映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「ワンダーウーマン」「エル」「関ケ原」「ボブという名の猫」etc.

ロバート・ゼメキス

マリアンヌ

マリアンヌ ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
1942年、カサブランカ。極秘諜報員のマックスとフランス軍のレジスタンスのマリアンヌは、ドイツ大使を殺害する重大な任務につく。敵の目を欺くために夫婦を装った二人は、危険な任務を通して親密になり、その後、ロンドンで再会。強く惹かれ合った二人は結婚し、子どもも生まれて穏やかな家庭を築く。だが、マリアンヌは愛するマックスにも打ち明けられない大きな秘密を抱えていた…。

戦時下で運命的に出会った男女の過酷な運命を描くラブ・ストーリー「マリアンヌ」。美男美女が演じる情熱的な愛から、後半は一転、愛する妻への疑惑をはらすために苦悩する心理サスペンスへと転じる。ブラッド・ピットといえば、最近では、映画そのものより私生活のスキャンダルが大きすぎた感があるが、本作では、戦争が恋を生み、同じ戦争が愛を奪おうとする物語をダンディーかつセクシーに演じて存在感を示している。デビュー時には外見の良さばかりが注目され、その後はあえて“汚れ役”を選んで出演していた時期もあったブラピだが、50歳を過ぎて、こんな美男美女でなければ成立しない映画に堂々と出演するところをみると、いろいろな意味で一皮むけたのかもしれない。無論、国際的に活躍するオスカー女優のコティヤールの知的な美しさもまた絶品で、特に、40年代のクラシックな衣装に身を包んだ様は、「カサブランカ」のイングリッド・バーグマンを彷彿とさせる。妻マリアンヌに向けられた二重スパイの疑惑は、やがて、自分への愛さえも偽りだったのか?という疑いへと転じてしまう。その結末は、涙を誘うものだ。サスペンス・タッチではあるが、本作は王道のメロドラマ。だがその根底にある反戦のメッセージを見逃してほしくない。
【65点】
(原題「ALLIED」)
(アメリカ/ロバート・ゼメキス監督/ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール、リジー・キャプラン、他)
(メロドラマ度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
マリアンヌ|映画情報のぴあ映画生活

ザ・ウォーク

ザ・ウォーク IN 3D(初回生産限定)2枚組 [Blu-ray]
1974年。フランス人の大道芸人フィリップ・プティは、当時世界一の高さを誇ったワールド・トレード・センターのツインタワーの間をワイヤーロープ1本でつなぎ、命綱なしの空中闊歩に挑むことを決意する。プティは、仲間とともにNYに渡り、建設作業員や観光客を装って、何度も建築中のタワーに侵入し入念に計画を練っていった。1974年8月6日朝6時、決行の時を迎え、ワールド・トレード・センターの屋上へ向かう。だが、プティの行く手には、様々なトラブルが待ち受けていた…。

WTC・ツインタワーの間を綱渡りで渡ることに成功したフィリップ・プティの実話を3Dで描く「ザ・ウォーク」。このあまりにも有名な違法行為は、映像としては残されていないが、かつてドキュメンタリー映画「マン・オン・ワイヤー」で描かれている。とにかくプティという男は破天荒だ。高いものを見ると渡らずにはいられない。ワイヤー・ウォークに異常なまでに執着する。天才的なパフォーマーだが、不法侵入で逮捕歴は500回以上。一種のスリル・ジャンキーといえるが、彼は、誰も見たことがない景色の中でしか味わえない“生”を体感しようとしたのである。計画実行までは、スパイ映画さながらの綿密なリサーチで、そこはてんやわんやのにぎやかな世界。一方、ついにワイヤーの上に静かに立ったプティは、もはや悟りの境地だ。この対比が実に鮮やか。もちろん映像も見事である。物語はプティの回想形式で進むので、彼の無事を知っているはずなのに、高さ、風、霧や空気までリアルに体感させる3Dの演出は、思わず手に汗を握った。主演のジョセフ・ゴードン=レヴィットは、実際に仏語と綱渡りを猛特訓したそうで、プティの“狂気”をユーモアを交えて好演している。前人未踏のパフォーマンスが終わった後、登場人物たちのその後が語られるが、何よりも印象に残るのは、プティだけが見た世界を生み出したWTC・ツインタワーが今はもう存在しないという事実。クレイジーな偉業の共犯者である巨大な塔のその後を思うとき、郷愁とともに、世界が変わってしまったことを感じるだろう。
【75点】
(原題「THE WALK」)
(アメリカ/ロバート・ゼメキス監督/ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ベン・キングズレー、シャルロット・ルボン、他)
(ハラハラ度:★★★★★)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
ザ・ウォーク@ぴあ映画生活

