映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
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(点数は100点が、★は5つが満点)
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◎ 今週末の公開映画から オススメの1本! ◎
チリ他合作映画「ナチュラルウーマン」

テイラー・ロートナー

トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2

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大人気シリーズの完結編「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2」。ヴァンパイアになったこと以上に母になったことがヒロインを強くする。

ヴァンパイアのエドワードと結婚し、自らも最愛の人と同じヴァンパイアになってカレン家に加わった人間の少女ベラ。ベラに恋していたオオカミ族のジェイコブは、ベラが生んだ娘レネズミこそが運命の相手と知る。ヴァンパイアとオオカミ族の争いが終わり、ようやく平和が訪れたかに思えたが、3000年生きるヴァンパイアの王族ヴォルトーリ族は、レネズミがすべてのヴァンパイアを滅ぼすといわれる伝説の存在“不滅の子”であると判断して、抹殺に乗り出す…。

ステファニー・メイヤー原作の人気小説の映画化シリーズもついに完結。ヴァンパイアの青年と人間の少女の禁断の恋、さらにオオカミ族の青年との三角関係を描いたファンタジーは、世界中で熱狂的に愛された。だが本作は、人間と異形のものとの許されない関係ではなく、ヴァンパイア間の争いごとで、人間は完全に蚊帳の外。このサーガの中で1本だけ独立しているかのような内容なのだが、それでも母となったベラの強い母性がパワーとなって物語の最終章を引っ張っている。ヴァンパイアと人間のハーフであるレネズミは、危険な存在ではないと証明するために、エドワードは世界中のヴァンパイアに協力を呼びかけ、ヴォルトーリ族との対決に備える。彼らが、それぞれが違う能力を持ちそれを披露する場面は、超能力の隠し芸大会のようで、なかなか楽しい。ベラとエドワードの間に生まれた子こそ、ジェイコブの運命の相手“刻印”であると、シリーズ中、長らく続いた三角関係に一気にオチをつけるのは、少々安易な設定ではあるが、人気キャラのジェイコブに幸せを用意したのは、ファンには嬉しい展開だろう。雪原を舞台に繰り広げられる一大バトルは、大規模なVFXを駆使して描かれ、長いシリーズのクライマックスにふさわしい迫力だが、これには、ちょっとしたオチがつく。いずれにしても、クリステン・スチュワート ロバート・パティンソン テイラー・ロートナーという若手俳優をトップスターに押し上げた人気シリーズは、この世ならぬものへの恐れと憧れを、ロマンチック満載で描いて映画ファンをたっぷり楽しませてくれた。
【65点】
(原題「THE TWILIGHT SAGA: BREAKING DAWN - PART 2」)
(アメリカ/ビル・コンドン監督/クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、テイラー・ロートナー、他)
(アクション度:★★★★☆)
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トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2@ぴあ映画生活

ミッシング ID

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アイデンティティものだが、中身は軽いテイストの青春映画系アクション・サスペンス「ミッシング ID」。テイラー・ロートナーが気持ち良さそうに大暴れする。

ごく平凡な高校生ネイサンは、ある日、誘拐児童のサイトに13年前の自分の写真を発見してしまう。幸せな家庭で育ったはずなのに、なぜ誘拐サイトに載っているのか。自分は一体誰なのか。家族や今までの人生がすべて偽物だったことに気付いたとき、ネイサンは国家規模の陰謀に巻き込まれて、逃亡を余儀なくされる…。

