映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「ジャスティス・リーグ」「火花」「ギフテッド」「光」etc.

ロバート・パティンソン

グッド・タイム

Good Time… Raw [解説付 / 国内限定盤CD] (BRC561)
ニューヨークの最下層で生きる若者コニーは、知的障害の弟ニックと銀行強盗を企てる。だが、強盗は失敗に終わり、途中でニックが警察に捕まってしまう。ニックは刑務所の中でいじめられた末に暴れて大怪我を負い、病院に送られることに。逃げ延びたコニーは、ニックを救おうと奔走するが、保釈金が用意できず、病院に忍び込んで何とか弟を取り戻そうとする。だが思いがけない事態に遭遇し、コニーは次第に追い詰められていく…。

投獄された弟を取り戻そうともがく兄の一夜の出来事を描くクライム・ムービー「グッド・タイム」。ドキュメンタリーを思わせるザラザラした質感の映像で描かれるのは、最愛の弟ニックを取り戻そうとする兄コニーの、あまりにも無計画な暴走ぶりだ。不運と滑稽さも加わって、コニーの運命はトンデモない方向へと舵を切る。彼の行き当たりばったりの行動は、やればやるほど事態を悪くしていて、このヤバい状況、分っているのか?!とツッコミたくなるが、コニーに迷いがないのは、ニックへの深すぎる愛情ゆえだ。兄弟の背景はほとんど説明されないが、劣悪な環境で生きてきたであろう彼らには、互いの存在だけが心の支えなのである。

前半、綱渡りにも似たコニーの衝動的な行動は、意外にも成功率が高いが、病院から弟を連れ出すところから大きすぎる誤算が生じ、そこからは“何でこーなるの?!”と言いたくなる展開に。色々な意味で目が離せなくなるが、共感とか応援などではなく、あっけにとられて見守るというのが正直なところだった。それでも、必死すぎるコニーの姿から、社会の底辺であえぐ若者の閉塞感や、都市にひそむ狂気がゆっくりと立ち上ってくる。コニーを怪演に近い熱演で演じるロバート・パティンソンは、ただならぬ迫力で素晴らしいの一言だ。地元ニューヨークのリアルを切り取った物語、クローズアップを多用した映像など、随所でインディペンデント映画の父、ジョン・カサヴェテスを思わせる。それでいて、今まで見たこともないような息苦しいほどのパワーを発散する本作。「神様なんかくそくらえ」で注目されたサフディ兄弟監督の名前は、映画ファンならぜひ覚えておきたい。
【70点】
(原題「Good Time」)
(アメリカ/ジョシュア・サフディ、ベニー・サフディ監督/ロバート・パティンソン、ベニー・サフディ、ジェニファー・ジェイソン・リー、他)
(疾走感度:★★★★★)
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アラビアの女王 愛と宿命の日々

アラビアの女王 愛と宿命の日々 [DVD]
19世紀後半。イギリスの裕福な家庭に生まれ、オックスフォード大学を優秀な成績で卒業した貴族令嬢ガートルード・ベルは、イギリス上流社会の生活に息苦しさを感じ、テヘラン駐在大使である叔父がいるペルシャへと旅立つ。ガートルードはアラビアの砂漠に魅了され、探検家として、考古学者として、時に諜報活動も行うようになる。彼女は、2度の悲恋を経験しながらも、アラビアの和平を目指し活動を続ける。20世紀を迎え、時代の大きなうねりの中で、イラン建国を影で支えた彼女は、いつしか“砂漠の女王”と呼ばれるようになっていた…。

イラク建国の立役者となった英国人女性ガートルード・ベルの半生を描いた「アラビアの女王 愛と宿命の日々」。アラブの民を支援した英国人といえば“アラビアのロレンス”ことT.E.ロレンスが有名だが、彼よりも少し年上で、アラビアの地に情熱を注いだのが、英国人の貴族令嬢ガートルード・ベルだ。ロレンスに比べて知名度が低いこの女性は、自由な旅行者、探検家、冒険家、登山家、考古学者、詩人、作家、そしてアラビア語を解し部族や民族問題にも精通したアラビア通として諜報活動も行ったという、多面的な女性だ。劇中には若きロレンスも登場するが、本作はガートルードの政治的な側面は重視せず、砂漠に魅せられた女性の2度の悲恋が中心になっている。イラク建国の母と言われながらも、現在までも続く中東紛争の原点という解釈もある人物を描くに当たって、メロドラマのような描き方でいいのか?!という意見もあるだろう。だが、ヴェルナー・ヘルツォーク監督が見据えたのは、政治や恋愛ではなく、人間の力を超えた、砂漠という大自然そのものの魅力だったに違いない。思えばヘルツォーク監督は、南米の秘境や険しい山岳、オーストラリアの大自然など、決して人間に“飼いならされない”圧倒的な自然を背景に多くの映画を作ってきた人だ。ヴィクトリア朝時代、上流社会から飛び出した貴族の令嬢ガートルード・ベルの生き様は破天荒そのもので、まさに砂漠に魅入られた人生だった。ヘルツォーク監督の作品で初となる女性主人公を演じるニコール・キッドマンのたたずまいが気高く美しい。そして彼女の美貌を上回るほど官能的な美しさを見せる砂漠の映像が、何よりも心に残る。
【60点】
(原題「QUEEN OF THE DESERT」)
(アメリカ、モロッコ/ヴェルナー・ヘルツォーク監督/ニコール・キッドマン、ジェームズ・フランコ、ロバート・パティンソン、他)
(歴史秘話度:★★★★☆)
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アラビアの女王 愛と宿命の日々|映画情報のぴあ映画生活

