映画通信シネマッシモ


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

ダスティン・ホフマン

ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声

ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声 ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組初回仕様特製ブックレット付) [Blu-ray]
複雑な家庭環境に育った12歳の少年ステットは、母を亡くして初めて対面した父親に引き取りを拒否され、名門少年合唱団を有する私立学校に入学する。トラブルばかり起こす問題児のステットは、実は類まれな美声の持ち主だった。しかし寄宿生活や学校で彼を待ち受けていたのは、厳格な規律と同級生からのいじめだった。そんな中、ステットは、合唱団を指導するカーヴェルの導きで、歌うことの喜びに目覚め、才能を開花させていく…。

ひとりぼっちの少年が歌と師に出会い成長を遂げる音楽ドラマ「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」は、少年から大人へと成長するわずか数年間の間だけ輝くことができるボーイ・ソプラノという美声をモチーフに、12歳の少年が可能性と未来を見出す物語だ。主人公ステットの美声は神からの贈りものだが、同時のそれは永遠に持つことは許されない残酷なギフト。自分の才能を磨き上げても、変声期になればそれと決別して新たな道を行かねばならない。歌を愛することを知った少年にとって大人になること以上に過酷な運命なのである。本作は、ステットの成長物語であることはもちろんだが、同時に、若い頃才能を認められず、指導者の道を選ぶしかなかったカーヴェルが再び音楽への情熱を取り戻す再生の物語でもある。ステットの才能と努力は、周囲の大人たちにも変化をもたらしたのだ。最後にステットが選ぶ“未来”は音楽を讃えながらも、より大きな、人生というステージに立つことの意味を感じさせる。新星ギャレット・ウェアリングの好演と、脇を固める豪華俳優のアンサンブル、そして日本のわらべ歌も含む、数多くの合唱の名曲の魅力が作品を支えている。
【60点】
(原題「BOYCHOIR」)
(アメリカ/フランソワ・ジラール監督/ダスティン・ホフマン、キャシー・ベイツ、ギャレット・ウェアリング、他)
(成長度:★★★★★)
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ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声@ぴあ映画生活

靴職人と魔法のミシン

「靴職人と魔法のミシン」Blu-ray
ニューヨークの下町で代々続く小さな靴修理店を営む靴職人のマックスは、痴呆症気味の老いた母親と2人暮らし。ある日、愛用のミシンが故障したため、しかたなく物置から旧式のミシンで靴を直し、試し履きした途端に、靴の持ち主に変身してしまう。魔法のミシンを手に入れたことを知ったマックスは、別人になって刺激的な日々を送るが、ある時、小さな親孝行をしようと思い立ったことで、思いがけないトラブルに巻き込まれてしまう…。

さえない中年の靴職人が魔法のミシンによって人生の喜びを見出すヒューマン・ファンタジー「靴職人と魔法のミシン」。なんだかユルい邦題だし、原題の「THE COBBLER」は単なる“靴の修理屋”の意味だし、どちらにしても食指が動かないタイトルだが、実はなかなか見どころが多い小品なのだ。魔法アイテムによって別人になるという設定は最初はコミカル(でもツッコミどころ満載!)で、年老いた母親に失踪した父との再会をプレゼントする演出はイイ話として泣けてくる。だが後半、ギャングがらみの殺人事件に発展し(これまたツッコミどころ満載!!)、ついには父親のある秘密が明かされ…と、先読み不能の展開に、正直、驚いた。日本では不人気のアダム・サンドラーが主演だが、名優ダスティン・ホフマンや熟女エレン・バーキンなど、豪華キャストが揃っている。中でも、見るからにいわくありげな理髪屋を演じる個性派俳優スティーヴ・ブシェミの役のおいしいことといったら!人生あきらめモードの大人が少し前向きになるためのおとぎ話だ。
【60点】
(原題「THE COBBLER」)
(アメリカ/トム・マッカーシー監督/アダム・サンドラー、ダスティン・ホフマン、スティーヴ・ブシェミ、他)
(ファンタジー度:★★★★☆)
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靴職人と魔法のミシン@ぴあ映画生活

カルテット! 人生のオペラハウス

カルテット!人生のオペラハウス [Blu-ray]
引退した音楽家たちがもう一度輝きを見出す物語「カルテット! 人生のオペラハウス」。名優ダスティン・ホフマンの初監督作は気品ある好編。

英国の田園風景の中に立つ優雅な建物“ビーチャム・ハウス”。ここは引退した音楽家たちのための老人ホームだ。ここにはかつて共にカルテットで歌った仲間、レジー、シシー、ウィルフらが暮らしている。ある日、ビーチャム・ハウスに、かつてのカルテットの仲間で、大スターだったジーンが入居者としてやってくる。ジーンとレジーは昔、9時間だけ夫婦だった仲。野心とエゴで皆を傷付けて去っていた元プリマドンナの入居に、住居者たちは複雑な思いを抱く。だがホームの経営難を救うため、かつての伝説のカルテットを再結成し、コンサートを成功させなければならなかった…。

