映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


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◎ 今週末の公開映画から オススメの1本! ◎
チリ他合作映画「ナチュラルウーマン」

ボブ・ディラン

ビリー・ザ・キッド 21才の生涯

ビリー・ザ・キッド 21才の生涯 特別版
「ワイルド・パンチ」のサム・ペキンパー監督による異色の西部劇。実在した伝説の無法者ビリー・ザ・キッドと彼を殺した親友の保安官パット・ギャレットの不思議な友情を描く伝記映画だ。

トッド・ヘインズ監督の「アイム・ノット・ゼア」では、6人の俳優たちがボブ・ディランを演じているが、この中でリチャード・ギア扮する西部の無法者“ビリー”は、この映画を意識しての設定だ。

1881年、開拓時代末期のニューメキシコで、保安官のパット・ギャレットは、かつての無法者仲間で、親友のビリー・ザ・キッドを追い詰める。ビリーに土地を去るように警告するが、彼はそれを無視、ギャレットはビリーを殺さねばならなくなり苦悩する…。

サム・ペキンパー得意の、時代に取り残されて滅びていく男たちの物語だ。事実と伝説、ペキンパー独自のバイオレンスと男の美学に、ロックなムードが重なって、極めて個性的な作りの西部劇といえる。

パット・ギャレットをジェームズ・コバーンが、ビリー・ザ・キッドをクリス・クリストファーソンがそれぞれ演じるが、特筆は、ビリーの友人役で歌手のボブ・ディランが出演していることだ。ちなみに音楽も全編ディランが担当。名曲「KNOCKIN ON HEAVENS DOOR」も劇中に流れる。

「アイム・ノット・ゼア」の中で、一番難解なのは、リチャード・ギア扮する“ビリー”のパートではなかろうか。6人のキャスト中、最も年配のギアにビリーを演じさせたことで、いくつになっても世間に迎合せず挑戦を続けるディランを表現していると思われる。ちなみにディランはビリー役ではなく、逃亡したビリーに加勢した若者エイリアスという役。セリフは少ないがさすがに存在感がある。さらに、本作でビリー・ザ・キッドを演じたクリス・クリストファーソンは「アイム・ノット・ゼア」ではナレーションを務めていた。

愛される無法者と、意思に反して彼を殺さねばならない保安官。ラストに、少年が、ビリーを撃ったギャレットの背中に、人々の抗議を表すかのように小石を投げる場面が印象的だ。

(1973年/アメリカ/サム・ペキンパー監督/原題「Pat Garrett and Billy The Kid」)

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アイム・ノット・ゼア

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ここまで個性的でシュールな伝記映画は珍しい。現役のトップ・ミュージシャン、ボブ・ディランを、人種、年齢、性別までもバラバラの6人の俳優が演じ分ける。これはディランの多面性の表現形態だ。6人全員が名演だが紅一点のブランシェットの存在感は群を抜く。ただ役名や時系列もバラバラなので非常に難解で手強い作品なのは確か。ディランの歩みを予習しておくと多少は判りやすいが、この個性にただ身をゆだねるのもお勧めの映画体験だ。
【75点】
(原題「I'M NOT THERE」)
(アメリカ/トッド・ヘインズ監督/ケイト・ブランシェット、クリスチャン・ベイル、リチャード・ギア、他)
(ユニーク度:★★★★★)

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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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