映画通信シネマッシモ


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

ブラッドリー・クーパー

二ツ星の料理人

二ツ星の料理人 [Blu-ray]
一流の腕を持つ料理人のアダムは、パリの二ツ星レストランのシェフだったが、トラブルを起こし、料理界から姿を消していた。3年後、起死回生を狙ってロンドンの友人のレストランのシェフに強引に収まると、かつての同僚ミシェルや、女性料理人エレーヌら、実力あるスタッフを集めて店の新装オープンに備える。だが天才肌で完璧主義のアダムは何かとスタッフと衝突し、さらにパリ時代のトラブルがアダムの前にたちはだかる…。

料理の腕は完璧だが人生は挫折続きのシェフの再起をかけた奮闘を描く「二ツ星の料理人」。芸術的でおいしそうな料理は登場するが、本作はグルメ映画というより、むしろ、自己中心的で欠点だらけの人間が周囲の声に耳を傾け、レストランで料理を作る上で大切なチームワークを学んでいく人間ドラマだ。アダムが天才シェフであることは自分自身も周囲も知っている。だが、戦場のような厨房で働きながらスタッフをまとめ、料理評論家を納得させるには、人間的な成熟こそが必要なのだ。ここまでミシュランの星に執着する思いは、欧米の料理人でないと、正直、実感がわかないのも事実。ただ、厨房での無駄のない動きや真剣なまなざしに、料理にかける熱い思いが伝わってきた。アダムの過去のトラブルの顛末や、娘の誕生日にさえ休みを与えないアダムになぜかエレーヌが惹かれていくなど、ストーリーとしては少々ご都合主義が目につく。はたしてアダムの店は三ツ星を獲得できるのか? それは映画を見て確かめてもらうとして、ライバルの声に耳を傾け、スタッフが作るまかない食を素直に食べるアダムに、シェフとしてだけではなく、人間としての成長がうかがえるラストは、悪くない。今が旬のイケメン俳優ブラッドリー・クーパーが主役であることに加え、国際派俳優のダニエル・ブリュールやオマール・シー、オスカー女優のアリシア・ヴィキャンデル、エマ・トンプソンら共演者が非常に豪華なことも見逃せない。
【60点】
(原題「BURNT」)
(アメリカ/ジョン・ウェルズ監督/ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、オマール・シー、他)
(グルメ映画度:★★☆☆☆)
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アメリカン・スナイパー

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実在の射撃手クリス・カイルの半生を映画化した「アメリカン・スナイパー」。無音のエンドクレジットに米国の闇を見る。

アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの隊員クリス・カイルは、イラク戦争に狙撃手として派遣される。カイルは、並外れた狙撃の精度で多くの仲間を救い“レジェンド”と呼ばれる一方、敵からは“悪魔”として懸賞金を賭けられ命を狙われる。家族を愛し、良き夫、良き父でありながら、極限の緊張状態の中、引き金を引いて敵の命を奪い続けるカイル。その過酷な任務は、やがて彼の心を蝕んでいく…。

160人を射殺した米軍の凄腕狙撃手クリス・カイル。徹底して仲間を守ったカイルは伝説とまで呼ばれた兵士だが、本作は彼を単純に英雄視はしない。彼は命令に従って4度もイラクへと送られるが、「ハートロッカー」で描かれた戦争ジャンキーに近い症状だったカイル自身がいつもそれを望んでいたように思える。カイルにとって最優先なのは、幼い頃の父の教えから、仲間を守るという価値観だ。その証拠に、敵とはいえ、家族がいる兵士や、女性、子供の命まで奪う非情な任務の是非よりも、救えなかった仲間の命を思って葛藤する。国や家族を心から愛するカイルは、戦争の原因やその行きつく先の未来にはまったく思いが巡らないのだ。だが映画はそのことを肯定も否定もしない。茶色の砂埃が舞うイラクでの戦争の正義など、最初から視界不良なのだから。自ら映画化権を買い、肉体改造して熱演するブラッドリー・クーパーが素晴らしい。戦争の現実を直視しつつ、主人公の心の内面を丁寧に描きながら、敵のスナイパーとの一騎打ちのような娯楽性もちゃんと加味したイーストウッド監督の老練な演出も見事なものである。だが、何よりも衝撃を受けたのは、ラストに明かされるクリス・カイルの死の原因だ。淡々と明かされるその死は、戦場の狂気のもう一つの側面なのだろう。音楽に造形が深いあのイーストウッドが、あえて音を封印し、無言のエンドクレジットを流した。この沈黙の中に、今も戦争の呪縛から逃れられないアメリカの苦悩がある。
【85点】
(原題「AMERICAN SNIPER」)
(アメリカ/クリント・イーストウッド監督/ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、ジェイク・マクドーマン、他)
(問題提起度:★★★★☆)
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

