映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「ワイルド・スピード ICEBREAKE」「無限の住人」「帝一の国」etc.

チャン・イーモウ

グレートウォール

Great Wall
世界中を旅する傭兵ウィリアムは、仲間と共に火薬を求めてシルクロードへと赴く。砂漠地帯で馬賊の襲撃をかわして身を潜めていた彼らは、謎の獣に襲われる。多くの仲間を失いながら馬で駆け抜けた彼らの前に巨大な城壁“万里の長城”が現れた。長城防衛の命を受ける禁軍に降伏したウィリアムと相棒のトバールは、戦略を司る軍師ワン、女性司令官リン隊長らから、ウィリアムを襲った獣の正体は2000年前から60年に一度現れ、幾度となく中国を襲ってきた伝説の怪物、饕餮(とうてつ)であり、万里の長城はその獣を防ぐために築かれたことを知らされる…。

遠い昔の中国を舞台に万里の長城に秘められた伝説に迫るファンタジー・アクション「グレートウォール」。人類史上、最大の建造物・万里の長城には数々の謎や伝説がある。本作はその伝説のひとつを壮大なスケールで映像化した中国と米・ハリウッドの合作映画である。超大作の割には、アメリカでの興収はさんざんで、先のアカデミー賞でも司会者が友人のマット・デイモンをこの映画のことでいじり倒していたのが記憶に新しい。それはさておき、荒唐無稽なファンタジーだと割り切ってみると、意外にも楽しめる。金や名声のために働いてきたウィリアムが、自己犠牲の精神で命がけで戦う禁軍の戦士たちの影響で正義に目覚める…というストーリーはありがちで、ドラマとしての深みはほとんど感じられない。だがそれを補うのは、ビジュアルの美しさと迫力だ。長城を守る精鋭部隊は、役割毎に、色分けされ、石弓、空中戦などアクロバティックな戦いを繰り広げる。中でもバンジージャンプのような動きで獣と闘う美女軍団のアクションには目を見張った。そしてそこには西欧社会が渇望する最先端の武器である火薬もあって、圧倒的な破壊力を見せつけるという派手な見せ場も用意されている。知将の軍師ワン、女司令官リンら、際立つ登場人物もいるが、全体的には、個は埋没し、獣も人間も集団としてのイメージしか残らない。すべての人民が犠牲的精神で国家につくすという中国らしい考え方の是非は別問題として、伝説という名前の自由奔放なイマジネーションが爆発するスペクタクル巨編に仕上がった。名匠チャン・イーモウのハリウッド進出作だが、今後、彼はこの路線なのだろうか?? 道を踏み外してほしくない…と心配しつつ見守りたい。
【60点】
(原題「THE GREAT WALL」)
(中国・米/チャン・イーモウ監督/マット・デイモン、ペドロ・パスカル、ウィレム・デフォー、他)
(荒唐無稽度:★★★★★)
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グレートウォール|映画情報のぴあ映画生活

妻への家路

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文化大革命を背景に切ない夫婦愛を描くヒューマンドラマ「妻への家路」。静かな作品だがイーモウとリーの黄金コンビで珠玉の出来栄え。

1977年。文化大革命が集結し20年ぶりに解放されたルー・イエンシーは、妻ワンイーのもとへ戻るが、待ちすぎた彼女は心労のあまり夫イエンシーの記憶だけを失っていた。イエンシーは他人としてワンイーの向かいに住み、娘タンタンの助けを借りながら、自分の事を思い出してもらおうと懸命に努力する。帰らぬ夫を駅に迎えに行くワンイーにそっと寄り添うイエンシーだったが…。

