映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

ブログ終了にあたり、たくさんのあたたかいコメントをお寄せいただき、本当にありがとうございました。
皆さまの映画ライフに少しでもお役に立てたならこれほど嬉しいことはありません。
長い間のご愛顧に心より感謝いたします。

ドリュー・バリモア

マイ・ベスト・フレンド

マイ・ベスト・フレンド [Blu-ray]
ロンドンで暮らすジェスとミリーは、ファーストキスから初体験まで、お互いのことは何でも知っている数十年来の親友同士。喜びも悲しみも、すべて分かち合ってきた二人の友情は永遠に続くと思っていた。だがミリーに乳がんが見つかり、同じころ、ずっと不妊治療を続けてきたジェスは待望の子どもを授かる。真っ先にミリーに報告したいジェスだったが、ミリーの病気のことを思うとどうしても妊娠を伝えられない。二人は、互いのことを思いやるがゆえに、言葉にできないことが増えていく…。

幼なじみで親友同士の女性二人の深い友情を描く「マイ・ベスト・フレンド」。同性の友情を描く映画は、圧倒的に男性の友情物語が多い。名作と呼ばれるものも多くが男性優位なのは認める。だが女性同士だって、確かな友情は存在するのだ。妊娠、出産という命を育む役割だからこその悩みや喜びが描けるという点も強みである。ミリーは、ファッションも生き方も情熱的で圧倒的なカリスマ性があるセクシーな女性。バンドマンと結婚し、子どもにも恵まれ、PR会社のキャリウーマンとして仕事もバリバリにこなす。少々エキセントリックな性格のミリーを大らかな優しさで包むのがジェスで、都市設計家の仕事を得て、ボーイフレンドとテムズ運河に浮かふ゛ボートハウスに居を構える。まるで正反対だからこそ、惹かれあい補い合える二人なのだ。乳房摘出などのがん治療から女性であることを失くしていくことに怯え、精神的に不安定になるミリーの過激な行動は、決してほめられたものではない。だが、映画は、ミリーの弱さや身勝手さを決して責めず、ユーモアと本音で描いている。そんな妻の心と身体の変化にとまどう夫のダメっぷりもまた、人間臭くて、リアルだ。ガンという悲劇の前で、登場人物たちは恰好つけたり、善人ぶったりしない。ミリーを失う悲しみを親友のジェスがどう乗り越えるのか。そこに女性ならではのしなやかな強さと、命をつなぐ大切な願いがある。監督や脚本も女性が担当する、女性のための女性映画は、難病ものではあるが、決してしめっぽくないのがいい。ジェス役ドリュー・バリモアとミリー役トニ・コレットは、むしろ逆の方がしっくりくる気がしたのだが、見終われば、この配役に何も文句はなかった。二人の演技力のたまものだろう。
【60点】
(原題「MISS YOU ALREADY」)
(イギリス/キャサリン・ハードウィック監督/ドリュー・バリモア、トニ・コレット、ドミニク・クーパー、他)
(ハートフル度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!
人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
マイ・ベスト・フレンド|映画情報のぴあ映画生活

だれもがクジラを愛してる。

だれもがクジラを愛してる。 [Blu-ray]だれもがクジラを愛してる。 [Blu-ray]
クチコミを見る
アラスカの氷海でのクジラ救出の実話を描く「だれもがクジラを愛してる。」。打算や金銭欲が結果として善意につながるプロセスが興味深い。

1988年。アラスカの地方TV局に勤めるアダムは、氷に閉じ込められたクジラの親子のニュースをリポートする。アダムの元恋人で、国際環境NGOグリーンピースの活動家レイチェルは、3頭のクジラを救おうと奔走するが、二人の周囲には、ジャーナリストや実業家、軍人や政治家など、さまざまな思惑を持つ人々が集まってくる。やがてこの事件は、ホワイトハウスやソ連までも巻き込む大事件になっていくのだが…。