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個性豊かなアウトサイダーたちが宇宙の危機を救う異色SFアクション「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。こんなヒーロー映画を待っていた!

幼い時に何者かによって地球から誘拐されたピーター・クイルは、成長して、トレジャー・ハンターになっていた。ある時、パワーストーン“オーブ”を盗み出すが、無限の力を持つその石を狙う闇の存在から命を狙われたあげく、警察に逮捕される。銀河一危険な刑務所で出会ったのは、セクシーな暗殺者ガモーラ、復讐に生きる破壊王ドラックス、凶暴な賞金稼ぎのアライグマのロケットと、その相棒で樹木型ヒューマノイドのグルード。彼らは成り行きから、宇宙を守る“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(銀河の守護者たち)”を結成し、強大な闇の存在と戦うことになるのだが…。

異色のスペース・オペラである本作は、とかく暗い昨今のヒーロー映画とは真逆。「スター・ウォーズ」にも通じるユーモアと、抜群に立ったキャラ、さらには70年代のノスタルジーまで味わうことができる、稀有な痛快作だ。物語は、およそヒーローとは程遠いものたちが、正義や大義のためではなく、それぞれの事情から戦うハメになる過程で、自由を愛する共通の思いから強い絆で結ばれていくというもの。最新型のハイテク武器を駆使する主人公ピーターは、亡き母親の思い出がつまったカセットと旧式のウォークマンを愛用していて、70年代のヒット曲を愛聴しているところがポイントだ。登場人物はピーター以外は、アライグマや樹木などという異形のものばかりだし、基本的に地球とは無関係のこの冒険に、いつしか共感してしまうのは、カセットから流れる懐かしのBGMのおかげである。ならず者たちは、目的も価値観もバラバラなのだが、友情や正義や家族愛というストレートな感情は、ダメ人間(人間以外が大半だが)をいつのまにかヒーローにしてしまうのだ。ロケットとグルードの熱い友情に涙しつつ、ピーターとガモーラの淡いラブに期待しながら、誰もが望むハッピーエンドまで、アクションとドラマを存分に満喫できるのが嬉しい。マニア好みの小粒な小品のイメージのジェームズ・ガン監督がこれほどうまく大作をまとめるとは!どこか印象が薄いクリス・プラットがこれほどヒーローものの主役にハマるとは!いい意味で期待を裏切られた。どうやら続編も決定しているようだし、はみ出し者たちの冒険はまだまだ続きそうである。
【85点】
(原題「THE GUARDIANS OF THE GALAXY」)
(アメリカ/ジェームズ・ガン監督/クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、ブラッドリー・クーパー(声)、他)
(チームワーク度:★★★★☆)
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アメリカン・ハッスル

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詐欺師とFBIが組んでおとり捜査作戦を遂行するエンタメ・サスペンス「アメリカン・ハッスル」。出演俳優の演技のアンサンブルが最高だ。

1979年、アメリカのアトランティック・シティ。天才詐欺師アーヴィンと相棒で愛人のシドニーは、FBI捜査官リッチーに逮捕されてしまうが、自由と引き換えにFBIのおとり捜査に協力するように命じられる。カジノの利権に群がる政治家とマフィアを罠にハメるその作戦で、ターゲットになったのはカーマイン市長。それはやがてアメリカを揺るがす汚職スキャンダル“アブスキャム事件”へと発展していくのだが、アーヴィンの妻のロザリンが、嫉妬から捜査のじゃまをする動きをみせ、事態は混乱していく…。

