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「トランスフォーマー」シリーズの第3弾はド迫力の3D映像が堪能できる。驚異的な映像と大雑把なストーリーがマイケル・ベイらしい。
1969年7月20日、アポロ11号による月面着陸が成功するが、その陰でNASAとアメリカ政府がひた隠しにしたのは、トランスフォーマーたちの地球侵略の足掛かりとなる宇宙船が月に不時着していた事実だった。そして現代のシカゴ。社会人になったサムの周囲で、再び異変が起き始める。あらゆる機械にトランスフォーム(変身)する金属生命体の侵略者たちが、再び人類に襲いかかってきたのだ…。
スピルバーグが製作総指揮、マイケル・ベイが監督の人気シリーズ最新作は、あきれるほど気合の入った3D映像で、観客のド肝を抜く。正義のオートボットと悪のディセプティコンという機械生命体同士の対決は、全編これクライマックスと言わんばかりの迫力だ。潤沢な予算と時間をかけたであろう映像は、破壊に終始するのに限りなく美しい。車が機械にトランスフォームする動きはますます滑らかだし、次々に繰り出される戦闘は臨場感たっぷりで、画面のすみずみまで丁寧に動いている。映像は現在作りうる最高の3Dと断言できる。一方で、話の発端を宇宙にまで広げたストーリーは相変わらずの荒っぽさだ。新しい恋人とラブラブのサムや、サムの過保護な両親の会話などで笑いを誘う演出はまだしも、名優ジョン・マルコビッチをわざわざキャスティングしておきながら、彼が何の役目も果たしていないのはいかがなものか。人間側の悪役もさっぱり迫力不足だ。何より、今回のこの話のメインは、オートボットとディセプティコンの大喧嘩。そもそも主人公のサムですら、必要ないんじゃないの?!とツッコミたくなる。だがそんな“細かいこと”は吹っ飛ばしてくれるくらい映像がすごいのだ。シカゴの街が壊滅状態になり、悪の金属生命体が巨大ビルに巻きついて、建物をなぎ倒していくド迫力。3Dによる大がかりな破壊シーンが延々と続くのに、ほとんど眼が疲れないのだからお見事というしかない。2時間34分の驚異の映像体験。間違いなく料金の元が取れる。
【65点】
(原題「TRANSFORMERS: DARK OF THE MOON」)
(アメリカ/マイケル・ベイ監督/シャイア・ラブーフ、ロージー・ハンティントン・ホワイトレイ、ジョシュ・デュアメル、他)
(破壊度:★★★★★)
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