映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
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(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「ゲット・アウト」「ブレードランナー 2049」「先生」etc.

ルイ・ガレル

プラネタリウム

1930年代。アメリカ人スピュリチュアリストである姉妹、ローラとケイトは、降霊術ツアーでヨーロッパを訪れ金を稼いでいた。美しく聡明な姉ローラはショーを仕切る野心家で、霊感が強く純粋な妹ケイトは自分の世界に閉じこもる内気な少女だ。この美貌の姉妹の才能に魅了された映画プロデューサーのコルベンは、世界初となる心霊映画の撮影を持ちかける。華やかな都パリを訪れた姉妹は、映画製作に挑むが、上手く演じられないケイトに対し、ローラは女優としての才能を発揮し始める。一方、男女の区別なく火遊びを楽しむコルベンは霊感があるのはケイトだけだと見抜き、有害な電磁波を使う実験に挑んだ。信頼関係で結ばれているコルベンとケイトを目の当たりにして、ローラは激しく嫉妬するのだが…。

心霊術師の美人姉妹が、一人の映画プロデューサーとの出会いから運命を狂わせていく様を描くミステリアスなドラマ「プラネタリウム」。物語はフィクションだが、キャラクターにはモデルがいて、実在したスピリチュアリズムの先駆者、フォックス三姉妹と、フランスにトーキーを導入した伝説の映画プロデューサー、ベルナール・ナタンからインスピレーションを得たという。一見華麗に見える1930年代は戦争の足音が聞こえる不穏な時代だ。そこに、美貌の姉妹が繰り広げる神秘的な死者との交霊や、ユダヤ人映画プロデューサーの悲劇的な運命などが複雑にからみあい、物語はミステリアスで幻想的な色合いを帯びている。

上昇志向が強く野心家の姉ローラは女優になってスクリーンにその姿を焼き付け、霊感が強い妹ケイトは危険な実験によって自ら死へと近づいてしまう。姉妹の運命を狂わせるのはユダヤ人の映画プロデューサーのコルベンだが、彼もまた反ユダヤの風潮の中、組織的中傷の犠牲になっていく。愛憎が混在するこの3人が疑似家族のような関係になる展開は興味深い。姉妹の心霊術は本物か、偽物か。信じると見える霊の存在は、昼には見えないが夜になると見える星のように、あるいは、明るいと見えないが暗くなると見える映画のように、見えない世界を見せる、儚い願いなのかもしれない。ナタリー・ポートマンは「ブラック・スワン」を彷彿とさせる知性と狂気が入り混じった迫力の演技を見せ、リリー=ローズ・デップは、ピュアな少女を初々しく好演しつつ、しっかり存在感を示している。決して分かりやすい作品ではないが、才色兼備のレベッカ・ズロトヴスキ監督の非凡なセンスが感じられる独創的な映画だ。
【65点】
(原題「PLANETARIUM」)
(仏・ベルギー/レベッカ・ズロトヴスキ監督/ナタリー・ポートマン、リリー=ローズ・デップ、ルイ・ガレル、他)
(疑似家族度:★★★★☆)
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60年代のパリで革命を夢見る恋人同士の出会いと別れ。ウダウダと語り合うだけの登場人物たちには全く共感できず。主人公たちは詩人と彫刻家だが芸術への情熱も希薄。これが当時の若者の実態ならば仕方がないが、冗長でノレない退屈なおフランス映画。
【30点】
(原題「Les Amants reguliers」)
(フランス/フィリップ・ガレル監督/ルイ・ガレル、ロティルド・エスム、エリック・ルリヤ、他)
(回顧趣味度:★★★★★)

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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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