FBI捜査官が詐欺師と組んで汚職を暴く。ウソみたいなホントの話が“アブスキャム事件”だが、アメリカにはこの手のトンデモ話は数多い。物語はもちろんデフォルメして語られるのだが、何しろ俳優たちの変わりように目を見張る。ハゲでメタボな詐欺師C.ベイル、詐欺師の相棒で姉御気質のA.アダムスは胸元も露なセクシーな愛人、野心家でキレやすいFBI捜査官B.クーパーは直毛をわざわざ巻いたカーリーヘア姿だし、情緒不安定な詐欺師の妻J.ローレンスは美人でゴージャスなのに疲れきった人妻というルックスだ。オスカー俳優、ノミネート俳優がズラリと揃うこの映画、70年代ファッションでキメたそれぞれのキャラが立ちまくっている。大物ロバート・デ・ニーロも含めて、全員が揃うとその相性が絶妙で、倫理観や正義感とは無縁の男女たちがなぜか憎めなくなるのだ。偽のアラブの大富豪をダシにして市長やマフィアをハメる作戦は、やが全米を揺るがす一大政治スキャンダルへと発展するが、物語は社会派的な香りよりも、ダメ人間たちのいびつなラブ・ストーリーの趣が強い。デヴィッド・O・ラッセル監督は“人間を描く”ことにかけては一級の腕を見せてくれる。見た目のスゴさでは一九分けでポッコリおなかのベイルがダントツだが、キャラの面白さは、自由奔放にして情緒不安定な人妻役のローレンスが群を抜く。今見ると愛おしくもダサい70年代ファッションと、響き的には死語に近い“ハッスル”という言葉、ラストに用意されたドンデン返し。あらゆる意味で目が釘付けになる痛快エンタテインメントだ。
【75点】
(原題「AMERICAN HUSTLE」)
(アメリカ/デヴィッド・O・ラッセル 監督/クリスチャン・ベイル、ブラッドリー・クーパー、エイミー・アダムス、他)
(豪華キャスト度:★★★★★)
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アメリカン・ハッスル@ぴあ映画生活

ハングオーバー!!! 最後の反省会

ハングオーバー!!! 最後の反省会 ブルーレイ&DVD(2枚組)(初回限定生産) [Blu-ray]
ハングオーバー!!! 最後の反省会 ブルーレイ&DVD(2枚組)(初回限定生産) [Blu-ray] [Blu-ray]
酔っ払ってはバカをやらかす大ヒットコメディシリーズの第3弾にして完結編「ハングオーバー!!! 最後の反省会」。なんだかフツーにまとまってしまった。

タイの刑務所にいるアジア系ボスのチャウは、まんまと刑務所を脱獄。同じ頃、トラブルばかり起こすアランの暴走に堪忍袋の緒が切れた周囲は、アランを施設に収容しようと決意する。だが、フィル、ステュ、アランの義兄のダグらが彼を病院へと送る途中、大物ギャングのマーシャルに襲われ、ダグを人質にとられてしまう。ダグを返してほしければ、金塊を盗んだチャウを連れて来いとムチャな命令が下されるが…。

無駄にイケメンなフィル、マヌケな歯医者ステュ、大迷惑なヒゲデブのアラン。彼らこそ、1作目はラスベガス、2作目はタイで酔っ払っては記憶を失くし「なんでこーなるの?!」的な珍騒動を巻き起こした、おバカ三人組だ。完結編の本作は、彼らのホームグラウンドであるロサンゼルスでトラブルに巻き込まれる。本作の裏主人公はアジア系ギャングのミスター・チャウで、彼がアランとメル友だったことからコトは始まる。だが、このシリーズのお約束で一番の魅力である“酔っ払った挙句に失くした記憶”をたどる面白さがない。チャウが盗んだ金塊を大物ギャングが素人に探させるというのも、かなり無理がある。とはいえ、おバカぶりは健在で、いわくありげな他人の家に忍び込んだり、警察のやっかいになったり、あげくの果てに、トラブルの原点であるラスベガスへと戻り、不夜城の見事な夜警を背景に空中浮遊というアクションまで登場するからたいしたものだ。もちろん、数え切れないトラブルの果てにめでたしとなるのだが、終わってみればこの第3作は、穀潰し息子アランの成長記。ついに運命の女性に巡りあって、マトモになる決心をするというのは、非常識な友情コメディにしては普通すぎると思うのは私だけだろうか。嬉しいのは、1作目で登場したヘザー・グラハム演じるストリッパーのジェイドと愛息が再登場すること。登場時間は短いがシリーズを見守ってきたファンへの心憎いサービスかもしれない。それにしても、ほんとにほんとに最後なの? エンドロール後のワンシークエンスにはさらなるトラブルも垣間見えるが、まぁ、ここらあたりが潮時だろう。
【55点】
(原題「THE HANGOVER PART III」)
(アメリカ/トッド・フィリップス監督/ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、他)
(成長物語度:★★★★★)
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映画レビュー「世界にひとつのプレイブック」