ディーン、君がいた瞬間(とき)

ディーン、君がいた瞬間 [DVD]
1955年、マグナム・フォトに所属する野心的な若手カメラマン、デニス・ストックは、あるパーティーでジェームス・ディーンという無名の俳優と出会う。彼がスターになることを確信したストックは、LIFE誌に掲載するための密着撮影を持ち掛ける。とらえどころのないディーンを追って、LA、NY、ディーンの故郷インディアナまでともに旅をするストック。最初はぎこちなかった二人は、次第に互いの才能に刺激され、心を開いていく…。

偉大な映画スター、ジェームズ・ディーンと天才写真家デニス・ストックとの出会いを描く青春ドラマ「ディーン、君がいた瞬間(とき)」。わずか3本の主演作で、伝説になったディーンは、本作では華やかなハリウッドに身を置いてはいるが、恋人との私生活もままならない、無名の新人だ。一方、後にやはり天才写真家と呼ばれるデニス・ストックもまた、この頃は、もっと世界をアッと言わせる写真を撮らねばならないと焦る新人で、離れて暮らす幼い息子とどう向き合っていいかわからない不器用な若い父親である。映画は、この二つの才能が出会い、やがて二人の運命を変えることになる、雨のタイムズスクエア前の歴史的写真が生まれるまでを、描いていく。ディーンといえば、反逆の青春、傷つきやすいヒーローといったイメージだが、故郷でみせるやわらかい表情などはとても新鮮。鋭い目つきは似ているが、決して顔だちは似ていないデイン・デハーンが、思いがけず好演する。監督のアントン・コービンは自身も有名写真家というだけあって、写真撮影の演出がとてもリアルだ。特に、苦悩するディーンにカメラを向けシャッターを切る行為は、ある意味、非情ともいえる。だが私たちは、ディーンがわずか24歳でこの世を去ってしまうことを知っているのだ。シャッターの音は、ディーンという伝説を永遠に忘れないという儀式に思えた。本作を見終わったら、ぜひディーンの主演作に触れてほしい。
【60点】
(原題「LIFE」)
(カナダ・独・豪/アントン・コービン監督/デイン・デハーン、ロバート・パティンソン、ジョエル・エドガートン、他)
(青春映画度:★★★★☆)
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ディーン、君がいた瞬間(とき)@ぴあ映画生活

奪還者

奪還者 [Blu-ray]
世界経済の崩壊から10年。鉱物資源を求める無法者たちの巣窟と化したオーストラリアで、全てを失ったエリックは、唯一の持ち物で命より大切な愛車を強盗団に奪われる。彼らを追跡するエリックは、強盗団のリーダーから置き去りにされた男レイと出会い、共に強盗団を追うことになるのだが…。

荒廃した近未来のオーストラリアで荒野をさすらう絶望した男を描く「奪還者」は、設定からして「マッドマックス」を思わせる。実際、裏マッドマックス的要素は多々あるが、こちらはド派手なアクションよりもむしろ、物悲しい人間ドラマだ。なぜエリックが自分の愛車にこれほどまでに執着するのか、という謎は終盤に明かされるが、その途中で、強盗団の一人でリーダーの弟なのに置き去りにされてしまったレイと奇妙な友情にも似た絆を育んでいく。バイオレンス映画なので、銃撃戦が描かれるのはいいとしても、この映画、関係ない人間まで(しかも罪のない女子供まで!)バタバタと大量に死んでいくから驚く。終末映画としてはかなり、情け容赦ない展開だ。さらにエリック役のガイ・ピアースの常軌を逸した言動のせいで、絶望感がジリジリと高ぶってくるのだ。しかし、ラスト、エリックが車を奪還する理由が明かされたとき、絶望の中のひとかけらの希望を見る思いがして切なくなった。監督が、バイオレンスと家族の絆を同居させた問題作「アニマル・キングダム」のデヴィッド・ミショッド監督と聞いて、本作の奇妙な世界観が何となく腑に落ちる。
【65点】
(原題「THE ROVER」)
(豪・米/デヴィッド・ミショッド監督/ガイ・ピアース、ロバート・パティンソン、スクート・マクネイリー、他)
(死亡率度:★★★★☆)
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奪還者@ぴあ映画生活

コズモポリス

コズモポリス スチールケース仕様 【4,000個 初回数量限定生産】 [Blu-ray]
冷ややかでスタイリッシュな終末系サスペンス「コズモポリス」。虚無的な主人公を演じるロバート・パティンソンがなかなかいい。

