーらは、それぞれつらい過去に囚われ、苦悩を抱えていることが、ドラマを重層的にした。

 そんなヒーローたちは、意志に反して集められた不満や、互いのプライドから反目し合い分裂。だが、ついに超人たちを結束させるのが、ヒーローとはほど遠い普通の人間であるということが、この物語の優れた点だ。キャプテン・アメリカへのあこがれを公言するエージェント・コールマンの悲劇の向こうには、アメコミを愛するファンの「世界を救ってほしい」との切なる願いがある。

 ヒーローたちは、ハルクを除いてすべてシリーズと同じ俳優が演じる。そこに魔性のスパイで紅一点のブラック・ウイドウと、弓の名手ホークアイが参戦。ヒーローたちの活躍の時間配分はほぼ均等だが、やはり大富豪にして天才発明家アイアンマンと、誰よりも国を愛するキャプテン・アメリカがチームを引っ張る。最先端の技術と、古風な愛国心の組み合わせこそ、最強の武器なのだ。

 ヒーローたちは、互いをリスペクトするが、決して自分の個性を見失うことはない。マーベルコミックのヒーローたちを、ひとつの画面で見る喜びは、想像以上にエキサイティングで、クライマックスの、マンハッタンでの死闘は、映画史上に残る激闘といえるだろう。ボロボロになっても地球のために戦うヒーロー。人間は、そんな彼らに見合う存在になるべきと思わせてくれる。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)カタルシス度:★★★★★

□2012年 アメリカ映画 □原題「THE AVENGERS」
□監督:ジョス・ウェドン
□出演:ロバート・ダウニー・Jr.、スカーレット・ヨハンソン、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、クリス・エヴァンス、ジェレミー・レナー、サミュエル・L・ジャクソン、他
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幸せへのキセキ

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家を買ったら動物園のおまけ付き!の驚きと感動の実話「幸せへのキセキ」。淡々とした演出が好感度大だ。

半年前に最愛の妻を病気で亡くしたベンジャミン。悲しみから立ち直れず、反抗期の息子とは心が通じない。新聞コラムニストの仕事も頭打ちの彼は、上手くいかない人生を刷新しようと、郊外の丘の上に立つ理想の邸宅を購入する。だがその物件には、閉鎖中の動物園を維持するという条件が付いていた。ベンジャミンは経験も知識もない中、ある思いを胸に動物園の再オープンを決心するが、資金難や農務省の検査など、数々の難題が降りかかる…。

「私たち、動物園を買いました」。そのものズバリの原題に驚くが、これは英国のコラムニスト、ベンジャミン・ミーの自伝を元にしたトゥルー・ストーリーだというからさらに驚く。映画では、経営難の動物園を立て直すパートは、少々上手く行きすぎなのだが、本作が軸足を置いているのは、人生すべてに後ろ向きになってしまった家族が、もう一度、絆を取り戻すドラマを描くことだ。同時に、勝気な美女が背中を押すことで、内向的な男性が奮起する、ウェルメイドなストーリーでもある。主人公のベンジャミンは、反抗期の息子とは母の死について正面から語ることを避けてきた。だが、年老いたベンガルトラの安楽死を考えることで、父子は初めて互いの悲しみを共有する。物語は、愛する誰かを失っても、悲しみだけを得るのではなく、その人が新しい大切な“何か”をもたらすこともあるのだと教えてくれるのだ。真面目で誠実な父親を演じるマット・デイモンは適役だが、他の俳優はいつもと違うイメージなのが面白い。セクシーなスカーレット・ヨハンソンは極めて健康的だし、クセ者俳優のトーマス・ヘイデン・チャーチも何だかとても“イイ人”だ。監督のキャメロン・クロウは、この風変わりでいてハートウォーミングな実話を、ベタなお涙頂戴物語にはせず、さわやかな風のように淡々と演出してくれた。個人的にはもう少しユーモアがほしかったところだが、それでもこの優等生のように品行方正なる映画を最後まで好感を持って見ることができるのは、動物園のスタッフのリリーを演じるエル・ファニングの、素朴で控えめな笑顔にも似た、演出の奥ゆかしさがあるからだ。ラストのエピソードには、ステキなサプライズが待っていて、この家族が大好きになることだろう。
【65点】
(原題「WE BOUGHT A ZOO」)
(アメリカ/キャメロン・クロウ監督/マット・デイモン、スカーレット・ヨハンソン、トーマス・ヘイデン・チャーチ、他)
(チャレンジ精神度:★★★★☆)
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アイアンマン2

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大ヒットしたアメコミ・ヒーロー映画の続編は、相変わらずド派手な作りで、娯楽映画の王道を行く。“アイアンマン”であることをメディアに公表したものの、勝手なヒーロー行為が問題視されてしまった天才科学者兼兵器産業のCEOトニー・スターク。アイアンマンの正当性を主張して、国家が求めるパワード・スーツ没収令を断固拒否した彼の前に、アイアンマンと互角の力を持つ敵ウィップラッシュが現われた。彼の武器は金属を一撃で真っ二つにするほどのパワーを持つ“エレクトリック・デス・ウィップ”。一方、トニーはパワードスーツのエネルギー源である、胸に埋め込んだリアクター(特殊電池)の悪影響により苦しみ始めていた…。

主人公を逆恨みする強大な敵、身体に埋め込んだ特殊電池の毒素、謎の美女の図りかねる真意。こう来ると物語はシリアスに見えるが、この映画に関しては深刻な要素は皆無だ。何しろ中年ヒーローのトニー・スタークは生まれながらの億万長者で天才発明家、プレイボーイで遊び人な上に、お気楽な平和主義者なのだ。冒頭のアイアンマン・ショーの演出のように、ネガティヴな要素がまったくないというのがこのヒーローの個性だ。父親の愛情不足を一瞬チラつかせるので同情しかけたが、実は愛されてました〜!となるからつくづく恵まれている。

彼の前に立ちはだかるロシア人の強敵ウィップラッシュは、自身と父の不遇の原因がスタークにあると逆恨みする天才科学者だ。異様な風貌のミッキー・ロークが怪演しているが、どう見ても頭が良さそうに見えないから苦笑してしまう。また本作のウリである新キャラで、スカーレット・ヨハンソンとサミュエル・L・ジャクソンが登場するが、思わせぶりな割には終わってみればさしたる必要性を感じない役。おまけに、スカヨハがセクシーすぎて、グゥネス・パルトロウを引き立て役にしてしまう始末だ。そんなキャスティングのデコボコ感をすべて払拭するのはロバート・ダウニー・Jr.のノーテンキな笑顔だ。悩めるヒーローが多い昨今のアメ・コミ映画の中、この“のんきさ”は捨てがたい。アクションシーンは前作よりさらにパワーアップして単純明快な話を大仰に盛り上げる。これぞ陽気なハリウッド製エンタメ映画の醍醐味といえよう。
【65点】
(原題「IRON MAN 2」)
(アメリカ/ジョン・ファヴロー監督/ロバート・ダウニーJr.、グウィネス・パルトロー、スカーレット・ヨハンソン、他)
(個性派ヒーロー度:★★★★☆)


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アイアンマン2@ぴあ映画生活

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プロフィール
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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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