中国の巨匠チャン・イーモウ監督が、久し振りに名女優コン・リーと組んだ。共にオリンピックやハリウッドなどの、中国映画界とは異なる世界で活躍した後、原点回帰のように挑んだ本作は、「活きる」と同様、文化大革命の悲劇をモチーフとする物語だ。ただ、当局から目をつけられた「活きる」のように正面きっての批判精神はない。記憶障害の妻に寄り添う夫という設定は、「きみに読む物語」を思い起こさせるもので、基本的には切ないメロドラマという趣だ。それでもその語り口は名人芸のよう。コン・リーはもちろん、夫役のチェン・ダオミンの知性と寛容をにじませた風情がとてもいい。夫の隣で夫を待つという悲喜劇のような状況は、どこまでも静かで淡々と描かれる。降りしきる雪、駅の雑踏、暗い室内に入る柔らかな光と、丁寧なカメラワークが魅力的だ。バレエを愛する娘がその情熱を革命に利用され、家族に決定的な亀裂をもたらすのが哀しいが、ワンイーに寄り添うイエンシーはそんな娘とも静かに関係を修復する。諦念と赦しが混じり合う父娘の絆が、文革に引き裂かれた家族にかすかな希望を与えていた。
【65点】
(原題「COMING HOME」)
(中国/チャン・イーモウ監督/チェン・ダオミン、コン・リー、チャン・ホエウェン、他)
(夫婦愛度:★★★★☆)
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女と銃と荒野の麺屋

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チャン・イーモウがコーエン兄弟の「ブラッド・シンプル」を大胆な解釈でリメーク。極彩色の衣装と絶景で刺激的なヴィジュアルが楽しめる。

遠い昔の中国。荒野にポツンと建つ中華麺屋の店主ワンは、強欲で暴力的な性格だ。金で買った若い妻と従業員リーの不倫に気付いた上に、妻がペルシャ商人から銃を買ったことを知り激怒する。巡回警察官のチャンに二人の殺害を依頼するが、チャンは金庫の金を狙ってワンを射殺する。リーはワンの妻が彼を殺したと思い込み…。

アジア映画のハリウッドリメークは洗練されるが、その逆はとてつもなくエネルギッシュになる。しかも、今回は巨匠が巨匠の作品をリメークするのだ。単なる焼き直しに終わるわけはない。案の定、皮肉なエッセンスはそのままに、ぶっ飛んだ映像のドタバタ悲喜劇に仕上がっている。なにしろ舞台となる万里の長城の西の果て、嘉峪関近くの壮大な風景は、常識はずれの絶景だ。赤茶けた大地、荒涼とした空気、冷え冷えとした月が昇る夜の底知れない不気味さ。すべてがそのまま登場人物の心情に重ねられる。極彩色の衣装をまとった戯画化されたキャラクターが、死体をめぐる攻防を繰り広げるのだが、誰もが欲望と猜疑心をたぎらせて、完全犯罪の証拠作りは思わぬ墓穴を掘り、振り絞った勇気は裏目に出るという可笑しさだ。人物造形も何もかもかもが人工的な遊び感覚にあふれているが、扉をつきやぶって差し込む光の場面など、ハッとするような美しい描写も。一丁の銃によって翻弄される滑稽な人間たちの顛末とは? ブラックユーモアという点ではオリジナルをしのぐかもしれない。それにしてもチャン・イーモウ監督、芸術性とドラマ性をあわせ持ったシリアスな作品や、素朴な純愛ストーリー、武侠エンタテインメントにゴージャスな歴史ものまで、本当に振り幅が広い。この人は、作家性より何でもこなす器用な職人肌の監督なのだとつくづく思う。
【65点】
(原題「A WOMAN, A GUN AND A NOODLE SHOP」)
(中国/チャン・イーモウ監督/ヤン・ニー、ニー・ダーホン、スン・ホンレイ、他)
(けれん味度:★★★★☆)



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サンザシの樹の下で

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歴史の悲劇に散ったはかない純愛が涙を誘う。チャン・イーモウ監督が、原点に回帰したような作品で、新鮮味はないが叙情性が際立っている。