フライト

フライト ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]フライト ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray] [Blu-ray]
奇跡の不時着でヒーローになった男の真実の姿を描く人間ドラマ「フライト」。パニックから法廷、そして人間の心の闇と、ストーリーは意外なルートをたどる。

ベテランパイロットのウィトカーは、突然の乱気流に巻き込まれ制御不能になった飛行機を、奇跡的な操縦で緊急着陸させ、多くの乗客の命を救う。マスコミは彼を称え、一躍国民的ヒーローになるが、その後の調査で、彼の血液からアルコールが検出、さらに薬物使用の疑惑も広がる。弁護士のラングらは不都合な事実を懸命に隠そうとするが、次々に真実が暴かれ、次第にウィトカーは追いつめられていく…。

ロバート・ゼメキスが「キャスト・アウェイ」以来、実に12年ぶりに手掛けた実写映画である本作は、さまざまなジャンルで水準以上の作品を作り続けたゼメキスらしい、クロス・ジャンルの作品と言える。「フライト」という単純明快なタイトルからは、航空アクション・パニックを連想させるがそれは序盤だけの話。事故後の疑惑から事故調査委員会との攻防、公聴会へと至る展開から、息詰まる法廷サスペンスへ向かうかと思えば、それも違う。これは、一人の弱い男が抱える、心の闇を描く人間ドラマなのだ。ヒーローかと思っていた主人公は実はアルコールと薬物依存症。家庭も崩壊、心の拠り所である息子からも罵倒され、同僚には虚偽の証言まで頼む始末だ。ヒロイズムから一転、主人公への共感度がどんどん下がっていく。そんな複雑な主人公を好感度抜群のオスカー俳優、デンゼル・ワシントンが巧みに演じている。しかも、名脇役のジョン・グッドマンが演じるドラッグの売人ハーリンの存在が何ともコミカルで、極上のドラッグで正気を取り戻すウィトカーの“健康維持法”には笑いがでるほどだ。悪や弱さをどこかで肯定し、嘘八百で現実逃避してきたウィトカーが、公聴会という“フライト”でいかなる着陸を試みるのか。それは見てのお楽しみだが、どんな悪役を演じても、どうしようもなく魅力的に演じてしまうデンゼルだけに、ラストは見事に感動的だ。これが少々綺麗事に思えなくもない。だが、善と悪の境界線は曖昧で人間はどちら側にも転びうるのだ。人間の誠意、そしてアメリカの善意を信じたいと願うロバート・ゼメキスのメッセージが感じられる。
【75点】
(原題「FLIGHT」)
(アメリカ/ロバート・ゼメキス監督/デンゼル・ワシントン、ケリー・ライリー、ドン・チードル、他)
(人間ドラマ度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
フライト@ぴあ映画生活

Disney's クリスマス・キャロル

Disney's クリスマス・キャロル ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]Disney's クリスマス・キャロル ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
誰もが知るディケンズの名作が、最新技術を駆使したユニークな映像で蘇った。家族も持たず、人との絆も信じられず、ただ金銭欲を満たすために生きる老人スクルージ。街一番の嫌われ者の彼のもとに、クリスマス・イブの夜、元ビジネス・パートナーの亡霊が現われ、スクルージに「過去・現在・未来をめぐる時間の旅へと連れ出す3人の亡霊にとりつかれる」と予言する。翌日から一夜ずつ現われた亡霊と共に、彼が見たものとは…。

