映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「アトミック・ブロンド」「バリー・シール」「あゝ、荒野 後篇」「我は神なり」etc.

セス・マクファーレン

SING/シング

SING/シング ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
動物だけが暮らす、どこか人間世界と似た世界。倒産寸前の劇場支配人でコアラのバスター・ムーンは、何とか劇場の経営を立て直そうと、大規模な歌のオーディションを開催する。予選を勝ち抜いたのは、個性的な6人の候補者たち。ギャング一家の息子で歌への夢を捨てきれないゴリラの青年ジョニー。彼氏の浮気で傷心のパンクロッカー少女のヤマアラシのアッシュ、傲慢で自己チューだが才能はピカイチのジャズ・ミュージシャンのネズミのマイク、ブタのロジータとグンターは、それぞれ、子育てに追われる主婦と、歌って踊れるハイテンションのエンターテイナー。そして歌唱力は抜群なのに、あがり症のゾウの女の子ミーナ。人生を変えるチャンスをつかむため、参加者たちはそれぞれの想いを胸に、歌を披露する…。

動物たちが歌唱コンテストで奮闘する姿を描くアニメーション映画「SING/シング」。このストレートなタイトルが何よりもこの作品の長所を物語っている。歌というのは、こんなにも人を楽しませ、喜ばせ、勇気づけるものなのかと改めて教えてもらった気分だ。ストーリーは単純明快。劇場を再建しようとするコアラの支配人が開催する歌のコンテストに、何とか今の自分を変え、ダメな現状を打破したいと願うワケありの動物たちが集結し、さまざまなピンチを乗り越えて、最高の歌を披露する。それ以上でもそれ以下でもないのだが、この物語がこんなにも愛おしいのは、動物たちがパーソナルな理由で歌い、大切な一歩を踏み出すという身近で前向きな物語に大いに共感できるからだ。もちろん歌の魅力は絶大で、懐かしい名曲から、近年のヒットナンバー、なんと日本の楽曲も含めて、誰もが一度は耳にしたヒットソングが60曲以上流れるのだから、いやがおうでもテンションが上がる。ミュージカルはちょっと…という人も心配ご無用!何しろキャラクターが歌う場面で歌が登場するという、きわめて自然な演出なのだから違和感などまったく感じない。それにしても、演じる実力派俳優たちの歌の上手さには改めて感心させられる。特にスカーレット・ヨハンソンの歌唱力には驚いた。個人的に気に入っているのは、きゃりーぱみゅぱみゅの楽曲を歌うレッサーパンダのアイドルグループ・キューティーズの可愛らしさ。歌の魅力を全面に押し出したシンプルなこの映画には、コ難しいメッセージなどない。笑って、楽しんで、ちょっとだけホロリ。クライマックスの熱唱を聴く頃には、もうこの映画の虜になっているはずだ。映画と音楽の最良な関係を味わいたなら、こんな作品に限る。
【75点】
(原題「SING」)
(アメリカ/ガース・ジェニングス監督/マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、他)
(高揚感度:★★★★★)
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SING/シング|映画情報のぴあ映画生活

テッド2

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テッドが父親になるべく人権裁判で奮闘する「テッド2」。今回は完全にテッドが主役。

アルバイト先で出会った恋人タミ・リンとついに結婚した中年テディベアのテッドは、親友のジョンと相変わらずツルむ毎日。テッドは子供がほしいと願うが、そのためにはテッドはぬいぐるみではなく人間であることを証明する必要があった。モノと見なされれば、結婚も無効になってしまう。親友をモノ扱いされ怒り心頭のジョンは、若くて美人の弁護士サマンサに協力を頼み、何とかテッドの人権を勝ち取ろうとするが…。

