映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「パッセンジャー」「キングコング 髑髏島の巨神」etc.

リーアム・ニーソン

誘拐の掟

誘拐の掟 [Blu-ray]
(ショートバージョン)
1999年、ニューヨーク。NY市警の元敏腕刑事マット・スカダーは、妻を誘拐された夫から犯人探しの依頼を受ける。その犯人は身代金を奪い人質を惨殺するという猟奇殺人犯だった。新たに一人の少女が誘拐され、スカダーは交渉役として凶悪犯と対峙していく…。

ローレンス・ブロックの傑作ミステリーで“マット・スカダー”シリーズの「獣たちの墓」をベースにしたクライム・サスペンス「誘拐の掟」。最近すっかりアクション俳優として認知されているリーアム・ニーソンだが、こちらアクション映画というよりかなり本格的な推理ドラマだ。主人公のマット・スカダーは無免許の私立探偵。ある事件で、心に傷を負った彼はアルコールに溺れ過去を悔いているという、どこか「ラン・オールナイト」とカブる設定だ。酔いどれ探偵は刑事時代の経験と知恵、スキルを駆使して、14歳の美少女を誘拐した犯人を追いつめていく。サスペンスなので詳細は明かせないが、やさぐれ探偵の頼れる相棒でコンピューターオタクの黒人少年TJがいい味を出している。まだコンピューターが一般に普及していない1999年で、すでに事件解決の重要なツールになっているのだ。それにしても随分早く犯人の顔をさらす映画だなぁ…。謎解きよりも主人公が過去から立ち直るドラマを重視したのかもしれない。暗い映画だがリーアム・ニーソンはハマリ役。リアルな交渉術など見どころも多いので、シリーズ化もアリだ。
【60点】
(原題「A WALK AMONG THE TOMBSTONES」)
(アメリカ/スコット・フランク監督/リーアム・ニーソン、ダン・スティーヴンス、ブライアン・ブラッドリー、他)
(ハードボイルド度:★★★★☆)
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誘拐の掟@ぴあ映画生活

ラン・オールナイト

ラン・オールナイト ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
息子の命を守るためNY中を敵に回して戦う殺し屋を描くクライム・アクション「ラン・オールナイト」。息子を犯罪者にするものか!との決意に戦う父の意地を見た。

NYの闇社会で生きる凄腕の殺し屋ジミーは、年齢を重ねこれまでの罪を深く悔いていた。仕事のせいで家族とも疎遠になり酒浸りの日々を送っていたジミーだったが、息子のマイクを守るため、マフィアのボスの息子を殺してしまう。ボスのショーンはジミーとは親友だが、息子を殺されジミーへの復讐を宣言。マフィア、買収された警察、送り込まれた凄腕の暗殺者…。ジミー父子はNY中から命を狙われる身となるが…。

出ましたっ!戦うお父さん、リーアム・ニーソン!「96時間」シリーズと激しくカブる設定ながら、本作の主人公のジミーは、守る息子との仲はギクシャクしている上、戦う相手は30年来の親友なのだから、ちょっとややこしい。さらに長年ジミーを追う警官はひそかにジミーに敬意を払っていて、マフィアから逃げる彼を擁護する側にいる。超人的な腕で躊躇なく敵をなぎたおす「96時間」とは違い、本作は、男同士のハードボイルド・ドラマという趣向なのだ。とはいえ、くよくよする場面はほとんどなく、一気にアクション全開となるのが、やはりハリウッド。一夜の出来事という限られた時間ゆえに、ハイ・スピードのテンポで駆け抜ける。しかし心理描写が薄味だからこそ役者の魅力が際立ったともいえる。アクションと演技力を兼ね備えたリーソンと、名優エド・ハリスのやりとりは、セリフは少ないが表情だけで、互いを信頼し合いながらも逃れられない運命によって殺し合わねばならないやるせなさを感じさせ、どこか任侠映画のテイストを感じさせた。ニーソンと組むのは3度目となるジャウマ・コレット=セラ監督は彼の活かし方をよく知っている。脇役まで渋い俳優を揃え、何気に豪華キャストなのも要チェックだ。
【65点】
(原題「RUN ALL NIGHT」)
(アメリカ/ジャウマ・コレット=セラ監督/リーアム・ニーソン、ジョエル・キナマン、ヴィンセント・ドノフリオ、他)
(男気度:★★★★☆)
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ラン・オールナイト@ぴあ映画生活