文化大革命の嵐が吹き荒れる中国。都会育ちの女子高生ジンチュウは、再教育のため山奥の農村にやってくる。そこで出会ったスンは、エリートでありながら明るく誠実な人柄の好青年で、二人は共に惹かれあう。党幹部から迫害を受けるジンチュウの母から交際を禁じられた二人は、互いをずっと思いあうことを誓うのだが…。

原作は、華僑作家エイ・ミーのベストセラー小説で、実話がもとだそうだ。会うことを禁止されても、会わずにはいられない。だがいざ会うと何も言えずに下を向くだけ。そんな一途な恋人たちの悲恋物語は、見ているこちらが気恥ずかしくなるほどピュアなものだ。出会いやときめき、試練というシークエンスに区切りがつくたびに、まるでサイレント映画のように画面が切り替わり、テロップで状況を短く説明するという演出は、古風な恋愛を語るのにふさわしい。国家権力からも親からも禁じられた恋ではあるが、会うときは、水泳をしたり写真をとったりと甘い時間を精一杯楽しむ二人。彼らの笑顔はどこまでもまぶしく、終盤に待つ、過酷な運命に涙を禁じえない。抗日運動の象徴であるサンザシの樹は、通常の白い花ではなく赤い花をつけるという伝説が。サンザシの赤と同じ色の服を着て、最後にスンに会いに来るジンチュウを可憐に演じるのは、チャン・イーモウ自らが2,500人の中から抜てきした新星チョウ・ドンユィ。かつてのコン・リーやチャン・ツィイーのような華やかさには欠けるが、透明感と素朴さが印象的だった。
【60点】
(原題「UNDER THE HAWTHORN TREE」)
(中国/チャン・イーモウ監督/チョウ・ドンユィ、ショーン・ドウ、 シー・メイチュアン、他)
(純愛度:★★★★★)
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王妃の紋章

王妃の紋章 デラックス版
全編キンキラキンの映像と、無数の兵士の人海戦術に目を見張るが、内容は家族の痴話喧嘩にすぎない。後唐時代の宮廷に渦巻く、愛と陰謀を描く物語だ。王と王妃、王子たち、それぞれの愛憎関係がすさまじいが、家族の争いが大量虐殺にまで膨れ上がるのがいかにも中国史。数百万本の菊の花の場面は壮麗だったが、過剰なお色気の金ピカ衣装をはじめ出来上がった映像は品格に欠けるもの。これでは北京五輪が思いやられる。
【35点】
(原題「満城尽帯黄金甲/CURSE OF THE GOLDEN FLOWER」)
(香港・中国/チャン・イーモウ監督/チョウ・ユンファ、コン・リー、リウ・イエ、他)
(品位度:★☆☆☆☆)

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HERO

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◆プチレビュー◆
久しぶりに故国に凱旋したJ.リー。初めて彼を“美しい”と感じた。ただ、中国全国武術大会総合優勝の実力を誇る彼が、ほとんどワイヤー・アクションで演じているのは、ちょっと残念。地に足をつけて闘っても強いというのに。

7つの国が覇権を争う紀元前の戦乱の中国。後に始皇帝となる秦王のもとに謎の刺客“無名”が謁見に現われる。各国が放つ刺客の中でも最強の3人を倒したというその男は、秦王に問われるままに、どのように彼らと対峙したかを語り始めた…。

一つの真実に対して証言が食い違い、謎が深まっていく物語展開を黒澤明監督の傑作「羅生門」に敬して羅生門スタイルと呼ぶが、本作もまさにこの形を踏襲している。無名の報告、秦王の推理、無名による真相告白と推移し、幾重にも謎が広がって、最後になされる選択へと導くミステリー仕立てだ。始皇帝の暗殺では、実在の荊軻が有名だが、本作はさしずめ“始皇帝暗殺・外伝”と言えよう。