このクジラ救出事件は、ジャーナリストのトム・ローズが書いた「Freeing the Whales」が原作の実話だが、単なる動物愛護や自然保護の美談ではないところが面白い。クジラを救おうと活動するグリーンピースの活動家レイチェルは、ほとんど狂信的ともいえる強引さで、政治家や実業家に自分の思想を押し付ける。だがクジラを救うのは彼女の“善意”ではなく、クジラを救うことによって、何らかの利益を得ようとする人々の“打算”の方だ。女性リポーターはキャリアアップのため、自然破壊でバッシングを受ける実業家は名誉挽回と次のビジネスのため、政治家はもちろん支持率のためだし、新商品を売り込む商売人もいる。彼らはクジラの命のことなど二の次なのだが、そんな損得が集まったことで、メディアが動き、善意の方向に転がるのだ。世の中というのは清濁入り乱れて成り立っているのだと分かる。圧巻は、まだ冷戦状態だった、アメリカとソ連が手を取り合って、クジラを救う場面だ。3頭のクジラたちの運命は果たして…というところで、すべてが予定調和ではないところが、実話ならでは。田舎町の住民が、加熱するマスコミ報道をしたたかに利用する様が痛快。印象的なのは、クジラと共存して暮らしてきた地元住民イヌピアト族の自然への畏敬の念だ。救出劇に係わる人々へのシニカルな視線が、やがて全員でクジラを救う感動のドラマへと収束するのが、いかにもアメリカ的。独善すれすれの活動家を演じるのが、好感度の高いドリュー・バリモアというのが功を奏し、いやみのない作品に仕上がっている。。
【60点】
(原題「BIG MIRACLE」)
(アメリカ/ケン・クワビス監督/ドリュー・バリモア、ジョン・クラシンスキー、ダーモット・マローニー、他)
(損得勘定度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!


人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

だれもがクジラを愛してる。@ぴあ映画生活

映画レビュー「ローラーガールズ・ダイアリー」

ローラーガールズ・ダイアリー [DVD]ローラーガールズ・ダイアリー [DVD]
◆プチレビュー◆
ワイルドなローラーゲームの躍動感とエンタテインメント性にビックリ!エレン・ペイジが好演だ。 【70点】

 テキサスの田舎町に住む17歳のブリスは、母親のために美人コンテストに出場しては落胆する自分自身に飽き飽きしていた。そんなある日、年齢も境遇もさまざまな女性たちが行なう“ローラーゲーム”に心を奪われる…。

 ドリュー・バリモアが「E.T.」で天才子役として名を馳せてから、どれほどの年月が経っただろう。その後の彼女はスターのお決まりで、ドラッグやアルコールなど、あらゆる悪癖を経験したが、10代にしてしっかりと蘇った。更正する強さを持ったドリューは、単に名門芸能一家に生まれたという運だけでなく、賢さとしたたかさを持った現代女性だ。既に製作は数多く手掛けている彼女が、念願の初監督に挑んだのが本作。選んだ題材が彼女らしく、青春スポ根エンタメと女の子の心の成長物語を組み合わせた明るい物語は、好感度が高い。

 ローラーゲームとは、ローラースケートとアゴ紐付きのヘルメットを付けた選手たちが集団になって狭いトラックを猛スピードで駆け抜けて得点を競う、アメリカ発祥のチームスポーツ。ワイルドなプレーや、セクシーな衣装、個性的なリンク名など、興行としての色合いが濃い。平凡な少女ブリスは、母親が女の幸せと信じて疑わない美人コンテスト優勝ではなく、流血も辞さず激しくぶつかり合うローラーゲームの中に自分の居場所を見い出して行く。

 トラックを一周回るたびに成長していくブリスは、生傷の絶えない日々の中で、年上のチームメートと友情を育み、ライバルチーム打倒に闘志を燃やすガッツ溢れる女の子へと変わっていく。バンドマンの青年との恋にもしっかりと自己主張するブリスの変化が微笑ましいが、引っ込み思案だった彼女に情熱をもたらすのはあくまでもローラーゲームだ。だが、家族に内緒にしていたチーム参加と、年齢を偽ったウソがばれてしまい、事態は思わぬ方向へ進んでいく。

 それにしてもエレン・ペイジはなんて魅力的な女優だろう。彼女は今まで風変わりで強気な女の子を演じてきたが、内向的で繊細な、いわば真逆な役を演じた本作では、丁寧な役作りが光った。母親の夢を壊すまいと必死なブリスは、たくましく変化しながらも、周囲を傷つけたくないと願う優しい女の子。そんなナイーヴなヒロインを“ジュノ”が演じているから面白い。ペイジの素直な演技が、ブリスのママを演じるオスカー女優マーシャ・ゲイ・ハーデンの名演と絶妙に絡み合う。自らの挫折感からブリスに幸福の価値観を押し付ける母親が、最後に娘にみせる愛情にはグッとくる。こんな母娘だから、ブリスが母のことを書いたスピーチ原稿に、本物の愛情を感じて感動してしまうのだ。