96時間 レクイエム

96時間/レクイエム(非情無情ロング・バージョン) 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]
脅威の特殊能力を持つ元CIA捜査官が殺人容疑をはらし娘を守るため戦う「96時間 レクイエム」。人気シリーズ最終章は、暴走するオヤジ愛がひときわ際立った。
危機に陥った家族を守って戦ってきた元CIA工作員ブライアンは、住み慣れたLAに戻り、絆を取り戻した元妻レノーアや、娘キムとの、新しい未来を思い描いていた。だが、レノーアが何者かによって殺害された上、ブライアン自身に殺人容疑がかかってしまう。真犯人を突き止め、独自の正義を下すため、そして何より愛娘キムを守るため、特殊なスキルを駆使して、犯人とその黒幕に迫っていくブライアンだったが…。

前2作で欧州で大暴れした後、シリーズ最終章ではついに本拠地LAへ舞台を移した。元妻が早々と殺害される衝撃的な展開で、主人公のラブストーリーの芽はあっさりとつまれたため、残るは過剰な父性愛のみ。シリーズに共通する設定は今回も貫かれていて、法や警察そっちのけで、悪人に対して独自の制裁を加えるブライアンの姿勢にブレはない。何しろ、CIA、FBI、さらには警察からも追跡されるブライアンは完全に「逃亡者」状態なのだ。とはいえ、ITはもちろんのこと、爆発物も自在に操り、腕っぷしも強い上、強力なバックアップのオヤジ仲間がいるブライアンにとっては、警察の追跡をかわすなど簡単すぎることだ。今回はド派手なカーチェイスも用意されている。だが、シリーズを通して見ているファンには真の黒幕が誰かは容易に想像がついてしまうはず。加えて、ブライアンを追う“切れ者警部”がさっぱり役にたってないのには失笑してしまった。バイオレンス描写も控えめで、物語や謎解きとしては前2作より弱いのだが、それを補うのはやはり名優リーアム・ニーソンの存在感だろう。壮年になってから演技派からアクション俳優へと激変しファンを狂喜させた彼の、大いなる父性愛とハードボイルド魂を見届けたい。
【65点】
(原題「TAKEN 3」)
(フランス/オリヴィエ・メガトン監督/リーアム・ニーソン、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス、他)
(最強オヤジ度:★★★★★)
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96時間/レクイエム@ぴあ映画生活

フライト・ゲーム

フライト・ゲーム (初回限定特典/デジタル・コピー付) [Blu-ray]
トラウマ持ちの航空保安官がハイジャックに立ち向かうサスペンス・アクション「フライト・ゲーム」。戦うオヤジといえばリーアム・ニーソンだ!

NYからロンドンへと向かう旅客機に乗った連邦保安官ビルは、突如、1億5千万ドルを指定口座に送金しなければ20分ごとに1人ずつ機内の誰かを殺すという、凶悪な犯行予告のメールを受け取る。半信半疑のビルだったが、予告通り犠牲者が出たことで、ビルは乗客を一人一人調べながら、犯人の特定に奔走。だが犯人が指定した口座がビルの名義だったことから、地上の保安局からはビル自身が犯人との疑いをかけられてしまう…。