俳優の演技をデジタル化する“パフォーマンス・キャプチャー”は、実写でもアニメでもない不思議な手触りの映像だ。ゼメキスは「ポーラー・エクスプレス」や「ベオウルフ」でもその技術にこだわった。今回、主人公をはじめ一人7役を演じるのはジム・キャリー。この人の多芸ぶりと表現能力は、複数の役を演じることに向いている。物語は、有名なものだが、不安と不況の現代にこそ、この物語の持つ「あたたかい心を忘れないで」というメッセージが必要だというのがゼメキス監督の言わんとするところだ。金がすべての嫌われ者が、究極のタイムトラベルによって、自分の孤独と周囲の親切や困窮に気付いていく姿を、順を追って描く。最新デジタル技術の冴えを見せるのは、灯のような過去のクリスマスの亡霊の表現。変幻自在のその姿は幻想的だ。だが映像が全体的に予想以上におどろおどろしく、ホラー・ファンタジーのようだったのが意外。子供にとってはちょっと怖いかも…と心配になる。ひどいことをすると怖い目に遭いますよという昔ながらの教訓という意味ではオーソドックスな手法なのだが。終盤、主人公がいきなり“いい人”になり改心するのはいかにも教訓めいていて少々鼻につくが、クリスマスの物語にこれ以外の展開は許されない。素直に聖夜を祝うためにも。
【60点】
(原題「Disney's a Christmas Carol」)
(アメリカ/ロバート・ゼメキス監督/ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、ロビン・ライト・ペン、他)
(教訓度:★★★★☆)

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

バック・トゥ・ザ・フューチャー

バック・トゥ・ザ・フューチャー 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD]バック・トゥ・ザ・フューチャー 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD]
両親の青春時代にタイムスリップしてしまった高校生の冒険を描くSFアドベンチャーの傑作。

音楽好きの高校生マーティは、親友で変わり者の科学者ドクが発明したタイムマシンで1985年から1955年にタイムスリップしてしまう。そこで自分の両親になるはずのジョージとロレーンに出会う。彼らが結ばれなくては自分は生まれないので何とか二人の仲をとりもつが、ママのロレーンがマーティに恋してしまい、ややこしい事態に。一方で、何とか未来に戻ろうと策を練るマーティは、若き日のドクを探して雷のエネルギーを利用することを思いつく…。

80年代のファッションのまま50年代にやってきたマーティ役のマイケル・J・フォックスが着ているのが、オレンジ色のダウンベスト。ダウンジャケットやベストは通称ダウンと呼ばれ、ダウンフェザー(羽根毛、羽毛)を詰めものとした防寒着の総称だ。た80年代はダウンが大流行したが、50年代には町中で着る衣服という発想はなかった。救命胴衣にしか見えないそのベストを見て「船員さんでしょ?」と尋ねられ、マーティがとっさに「沿岸警備隊員です」と答えるところが可笑しい。衣服を使って時代の移り変わりを表し、爆笑させた秀逸な場面だった。

監督は「フォレスト・ガンプ/一期一会」のロバート・ゼメキス。練られた脚本で楽しさと感動を提供したこの傑作SFは大ヒットし、後にシリーズ化された。

(出演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、他)
(1985年/アメリカ/ロバート・ゼメキス監督/原題「Back to the Future」)

人気ブログランキング用バナー ←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックしてもらえると嬉しいです\(^o^)/


映画レビュー「ベオウルフ/呪われし勇者」

ベオウルフ/呪われし勇者 劇場版 [DVD]ベオウルフ/呪われし勇者 劇場版 [DVD]
◆プチレビュー◆
最古の叙事詩と最新の技術が出会った伝説の英雄物語は、因果応報を思わせる。虚と実の狭間の映像が独特。 【60点】

 6世紀のデンマーク。怪物グレンデルを退治するべく勇者ベオウルフが海を越えてやってくる。壮絶な死闘の末に勝利するが、そこには怪物の母の恐ろしい誘惑と呪いが待っていた…。

