映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「ザ・マミー」「君の膵臓をたべたい」「ファウンダー」etc.

トム・クルーズ

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
元米軍の優秀な秘密捜査官だったジャック・リーチャーは、今は街から街へとあてもなく放浪を続ける生活を送っている。ある日、リーチャーは、かつて所属していた陸軍内部調査部のターナー少佐が、身に覚えのない罪をきせられ逮捕されたことを知る。彼女を救い出して共に事態の真相を追ううちに、軍内部の不穏な動きをつかむが…。

リー・チャイルドの小説を実写化したアクション「アウトロー」の続編「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」。主人公のジャック・リーチャーは、基本的に一匹狼で、腕っぷしが強く、一級の情報収集と捜査能力はあるものの、協調性があるとは言えないタイプ。目指すものは正義のみでルールは問わない。そんなリーチャーだが、本作ではなんと女性の相棒ができる。しかも二人も!デートに誘おうと会いに行った自分の後任者のターナーは無実の罪で投獄されていて、脱獄させたはいいが共にお尋ね者の身となる。この逃避行に、過去に関係した女性が生んだ娘らしき少女が加わって、父・母・娘の疑似家族の形態をとりながら、真相を究明していくのだ。クールでハードボイルドなはずのリーチャーが、時にまごまごし翻弄される姿は、ちょっと新鮮である。とはいえ、そこはやっぱり“最後の大スター”のクルーズなので、しっかりとヒーローものの枠に収まっている。前作同様、70年代を思わせるアナログ感覚たっぷりのアクション映画だが、製作も兼ねるクルーズは、より人間らしい姿をスクリーンにさらしている。「ミッション・インポッシブル」のイーサン・ハントのような華麗さは、ジャック・リーチャーにはない。年齢を重ねたリーチャーは、顔はむくみがちでシワもある。着ている服もくたびれているし、安いモーテルに泊まって作戦を練る。最先端の武器ではなく、素手での殴り合いで決着をつけるところは、素朴ですらある。これは、イケメンの俺様スターとしての限界をクルーズ自身が自覚して、人間臭さの魅力で勝負しようとしている証拠だ。軍の陰謀だけでなく、もしかすると恋、もしかしたら家族…という“サスペンス”に、安定した落とし前がつくところも心地よい。敵役の好演もあって、飽きずに見ることができる。
【65点】
(原題「JACK REACHER: NEVER GO BACK」)
(アメリカ/エドワード・ズウィック監督/トム・クルーズ、コビー・スマルダース、ダニカ・ヤロシュ、他)
(アナログ度:★★★★☆)
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ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション [Blu-ray]
スパイ組織IMF解体の危機と、謎の組織シンジケートにイーサン・ハントが挑む「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」。トムの身体をはったアクションと、緻密なストーリーでシリーズ屈指の出来栄え。

超敏腕スパイ、イーサン・ハント率いる「IMF」に解体の危機が迫る中、世界中で勃発するテロを影で操る、悪の多国籍組織“シンジケート”が行動を開始する。国際指名手配となり、組織という後ろ盾がないまま最強の敵に立ち向かうことになるイーサンだったが…。

大人気アクション・シリーズ最新作の副題は、ローグ・ネイション(ならず者組織)というから、何やら穏やかではない。IMFが組織存続のためありもしない危機と敵を作りだしたという理由で解体させられるという設定は、まるでどこかの国が中東で行った戦争を思い起こさせる。それはさておき、このシリーズの売りの一つは、スーパースターのトム・クルーズが自ら危険なスタントを行うリアル・アクションにあるが、今回はなんと時速400キロで高度1500メートルに上昇する軍用機体にしがみつく。しかもそのシークエンスをいきなり冒頭に持ってくるのだから、作り手の自信がうかがえるというものだ。映画前半は、IMF解体後、指名手配となったイーサンが、盟友ベンジーの助けを借りながら、敵に徐々に近づいていくが、この前半は2人の硬軟合わせ持つかけあいが見どころ。それ以降も、華麗なウィーンのオペラ劇場での「知りすぎた男」風の暗殺シークエンス、高水圧の巨大貯水槽へのダイブ、山道を舞台にした激しいバイクアクションと、多彩な見せ場でまったく飽きさせない。サスペンス部分も秀逸で、イーサンの危機に何度も姿を現す正体不明の美女イルサの目的や、英国のMI6の不穏な動き、手段を選ばず暗躍するシンジケートのスパイ組織が三つ巴に。ド派手なアクションでビジュアル面を充実させつつ、国家や組織間の力関係が複雑にからみあう展開が無理なく同居するストーリーが秀逸である。クルーズと度々タッグを組んでいるクリストファー・マッカリー監督の、秀作サスペンス「ユージュアル・サスペクツ」でアカデミー賞脚本賞を獲得した実力を改めて感じさせる内容だ。単純にハリウッド大作を楽しみたいファンも、映画に知的な娯楽を求めるファンも、両方を満足させてくれる出来栄えに仕上がっている。見逃し厳禁だ。
【75点】
(原題「MISSION:IMPOSSIBLE ROGUE NATION」)
(アメリカ/クリストファー・マッカリー監督/トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、ジェレミー・レナー、他)
(痛快度:★★★★☆)