遥か上空の航空機内は逃げ場がない閉鎖空間。正体不明のテロリストに命運を握られた上、自分が犯人にされてしまう大ピンチ。絶対絶命の危機でいきなり強くなるキャラといえば、近年アクション俳優として覚醒している演技派リーアム・ニーソンの十八番である。だが、今回はただ強いだけではない。過去の不幸な出来事から、アル中で精神状態が不安定という、今までにない弱さがあるのが新鮮だ。146人の乗客乗員は誰もが怪しい。偶然、隣に座った女性で唯一の味方のジェンが、もしや彼女が犯人かも…という疑心暗鬼系のロマンス対象であるところもお約束通りだ。ジリジリと追いつめられるような緊迫感が漂う前半、航空機内という密室ながら銃撃戦や爆発という派手なアクションがさく裂する後半と、メリハリもある。特に、狭い場所での格闘戦は、まるで傷みが伝わるかのよう。主人公が犯人である可能性は最後までひっぱるというサービスも忘れない。なかなか姿を現さないテロリストにシビレが切れた頃、意外な犯人が現われる。犯行の動機にはちょっぴり拍子抜けしてしまったが、二転三転するスピード感たっぷりの演出と、後味のいいラストで、意外にも楽しめる密室型サスペンスに仕上がっていた。
【60点】
(原題「NON-STOP」)
(アメリカ/ジャウマ・コレット=セラ監督/リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーア、ミシェル・ドッカリー、他)
(ハラハラ度:★★★★☆)
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フライト・ゲーム@ぴあ映画生活

サード・パーソン

サード・パーソン [Blu-ray]
パリ、ローマ、NYの3都市を舞台にした群像劇「サード・パーソン」。ラストに大きな仕掛けが用意されている。

パリ。ホテルで執筆中の作家マイケルは、妻とは別居中で若い愛人アンナと不倫中。だがアンナにも秘密の恋人がいて、マイケルの心は休まらない。ローマ。ファッションブランドからデザインを盗む汚れ仕事をするアメリカ人ビジネスマンのスコットは、場末のバーで出会ったロマ族の女性モニカに一瞬で心を奪われる。彼は、闇の組織に娘を奪われたモニカを何とか助けようと奔走する。ニューヨーク。元女優のジュリアは、離婚した夫リックと息子の親権を争い、莫大な裁判費用のために高級ホテルでメイドとして働き始めるが、ストレスと孤独から精神的に追いつめられる…。

一見、何の関係もない3都市、3組の男女のメロドラマが、並行して描かれる構成は、いわゆる群像劇なのだが、「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本家で「クラッシュ」の監督であるポール・ハギスは、パズルのピースのようにバラバラな物語を組み合わせて大きな絵を作った。登場人物の多くが嘘をついているが、同時に愛する人を信じたいという気持ちもある。緻密なのに、どこか違和感を感じるストーリーには、最後の最後に、驚きの仕掛けが用意されていた。あぁ、そういうことか、と合点がいくが、この仕掛けはちょっと凝りすぎな気も。ポール・ハギスは脚本家出身で、頭の中であれこれとパーツを組み合わせ、ミステリーのように人間関係をからませては、解きほぐしていくストーリーを得意とする。「クラッシュ」で頂点を極めたかのようなこのスタイル、本作では回りくどいだけな気がするのだが、そこはハリウッドならではの豪華キャストと、歴史あるローマの街でロケされた映像で魅力をが補っている。リーアム・ニーソン演じる作家マイケルは、デビュー作でピュリツァー賞を受賞するも、その後はスランプで本当に書きたいものがみつからないという設定。これ、もしかしてハギス自身のことか? 名脚本家も、仕事や人生に悩んでいるのかもしれない。
【65点】
(原題「THIRD PERSON」)
(英・米・独・ベルギー/ポール・ハギス監督/リーアム・ニーソン、ミラ・クニス、エイドリアン・ブロディ、他)
(緻密度:★★★★☆)
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サード・パーソン@ぴあ映画生活

96時間/リベンジ

【Amazon.co.jp限定】96時間/リベンジ ブルーレイ版スチールブック仕様(初回生産限定) [Blu-ray]【Amazon.co.jp限定】96時間/リベンジ ブルーレイ版スチールブック仕様(初回生産限定) [Blu-ray] [Blu-ray]
大ヒットしたノンストップアクションの続編「96時間/リベンジ」。主人公の迷いのない暴走と高度なスキルに再び唖然。

