映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「ジャスティス・リーグ」「火花」「ギフテッド」「光」etc.

トビン・ベル

ジグソウ:ソウ・レガシー



街で複数の死体が発見される。おぞましくも特徴的な惨殺死体から、捜査線上にかつて人々を震撼させたジョン・クレイマーの名前が浮上する。“ジグソウ”の名で呼ばれ、凄惨な死のゲームを仕掛けた人物だが、彼は十数年前にこの世を去っていた。誰が殺人ゲームを仕掛けたのか。ジグソウの後継者、崇拝者が存在するのか。犯人の正体とその目的とは。様々な憶測が飛び交うが…。

殺人鬼ジグソウが仕掛ける殺戮ゲームを描いて大ヒットを記録したシチュエーションスリラーシリーズの最新作「ジグソウ:ソウ・レガシー」。一連の事件の犯人だったジグソウことジョン・クレイマーの死から10年後に、新たなゲームの幕が切って落とされる。2004年の第1作があまりにも強烈だったためか、それを超える作品となるとなかなか難しいが、7年ぶりの新作であるこの第8作には、死んだはずのジグソウが10年後に再び姿を現すという、反則技に近い驚きがある。だが、その驚きには大掛かりな仕掛けがあって、その仕掛けの内容を知れば、10年後の登場の真意、巧妙な伏線、整合性に気付くだろう。人気シリーズ再始動の役を引き受けたのは、双子の監督、スピエリッグ兄弟だ。

5人の男女が目覚めると、そこは見知らぬ空間。頭にバケツ、首と壁をつなぐ長い鎖、壁には無数の電動のこぎり刃。例によって、凝りに凝った残虐シーンがてんこもりだが、その死のひとつひとつに、登場人物たちが隠す嘘と罪があり、姿が見えない殺人鬼は、告白と犠牲を要求する。グロテスクな死に様の中でも、ラストのそれはビジュアル的にも強烈だ。とっくの昔に死んだはずのジグソウの復活という不可解な展開も含めて、今までになく謎解きミステリーの要素が強い。こじつけに見えなくもないこの復活劇は、劇中に登場するジグソウ心酔者だけでなく、映画ファンの多くがジグソウと彼のゲームを待っているということなのだ。シリーズは、人々が命の価値に気付くまで続くのだろう。
【60点】
(原題「JIGSAW」)
(米・カナダ/ピーター・スピエリッグ、マイケル・スピエリッグ監督/マット・パスモア、カラム・キース・レニー、クレ・ベネット、他)
(トリッキー度:★★★★☆)
チケットぴあ

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映画レビュー「ソウ ザ・ファイナル 3D」

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◆プチレビュー◆
人気シリーズ完結編は3Dで登場。意外なあの人の登場はやはり第一作が最高だったのだと確信した。 【50点】

 ジグソウの仕掛けた殺人ゲームから奇跡的に生還した人々は、心に深い傷を負っていた。そんな彼らが救いを求めたのが同じく生き残りで精神的指導者ボビー。だが実は彼には大きな秘密が。一方、ジグソウの妻ジルとホフマン刑事はジグソウの遺品を巡って激しく争っていた…。

 低予算ながらその奇想天外なアイデアと衝撃的な残酷描写で大ヒットシリーズとなった「ソウ」。限られた状況下に置かれた人間の極限状態をスリリングに描く“ソリッド・シチュエーション・ホラー/スリラー”というジャンルを確立した記念碑的作品だ。とはいえ、本当に唸る面白さだったのは最初だけ。その後は、肝心のジグソウが死んだあとも、だらだらとハロウィンシーズンの季節行事のように作品が公開され続けて、正直辟易していた。義務感だけで見続けてきたが、それも今回で終了となる。生きることと命の大切さを、過激すぎる方法で教えるジグソウの殺人ゲームで「ゲームオーバー」を宣言できる人物とは。つまり生き残るのは誰かということが最大の興味となるわけだ。

 第一作が2004年となるとファンといえども記憶が薄くなる。そこで映画冒頭にはご親切に“復習コーナー”が設置されている。名付けて「ソウ集編」。1作から6作までの経緯をざっとおさらいして本作に望むわけだが、今までの殺人ゲームの生き残りたちがこの完結編で鍵を握ることに。本作の中心人物であるボビーは、過酷なゲームから奇跡的に生還し、妻の愛によって再生したという設定だが、はて、彼はいったいどこに出てたっけ? しかもボビーはその著作によって大成功を収めているというではないか。この「あれ、こんな人、いた?」感が、今回のゲームのポイントだ。

 ついにファイナルを迎えた高揚感からか、初の3D導入の喜びからか、いつにも増して、恐怖と痛みの描写はすさまじい。ソウシリーズの人気は不条理かつ複雑な殺人マシーンにあり、冒頭からド肝を抜く残酷描写が用意されているのがお約束。だが、いくらファイナルだからといっても今回のプロローグはちょっとやりすぎだ。そもそも、いったいいつ、だれが、どうやってこの複雑な装置を作ったのかという疑問は、第1作目からあるのだが、それは人目につかない密室だからこそなんとか許せた。しかし本作のプロローグの殺人は公衆の面前で行われる。ストーリーの中での殺人の必然性よりも、いかに手の込んだ方法で処刑するかばかりに目がいくようになったシリーズの悪しき経緯を思わせるものだった。注目の3Dも残念ながら期待したほどではない。血しぶきが舞い、肉片が目の前に飛んでくる場面はあるにはあるが、ソウの殺人場面はゆっくりとじわじわと行われる“いたぶり系”のスプラッタ。スピード感や奥行きで効果を発揮する3Dはさほど必要だったとは思えない。