 70年代に人気だったローラーゲームは実は今も盛んで、この競技の中心地ロサンゼルスでは、女の子に特に大人気だそう。世界中に400以上のアマチュア・ローラーダービーリーグが存在することも始めて知った。過激なパフォーマンスで個性を主張する彼女たちは、誰よりもタフで美しい。この物語は、予想さえしなかった場所で輝いていくヒロインを通して描く、元気印の女性賛歌だ。転んで出来た青アザが、誇らしげな勲章に見える。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)自分探し度:★★★★★

□2009年 アメリカ映画 原題「WHIP IT」
□監督:ドリュー・バリモア
□出演:エレン・ペイジ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジュリエット・ルイス、他

映  画レビュー用BRバナー
←応援ポチ、よろしくお願いします!

そんな彼なら捨てちゃえば?

そんな彼なら捨てちゃえば? [DVD]そんな彼なら捨てちゃえば? [DVD]
豪華キャストで男女の本音を描き、勘違い系女子の恋愛観にカツ!を入れるセリフの数々は興味深い。物語は、男性と出会うたびに暴走してしまうジジと、彼女にシビアなアドバイスをするアレックスの二人を中心に、ユーモラスに進んでいく。

同性愛や不倫など、あらゆる恋のパターンを盛り込み、誇張した言動で笑わせるが、終わってみると、妻の立場を尊重するなど、意外とマトモな恋愛劇だったりする。米映画の本質というのは、昔も今も案外保守的なのだ。原題は「彼はあなたに気がありません」というミもフタもないもの。目線は完全に女性寄り。だが男子禁制の女性映画かといえば、そうとも言えない。なぜならここには女性の本音と理想がぎっしり。デート・ムービーには不向きだが、男性が見てこそ女性心理の勉強になろう。
【65点】
(原題「He's Just Not That Into You」)
(アメリカ/ケン・クワピス監督/ジェニファー・アニストン、ベン・アフレック、ドリュー・バリモア、他)
(恋愛指南度:★★★★☆)

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

ビバリーヒルズ・チワワ

ビバリーヒルズ・チワワ [DVD]ビバリーヒルズ・チワワ [DVD]
動物に服を着せるべからず!という項目を動物愛護法に加えてほしいと、本気で思っている私としては、このセレブ犬の格好はどうにも許せないのだが、それはさておき。ビバリーヒルズで贅沢に暮らしていたチワワ犬クロエが旅行先のメキシコで迷子、誘拐、サバイバルと大冒険を繰り広げながら成長する。いつもスキのない脚本で勝負してくるディズニーにしては、ストーリーがかなり手抜き。犬のクロエと飼い主の姪レイチェルは成長するが、肝心の飼い主には何の変化もない。所詮飼い犬のクロエの生活は変わらないだろう。物語に不満があるが、犬たちの表情は、驚くほど愛くるしく真剣そのもの。トラウマを抱え傷ついた元警察犬のシェパードの哀愁の表情にグッときた。チワワの大集会の場面は圧巻。チワワは世界最小の犬種ながら、性格は大胆で勇敢なのだ。
【45点】
(原題「BEVERLY HILLS CHIHUAHUA」)
(アメリカ/ラージャ・ゴスネル監督/ジェイミー・リー・カーティス(声)ドリュー・バリモア、アンディ・ガルシア、他)
(不自然度:★★★★☆)

人気ブログランキング用バナー

←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックお願いします(^o^)

ラッキー・ユー

ラッキー・ユー 特別版 [DVD]ラッキー・ユー 特別版 [DVD]
賭け事には人となりが出るというが、ハンソン監督特有の凄みが感じられないユルい映画。スポーツドラマに父子の葛藤を安易に加味したような展開が平凡すぎる。ポーカーのプロを配して撮影したのはいいが、バナがギャンブラーに見えないところが難点。バリモアの明るい魅力も活きてない。
【40点】
(原題「LUCKY YOU」)
(アメリカ/カーティス・ハンソン監督/エリック・バナ、ドリュー・バリモア、ロバート・デュバル、他)
(ミス・キャスト度:★★★★☆)