テディベアのテッドが命を宿すことも、見た目は可愛いぬいぐるみのテッドが中身は中年であることも、前作ですでに学習済。そういう意味でのインパクトは薄れたものの、前作では大人になりきれない“人間の”ジョンの物語だったが、今回は“ぬいぐるみ”のテッドが堂々の主役だ。命を宿したぬいぐるみであるテッドが人間だと、いったいどうやって証明するのか?!が見所である。まったく成長が見られないサンダーバディ(ジョンとテッド)が裁判に挑むが、真面目な法廷ものになるはずもなく、相変わらずお下劣、おたく、ボストン愛が満載。とはいえ、セス・マクファーレン監督は、そのバカバカしさの裏側に「人間とは果たしてどういう存在か」という哲学的なテーマをこっそりと仕込んでいる。前作で登場したテッドを偏愛する例の男が再び登場し、彼の悪知恵がテッドの人権問題を大きく揺るがすことに。映画愛やコミコンネタも楽しいが、今回のイチオシは、ある大物スターのカメオ出演だ。映画序盤とエンドロールの後のワンシーンに登場し、笑わせてくれる。個人的には映画冒頭の、ザッツ・エンターテインメントばりのダンスシークエンスがお気に入りだ。いやはや、無駄に豪華なところが素敵である。
【65点】
(原題「TED 2」)
(アメリカ/セス・マクファーレン監督/マーク・ウォールバーグ、アマンダ・セイフライド、モーガン・フリーマン、他)
(盛りだくさん度:★★★★☆)
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テッド2@ぴあ映画生活

テッド

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命が宿ったテディベアと自立できない中年男の友情を描く異色コメディ「テッド」。愛くるしいルックスで中身はオヤジというギャップが最高!

1980年代のボストン。孤独な少年ジョンはクリスマスにもらったテディベアのぬいぐるみと本当の友達になりたいと祈る。ジョンの願いは叶い、命が宿ったテディベア“テッド”とジョンは「一生、親友でいよう」と誓い合う。それから27年。約束は守られ、中年になったジョンと同じく中年ベアになったテッドは、今日もソファでマリファナを吸いながらB級映画を見て怠惰に過ごしている。いい年をしていつもツルんでいる2人を見て、ジョンの恋人のローリーは「自分とテッドのどちらかを選んで!」とジョンに迫る…。

ぬいぐるみのテディベアに命が宿る。これは紛れもない奇跡だが、最初はもてはやされた奇跡も毎日続くと日常になる。魂が宿ったテッドの存在を周囲がごく当たり前として受け入れているという設定が、なにげなく可笑しい。奇跡のベアとして一時はセレブ扱いされたテッドが、一発屋の哀しさであっさりと堕落し、今や下品なジョークを連発するおっさんベアになっているというシビアな運命が、これまた可笑しい。テッドの声も担当している、セス・マクファーレン監督は、最初はこの物語をアニメ化しようと考えていたらしいが、絶妙な可笑しさが漂う実写にして大正解だ。女好きで、酒とドラッグに目がなく、パーティ好きな上にB級映画おたくの中年テディベアというだけあって、劇中には、過激なセリフやあられもないシーンが数多いのだが、これが不思議といやみがないのは、やっぱりキュートな見た目のおかげだろう。恋人のためテッドと離れる決心をしたジョンだが、テッドが就職し、一人暮らしを始めても、やっぱりツルんでしまうジョンにテッドが言う「いつも人のせいにして大人になりきれないのはおまえの方だ!」との言葉が鋭い。そのセリフの後の、実写アクション映画も顔負けの迫力の取っくみあいの大ゲンカを見ていると、ジョンとテッドは表裏一体で不可分の関係なのだと分かる。下品で粗野なテッドだが、最後にはジョンとローリーの間を取り持ち、熱い友情で感動させてしまうのだから、ガッツリ心をつかまれた。アメリカ映画のコメディは笑いのセンスがなかなか噛み合わないものだが、この作品は多くの観客のツボにハマるはず。タフガイのイメージのマーク・ウォールバーグだが、本作では、大人になりきれない中年男という脱力キャラを好演していた。凝りまくった「フラッシュ・ゴードン」ネタや、ノラ・ジョーンズ本人の出演など、細部まで意外にも豪華なのが楽しい。
【70点】
(原題「TED」)
(アメリカ/セス・マクファーレン監督/マーク・ウォールバーグ、ミラ・クニス、セス・マクファーレン、他)
(斬新度:★★★★☆)
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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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