槍の名手の長空と棋館で闘う場面は黒、恋人同士の刺客、残剣と飛雪を嫉妬を利用して倒した物語では赤。更に、青、緑、白とそれぞれの場面をテーマカラーで統一し、極彩色で壮麗に展開。オペラの演出も手がけるイーモウ監督の色彩へのこだわりは、「紅夢」「菊豆」などの、初期の情念溢れる作品群にも表れていた。ここではそれを更に飛躍させ、あきれるほど手が込んだ舞台セットとロケを用いて画面の隅々まで芸術の香りを漂わせている。大金を投じたであろう物量作戦で、弓矢の雨は空を黒く染め、黄金色の銀杏は瞬時にして真紅に染まる。シビれる映像美だ。

C.ドイル、ワダエミ、T.ドゥン、鼓童など、出演俳優陣だけでなく、アジア各国からエキスパートを集めた上に、アクションは「マトリックス」のCGスタッフによるVFX。中国映画の世界進出の決意表明のようなメンバーだ。彼らを束ねるには、中国政府に批判的な作品で国際的知名度のイーモウ監督しかいない。近年はハートウォーミングな作風だっただけに、初のアクション映画ではワイヤーアークのやり放題。そんなバカな…の連続のハジケッぷりに、もしや長年たまっていたものでもあったかといらぬ心配までした。しかし、さすがは撮影監督出身。東洋的美意識に基づき、リアリティよりビジュアルに比重をおいた作りで、舞踏のようなアクションは、すこぶる情緒がある。

無名の語る武勇伝の矛盾を秦王がつく度に物語は二転三転し、少しずつ真実へと歩み寄る。残忍なイメージの始皇帝を、諸国を統一し民の平和を願う人物としてアプローチしているのが新鮮だ。この設定には中国本国では非難が多いと聞くが、物語は歴史フィクション。紀元前のことで、いちいち言い掛かりをつけているようでは、映画は楽しめない。ただ、秦王が立ち回りを演じる場面には疑問が残った。語られる武勇伝の中、刺客のアクションの“動”に対し、秦王の“静”が素晴らしい対比をなしているのに、王自らが暴れてはせっかくの効果が弱まってしまう。

武侠映画でありながらギリシャ古典劇を思わせる演出で、色彩のパズルの中に登場人物の感情を埋め込んでいる。現代にも通じる真理を最後に配し、全体に薄いドラマ性とのバランスをとって平和へのメッセージをも込める趣向は、イーモウ監督らしい。この作品でチャン・イーモウという監督を再認識した人も多いだろう。彼自身の映画のテリトリーも広がり、次回作が大いに楽しみである。

□2002年 中国映画  原題「HERO/英雄」
□監督:チャン・イーモウ
□出演:ジェット・リー、トニー・レオン、マギー・チャン、他

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初恋のきた道

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◆プチレビュー◆
チャン・ツィイーの魅力全開。ロング・ランも納得の秀作。ベルリン映画祭銀熊賞受賞。

華北の美しい村に都会で働く青年が帰ってくる。父の訃報を聞いて帰郷してみると、年老いた母は伝統の葬儀をすると言って周囲を困らせている。病院から故郷の村までの長い道を、人を雇って、父を背負って帰ると頑なに言っているのだ。その様子を見ながら、息子は自由恋愛が珍しかった当時の父と母の恋物語を思い出していた…。都会からやってきた青年教師に恋した18歳の少女。その恋心は手作りの料理とともにやがて彼のもとに届く。だが、時代の波「文革」が押し寄せ、二人は離れ離れに。少女は町へと続く一本道で、来る日も来る日も愛する人を待ち続ける…。

中国とアメリカの合作である本作は、中国映画の伝統である詩的な物語で、愛と家族がテーマ。美しい四季を背景に、純粋無垢な少女の初恋が瑞々しく描かれる。春の訪れや黄金色の麦畑、丘陵に続く一本道、厳しい吹雪の冬さえも、1枚の絵のように美しい。