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オール・ユー・ニード・イズ・キル

オール・ユー・ニード・イズ・キル ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
タイムループの能力を手にした主人公が死と覚醒を繰り返しながら戦うSFアクション「オール・ユー・ニード・イズ・キル」。ヘタレのトム・クルーズがハイスピードで成長する姿が見もの。

謎の侵略者ギタイによって滅亡寸前に追い込まれた近未来の地球。戦闘経験のないケイジ少佐は、戦場の最前線に送られるがギタイに襲われすぐに命を落とす。だが落命したその瞬間、ケイジは出撃前に戻っていた。彼は、出撃と戦闘、死と覚醒を繰りかえすうちに、特殊部隊の軍人で“戦場の女神”と呼ばれるリタと出会う。彼女もまたケイジと同じくタイムループに巻き込まれていたのだ。リタの訓練で戦闘技術を磨き、最強の兵士となっていくケイジだったが、ある時、このタイムループから抜けだし、侵略者に打ち勝つ糸口を探り当てる…。

ド派手なハリウッド製映画だが、本作の原作は桜坂洋のSF小説。日本のライトノベルが、日本びいきの大スター、トム・クルーズによってエンタテインメント作品に生まれ変わるという経緯は、それだけで興味をそそる。軟弱な主人公が、死と覚醒を繰り返しながら最強の兵士へと成長していくという、ゲーム感覚たっぷりのストーリーだが、数多くの映画で一流のヒーローを演じてきたトム・クルーズが、腰抜け男の成長物語にピタリとはまっている。最強の美女によって鍛え上げられる“マトリックス”的な展開ながら、同じ日を繰り返すことで学習し、戦闘能力を上げながら屈強な兵士へと変わっていくプロセスには、ほのかなユーモアがあって飽きさせない。ダグ・リーマンらしいスピーディな演出やカット割にもキレがあるし、まるでガンダムのような鋼鉄の戦闘スーツも、ロボットアニメ大国の日本らしさを醸し出している。もちろんトム・クルーズ主演のエンタメ映画らしく、コ難しい理屈は抜きだ。だがドライな死の裏側に、実は独特の“徒労感”があるのは見逃せない。ドラマとしての深みがないのは残念だが、RPG的楽しさを追求するなら間違いなく楽しめる1本。迫力のバトルを堪能するためにも3Dがおすすめだ。
【65点】
(原題「EDGE OF TOMORROW」)
(アメリカ/ダグ・リーマン監督/トム・クルーズ、エミリー・ブラント、ビル・パクストン、他)
(スピード感度:★★★★★)
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オブリビオン

オブリビオン (サントラ・ショートエディションCD・eCOPY付き)(初回生産限定) [Blu-ray]
壊滅状態の地球で運命を切り開き戦う男を描く「オブリビオン」。SF活劇だが、ラブ・ストーリーとしても楽しめる。

2077年、エイリアンの攻撃によって壊滅した地球。すべての人類が他の惑星へ移住した中、ジャックは妻ヴィクトリアと共に地球に残り、高度1000mの上空に暮らして地球を監視する任務をこなしていた。その任務の期限ももうすぐ終わるというある時、ジャックは地上に墜落した宇宙船を確認、ジュリアという美女を助ける。彼女は時折、夢に出てきた女性で、なぜかジャックの名を口にする。不思議な記憶が蘇る中、ジャックは誰もいないはずの地上エリアで、何者かによって捕らえられる。目の前にいたのは謎の男ビーチ。彼との遭遇により、ジャックは驚愕の事実を知り、地球と人類の運命を賭けたミッションに巻き込まれていく…。