名優のダスティン・ホフマンの初監督作に、英国の演技派俳優たち、本物のミュージシャンたちが豪華に集結。劇中には、「椿姫」や「リゴレット」などオペラの名曲がふんだんに流れる。だが、映画は難しい音楽ものではなく、軽やかで前向きな人間ドラマだ。いわくつきの伝説のカルテットの再結集という話を軸に、笑いあり、ロマンスあり、思わずホロリのドラマがあくまでも上品に展開する。むろん英国らしい皮肉やユーモアも忘れてはいない。ウィルフはホーム1の女好き。無邪気で明るいがちょっぴり認知症が始まっているシシーはムードメーカー的存在。レジーはジーンに裏切られて以来、愛に心を閉ざしている。ジーンもまた、年齢を重ね、かつての自分の愚かさを悔いていた。4人の中にある葛藤やわだかまりが丁寧に描かれるが、そこは長い人生を歩んできた人間同士、何より音楽を愛する者同士、次第に頑なな心が溶けてくる。元プリマドンナを演じるマギー・スミスが、独特の可愛らしさでさすがの貫禄だ。嫉妬やプライド、わがままと決して好人物とはいえなかった彼女が、仲間との再会で、もう一度輝きを取り戻すのは、声の衰えや数度の離婚で傷つきながらも、守りに入らず、幸せになろうとする努力をあきらめないからだ。波風を立てずに静かに余生を送ろうとする日本の高齢者との違いも興味深い。ホフマン監督75歳。同年代の役者や歌手を、敬意と愛情をもって見事に演出して、元気が出る作品を作ってくれた。老人映画とあなどることなかれ。
【65点】
(原題「QUARTET」)
(イギリス/ダスティン・ホフマン監督/マギー・スミス、トム・コートネイ、ビリー・コノリー、他)
(優雅度:★★★★☆)
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新しい人生のはじめかた

新しい人生のはじめかた [DVD]新しい人生のはじめかた [DVD]
大人の恋は、分別があるだけに最初の一歩に勇気が必要。中年男女の諦観や疲労といった心情を名優2人がしっとりと演じている。NY在住のCM作曲家ハーヴェイは娘の結婚式に出席するためロンドンにやってくる。離婚後疎遠だった娘や別れた妻と上手くいかず、仕事のことも気になるハーヴェイは帰国しようとするが、飛行機に乗り遅れてしまう。一方、空港で働くケイトは、婚期を逃して恋に臆病になっている40代の女性。そんな2人が偶然に出会ったことから、ロンドンの街で、1日を一緒に過ごすことになるが…。

ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソン。米英を代表する演技派の本格的な共演は、人生の折り返し地点を過ぎた中高年男女の少し臆病な恋物語だ。どこかやんちゃでわがままなところが残るハーヴェイにはきままな人生もまた良しとの思いがあるが、それでも寂しさは隠しきれない。やるせないのはケイトのキャラクター。大勢の輪に入れず楽しい雰囲気にもなじめずに孤立してしまうのは、新しい出会いによって傷つくのが怖いからだ。恋や夢を諦めてしまうのは、その方が楽だからだと言う彼女は、本当はチャレンジが怖いだけ。ちょっとモッサリとしたエマ・トンプソンがそんな中年女性の屈折を繊細に演じていて上手い。出会いは最悪だし、すれ違いもあった。それでも勇気を出して新しい未来を信じてみたら希望が見えた。こんな渋い恋物語を2大オスカー俳優を使って演出してみせたジョエル・ホプキンスという監督は、これがまだ監督2作目だというから、たいしたものだ。決して華やかな作品ではないが人生の豊かさを感じさせる小品。ロケ地であるロンドンの街のプチ探訪気分を味わえるのも楽しい。
【60点】
(原題「LAST CHANCE HARVEY」)
(イギリス/ジョエル・ホプキンス監督/ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソン、アイリーン・アトキンス、他)
(中高年応援度:★★★☆☆)

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大統領の陰謀

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ロバート・レッドフォードがプロデューサーを務め、ウォーターゲート事件を告発した社会派映画の秀作。各方面からの圧力もあり、レッドフォードが企画から作品化するまで3年も費やされたという力作だ。原作は、ウォーターゲート事件を追ったワシントン・ポスト紙の記者カール・バーンスタインとボブ・ウッドワードが共同で執筆した追跡ルポルタージュ小説である。映画は、ドキュメンタリー・タッチながら非常にスリリングだ。

1972年6月17日深夜、ワシントン。民主党本部があるウォーターゲート・ビルに5人の男たちが侵入、盗聴器を仕掛けようとしたが、警備員に見つかり警察に通報された後、不法侵入の現行犯で逮捕された。当初、この事件は狂信者たちが起こした三流事件とみなされ、ホワイト・ハウスとは無関係と報じられたが、ワシントン・ポストの2人の記者バーンスタインとウッドワードは、何かがおかしいと感じ、事件を探り始める。