「愛と感動」のアメリカ映画を見慣れた私たちにとって、初恋を実らせるという、いわばビギナーズラックのような出来事を描く映画には、普通は多少の困難がつきもの。しかしこの映画にはそれはない。村では初めてという二人の自由恋愛を、村人が妨害するかと思えば、そんなことは誰もしない。では親が反対するかと思えば、最初はディの老いた母が心配はするものの、実は娘の恋の成就を心から願っている。ライバルの存在なども、むろんない。時代の荒波の文革で、村を離れる青年を追うディの姿は涙を誘うものの、二人の本格的な恋の成就の説明は字幕のみで、それもあっさり1〜2行。こうして見ると何故あんなに泣かされてしまった映画なのか不思議なほどだ。

ロングランの人気と、観た人にしかわからないな感動の理由は、ズバリ、この映画のシンプルさにある。親しみやすいメロディーと、初恋に全力投球で取り組む少女の一途な思いだけを武器に、この映画は進むのだ。むろん自然描写の美しさはあるが、相手の青年を描くことさえ最小限に抑え、ひたすらディだけを描く。これがいいのだ。だからこそ、最後の葬儀の場面が胸に響く。小さなエピソードを丁寧に描くことで、観るものを徐々に引き込んでいく。監督の確かな手腕を感じた。

ディの作る料理がクローズアップされていたけれど、むしろ、印象に残るのはディの着る赤やピンクの服とヘアピン。モノが溢れる日本の女の子なら、もらったら逆に怒りそうなくらい安っぽい赤のヘアピンを誇らしげに髪に飾り、似合うと折り紙つきの赤のチャイニーズ風はんてんでおしゃれする可憐なヒロイン。

現在をモノクロ、過去をカラーという、通常とは逆の手法をとって綴られるストーリー。美しい思い出を持つ人のみに許される色彩表現だろう。青い小花の碗だけが恋人たちの気持ちを知っている。一本の道から生まれ、40年後に同じその道をたどって帰る二人の変らぬ想い。この感動の震源地は中国だ。

□2000年 中国映画 原題「我的父親母親」
□監督:チャン・イーモウ
□出演:チャン・ツィイー、他

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トゥーランドット

トゥーランドット~チャン・イーモウ演出の世界~
中国が舞台のオペラには中国の演出家がふさわしいとのコンセプトで、世界的な監督であり、中国政府に批判的な作品が多いチャン・イーモウがオペラ演出に初挑戦する様子を克明に記録したドキュメンタリー。

指揮はズービン・メータ。映画タイトルのプッチーニ最後の作品「トゥーランドット」が北京の紫禁城を舞台に演じられる贅沢さ。世界に名だたる一流歌手、豪華な衣装、大がかりなセット…。全てが桁違いの現場は圧巻だ。

英語、中国語、イタリア語が飛び交う現場では、意思の疎通がしばしば困難で、照明や衣装の色彩にこだわるイーモウ監督の葛藤がさらけだされる。様々な困難を乗り越えて迎えた初日、東西文化の融合が実現した瞬間が至福だ。

(2000年/アメリカ・ドイツ/アラン・ミラー監督/原題「The Turandot Project」)

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活きる

活きる 特別版
40年代の中国。賭けに負けて全財産を失った資産家の息子フークイとその妻、そして子供たち。歴史の波に翻弄され、幸せと悲劇が交互に訪れながらも、一家は前向きに生きていく…。

子供たちの大好物は餃子。中国では蒸し餃子が一般的なようで、暮らし振りが貧しくなってからもアルミのお弁当箱に入れて、餃子を食べている。亡くした子供の墓に備えるのも、やはり湯気のたつ餃子だ。

一庶民の家族愛を軸に、現代中国史の流れを的確に描写。夫婦と2人の子供の姿には涙を誘われる。チャン・イーモウ監督の映画の中でも非常に完成度の高い作品である。

(1994年/中国/チャン・イーモウ監督/中国語原題「活着」)

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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
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新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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