 奇妙な違和感が漂う映画である。「何かがヘン…」と落ち着かない気分が、まとわりついて離れない。まずはその映像の質感だ。ロバート・ゼメキス監督は「ポーラー・エクスプレス」でモーション・キャプチャーという技術を披露したが、本作はそれをさらに緻密に進化させたパフォーマンス・キャプチャーというもの。センサーを付けた役者の演技をコンピューターに取り込み、自由に加工してグラフィック化する新媒体のCGアニメだ。本物の俳優に薄気味が悪いほど似ている顔つきとは裏腹に、動きはどこかぎくしゃくしている。荒々しい英雄物語であるはずの本作の映像を見たとき、私は奇しくも、シュレックが「300(スリーハンドレッド)」を演じているような錯覚を覚えたものだ。カッコいいのか、可愛いのか、気持ち悪いのか、どうにもハッキリしない。一方、人間とは異なるクリーチャーの造形は、迫力かつゴージャスなもので目を見張る。違和感の理由のひとつは、この曖昧さに満ちたビジュアルだ。

 不可思議な映像に何とか慣れた頃、次なる違和感がやってくる。物語がこれまた奇妙なものなのだ。原作は、英語で書かれたものとしては最古の叙事詩。「指輪物語」のトールキンが評価するまでは、欠点の多い荒唐無稽な冒険物語と捉えられていた。作者不明のその詩で省略されている細かい描写を、映画では大胆な脚本で自由に埋めている。直情型のベオウルフは、乳離れしてない怪物グレンデルと闘うに当たり、突如“脱ぐ”。理由は「怪物相手に剣は通用しない」というもの。それならば剣を置くだけでいいのでは…と言いたいが、そんなことはお構いなしで素っ裸で大暴れする。目のやり場に困るというより、この映画の方向性を見失いそうで動揺した。もしかしてギャグなのか?!気を取り直して物語に戻ってみると、部下の半数を失う大乱闘の末に、手負いの怪物を取り逃がすというていたらくではないか。だが瀕死の怪物とその母を退治しに洞窟へ入ったときこそ、本当の呪いの時だった。怪物の母は、ベオウルフへの復讐に燃えつつ、彼を誘惑。沼からぬうっと現れる美女は全裸でしかも金色だ。素足のかかとに生えたヒールがちょっとクールだが、どこから見ても怪しい。この母を怪演するのが、最近、セクシュアリティのありかが不明瞭なアンジェリーナ・ジョリーである。いささか思慮に欠ける勇者ベオウルフは、この子持ち女が提案する、権力と冨の誘惑に負けてしまう。所詮この世は色と欲なのか。最古の叙事詩に漂うアイロニーには、北国特有の暗い思想を感じてしまう。モラルに欠ける英雄というキャラも、矛盾に満ちていて興味深い。物語は、呪いの約束から、一気に老ベオウルフのドラゴン退治へ。省略と飛躍も違和感の正体だった。

 さて、この風変わりなファンタジーを見て頭に浮かぶのは、映画の本質とは?という疑問だ。いきなり大げさだが、結局、映画というのは、虚と実の間を揺れ動きながら存在しているもののような気がするのだ。この作品は、リアルとバーチャルの間の奇妙な感覚をすくい取っている。178センチの小太りのレイ・ウィンストンを198センチの引き締まったマッチョなベオウルフに変えてみせるゼメキスの手腕はどうだ。いかがわしい錬金術のような楽しさは、映画の醍醐味のひとつ。この作品も、叙事詩などと固いことは考えず、ファンキーな珍作として味わってみてはどうだろう。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)因果応報度:★★★★★

□2007年 アメリカ映画 原題「BEOWULF」
□監督:ロバート・ゼメキス
□出演:レイ・ウィンストン、アンソニー・ホプキンス、アンジェリーナ・ジョリー、他

人気ブログランキング用バナー

←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックしてもらえると嬉しいです\(^o^)/

ポーラー・エクスプレス

ポーラー・エクスプレス [DVD]ポーラー・エクスプレス [DVD]
◆プチレビュー◆
急行北極号はどうしてこんなに危険なコースばかりを走るのか?など、あれこれと突っ込みながら見るのもまた楽しい。声で登場するトム・ハンクスは、少々出すぎじゃないのか?8歳の少年を彼がやる意味はあまりないと思う。