半壊した地球の衝撃的なビジュアル、高度1000m上空の超未来的デザイン、緑の植物にあふれた郷愁を誘う森。どれも独特の映像センスが冴えていて、これらまったく異なる空間が存在する意味が、後半の謎解きの重要な鍵となる。地球を守る孤高のヒーローが主人公のSFだが、ベースにあるのはラブ・ストーリーだ。ジャックはなぜ孤独な任務についているのか。彼が時折感じる日常の違和感と断片的な記憶の意味とは。敵と味方があいまいな人間関係の中、いくつもの謎が浮かぶが、それらもすべて後半につながっている。物語の性質上、詳細を明かすのは避けるが、ひとつひとつの設定は、過去のSF作品で見てきた既視感があるものの、最後まで飽きさせない作りだ。細部まで作りこまれたスタイリッシュな映像と、愛を巡る記憶をエモーショナルに描き、自己犠牲というクライマックスに突入する展開は、SF大作にふさわしいスケールである。トム・クルーズは「マイノリティ・リポート」などSF大作ではやはりひときわ演技が冴えるようだ。劇中に、米国を代表する画家アンドリュー・ワイエスの代表作「クリスティーナの世界」が印象的に登場する。足が不自由でも、何でも自分の力で成し遂げる毅然とした女性クリスティーナ。たとえ不完全な存在でも人間は不屈なのだという、本作のメッセージと見事に重なる。監督のジョセフ・コシンスキーは「トロン:レガシー」では観客をがっかりさせたが、本作ではしっかりとその才能を証明してくれた。
【65点】
(原題「OBLIVION」)
(アメリカ/ジョセフ・コシンスキー監督/トム・クルーズ、オルガ・キュリレンコ、モーガン・フリーマン、他)
(スタイリッシュ度:★★★★☆)
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アウトロー

アウトロー ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]アウトロー ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray] [Blu-ray]
トム・クルーズ主演のハードボイルド・アクション「アウトロー」。どこからともなく現われて正義を成し、どこへともなく去っていく…。シェーンか、君は!

真昼のピッツバーグで無作為に6発の銃弾が発射され、5人の犠牲者が出る。状況証拠から元米軍スナイパーのジェームズ・バーが逮捕されるが、彼は黙秘し「ジャック・リーチャーを呼べ」とだけ要求する。リーチャーは、元は軍のエリート捜査官だったが、今は流れ者(アウトロー)だ。ところが、バーは護送中に襲われて意識不明に。警察が困惑する中、リーチャーが忽然と現れ、凄腕スナイパーであるバーが標的を外すワケがない、さらに証拠が揃いすぎていると、事件の矛盾点を指摘。バーの弁護士ヘレンと協力し、鋭い洞察力で真相へと近づいていく…。

原作はリー・チャイルドのベストセラー・ハードボイルド小説。1990年代に始まった「ジャック・リーチャー」シリーズだが、内容はハイテク武器や科学捜査とは無縁で、どこかレトロな70年代を思わせる。主人公リーチャーは、警察や法律は無視、己のルールに従って、たった一人で悪に鉄拳をくらわせる一匹狼だ。それはいいとして、職にはつかず、街から街へと流れ歩き、携帯電話や免許証、クレジットカードは持たない、無法者(アウトロー)と、説明されると、そりゃホームレスじゃないのか?!と突っ込みたくなる。加えて、リーチャーという男、キレ者ではあるがやることは非常に地味だ。量販店のぶら下がりの服を着て、てくてくと犯行現場を足で歩き、マメな聞き込みから小さなヒントを拾って、事件の真相に迫っていく。M:Iシリーズの華麗さとは対極の、日本の刑事ドラマのような姿なのだ。腕っぷしは強いが、決して若くはない彼は、突然殴られて気を失ったり、カーチェイスの最中にエンストを起こしたり、けっこうトホホな場面もある。射撃場での聞き込み調査から真犯人へと迫り、無差別銃乱射事件かと思われていた事件の裏側の陰謀に切り込んでいくプロセスは、説得力があるが、犯人一味との対決は、アナログ感満載。最後は無駄な殴り合いまで披露するから、見ているこちらは苦笑するしかないのだ。ドイツの個性派監督ヴェルナー・ヘルツォークが悪役を怪演するが、この悪役が蓋を開けてみればナンとも迫力がないのもイタい。全編に「いまどき、これはないだろ!」感が漂うハードボイルド・アクションで、文句ばかり並べてしまったが、それでもナンだかスゴいものを見た気にさせるのは“オレ様スター”トム・クルーズの成せる技だ。やっぱり彼は“最後の大物ハリウッドスター”なのである。
【50点】
(原題「JACK REACHER」)
(アメリカ/クリストファー・マッカリー監督/トム・クルーズ、ロザムンド・パイク、ロバート・デュバル、他)
(ワイルド度:★★★★☆)
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アウトロー@ぴあ映画生活