世界にひとつのプレイブック Blu-rayコレクターズ・エディション世界にひとつのプレイブック Blu-rayコレクターズ・エディション [Blu-ray]
◆プチレビュー◆
心を病んだ男女の出会いと再生の物語「世界にひとつのプレイブック」。シリアスな題材を、笑いでくるんだ演出に魅せられる。 【80点】

 妻の浮気が原因で精神のバランスを崩したパットは、仕事も家庭も全て失って実家で両親と同居しながらリハビリ中。魅力的な女性ティファニーと出会うが、彼女もまた最愛の夫を亡くし立ち直れずにいた。心に傷を抱えた二人は、人生を取り戻すためにダンスコンテスト出場を決意するが…。

 心を病んだ男女が再生しようと懸命にもがく。こう聞くとシリアスなドラマになりそうだが、本作はそんな予想を軽やかに裏切ってくれた。まじめに悩めば悩むほど笑いを誘うパットの存在は、時に世間に迷惑を及ぼすが、彼の周囲の人間は誰もがパットが大好きで、彼の再起を願っている。この物語は、登場人物たちの非常識な言動で笑わせながら、いつしか、本当に幸せに生きるために必要なものとは何か?という人生の真のテーマへと導いていく。

 そんな意外にも奥深い本作の魅力は、抜群に立ったキャラにある。何しろ誰もが素敵に“イカれている”のだ。寝取られ男のパットは根拠のない復縁を信じているし、ティファニーは夫と死別したショックで、会社の同僚11人と寝たという過激な美女。パットの父親は超が付くアメフト狂だし、息子と夫を溺愛する母親はどこまでも天然である。誰もがイタいキャラでありながら、集まるとナンとも愛おしい。もちろん個性的な男女は反発しながらも惹かれあう。無論ダンスコンテストだって、優勝などという“ありふれた”オチにはならない。

 イケメンだがどこか印象が薄かったブラッドリー・クーパーと、逆境に負けないタフな美少女役が定番だったジェニファー・ローレンス。今、最も旬な二人が、それぞれ今までとは少し違う雰囲気の演技を披露し、実に魅力的だ。ロマンティック・コメディの枠内で、心を病む不安定な男女という役は決して簡単ではない。軽くて、イタくて、愛らしい。さりげない名演とはこのことだ。

 監督のデヴィッド・O・ラッセルは「ザ・ファイター」で知名度を上げた人。もともとこの物語は、今は亡き二人の名匠、シドニー・ポラックとアンソニー・ミンゲラが映画化権を取得していたそう。ラッセル監督は、笑いと涙をブレンドした絶妙の演出で、巨匠たちの意思を見事に継いでくれた。

 タイトルにある“プレイブック”とは、アメフト用語で、チームの作戦すべてが書かれた戦術指示書を指す。だが、どんなプレイブックにも、人生のハプニングへの対処法は記されていないのだ。予定した戦術がすべてじゃない。思いもかけない出会いと、過去を否定せずに前を向く勇気こそが、必勝のフォーメーションを生み出すのだ。希望にあふれたラストを見れば良く分かる。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)ユニーク度:★★★★☆

□2012年 アメリカ映画 □原題「Silver Linings Playbook」
□監督:デヴィッド・O・ラッセル
□出演:ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、他
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ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える [DVD]ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える [DVD]
ほほえみの国タイを舞台に、例によってR指定の悪ノリが炸裂。タイの裏観光スポットも楽しめる。