人気ブログランキング用バナー

 ←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックしてもらえると嬉しいです\(^o^)/

ラブソングができるまで

ラブソングができるまで 特別版 [DVD]ラブソングができるまで 特別版 [DVD]
元ポップ・スターが、作家の卵の女性の力を借りてアイドル歌手に曲を提供し、再起を賭ける。今見ると赤面ものの80年代風俗が臆面もなく登場して笑わせる。主役2人は適役だが、曲作りの過程にもっと魅力がほしかった。ラブコメとしては及第点。
【55点】
(原題「MUSIC AND LYRICS」)
(アメリカ/マーク・ローレンス監督/:ヒュー・グラント、ドリュー・バリモア、キャンベル・スコット、他)
(気恥ずかしい度:★★★★☆)

人気ブログランキング用バナー

←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックしてもらえると嬉しいです\(^o^)/

チャーリーズ・エンジェル フルスロットル

チャーリーズ・エンジェル フルスロットル [DVD]チャーリーズ・エンジェル フルスロットル [DVD]
◆プチレビュー◆
チャーリーとエンジェル達のつなぎ役を演じるボスレーは前回のB.マーレーからB.マックに交代。兄弟という設定で、兄が白人で弟が黒人という設定にあきれるが、家庭環境が複雑と思うしかない。音楽は結構レトロで凝ってるけど、21世紀のこのご時世に、MCハマーを聴かされるとは思わなかった。B.ウィリスのカメオ出演が笑える。

ナタリー、ディラン、アレックスの女性探偵3人組はモンゴルでテロ組織に拉致されたアメリカの政府要人を救出。だが、国家機密にアクセスできる指輪を奪われてしまう。指輪奪還のため動き出した彼女たちの前には、意外な人物が現われる。さらに、エンジェルの一人、ディランの過去が事件にからんでいた…。

70年代の人気TVシリーズを映画化した前作は、一応、状況説明と抑制らしきものがあったが、今回は続編ということで“皆さん、ご承知ですよね!”のノリ。冒頭から飛ばしまくり、まさにフルスロットル(全開)状態だ。話は支離滅裂で、バカバカしさも全開なら、楽しさも全開。評価する側には、こういう映画が一番困る。

女の子の夢をかなえるこのシリーズは、エンタメ映画の王道をCG片手に爆走中だ。決して姿を見せない謎のボス、チャーリーの探偵事務所には、常に魅力的な3人の女性スタッフがいて、それがチャーリーズ・エンジェル。時代とともに世代交代し、本作では過去の伝説のエンジェルが対照的な形で登場する。

例によって、ド派手で過激なアクションがてんこもり。そんなバカな…の連続だが、フルスロットルなのだから仕方がない。意味不明のお色気シーンや、何の脈絡もなく始まるダンスシーン、カメオ出演や過去の映画のパロディ、下ネタギャグも前作に比べてパワーアップだ。露出度過多で着せ替え人形のように変わるコスプレもお約束通り。製作も兼ねるD.バリモアの老けメイクも楽しめて、まさにサービス満載だ。

デミ・ムーア演じる最強にして伝説のエンジェル、マディソンが今回の敵役。過去の一度のミスが彼女のプライドを傷つけ、天使から悪魔へと変貌してしまうというわけだ。久しぶりの映画出演となるデミはハマリ役で、気合いと大金をつぎ込んだ肉体改造はお見事。下着姿に毛皮をはおって悪企みをする姿は、現役エンジェルたちに負けてないからご立派だ。顔はさすがに老けたが、再起をかける決意が全身にみなぎる。しかし、この映画で、この役で、再起していいのか?!とも思うが…。

ツッコミどころが多すぎて、どこから手をつけていいのか分らない映画なのだ。終盤にいけばいくほど話が混乱し、細かい所は全く判らず、映像だけが暴走している。しかし、もとより「チャリ・エン」にリアリティなど誰も求めていない。仲良し3人組の女の子がじゃれあう痛快アクション・ムービーは、理屈抜きに楽しくて健康的だ。本名不詳の監督McGはCMやミュージクビデオ出身。どうりでストーリー性は無視して、突っ走る。ある意味、映画になっていないが、お祭り騒ぎも、これくらいハジけてくれると清々しいというものである。シリーズ第3弾を心から待っているゾ!

□2003年 アメリカ映画  原題「CHARLIE'S ANGELS FULL THROTTLE」
□監督:McG
□出演:キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リュー、他

人気ブログランキング用バナー

←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックしてもらえると嬉しいです\(^o^)/

おすすめ情報
最新コメント
作品検索はこちら
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
映画レビュー(長文)索引

    
    
    
    
    
    
    
  
    

A−Z
0−9
おすすめ情報
おすすめ情報

おすすめ情報

楽天市場
おすすめ情報

  • ライブドアブログ