ロック・オブ・エイジズ

ロック・オブ・エイジズ ブルーレイ&DVDセット(2枚組)(初回限定生産) [Blu-ray]ロック・オブ・エイジズ ブルーレイ&DVDセット(2枚組)(初回限定生産) [Blu-ray]
ロックで成功を夢見る若者たちを描くミュージカル「ロック・オブ・エイジズ」。トム・クルーズの歌の上手さと怪演スレスレの熱演が見もの。

1987年のロサンジェルス。都会育ちの青年ドリューと、歌手を夢見て田舎から出てきた少女シェリーは、ライブハウスで共に働き、ロックシンガーになる夢を語り合ううちに、互いに惹かれあっていく。一方、彼らがあこがれているロックのカリスマ、ステイシー・ジャックスは、成功に酔いしれ、富と女と酒におぼれて、落ちぶれかけた日々の中で音楽への情熱を失っていた。ステイシーのライブの日、ドリューはシェリーがステイシーと関係を持ったと誤解。二人はケンカ別れしてしまう。お互いを忘れられないまま別々の道を歩む二人だったが…。

オリジナルは、2006年にLAで初上演され大評判を呼び、現在もブロードウェイ他、世界中で公演されている、大ヒットミュージカル。80年代を代表するロック・ナンバーの数々で彩られたストーリーは、若い男女が出会い、ロックを愛し、シンガーになる夢をかなえる、スタンダードな成功物語だ。主人公は、一応、スターを夢見る若いカップル、ジュリアン・ハフとディエゴ・ボネータなのだが、この二人ときたら、歌や踊りは上手いが、なんとも垢抜けない。だが、秀作ミュージカル「ヘアスプレー」の監督アダム・シャンクマンは、若い男女のサクセス・ストーリーという手垢がついた物語の周辺に、クセがある実力派スターを、贅沢、かつ絶妙に配した。アルコールとドラッグは、ロックンロールのお約束だが、いつもフラフラと酩酊状態の、世界最強のロックの神様、ステイシーを演じるトム・クルーズが、想像以上にスゴい。このオレ様スターは、高い評価を得た「マグノリア」や「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のように、脇に回ると狂気と哀愁をまとってバツグンの存在感を示す。今回は、徹底したヴォイス・トレーニングで生歌を披露。これがまた上手いわ、熱いわで、さすがと言うしかない。ロックに反対するお堅い市長夫人を演じるキャサリン・ゼタ=ジョーンズのパンチの効いた美声は「シカゴ」で折り紙付き。この映画は、例えて言えば、平凡なハンバーガー=主役を、とびきり贅沢な器=脇役に盛って食す料理に似ている。ストーリーは見ているこちらが恥ずかしくなるような予定調和で、めでたくハッピーエンド。今改めて聴くと、泥臭く単調な80年代のヒットナンバーに乗っかっているだけなのに、これだけゴージャスなミュージカルに仕上げるのだから、やはりハリウッドの実力恐るべし!だ。
【65点】
(原題「ROCK OF AGES」)
(アメリカ/アダム・シャンクマン監督/トム・クルーズ、ジュリアン・ハフ、アレック・ボールドウィン、他)
(アメリカンドリーム度:★★★★☆)
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映画レビュー「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」

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◆プチレビュー◆
大スターが本気で挑むスパイ・アクション「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」。これぞエンタメの王道だ。 【75点】