フィル、スチュ、アラン、ダグの4人は、スチュの結婚式のためにタイへ。ラスベガスでの失敗に懲りたはずなのに、またしても泥酔してしまう。翌朝目覚めるとそこは薄汚れた部屋。髪はなく顔にはタトゥー、ベストを着た猿、切断された指があった。いったい何が起こったのか?!しかも一緒に飲んだ花嫁の弟テディが行方不明に。わずかな手掛かりを頼りに失われた記憶とテディを探す彼らだったが…。

シリーズや続編というのは、新旧の両方のブレンド具合がキモだ。新しい何かを求めながら、パターン化された設定で安心するのがファンの心理。その点、本作はまさに王道と言える。新は舞台。タイはエキゾチックな魅力と危険な香りがいっぱいだ。旧は、またまたやってしまった二日酔い。お騒がせメンバーの中でもとびきりのトラブルメーカーであるアランはまったく成長しておらず、子供じみた悪ふざけは前作のままだ。そして気が付くとトンデモない事態になっていて、その記憶をたどるというパターンこそ、ファがもう一度見たかったストーリー展開なのだ。美しい僧院やマフィアとの危険な駆引きが、いったいどうつながるのかは見てのお楽しみ。タイ名物ニューハーフや激しいカーチェイスも登場し、サービスも満点だ。だが、サプライズ・ゲストがまたしてもマイク・タイソンというのはいかがなものか。このテの娯楽作のスペシャル・ゲストは毎回違ってこそ驚きがあるというもの。その点を反省し、世界行脚の二日酔いシリーズとして精進してほしいと願っている。エンドロールで明らかになるおバカな“男子会”の実態は、見逃し厳禁!だ。
【60点】
(原題「THE HANGOVER PART II」)
(アメリカ/トッド・フィリップス監督/ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、他)
(スケールアップ度:★★★★☆)
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特攻野郎Aチーム THE MOVIE

特攻野郎Aチーム THE MOVIE<無敵バージョン>ブルーレイ&DVDセット(初回生産限定) [Blu-ray]特攻野郎Aチーム THE MOVIE<無敵バージョン>ブルーレイ&DVDセット(初回生産限定) [Blu-ray]
単純にスカッとしたいならこの映画で決まり!と言わんばかりの、正義のヒーローが悪党をやっつけるシンプルなアクション娯楽作だ。スミス大佐、通称ハンニバルが率いる元特殊部隊員で編成されるAチームは、数々の任務をこなしてきた4人の精鋭たち。イラクでのドル紙幣原版強奪事件を解決すべく現地で任務につくが、罠にハメられ無実の罪で投獄される。半年後、別々の刑務所から脱獄した4人は再集結し、身の潔白を証明するために立ち上がる。だが、そこには彼らが予想もしない人物の関与とさらなる陰謀が隠されていた…。

1980年代に大人気だったTVドラマ「特攻野郎Aチーム」が初の映画化となった。ウジウジ悩まず、コ難しい社会性とも無縁の、個性派4人が大暴れする様は、アリエナイ爽快さだ。Aチーム誕生秘話から、汚名をはらすための奇想天外な作戦、意外な敵の正体などなど、物語はエンタメ・アクションの王道を爆進する。やることは派手だが、残酷なバイオレンスシーンがないのは、TV版の特徴を踏襲するもの。これなら家族揃って、あるいはカップルでもOKである。リーダーで、口にくわえた太い葉巻がトレードマークのハンニバルが繰り出す作戦はいつだって奇抜なものだが、戦車にパラシュートを装着して空中からダイブし、湖に着地するというトンデモなシークエンスは、奇想天外な戦術ばかりの本作の中でも群を抜いてエキサイティングだ。プレイボーイの調達屋フェイス、怪力でメカに強いBA、クレイジーかつ天才的なパイロットのマードックらが集まって本気でバカをやる姿には限りないサービス精神を感じてしまう。リアリティーはないが型破りという意味では彼ら以上のチームはない。加えて、出世や金もうけなどには目もくれず、名誉と正義のために戦うAチームの心意気は昔ながらのヒーロー映画らしいものだ。現実にはありえない痛快さを味わえる、ハリウッド流娯楽作は、細かいことはいっさい気にせずに単純明快に楽しんでしまおう。エンドロールの後にワンシーンあるので、ぜひ最後まで見てほしい。オリジナルTVシリーズのファンには嬉しいプレゼントが用意されている。
【60点】
(原題「THE A-TEAM」)
(アメリカ/ジョー・カーナハン監督/リーアム・ニーソン、ブラッドリー・クーパー、ジェシカ・ビール、他)
(エンタメ度:★★★★☆)