元CIA秘密工作員のブライアンは、イスタンブールで警護の仕事を終え、元妻レノーラと娘キムを同地に呼んでバカンスを過ごし、家族の絆を取り戻そうとする。だが、かつてパリでブライアンに息子を殺されたアルバニア系犯罪組織のボスは、逆恨みの復讐を企てていた。レノーラを人質にとられ、ブライアンは自ら拉致される道を選ぶが、かろうじて逃げたキムにも魔の手が迫る。重傷を負った元妻と屋外で犯罪組織に追われる娘の両方の命を守ろうとするブライアンだったが…。

重厚な演技派のイメージのリーアム・ニーソンをアクションに開眼させた異色作「96時間」。嬉しい驚きを届けてくれた前作に引き続き、クドクドとしたドラマはバッサリと省いていきなりノンストップのアクションに突入する本作は、小気味良く爽快だ。加えて、最強の元工作員にして、重度の親バカの主人公の魅力である、オンとオフの激しいギャップを再確認できる瞬間に、観客側の脳内にもギアが入る。怪しい男たちの尾行に気付き自ら囚われる道を選択したブライアンが娘キムに言う「パパとママはこれから拉致される」のセリフは、前作の「キム、おまえはこれから誘拐される」と対になっていて実に上手い。ブライアンの腕っぷしの強さは周知だが、今回は彼の冷静な判断力と情報収集能力が見どころだ。目隠しされて移送中なのに、車が曲がる秒数をカウントし、船の汽笛や歌声など周囲から入るさまざまな音を記憶して、敵のアジトをほぼ正確に割り出す驚きのスキル。さらに娘キムを遠隔操作し、手榴弾の爆発音から距離を割り出す知的な戦略。無論、超小型電話などの武器や銃器も持ってはいるが、どんなピンチでも事態を冷静に見極め、現状を把握するブライアン自身の危機管理能力がさすがだ。イスタンブールの、狭い路地や雑踏でのカーチェイス、エキゾチックな街並みも、追いかけっこには最適で楽しい。ゆっくり考えるヒマを与えない92分の“96時間/リベンジ”は、他国で破壊の限りをつくしたあげく、お気楽なハッピーエンドでさらりと終わる。息を呑むスピードで突っ走るこの続編は、コ難しさとは無縁の勢いが何よりの魅力だ。
【65点】
(原題「TAKEN 2」)
(アメリカ/オリヴィエ・メガトン監督/リーアム・ニーソン、マギー・グレース、ファムケ・ヤンセン、他)
(父性愛度:★★★★★)
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96時間 リベンジ@ぴあ映画生活

THE GREY 凍える太陽

ザ・グレイ [Blu-ray]ザ・グレイ [Blu-ray]
思わず体感温度が下がる雪原のサバイバル劇「THE GREY 凍える太陽」。単なるアクション活劇ではない、崇高なラストが用意されている。

石油掘削現場で働く男たちを乗せた飛行機が大嵐に巻き込まれ、アラスカの山中に墜落する。野獣の攻撃から現場の作業員を守るために雇われた射撃の名手で、狼の生態に詳しいオットウェイら、7人の男たちが奇跡的に生き残るが、放り出されたそこは猛吹雪の雪原のド真ん中。助けは望めず、極寒の気候が体力と気力を奪っていく。その上、彼らの行くところには、縄張りを侵された獰猛な野生の狼の群れがつきまとう。満足な武器や食料もない状態では、間違いなく命を落とすと判断したオットウェイは南へ移動するしかないと提案し、歩き始めるが…。

