アンタッチャブルズ [DVD]アンタッチャブルズ [DVD] [DVD]
フランス発の刑事アクション・コメディ「アンタッチャブルズ」。意外性はないが、コミカルなムードが楽しいバディ・ムービーの小品。

フランス郊外、ボビニー市の集合住宅地にある古びた闇賭場のそばで、大企業の社長ジャン=エリック・シャリニの妻エポニーヌの死体が発見される。犯罪多発地区のボビニー市警察経済課のウスマヌ・ディアキテは、ボビニー市郊外での“闇取引”についての調査を行っていたが、この事件が何か関連があると睨む。ディアキテは、パリ警視庁犯罪捜査課長官のモンジュに強引に共同捜査を申し出、二人はぶつかりあいながら捜査を進めていくのだが…。

スマッシュヒットをはなった「最強のふたり」で、貧民街出身で富豪を介護する青年を演じて高い評価を得たオマール・シー。車椅子の大富豪とスラムの青年という異形の名コンビが光っていたが、本作では刑事ものの枠内で、やはり全く異なる世界に住む2人のコンビが協力し理解しあっていく姿を、軽やかに演じている。事件は、巨大な影響力を持つ大企業の、社長夫人変死事件が、労組問題とからみ、貧富の差が激しいフランスの社会問題にも言及するが、基本は、丁々発止のやりとりが楽しバディムービー。今回はパリのエリート刑事モンジュが相棒だが、彼もまた出世街道を歩むのにやるせない苦労をしている。少しずつ事件の核心に迫る中で、夜のパリの怪しいムードも味わえる趣向だ。お調子者だが正義感が強いディアキテは、どうやら刑事ドラマや映画の大ファンのようで、エディ・マーフィーやジャン・ポール・ベルモンドに憧れているのだが、相棒は絶対に見捨てないというセリフを実行するのは、いつのまにかディアキテの術中にハマって熱い刑事魂を発揮し始めたモンジュの方だ。激しいカーアクションを自らこなしているというオマール・シーの熱意は買うが、すべてがハリウッドの模倣にすぎず、ストーリーは大きな破綻がない分、こじんまりとまとまって印象は薄かった。文化も教養も環境もまったく違う刑事コンビを肯定するのは、いかにも移民の国フランスらしい。
【50点】
(原題「DE L'AUTRE COTE DU PERIPH」)
(フランス/ダヴィド・シャロン監督/オマール・シー、ローラン・ラフィット、サブリナ・ウアザニ 、他)
(バディムービー度:★★★★☆)
チケットぴあ

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