当時の与党である共和党のトップ、すなわち大統領が、野党・民主党を盗聴する。これは国家の自由な選挙制度と市民のプライバシーを破壊する大変な犯罪だ。謎の人物“ディープ・スロート”の存在や、事件を葬ろうとする国家権力の圧力、細かい部分に注目しながらあらゆる人物に取材を重ねる根気強さなど、映画は政治ドラマとしてもサスペンス映画としても一級で、見応えがある。結果、この作品は、大統領が関与した侵入事件と隠蔽工作を再現するという前代未聞の大胆な政治告発をやってのけた。

ベテランでたたき上げの記者カール・バーンスタインを演じたダスティン・ホフマンと、新人記者で高学歴のエリートのボブ・ウッドワード役ロバート・レッドフォードの競演も素晴らしい。加えて、気骨のある言動で彼らの取材活動を支えた編集主幹ベン・ブラッドリーを演じたジェイソン・ロバーズも見事だ。彼はこの役でアカデミー助演男優賞を受賞する。また、美術・装置も隠れた見どころで、ロケ地である国会議事堂や大蔵省、FBIなど政治を司る実在の場所が多く登場する一方、撮影許可が下りなかったホワイトハウスの内部は、美術スタッフが忠実に再現した労作だ。

二人の記者の記事は、政府を窮地に追い込み、やがてニクソン大統領を辞任させることになる。リチャード・ニクソンは、歴代でただ一人任期中に辞任に追い込まれた不名誉な大統領だ。元大統領が犯した犯罪は紛れもないものだったのだが、結局、謝罪なき会見を最後に政界から姿を消すことになる。

映画「フロスト×ニクソン」で描かれるインタビューの目的は、ウォーターゲート事件によって辞任に追い込まれたニクソンから、国民に対して謝罪の言葉を引き出すことだった。「大統領の陰謀」は、米映画が持つ“告発の力”を示した政治映画だと言える。

(出演:ダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォード、ジェイソン・ロバーズ、他)
(1976年/アメリカ/アラン・J・パクラ 監督/原題「All the President's Men」)

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カンフー・パンダ

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タイトルバックも含め、色彩が素晴らしい。中国の平和な村に住むぐうたらのパンダが、成り行きで龍の戦士になり活躍する物語だ。動物たちの個性をいかした本格的なアクションが見事。メッセージは、自分を信じる事と、人まねではないオリジナリティの大切さである。隠れた見所は、師が弟子を導く際のモチベーションの活用だ。亀の導師が言う“物事に偶然はない”との言葉が深い。
【70点】
(原題「KUNG FU PANDA」)
(アメリカ/ マーク・オズボーン、ジョン・スティーブンソン監督/(声) ジャック・ブラック、ダスティン・ホフマン、アンジェリーナ・ジョリー、他)
(映像美度:★★★★★)

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卒業

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悩みながら成長する主人公をみずみずしいタッチで描いた青春映画の傑作。主題歌「サウンド・オブ・サイレンス」をはじめ、サイモン・アンド・ガーファンクルによるサウンドトラックも忘れがたい。

大学を卒業したベンは、学問もスポーツも完璧な青年。将来に漠然とした不安を抱える彼は、妖艶なロビンソン夫人に誘惑され、虚しさを抱えながら彼女と肉体関係を続けることに。だが彼女の娘エレーヌと出会い真剣な恋に落ちる。ベンと娘の恋に怒り、妨害しようとしたロビンソン夫人は、二人の関係を娘に暴露。ショックを受けたエレーヌは、ベンから去り、別の男と結婚しようとするが…。

エレーヌが別の男とまさに結婚式をあげようとしたその時、ベンが教会に飛び込んでくる。その有名なシーンでダスティン・ホフマンが履いているのが、白いスニーカーだ、コンバースのジャック・パーセルというスタンダードなスニーカーは、バトミントンのワールド・チャンピオンだったジャック・パーセル氏が開発に携わった名品。愛する女性を奪う情熱と、その後飛び乗ったバスの中でみせる少し不安な表情。白いスニーカーは、若者の自由と無鉄砲の象徴として描かれている。

アメリカン・ニュー・シネマの代表作でラストシーンの感動は今なお新鮮。若き日のダスティン・ホフマンを一躍スターにした傑作だ。

(出演:ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス、アン・バンクロフト、他)
(1967年/アメリカ/マイク・ニコルズ監督/原題「The Graduate」)

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マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋

マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 [DVD]マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 [DVD]
実力ある俳優が手抜きで演じる子供向けファンタジーという印象だ。魔法のおもちゃ屋の経営者から店の後継に指名さたモリーが主人公。ヒロインの心の揺れと店内の色彩の変化がリンクする演出は秀逸。だが、ヒロインのスタンスに一貫性がないのは大問題だ。魔法の店に勤めるのに魔法が信じられないということがあるのか?自分を信じるというのは魔法や奇跡とは無関係の話じゃないのか?珍しくオリジナルストーリーである点は評価したい。
【35点】
(原題「MR. MAGORIUM'S WONDER EMPORIUM」)
(アメリカ/ザック・ヘルム監督/ダスティン・ホフマン、ナタリー・ポートマン、ジェイソン・ベイトマン、他)
(カラフル度:★★★★☆)

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