自分のアイデンティティが分からないまま事件に巻き込まれる“アイデンティティ・サスペンス”では、何といってもボーン・シリーズが有名だ。本作はいわばそのティーン版。ハメをはずしたり女の子に夢中になったりの、ごく平凡な高校生が、知らず知らずのうちに戦闘能力を叩き込まれていて、敵も味方も分からないままに、ある暗号を切り札にして、巨大な陰謀に立ち向かうという、かなりムチャなストーリーが展開する。逃げながら自分を覚醒させていく主人公を演じるテイラー・ロートナーは「トワイライト」シリーズの狼君だが、実は空手のジュニアチャンピオンに3度も輝いた武道の達人だ。若いだけあってアクション・シーンはキレキレで、見ていて気持ちがいい。ただ、ことの発端になるのが、主人公がネットの失踪者サイトを“偶然に”見るというのは、設定として悠長すぎるし、悪夢を見るトラウマもストーリーに組み込むにはちょっと強引。記憶を失くし戦闘能力だけを身体が覚えているボーンシリーズというよりも、むしろ離れ離れの父と子の絆をベースに秘密組織が暗躍する「ウォンテッド」に近い物語だと思う。スピード感たっぷりのストーリーと、派手なアクション、イキのいい若手俳優と、明らかにティーン層を狙った作りだが、シガニー・ウィーバーや「ミレニアム」のスウェーデン人俳優ミカエル・ニクヴィストら、脇役がなかなか豪華。物語はご都合主義が目立つが、自分とはいったい何者かと自問するのは、青春時代の通過儀礼。その意味でこれはオーソドックスな青春映画なのかもしれない。
【55点】
(原題「ABDUCTION」)
(アメリカ/ジョン・シングルトン監督/テイラー・ロートナー、リリー・コリンズ、シガニー・ウィーヴァー、他)
(ティーン向け度:★★★★☆)
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エクリプス/トワイライト・サーガ

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ヴァンパイアと人間の禁断の恋は、オオカミ族も加わってついに危険な三角関係に。人間離れした設定とリアルな学園ライフがごちゃまぜになる展開は、相変わらずティーンの女の子好みだが、シリーズ3作目はアクションの割合が高くなっている。互いに愛を確認しあったベラとエドワード。エドワードは彼女に正式に結婚を申し込むが、まずヴァンパイアの仲間になろうとするベラはその答えを迷っていた。一方、エドワードに恋人を殺されて復讐に燃えるヴィクトリア、吸血鬼になりたてで凶暴で自制心がきかない新種“ニュー・ボーン”がベラを狙っていることが判明。本来エドワードたちの宿敵であり互いに距離を置いてきたオオカミ族の末裔でベラの幼馴染のジェイコブらが、ベラを守るために一時的に共闘することになる…。

初恋の情熱に身を任せて暴走気味だったベラも、エドワードと共に生きると覚悟を決めたようだ。だがそこは10代の女の子、クールで優雅なエドワードとはまったく違うタイプの、野性味あふれるジェイコブに好意を寄せられると心が揺れる。人間、吸血鬼、人狼の三角関係はコトをややこしくするのだが、恋敵が一時的に休戦してヒロインを守るという展開は、これまた女子好み。話はなかなか進まないが、ロバート・パティンソンとテイラー・ロートナーという正反対の魅力を持つ若手俳優のガチンコ対決、草食系ヴァンパイアである一族のそれぞれの過去が語られるパートなど、見所はある。ただ、その分、少し駆け足になってしまったことと、凶悪なヴァンパイアのヴィクトリアがブライス・ダラス・ハワードに変わった点には少々不満も。監督のデヴィット・スレイドはホラー映画で手腕を発揮してきたため、新たな敵で危険な集団ニュー・ボーンの襲撃など、ホラー・アクションの色合いが濃くなった。今回は、青春ラブストーリーの中にある荒々しい感情の発露といったところか。物語はますます加速していくが、トワイライター(トワイライト・シリーズの熱狂的ファン)にとっては、何作でも、いつまでも続いてほしいのだろう。前2作を見てないと分かりにく部分が多いため予習してから臨んでほしい。
【55点】
(原題「THE TWILIGHT SAGA:ECLIPSE」)
(アメリカ/デヴィット・スレイド監督/ロバート・パティンソン、クリステン・スチュアート、テイラー・ロートナー、他)
(アクション度:★★★★☆)


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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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