 ロシア・クレムリンで大規模な爆破テロが発生する。事件の容疑をかけられたイーサン・ハントと彼のチームは、米大統領が発令した“ゴースト・プロトコル(架空任務)”によって、極秘諜報機関IMFの存在そのものを抹消され、スパイの称号を剥奪されてしまう。さらなるテロを防ぐため、何より自らの汚名をはらすため、彼らは中東のドバイへと飛ぶことになるのだが…。

 「ミッション・インポッシブル」は、もともとは60年代の人気TVシリーズ。それをトム・クルーズ主演でゴージャスに映画化したものだが、今や“トム・クルーズの”ミッション・インポッシブルと言っても過言ではない。毎回大ヒットを飛ばすシリーズの、5年ぶりの新作は、イーサンがテロ容疑をかけられ、孤立無援の中、核による世界滅亡を企てる首謀者を追うというもの。さらに、結束すべきチームで内部抗争が起こるという、予測不可能な展開だ。

 だが、この最難関のミッションは、よくよく目を凝らして見ると、核の発射コードを奪うという、映像的には実に見栄えのしないもの。それなのに、映画を見ている間は、地味だなどとは、微塵も感じさせないから、たいしたものである。モスクワ、ドバイ、インドと、舞台は目まぐるしく変化し、大爆発や砂嵐の中でのチェイスと、ド派手なアクションを連打する演出は、息もつかせぬスピード感だ。演出の上手さに加えて、俳優の頑張りをあげねばならない。ドバイの超高層ビル“ブルジュ・ハリファ”の壁面を登るシーンは最も手に汗を握る場面だが、何しろ地上828メートルで、大スター、トム自身が演じているのだ。そのプロ根性には頭が下がる。

 見所満載の本作だが、注目してほしいのは、空間の使い方と、ユーモアのセンスである。「レミーのおいしいレストラン」でオスカーを獲得した実力派ブラッド・バード監督が、初の実写映画を手がけているのだが、アニメ出身だけあって、空間を自由にとらえる感覚が素晴らしい。前述のブルジュ・ハリファの場面をはじめ、ベルトで電線をすべりながら車上に降りたり、立体駐車場でのバトルなど、縦方向へ伸びるアクションは秀逸だ。さらに、天才ハッカー役のサイモン・ペッグに三枚目を演じさせ、緊張感の中に、ほどよい笑いを加味したのもバードならでは。ハイテク・スクリーンの前でのとぼけたしぐさや、吸盤手袋の頼りなさなどは、最高のジョークだ。

 イーサン・ハントの命がけのミッションは、インドのムンバイでクライマックスを迎える。その熱演は、もはやトムとイーサンが同一人物に見えてしまうほど。ハリウッドのトップをひた走る“最後の大スター”クルーズは、演技にアクションに、プロデュース業にと、八面六臂の大活躍だ。49歳の今も変わらず、白い歯がまぶしいハリウッド・スターは、観客を楽しませるため、本気で映画に取り組んでいる。エンタメ映画の王道を生真面目に行く本作、掛け値なしに面白い。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)エンタテインメント度:★★★★★

□2011年 アメリカ映画 原題「MISSION: IMPOSSIBLE - GHOST PROTOCOL」
□監督:ブラッド・バード
□出演:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、ポーラ・パットン、他
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映画レビュー「ナイト&デイ」

ナイト&デイ (エキサイティング・バージョン)ブルーレイ&DVDセット(初回生産限定) [Blu-ray]ナイト&デイ (エキサイティング・バージョン)ブルーレイ&DVDセット(初回生産限定) [Blu-ray]
◆プチレビュー◆
運命的な出会いと冒険、そしてハッピーエンド。2大スター競演のアクション・ラブコメディーは王道の娯楽作だ。 【65点】

 ジェーンは空港でロイという男性と偶然知り合う。ステキな出会いに胸をときめかせるが、彼はなんと自分は重用任務を遂行中のスパイだと言うのだ。しかも後に現われたCIAは、ロイは危険な裏切り者だと言うではないか。驚きながらも、いつも自分を助けてくれるロイに惹かれるジェーンだったが…。

