映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「ジャスティス・リーグ」「火花」「ギフテッド」「光」etc.

リアム・ヘムズワース

ある決闘 セントヘレナの掟



1886年、メキシコとの国境リオ・グランデ川に何十という死体が流れ着いた。この不可解な事件を捜査することになった、テキサス・レンジャーのデヴィッドは、妻と共に川の上流にあるマウント・ハーモンという町へ向かう。そこで彼は、人々に奇跡を見せて、町を掌握している“説教師”エイブラハムと出会う。身分を隠して町に住むことになったデヴィッドだが、エイブラハムは、決闘でデヴィッドの父を殺した男で、因縁の再会だった。町とその周辺を密かに調査したデヴィッドは、やがて驚愕の事実を知ることになる…。

メキシコ国境の町を牛耳る説教師の男と、彼に父親を殺されたテキサス・レンジャーの因縁を描くウェスタン・ノワール「ある決闘 セントヘレナの掟」。ヘレナ流の決闘とは、互いの左手を布で繋ぎ合わせ、右手に持ったナイフでどちらかが死ぬまで闘う男の掟だ。主人公のデヴィッドは、幼い頃、このヘレナ流決闘でエイブラハムに父を殺された過去がある。成長したデヴィッドはテキサス・レンジャーとなって、不可解な事件を調査し、そこで因縁の再会を果たすというわけだ。復讐は西部劇でしばしば描かれる主要なテーマのひとつだが、本作では実は主人公は復讐に対してはさほど思い入れはない。物語は、川に流れ着いた死体とその理由、怪しげな宗教的儀式で人心を掌握する男の謎を探るミステリー仕立てで、過去の復讐よりも現代の事件に重きを置いている、異色のヴァイオレンス映画という趣だ。ただ、この映画のストーリーは、西部劇というクラシックなスタイルで描かれるが、現代アメリカの闇を鋭く照射するもの。メキシコ国境での不条理な不審死事件の真相は映画を見て確かめてもらうとして、フィクションとはいえ、その人間性を欠いた暴挙に戦慄が走る。激しいガン・アクションやサバイバル、壮絶な暴力が全面に出ているが、戦争、宗教、人種差別といった今もアメリカを蝕む病巣を見る思いだ。謎のカリスマ説教師エイブラハムを演じるウディ・ハレルソンが怪演に近い熱演。エイブラハムが自らを正当化するかのように常に白い服に身を包んでいるのが不気味である。西部劇は今は映画界の主流ではないが、このジャンルを偏愛する映画人は間違いなく存在する。地味な小品だが、アメリカの伝統的スタイルで、現代の問題を浮き彫りにした意欲作といえよう。
【65点】
(原題「THE DUEL」)
(アメリカ/キーラン・ダーシー=スミス監督/ウディ・ハレルソン、リアム・ヘムズワース、アリシー・ブラガ、他)
(バイオレンス度:★★★★☆)
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インデペンデンス・デイ:リサージェンス

インデペンデンス・デイ:リサージェンス(3枚組)[4K ULTRA HD + 3D + Blu-ray]
人類が恐るべきエイリアンを撃退し、宇宙における独立を宣言した記念すべき日から20年。人類はさらなる襲撃に備えて、エイリアンが残した宇宙船の技術を転用した地球防衛システムを構築し備えていた。だが、2016年7月、人類を滅ぼすためにさらに巨大化したエイリアンは、圧倒的な破壊力をもって襲撃を再開する。世界中の大都市が次々と崩壊し、万全のはずの防衛システムも無力に。地球宇宙防衛の部長デイビッド、元合衆国大統領ホイットモア、若き戦闘機パイロットのジェイクらは、地球と人類を守るため、命がけで立ち上がるが…。

大ヒットを記録したSFパニック超大作の20年後を描く続編「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」。リサージェンスとは、一度中断していたことの再開の意味だが、まさに前作のスタッフ・キャストが再集結し、再襲してきたエイリアンとの死闘を繰り広げる。破壊王ことローランド・エメリッヒが前作に引き続きメガホンを取るが、20年の間に何度も人類滅亡の危機を描き続けただけあって、映像技術の進歩をいいことに、やりたい放題で暴れまくっている。地球規模、いや宇宙規模での破壊の描写は、重力を自在に操ることで、縦方向に伸びる画期的な映像が見所。もう、こうなったら物語なんかどーでもいいワ!と言いたくなるではないか。ウィル・スミス不在(写真でチラリと登場)の穴をどう埋めるかが興味津々だったが、元大統領ホイットモアに天才エンジニアのデイヴィッドと、20年前のキャストが大車輪で活躍する。さらには誰もが死んだと思ったあの博士が復活するなど、登場人物が老体に鞭打つ姿は、ゴリ押しを通り越して、痛々しいほど。終盤は、まさかの怪獣映画テイストで、もはや開いた口が塞がらない状態なのだが、ここまで大掛かりな世界の終末を大スクリーンで見せられると「モトをとった」気分で、うっかり満足してしまうのだ。例によって中国資本に配慮した露骨なキャスティングが気になるが、美人パイロットを演じるアンジェラベイビーのりりしい美貌は要チェック。宇宙規模で破壊の限りをつくすエメリッヒ監督、次回、これを上回る超ド級の終末映画を作るには…と今から頭を悩ませているに違いない。
【60点】
(原題「INDEPENDENCE DAY: RESURGENCE」)
(アメリカ/ローランド・エメリッヒ監督/リアム・ヘムズワース、ジェフ・ゴールドブラム、ビル・プルマン、他)
(破壊度:★★★★★)
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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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