映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」「ユダヤ人を救った動物園」etc.

ピーター・バーグ

パトリオット・デイ

Patriots Day
2013年4月15日。ボストン警察の刑事トミーは、アメリカ独立戦争開戦を記念した“愛国者の日(パトリオット・デイ)”に毎年開催されるボストンマラソンの警備にあたっていた。約3万人のランナーと50万人の観客で賑わう中、突如、ゴール付近で大爆発が発生し、歓声は悲鳴へと変わる。FBIはテロと断定。監視カメラに写った、不審な“黒い帽子の男”と“白い帽子の男”の存在が、容疑者として浮上する。多くの負傷者を目の当たりにしたトミーは、犯人への怒りを抱えながら、生存者に丁寧に聞き込みを開始し、手がかりを探していく…。

ボストン・マラソン中に起きた爆弾テロ事件の顛末を描く実録サスペンス・ドラマ「パトリオット・デイ」。ボストン・マラソンで大規模な爆発テロが起こり、犯人はイスラム過激派思想にそまった兄弟だったことは知っていたが、事件解決へ向けて、ボストン市民や警察の数々の勇気ある行動があったことを、本作で初めて詳細に知った。主演のマーク・ウォールバーグとピーター・バーグ監督は3度目のタッグで、すべて実話がベースになっているが、本作が最も出来がいい。ただ前2作でウォールバーグが演じたのは実在の人物だったが、本作で演じた警察官のトミーは架空の人物。事件解決に奔走した警察の、さまざまな思いや勇気、葛藤や悲しみを体現する人物として描かれている。登場人物は非常に多いのだが、ボストンの街に精通したトミー、立場上慎重に動くFBI捜査官、老保安官のような警察巡査部長など、主要キャラが立っていて分かりやすい。さらには、犯人であるツァルナエフ兄弟、ツァルナエフ兄の妻、事件で大怪我を負うカップルや、人質になる中国系の青年など、周辺の人物たちのドラマも丁寧で、観客は事件を俯瞰しながら、緊迫した犯人逮捕の瞬間へとスムーズに導かれる。途中で絶妙に挿入されるニュースや監視カメラの映像が緊張感をより高めて、実録サスペンスとしても群像劇としても見事な演出だ。何よりも、テロには決して屈しないと決意したボストン市民が一致団結して戦うクライマックスは感動的である。特殊能力を持つ一人のスーパーヒーローが活躍するのではなく、テロによって傷ついたボストンの街を愛する平凡な市民それぞれが、自分の役割を愚直に果たすことで最大の勇気と奇跡を呼び寄せた。語り継ぐのは悲劇ではなく希望。昨今、何かと評判が悪いアメリカの警察が、正義を守るために命がけで戦う姿にも間違いなく希望がある。ラストに登場する、当事者たちの今の姿とコメントが深く心に響いた。
【70点】
(原題「PATRIOTS DAY」)
(アメリカ/ピーター・バーグ監督/マーク・ウォールバーグ、ケヴィン・ベーコン、J・K・シモンズ、他)
(愛国心度:★★★★★)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
パトリオット・デイ|映画情報のぴあ映画生活

ローン・サバイバー

ローン・サバイバー [Blu-ray]
ネイビー・シールズ史上最悪の惨事“レッドウィング作戦”の全貌を描く戦場アクション「ローン・サバイバー」。終盤に意外な助っ人が現れる。

2005年、アフガニスタン。マーカス・ラトレル一等兵らアメリカ海軍特殊部隊ネイビー・シールズの4人の精鋭は、タリバンのリーダー暗殺のため、幹部の隠れ場所を偵察する特殊任務に就いていた。だが、山岳地帯で作戦遂行中に山羊飼いたちに遭遇し、迷った末に彼らを解放したことから、200人を越えるタリバン兵に囲まれる。世界最強の精鋭部隊にとっても死を覚悟する絶望的な状況の中、仲間と自分を信じて行動する4人だったが…。

アメリカ軍の作戦が失敗に終わった実話といえば「ブラックホーク・ダウン」がすぐに思い浮かぶが、本作が描くレッドウィング作戦の惨事には、美しいビジュアルもなければ、ヒロイックな行動もほとんどない。あるのは極限状態の絶望感のみ。ヒーローが助けにくる娯楽映画の展開を見慣れたものには、ショックが大きいはずだ。何しろ、実話ということで、4人のうちマーク・ウォルバーグ演じるマーカス・ラトレル一等兵以外は殉死することが分かっているのだから、さらに痛々しさは増すばかりだ。そもそも山中で、山羊飼いに遭遇したことが運のつきなのだが、そこには2つの意見があった。自分たちの任務遂行を考えれば彼らを“排除”するべきというもの。そして、子供を含む民間人を犠牲にするわけにはいかないというものだ。後者は正義感よりも、その事実が明るみになった時の世界中からの非難を恐れるがゆえの意見だろう。どちらが正しかったのかという答えは、おそらくないのだ。それにしてもこのサバイバル劇はリアルである。崖を転がり落ちる描写は、痛みが伝わってきそうなほど。シールズたちが、退却を迫られながらも勇猛に闘い、仲間には「おまえだけは生延びろ」という言うなど、やや美化された描写はあるものの、米国の絶対的正義というプロパガンダ臭は薄い。むしろ、終盤にマーカスが逃げ込む村での出来事には、驚かされる。同じ国民同士で憎み合い殺し合うのが日常の人々が、部外者の米軍に対して、助けや赦しという価値観を持っているとは。熾烈なサバイバルとアフガニスタンの複雑な現状。戦争とは、常に不条理に満ちている。
【60点】
(原題「LONE SURVIVOR」)
(アメリカ/ピーター・バーグ監督/マーク・ウォールバーグ、テイラー・キッチュ、エミール・ハーシュ、他)
(孤立無援度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

ローン・サバイバー@ぴあ映画生活
シネマッシモにようこそ
◇ シネマッシモについて ◇

このブログが気に入ったら、ポチッとクリックお願いします♪
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

映画レビュー用BRバナー
インフォメーション


映画ライター渡まち子が運営するセカンド・ブログ「映画の中に猫がいる」もよろしく!【猫目線】で語る映画評で、のんびり、まったり運営中です(笑)。 猫好きの方、映画好きの方、ぜひ遊びにきてください。相互リンクも募集中!
こちらからどうぞ!
おすすめ情報
作品検索はこちら
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
コメント(承認済)
映画レビュー(長文)索引

    
    
    
    
    
    
    
  
    

A−Z
0−9
カテゴリ
お仕事受注
映画評やコラムの執筆、講演など、映画に関する仕事を承ります。連絡はメールでお気軽にどうぞ。

 メールはこちらから↓
cinemassimo555★jcom.home.ne.jp
(★を@に変更して下さい)

執筆やラジオ出演など、メールと電話で対応可能な場合は、全国から仕事を受注していますので、まずはお問合せください。
プロフィール
プロフィール more
◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
おすすめ情報
おすすめ情報

おすすめ情報

楽天市場
おすすめ情報

Archives
相互リンクについて
相互リンクについて

  ↑ 必ずお読みください。
タグクラウド
  • ライブドアブログ