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映画レビュー「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)
◆プチレビュー◆
スマッシュヒットを放ったおバカコメディの秀作。少々下品だが、ダメ男たちの友情が微笑ましい。 【65点】

 2日後に結婚式を控えた花婿ダグのためのバチュラー・パーティ(結婚前夜祭)で、親友のフィルとステュ、義弟のアランはラスベガスのホテルでバカ騒ぎする。翌日ひどい二日酔い(ハングオーバー)で目覚めると、部屋はメチャメチャ。さらにダグの姿が消えていた。はたして昨夜何が起こったのか?!

 アメリカのおバカコメディは、本国でヒットを飛ばしても日本ではさっぱりウケない。なぜなら、中身が、米国でしか分からない時事ネタや、英語特有のジョークなど、徹底したドメスティック仕様だからだ。アメリカ人には笑えても日本人には「?」の場面も多い。だが、低予算、スター俳優無しのこの小品は、意外なほどコメディのツボを抑えた作りになっていて、感心させられる。
 
 まず二日酔いという誰でも一度は経験したことのある失態をベースにしたことで親近感を演出。記憶が欠落した部分を追うというミステリー仕立てにしたのもいい。セリフに頼らず、見た目ですぐに分かる“可笑しな出来事”を散りばめたのが何より上手かった。バスルームにいる一匹のトラや、クローゼットの中で泣いている赤ちゃん、抜けた前歯に、盗難パトカーという具合である。しかも、彼らは何やら恐ろしい出来事に係わってしまった…という定番のドラマもきちんと盛り込まれている。

 次第に解き明かされる謎と、新たに沸き起こるトラブル。中国人マフィアとのかけひきや、ストリッパーとの電撃結婚という常識外れのドタバタ騒動も、悪所のラスベガスを舞台にしたことで、ミョーに納得してしまう。そして、ダグの義弟のアランの、抜群に立ったキャラはどうだ。ザック・ガリフィアナキスが怪演する彼ときたら、見た目のあつくるしさとオタクっぽい行動に加え、やることなすこと下品で、ジョークもサムい。そんな彼が“レインマン”になって大活躍してしまうアホらしさ。しかもギャンブルのシーンの撮影は一般人に交じって行ったというから、たいしたものだ。

 映画は、ダメ男たちの応援ムービーだが、近年、こういうジャンルは“ブロマンス”と呼ばれている。ブラザーとロマンスを合わせた造語で、男同士の友情をコミカルに描くものだ。登場人物は、特別な能力もなければ特別にハンサムでもリッチでもない平凡な男たち。でも決して友達を見捨てない。そんな彼らが退屈な毎日からトリップし、少しだけ前向きに変わる。つまり「ハングオーバー!」は、観客皆の共感を呼ぶハートフル・ストーリーなのだ。

 世界中で大ヒットを飛ばしながら、コメディ不毛の地・日本ではDVDスルー寸前だったこの映画。ファンの熱い署名運動によって、ついに劇場公開にこぎつけたというから、その勇敢な道のりもフルっているではないか。おまけにゴールデン・グローブ賞では、なんとコメディ・ミュージカル部門の作品賞まで受賞してしまっているのだ。ファンの口コミ、恐るべし!付け加えると、エンドロールの映像が最高に可笑しいので必見。でも、これを最初に見つければすべて解決したんじゃないの?!…いやいや、それは言わないお約束である。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)ドタバタ度:★★★★☆

□2009年 アメリカ映画 原題「THE HANGOVER」
□監督:トッド・フィリップス
□出演:ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、他

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