リーアム・ニーソンは、ベテランの域に達してから演技派からアクション俳優へと芸域を広げた珍しい俳優だ。彼が出演するアクション映画はかなりの確率で“当たり”なのだが、本作もまたその好例である。主人公は射撃の名手だが、飛行機墜落時に銃や武器は失い、狼に関する知識も、逃げるときに役立つくらい。主人公はタフガイだが、大自然の猛威の前ではほとんど無力だ。しかも本作の生存者7名はニーソンを除いて、ほぼ無名の俳優ばかり。これでは誰が生き残るかなど予測は不可能で、ストーリーとしても緊張感をはらんでいる。オットウェイがリーダーシップをとる生存者7名の中には反抗的な態度をとるものもいるが、人間の意地や知恵など、狼の容赦ない攻撃や、アラスカの激烈な自然の前では、物の数にも入らない。一人、また一人と、生存者の命が奪われる中、少しずつ、男たちの人生が語られていく。そこにあるのは、別れた妻への思いや、娘への愛だ。極限状態のサバイバル劇の中でも、きちんとしたドラマを盛り込むジョー・カーナハン監督の丁寧な手腕に感心するが、驚くのは、主人公オットウェイの運命の“落とし前”のつけ方だ。最愛の妻との別れから人生に絶望していた彼の生存への本能はすさまじいのだが、愛と確執が共存していた亡き父との思い出を、最後の“決闘”と重ね、主人公を、孤高の高みへと導く展開に、感動さえ覚えた。全編、雪と氷で覆われた灰色の世界を、水墨画のように美しくとらえて活写した、日本人カメラマン、マサノブ・タカヤナギの、文字通りクールな映像にも注目したい。
【70点】
(原題「THE GREY」)
(アメリカ/ジョー・カーナハン監督/リーアム・ニーソン、ダーモット・マローニー、ジェームズ・バッジ・デール、他)
(先読み不能度:★★★★☆)
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ザ・グレイ(原題)@ぴあ映画生活

タイタンの逆襲

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ギリシャ神話の世界を舞台に、前作から10年後を描くアクション超大作「タイタンの逆襲」。とにかく魔物がデカイのなんの!

魔物クラーケンを倒して英雄となってから10年後。神々の王ゼウスと人間の間に生まれたデミゴッド(半神)のペルセウスは、父ゼウスがその兄で冥界の王ハデスの策略で囚われの身となったことを知る。今や人間は神を敬わず、神々の力は弱体化。そのすきにタイタン(巨人)族が力をつけるが、中でもゼウスらの親であるタイタンの王クロノスが解き放たれれば、世界は終わりとなる。ハデスはクロノスと取引し、神々と人類は滅亡の危機に。ペルセウスは、海神ポセイドンの半神の息子アゲノルと、人間の女王アンドロメダと共に、ゼウスが囚われた冥界へと旅立つのだが…。

ギリシャ神話の英雄の冒険を描いた「タイタンの戦い」の続編にあたる本作は、主人公ペルセウスが、世界を救うため、懲りずに壮絶な戦いに身を投じる。前作同様、物語は単純で、手抜きと言ってもいいくらいのご都合主義だ。しかし、こういうお話はシンプルが一番で、いまさら欠点とはいえないだろう。半神のペルセウスを含め、神、人間、魔物が三つ巴で大暴れする話は、一見すさまじいスケールなのだが、落ち着いて考えると、家族同士の大喧嘩。案外小さい話なのだが、何しろ神だけに、そのケンカは、世界滅亡へとつながってしまうので迷惑な話ではある。ただし、映像は文句なしのド迫力だ。もともと2Dで撮ったものを3Dに変換した前作と違い、今回は最初から3D仕様。本気度マックスで描く魔物たちはとにかくデカい。空飛ぶ凶暴な双頭獣・キメラ、二刀流ならぬ四刀流で超高速の戦闘の鬼・マカイ、頭は牛で身体は人間の怪力・ミノタウロスらが暴れまくる。中でも、タイタンの王クロノスの巨大さといったらほとんどルール違反だ。全長500メートルのその巨体は神史上最大の破壊力。燃える溶岩流の塊のようなクロノスが破壊の限りをつくす映像は、スクリーンの大画面で見るにふさわしい。また、神さえも気が狂うという“タルタロスの迷宮”の奥行きと広がりには3Dの魅力がつまっていた。ひたすら肉弾戦を楽しむ、こんな“大暴れ映画”もまた、映画の醍醐味のひとつといえよう。
【55点】
(原題「WRATH OF THE TITANS」)
(アメリカ/ジョナサン・リーベスマン監督/サム・ワーシントン、レイフ・ファインズ、リーアム・ニーソン、他)
(ぶち壊し度:★★★★★)
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タイタンの逆襲@ぴあ映画生活

