モネ・ゲーム [Blu-ray]
モネの贋作をめぐる凸凹コンビの犯罪コメディ「モネ・ゲーム」。どこか昔懐かしい香りがするドタバタ劇だ。

億万長者で傲慢な雇い主シャバンダーからの屈辱に耐えかねた英国の美術鑑定士ハリーは、モネの贋作を売りつける大がかりな詐欺計画を立てる。行方不明のモネの名画「積みわら」の信ぴょう性を高めるため、その名画と縁があるテキサスのカウガールのPJをロンドンに呼び、持ち主に仕立て上げる。シャバンダーに贋作を売り付け、まんまと大金をせしめる計画だったが、PJの天然すぎる性格のため、計画はハプニングの連続。思いがけない事態へと転がっていく…。

この映画のオリジナルは1966年の「泥棒貴族」だが、詐欺のお話ということ以外は、ほとんどが大胆にアレンジされている。計画の小さなほころびからのっぴきならない状態に陥る犯罪劇を得意とするコーエン兄弟が脚本を手掛ける本作は、カタブツの英国男と自由奔放なテキサス娘の凸凹コンビによる予測不能の犯罪コメディになった。屈辱に耐えながら懸命に気品を保とうとするも、予期せぬピンチにボロボロになっていくハリーを、オスカー俳優のコリン・ファースが大真面目に演じて微苦笑を誘う。怖いもの知らずのアメリカ娘を演じるキャメロン・ディアスは、少々年齢オーバー気味ながら、ラブコメで鍛えたはじけっぷりで元気いっぱいだ。物語は、完璧な計画のはずがどんどんおかしな方向へと進み、ハリーが鑑定するはずの絵は別の鑑定士にまかされ、忍び込んだシャバンダーの別荘ではまさかのライオンに遭遇という、トンデモない事態に。だがこの映画、最後の最後にあっと驚く仕掛けがあるのだ。ここで一気に溜飲が下がるのは、憎憎しいシャバンダーを演じるアラン・リックマンが魅力的なため。何から何までイヤなヤツなのに、どこかトボケていて笑わせる。その上、劇中ではヌード姿まで披露するのだから、あっぱれな役者根性だ。英国発の犯罪劇をハリウッドがリメイクするときは豪華キャストで華やかさアップがお約束。そして、英国風の少し気取ったユーモアでくるむのもまたお約束なのだ。
【60点】
(原題「GAMBIT」)
(アメリカ/マイケル・ホフマン監督/コリン・ファース、キャメロン・ディアス、アラン・リックマン、他)
(どんでん返し度:★★★★☆)
チケットぴあ

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