 繰り返して言うが「ソウ」は第1作が一番面白い。そんなファンの叫びが聞こえたかどうかは定かではないが、ボビーの試練と、ジルとホフマン刑事の死闘の後に、意外な人物が登場して「ゲームオーバー」を宣言する。自ら痛みを引き受け犠牲を厭わない人物だけが生き残るということなのかもしれない。ジグソウの死後の経緯や後継者という設定など、いろいろと文句はあるが、このシリーズを見続けてきた以上、ファイナルを見逃すわけにはいかない。僅かな予算から特大ヒットシリーズを生み、長年ファンを喜ばせてきた作り手たちの労をねぎらうためにも、見届けるのが礼儀なのだ。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)3D効果度:★☆☆☆☆

□2010年 アメリカ映画 原題「Saw VII 3D」
□監督:ケヴィン・グルタート
□出演:トビン・ベル、ケアリー・エルウェズ、コスタス・マンディラー、他

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ソウ6

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秋来たりなば「ソウ」遠からじ。今や季節行事的なムードが漂う人気シリーズ第6弾だ。2004年に誕生して以来、ソリッド・シチュエーション・ホラーというジャンルを決定付けたこのシリーズ、いいかげんに終わってくれよ…という願いを抱きつつ、完全にクセになっているファンも多いだろう。死のゲームを強要する殺人鬼ジグソウ亡き後、彼の遺志を継ぐ者が新たなゲームを仕掛ける。今回のターゲットは保険会社の社員たち。重病で高額の医療費支払いに苦しむ加入者を非情な態度で切り捨てる彼らは、強制的に死のゲームの参加者となる。一方、前作で生還したホフマン刑事への疑念を抱くエリクソンFBI捜査官は、真相を調べ始める。

生を軽んじる者に更正するチャンスを与えるという、ムチャクチャにして深淵なジグソウの精神は、彼が死んでも生き続ける。「ソウ」シリーズはとりあえず3で完結していたのだが、なぜか続いてしまい、本作は2つ目の三部作の最終章という位置付けだ。例によって、すさまじい残酷描写が炸裂するオープニングに絶句するが、今回は保険会社と医療制度を取り上げるなど、社会性が感じられる。一方で、ジグソウが元妻のジルに残した遺品の箱の中身が明らかに。ゲームを続けていたのはホフマン刑事であることは既に承知だが、真の後継者は誰であるべきかという謎に答えていく。このシリーズの最新作が出るたびに同じことを言っているが、元祖「ソウ」は本当に面白かった。だがその後の続編は、凝った残酷描写を競うような安易な内容でがっかりである。ただ、今回のストーリーには“選択”というキーワードが見えたことと、終盤で、思いがけない人間関係があらわになるのが見所。この大掛かりでややこしい装置をいったいいつ作ったのか?といういつもの疑問はさておき、シリーズのファンの楽しみのひとつである殺人マシーンの中では、回転木馬の仕掛けがビジュアル的に冴えていた。
【40点】
(原題「Saw VI」)
(アメリカ/ケヴィン・グルタート監督/コスタス・マンディラー、マーク・ロルストン、トビン・ベル、他)
(集大成度:★★★☆☆)

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ソウ5

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いつまでやるつもりだと本気で質問したくなる人気シリーズ第5弾。殺人ゲームの仕掛人ジグソウの本当の後継者の誕生と暗躍を描く、種明かし的な1本だ。お決まりの残酷描写は冒頭から全開状態ですさまじい。“参加者”は、密室で死のゲームを強制される5人の男女、元妻のジル、奇跡的に助かったストラム捜査官など。毎回繰り広げられる凝りまくりの仕掛けは、火責めに水責めと今回も健在だが、もはや映画として何がしたいのか分からないのでは。物語性より残酷描写に比重を置くようでは第1作の衝撃は望めない。物語は続きそうだが今後も劣化は免れないだろう。
【45点】
(原題「SAW5/SAW V」)
(アメリカ/デイヴィッド・ハックル監督/トビン・ベル、ジュリー・ベンツ、ミーガン・グッド、他)
(残酷度:★★★★★)

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ソウ4

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初代「ソウ」のおもしろさには心底シビれたが、その後は全く感心しない。シリーズ4作目になる「ソウ4」も同様で、容赦のない残酷場面ばかりが目につき、設定は無理がありすぎる。今回はジグソウが死んだのに未だゲームが続くのがミソだが、彼が精神的に壊れてしまった原因が明かされる。命の大切を教えるために命を奪うという本末転倒のこのシリーズ、ヒット狙いのいびつな脚本しか作れないのなら潔く止めるべきだ。
【30点】
(原題「SAW IV」)
(アメリカ/ダーレン・リン・バウズマン監督/トビン・ベル、スコット・パターソン、ベッツィ・ラッセル、他)
(いいかげんクドい度:★★★★☆)


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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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