サンタの存在が信じられなくなってしまっている主人公ヒーロー・ボーイ。彼はある晩、不思議な列車に導かれ、サンタが住むという北極へ冒険の旅に出る。列車の中には知ったかぶりの少年や、自分に自信が持てない少女、途中で列車に乗ってきたひとりぼっちの少年などの仲間がいた…。

一足早く届いたクリスマス・ムービーは、トム・ハンクスが声優で一人5役に挑戦したファミリー・ムービー。パフォ−マンス・キャプチャーという人間の動きをCG化する技術によってこんな芸当が可能になったわけだが、ハンクスの声は一発で彼だと判ってしまう。彼に「列車に乗るのを決めるのは君自身だ」と言われては、乗らないわけにはいかない。

メッセージは「信じることの大切さ」。サンタは信じる人の心の中にいつも住んでいるという定番通りのものだ。行きつく先が判っているので、道中に起こる数々のアドベンチャーが見所。随所に歌が盛り込まれ、いつのまにか、見ている私たちも北極へ向かっているような気分になる。映像は期待通り見事なものだ。

他愛ない季節ものの映画と言われればそれまでだが、冒頭、白い雪煙の中から急行北極号(ポーラー・エクスプレス)の巨大な姿が画面に登場するとき、興奮を覚えるのは間違いない。映像の持つ力強さを身体で感じさせてくれる一瞬である。絵柄は原作の絵本に忠実なようで、シュールすぎる感もあるが、すぐに慣れるので心配無用だ。

映画そのものは、大人向けのクオリティだと思うが、大人になっても子供の頃の信じる気持ちを大切にと訴えているわけではない。むしろ、子供は子供らしくあるのが幸せだと、大人に向かって諭しているように感じてしまうのだ。今のような時代だからこそ、響くメッセージかもしれない。

クリスマス・ムービーに限らず西欧の物語の根底に流れるのは、キリスト教精神だ。まぁ、キリスト教徒でなくてもサンタやエルフの存在は語られて知っているし、なによりプレゼントというのは大人も子供も嬉しいもの。例え、鈴の音色がとっくに聞こえなくなってしまっている私たちにも。

□2004年 アメリカ映画  原題「The Polar Express」
□監督:ロバート・ゼメキス
□出演:(声)トム・ハンクス、ノーナ・ゲイ、ピーター・スコラリ、他

人気ブログランキング用バナー

←この記事が気に入ったら、ポチッとクリックしてもらえると嬉しいです\(^o^)/

シネマッシモにようこそ
◇ シネマッシモについて ◇

このブログが気に入ったら、ポチッとクリックお願いします♪
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

映画レビュー用BRバナー
インフォメーション


映画ライター渡まち子が運営するセカンド・ブログ「映画の中に猫がいる」もよろしく!【猫目線】で語る映画評で、のんびり、まったり運営中です(笑)。 猫好きの方、映画好きの方、ぜひ遊びにきてください。相互リンクも募集中!
こちらからどうぞ!
おすすめ情報
作品検索はこちら
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
コメント(承認済)
映画レビュー(長文)索引

    
    
    
    
    
    
    
  
    

A−Z
0−9
カテゴリ
お仕事受注
映画評やコラムの執筆、講演など、映画に関する仕事を承ります。連絡はメールでお気軽にどうぞ。

 メールはこちらから↓
cinemassimo555★jcom.home.ne.jp
(★を@に変更して下さい)

執筆やラジオ出演など、メールと電話で対応可能な場合は、全国から仕事を受注していますので、まずはお問合せください。
プロフィール
プロフィール more
◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
おすすめ情報
おすすめ情報

おすすめ情報

楽天市場
おすすめ情報

Archives
相互リンクについて
相互リンクについて

  ↑ 必ずお読みください。
タグクラウド
  • ライブドアブログ