 往年の名画「或る夜の出来事」のハリウッド・スター、クラーク・ゲーブルとクローデット・コルベールは、長距離バスやヒッチハイクでアメリカを旅するうちに、甘いロマンスへと向かったものだ。時は流れて21世紀、新聞記者と富豪令嬢の組み合わせは、謎のスパイとパニクる美女へと変貌、旅というより逃避行の彼らの行動範囲は一気に拡大し、世界中を駆け巡る。ロマンスとアクションが同時進行する物語では、トク・クルーズは自分の代表作「ミッション:インポッシブル」のパロディのような役を嬉々として演じ、キャメロン・ディアスは彼女が最も輝くコメディー・パートで本領を発揮。スターで魅せる映画は、リアリティーより決めポーズが勝負、絵になることこそが条件なのだ。

 何しろ展開が超が付くほど速い。謎の男ロイは、いきなり銃撃戦を始めたり、飛行機を不時着させたりと、ジェーンでなくても唖然呆然だ。ハイウェイでのカーチェイスで爆走する車にしがみつくロイ。パニック状態で運転するジェーンに指示を出しながらも「そのドレス、素敵だね!」などと言う彼は異様なほどのハイテンションで、どうみてもフツーじゃない。それでもジェーンは自分の命をたびたび救ってくれる彼のことを悪人とは思えず、行動を共にするうちに、トンデモない事件に巻き込まれていく。目覚めるたびに舞台が変わる強引な展開はハチャメチャとも言えるが、ゴージャスな別世界への高速移動は単純に楽しい。物語は、カンザスの田舎から欧州のアルプス、ザルツブルグ、セビリアへ。息つく暇もない非常事態が日常になりつつある中、ロイとジェーンの距離は急接近。同時に、ある重要な発明の試作品の謎へと辿り着く。

 正直、トム・クルーズはこの役には老けすぎの気がしないでもない。それでもこの“最後の大スター”のオーラは捨てがたい魅力がある。白い歯を見せながらニッと笑うそのくったくのなさ。コメディーだろうがシリアスだろうが、すべての映画を自分色に染め上げるオレ様スターだからこそ、スタイリッシュなロマコメ・アクションがサマになるのだ。監督のジェームズ・マンゴールドは、いまどき貴重な職人監督で「3時10分、決断の時」は西部劇、「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」は音楽ものの伝記映画と、多彩な作風ながら作る作品はすべてがハイレベルだ。しかもハリウッド黄金期の映画が大好きだというから、ロマコメは案外この人が望むジャンルなのかもしれない。

 はたしてロイの正体と本当の目的とは? やがてジェーンはその答えに自力で辿り着く。絶体絶命の危機を何度も乗り越えて、平凡な田舎娘からタフで美しい女性へと変身するヒロインが魅力的だ。21世紀のロマコメは、お姫様が王子様からの助けを待って結ばれるだけではない。タイトルのナイトは、night(夜)ではなくknightの方。颯爽と現れてはジェーンを救うロイはまさにナイト(騎士)のようだが、最後には逆に“救われる”ことに。鮮やかな逆転の構図に、キャメロン・ディアスのキュートな魅力が花開いていた。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)スピード感度:★★★★★

□2010年 アメリカ映画 原題「KNIGHT AND DAY」
□監督:ジェームズ・マンゴールド
□出演:トム・クルーズ、キャメロン・ディアス、ピーター・サースガード、他

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映画レビュー「ワルキューレ」

ワルキューレ プレミアム・エディション [DVD]ワルキューレ プレミアム・エディション [DVD]
◆プチレビュー◆
ヒトラー暗殺計画の顛末を描く実録サスペンス。話は面白いが致命的にマズいセリフがある。 【60点】

 第二次世界大戦末期の1944年。祖国の誇りと世界の平和のために、ドイツ人将校シュタウフェンベルク大佐は、ヒトラー暗殺計画“ワルキューレ作戦”を立案。賛同者と共に、猶予僅か10分という極限状態の計画を進めていく…。

 歴史上でも指折りの極悪人アドルフ・ヒトラーの暗殺計画は、計40回以上あったという。それをすべてかいくぐった独裁者の悪運に今更ながら驚くが、この映画で描くのは、数ある暗殺計画の中で最も大掛かりだった“ワルキューレ作戦”の全貌だ。その計画は、ヒトラーと側近の暗殺だけでなく、ナチス政権を転覆させ、その先の国家再建まで視野に入れた大胆なプロジェクトだった。

