映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

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ミシェル・ヨー

The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛

The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 [Blu-ray]The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 [Blu-ray]
ミャンマー民主化運動の指導者アウンサンスーチー氏の苦難の半生と彼女を支えた家族の物語「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」。ミシェル・ヨーの素晴らしさに尽きる。

英国人の夫マイケルと2人の息子とオックスフォードで幸せに暮らすアウンサンスーチーは、病で倒れた母の看病のためビルマ(現ミャンマー)に一時帰国するが、その際に、軍事政権の暴挙を目の当たりにしてショックを受ける。民主主義運動家たちは、建国の勇士のアウンサン将軍の娘スーチーに、民主化運動のリーダーになってほしいと懇願する。政治経験がないからと最初は断るが、チベット・ヒマラヤの研究家でもある夫のマイケルの励ましもあり、選挙への出馬を決意することに。だが彼女の存在は軍事独裁政権から危険視され、長く耐え難い弾圧を受けることになる…。

今もミャンマーの民主化のために戦い続けているアウンサンスーチー女史。彼女の知られざる半生を映画化したのが、アクション映画のイメージが強いリュック・ベッソンだということがまず意外だ。だが、強いヒロインを好むベッソンだからこそ、現実の世界で誰よりも強靭なハートを持つアウンサンスーチーを描きたかったのかもしれない。15年間の軟禁と一言で言うにはあまりにも辛い日々の詳細を、私はこの映画で初めて知った。彼女を支え続ける夫マイケルの死にも立ち会えないのは、一度出国すると二度と入国できないと知っているから。本作は、スーチーの戦いの日々を描くとともに、彼女をサポートした夫と2人の息子の家族の絆の物語だ。偉大な女性の偉業を描くだけでなく、家族愛の物語としたことで、映画には普遍性が生まれた。民衆へ心から語りかけるスピーチ、銃口を向けられてもひるまず毅然と立つりりしさ。細身でかよわそうに見える女性の意志の強さを示すシーンが随所にある。軟禁状態ながらノーベル平和賞を受賞した彼女が、息子のスピーチをラジオで聞く場面には、深い感動を覚えた。中国語圏を代表する国際派女優で、アクションを得意とするミシェル・ヨーが、体重を落とし、ビルマ語をマスターして熱演。スーチー本人かと見紛うほどで、入魂の演技をみせる。激動の人生を生きるヒロインを、抑制の効いた声と繊細な表情で表したクレバーな演技が素晴らしい。
【65点】
(原題「THE LADY」)
(フランス/リュック・ベッソン監督/ミシェル・ヨー、デヴィッド・シューリス、他)
(信念度:★★★★☆)
チケットぴあ

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アジア各国のトップ・スターが競演する武侠アクション。創意工夫に満ちた戦術とカメラワークが美しい。

明朝時代の中国。手に入れれば武術界の覇権を握るという“達磨(だるま)大師のミイラ”を狙って、暗殺集団“黒石”が暗躍していた。だが、黒石の首領、転輪王が最も信頼を寄せていた最強の女刺客・細雨が、いまわしい過去と決別するため、組織に背き達磨の遺体と共に姿を消す。やがて細雨は、秘術の整形によって顔を変え、新しい名前・曽静を名乗る。都会の片隅で、配達人の阿生と結ばれ幸せに暮らしていたが、黒石は彼女の正体を見抜き、殺し屋を差し向ける…。

共同監督とはいえジョン・ウーの意向が強く反映されているであろう本作は、華麗なワイヤー・アクションとスタイリッシュな剣法によって豪華絢爛な歴史活劇となった。リアリズムよりも様式美を重視する動きの美しさは、ヒロイン・曽静が操る、高速で鞭のようにしなる剣の描写に顕著に表れて、思わずほれぼれする。緑深い竹林や薄暗い墓地、雑然とした室内と、場所が変わるごとに戦い方も変化し、曽静を狙う敵の刺客の使う武術もまたバラエティ豊かだ。武侠映画に出生の秘密はお約束だが、この映画では中国医術の秘儀の整形が使われてその出自を屈折させているのが面白い。そこには意外な人物の意外な秘密が隠されているという仕掛けだ。心優しい配達人で曽静の夫の阿生を演じるのは、韓国のトップ・スターのチョン・ウソン。このキャスティングで、彼にはただならぬ素性があるはずと容易に想像できる。予想通り、クライマックスには華麗な見せ場が用意されていた。殺し屋たちのそれぞれの思惑や黒石の首領の真の目的など、サイドストーリーが整理されておらず、終盤はバタバタした印象なのが惜しい。それでも、最後のセリフを聞くと、ジョン・ウーという人はユーモアを愛するロマンチストに違いないと思ってしまうのだ。やっぱり中国映画のアクションは美しく面白いと、改めて感じてしまうのはこういう作品を見たときである。
【60点】
(原題「REIGN OF ASSASSINS」)
(中国・香港・台湾/スー・チャオピン、ジョン・ウー監督/ミシェル・ヨー、チョン・ウソン、ワン・シュエチー、他)
(活劇度:★★★★★)



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