クロエ

クロエ [DVD]クロエ [DVD]
この官能サスペンスは、キャスティングが絶妙。話そのものは陳腐でさえあるのに、品格を失わないのはジュリアン・ムーアの演技力のおかげだ。

産婦人科医キャサリンと、大学教授のデビッドは長年連れ添った夫婦。息子と3人で平穏に暮らしているが、夫の携帯電話に女性の写真をみつけたことから、キャサリンは夫の浮気を疑い始め、精神状態が不安定になる。偶然出会った美しい娼婦のクロエに、夫を誘惑させ、その模様を詳細に報告するよう頼むが、そのことは、キャサリンを後戻りできない危険な世界へと導いていくのだった…。

この映画の元ネタはフランス映画の「恍惚」。ファニー・アルダンとエマニュエル・ベアールが演じた危うい関係を、今度はハリウッドの実力派女優ジュリアン・ムーアと、売れっ子若手女優アマンダ・セイフライドが演じている。リメイクだと知らなくても、この物語の“真相”はうすうす分かるだろう。サスペンスや官能という点では弱いのだが、スタイリッシュな映像を撮るカナダの鬼才アトム・エゴヤンは、鏡を効果的に使って美しい心理ドラマとして仕上げている。欲求不満の人妻の夢をかなえる娼婦という単純な構図ではなく、やがて自我と愛に目覚める女の執念がクライマックスで炸裂。その後の、平穏な家族を見て、安易なハリウッド的収束かとがっかりしかけたが、最後の最後にジュリアン・ムーアが後ろ姿を見せたとき、秘めた愛情が垣間見えて物語に含みを持たせた。見開いた瞳が印象的なアマンダは意外にも好演だが、やはりジュリアン・ムーアの存在感でもっている作品だろう。
【55点】
(原題「CHLOE」)
(加・仏・米/アトム・エゴヤン監督/ジュリアン・ムーア、リーアム・ニーソン、アマンダ・セイフライド、他)
(官能度:★★★☆☆)
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クロエ@ぴあ映画生活

アンノウン

UNKNOWN / アンノウン [DVD]UNKNOWN / アンノウン [DVD]
この巻き込まれ型サスペンスの敵は、自分を知らないというすべての周囲。アイデンティティーの喪失という精神的なテーマながら怒涛のアクションとビックリのオチが用意されている。

米国人の植物学者マーティン・ハリスは、学会で訪れたベルリンで交通事故に遭う。目覚めてみると妻のエリザベスは自分を知らないといい、別の男が自分の名前を名乗っていた。身分を証明するものは何もなく、異国の地で何者かに命を狙われることに。マーティンはタクシードライバーで不法移民のジーナや、旧東独の秘密警察シュタージの元メンバーのユルゲンらの助けを借りて、真相を究明し自分を取り戻す行動を起こすのだが…。

すっかりアクション俳優の趣になったリーアム・ニーソンが今回も存在感たっぷりだ。普通は若い頃はアクション俳優、年齢を重ねて演技派へと転向するが、このアイルランド出身の国際派は、熟年になってからアクションに目覚め、しかも高評価というからスゴい。闘うオヤジ代表のニーソンがいるからには、おとなしい話で終わるわけはないと思っていたら、案の定、トンデモない真相が待っている。何しろ植物学者のくせに、いきなり激しいカーチェイスをやらかすのだ。すべてを忘れても鍛えられた身体があらゆることを覚えているのは、ジェイソン・ボーンが証明済みである。原作はディディエ・バン・コーブラールの同名小説。異国情緒あふれるサスペンス活劇ながら、ブルーノ・ガンツやフランク・ランジェラなど、キャスティングが渋い。
【55点】
(原題「UNKNOWN」)
(米・独/ジャウマ・コレット=セラ監督/リーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガー、ジャニュアリー・ジョーンズ、他)
(アクション度:★★★★☆)
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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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