 ただし、私たちはヒトラーの最期を知っている。つまりこの暗殺計画の失敗を知りつつ物語を追う。にもかかわらず映画は、かなりの緊張感を保っている。有事の際に発動するワルキューレ作戦を利用・改ざんしたクーデター計画は見事なものだし、ヒトラーのサインを入手するくだりや、爆弾を仕掛ける会議室での息詰まる10分間は究極のミッションで目が離せない。だが同時に、時間や場所の変更などの予想外のズレが、計画を確実に失敗へと導くプロセスをじっくりと見ることになる。このテイストは、最初に犯罪と犯人を見せておいて、そのほころびを徐々に炙り出す倒叙ミステリーの面白さに通じるものだ。

 計画の実行者シュタウフェンベルク大佐は、戦場で左目、右腕、左手の指二本を失っているという凄味のあるルックスである。名門貴族で身体が不自由な大佐には警備も甘かったのだろう。ヒトラーの狂気を嫌悪する愛国者の彼は、正義の象徴だ。そんな人物を大スターのトム・クルーズが演じる豪華さはこたえられない。制服が似合うと評判のトムが、弱腰の上層部に対し軍人らしい硬質な決断力で行動する姿には、少なからぬ魅力を感じるはずだ。

 それなのにこの映画は、決定的に観客をシラけさせる言葉をクルーズに与えてしまう。「ヒトラーは死んだ!」とヒステリックに叫ぶセリフがそれだ。ここで見るものの体温は確実に5度は下がる。実録歴史映画に、いくら何でもこのセリフはない。全員が知っている失敗にトム一人が吠える図は、物悲しさを通り越してこっけいだ。この言葉さえなかったら、その後の大佐の行動と信念がいかに崇高なものだったかが伝わっただろうに。ちなみに、タイトルのワルキューレとは、戦死者の魂を求めて空を駆ける北欧神話の死の女神の名だ。不吉な伝説に倣うように、正義のために闘った男たちには極刑が待っている。

 映画は、良くも悪くも、ハリウッドスターが演じる英雄のヒロイズムが際立つ娯楽サスペンスに仕上がった。だが、計画失敗の原因を思う時、ふと物語の深みが見えてくる。首謀者側の思惑である権力志向や保身、大事の前にひるむ小心が、糸のようにからみあい、水没寸前だったヒトラーの命綱になった皮肉には言葉もない。その一方で、ナチス・ドイツ内にも正義はあったという真実も重い。共に一枚岩になりきれなかった性質を内包していたことに、歴史の不思議が立ち上る。女神ワルキューレが死と美の両方を体現するように、単純に色分けできない善悪が混在する21世紀にこそ知るべき歴史秘話と言えようか。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)スリリング度:★★★★☆

□2008年 アメリカ・ドイツ合作映画 原題「VALKYRIE」
□監督:ブライアン・シンガー
□出演:トム・クルーズ、ケネス・ブラナー、ビル・ナイ、他

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大いなる陰謀

大いなる陰謀 (特別編) [DVD]大いなる陰謀 (特別編) [DVD]
無関心こそが罪。これが映画のテーマだ。政治、報道、教育という異なる世界の人間を通して、対テロ戦争を会話で検証する。クルーズとストリープの攻防が見せ場の一つだが、大学教授と生徒のやりとりこそ注目すべき。ただ、作品の志の高さは理解できても素直に評価できない。なぜなら善意も悪意も結局は若者を戦場に駆り立てるから。そして“10分前に始まった戦闘作戦”に対してなす術などないと判るから。映画は問題を提起するだけで結論は出していない。観客に考えさせる意図なのだが、大統領選挙前のこの時期、レッドフォードならはっきりと意見を述べてもいいはずでは。この映画の歯切れの悪さは厭世観を誘う。質は高いが困った作品だ。
【70点】
(原題「LIONS FOR LAMBS」)
(アメリカ/ロバート・レッドフォード監督/トム・クルーズ、メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード、他)
(スッキリ度:★☆☆☆☆)

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執筆やラジオ出演など、メールと電話で対応可能な場合は、全国から仕事を受注していますので、まずはお問合せください。
プロフィール
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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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