若き大富豪のエリックは、NYの街をリムジンで流しながら巨万の富を動かす投資家。大金の動きに一喜一憂し、大損の危機に瀕しながらも、セックスの快楽に溺れている。彼のリムジンには、創業当時からの部下、年上の愛人、健康管理をする医師など、さまざまな来客が乗り込んでは去っていく。妻エリーズとは感情的にすれ違いながらも、大渋滞の中、2マイル先の理髪店に行くことにこだわるエリック。リムジンの外ではマネー至上主義による格差から暴動が勃発。エリックの背後には暗殺者の影が忍び寄る…。

原作は現代アメリカ文学の雄ドン・デリーロの同名小説。タイトルのコズモポリスとは、国際都市ニューヨークのことだが、同時に、主人公が乗り続けるハイテク装置を備えた巨大な白いリムジンの中の空間のことも示唆する。インターネットでの情報収集はもとより、食事、排泄、睡眠、セックスと、彼の人生のすべてはリムジンという小宇宙で起こっているのだ。証券市場の未来を予見する力を持ちつつ、投資の失敗から破滅への道を歩むエリート投資家の一日を描くが、それはまさに世界の終わりを描く終末映画のように暗く冷ややかだ。主人公が閉塞的なリムジンという“子宮”の中から、ある決意を持って外に出るたびに死へと近づいていく。人民元の相場が読めず、バブリーな富が消えると同時に愛を失う主人公は死を望んでいるかのよう。クローネンバーグの映画はしばしば絶望感が伴うが、そこからの解放を意味する死は主人公にとっては至福なのだろうか。ジュリエット・ビノシュ、サマンサ・モートン、ポール・ジアマッティと、クセモノ揃いのキャスティングがいい。だがやはりここはロバート・パティンソンだ。毎日の健康診断で万全の身体を維持しつつ「前立腺が非対象」と診断されて動揺する主人公は、官能と狂気の化身でありながら、どこか笑える存在だ。クローネンバーグのお気に入りのヴィゴ・モーテンセンやジェレミー・アイアンズのような迫力には欠けるが、繊細さや虚無感では負けていない。「トワイライト」シリーズでは少女マンガの王子様のようだったパティンソンだが、案外、面白い俳優になるかもしれない。
【60点】
(原題「COSMOPOLIS」)
(仏・カナダ/デヴィッド・クローネンバーグ監督/ロバート・パティンソン、ジュリエット・ビノシュ、ポール・ジアマッティ、他)
(スタイリッシュ度:★★★★☆)
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コズモポリス@ぴあ映画生活

トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2

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大人気シリーズの完結編「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2」。ヴァンパイアになったこと以上に母になったことがヒロインを強くする。

ヴァンパイアのエドワードと結婚し、自らも最愛の人と同じヴァンパイアになってカレン家に加わった人間の少女ベラ。ベラに恋していたオオカミ族のジェイコブは、ベラが生んだ娘レネズミこそが運命の相手と知る。ヴァンパイアとオオカミ族の争いが終わり、ようやく平和が訪れたかに思えたが、3000年生きるヴァンパイアの王族ヴォルトーリ族は、レネズミがすべてのヴァンパイアを滅ぼすといわれる伝説の存在“不滅の子”であると判断して、抹殺に乗り出す…。

ステファニー・メイヤー原作の人気小説の映画化シリーズもついに完結。ヴァンパイアの青年と人間の少女の禁断の恋、さらにオオカミ族の青年との三角関係を描いたファンタジーは、世界中で熱狂的に愛された。だが本作は、人間と異形のものとの許されない関係ではなく、ヴァンパイア間の争いごとで、人間は完全に蚊帳の外。このサーガの中で1本だけ独立しているかのような内容なのだが、それでも母となったベラの強い母性がパワーとなって物語の最終章を引っ張っている。ヴァンパイアと人間のハーフであるレネズミは、危険な存在ではないと証明するために、エドワードは世界中のヴァンパイアに協力を呼びかけ、ヴォルトーリ族との対決に備える。彼らが、それぞれが違う能力を持ちそれを披露する場面は、超能力の隠し芸大会のようで、なかなか楽しい。ベラとエドワードの間に生まれた子こそ、ジェイコブの運命の相手“刻印”であると、シリーズ中、長らく続いた三角関係に一気にオチをつけるのは、少々安易な設定ではあるが、人気キャラのジェイコブに幸せを用意したのは、ファンには嬉しい展開だろう。雪原を舞台に繰り広げられる一大バトルは、大規模なVFXを駆使して描かれ、長いシリーズのクライマックスにふさわしい迫力だが、これには、ちょっとしたオチがつく。いずれにしても、クリステン・スチュワート ロバート・パティンソン テイラー・ロートナーという若手俳優をトップスターに押し上げた人気シリーズは、この世ならぬものへの恐れと憧れを、ロマンチック満載で描いて映画ファンをたっぷり楽しませてくれた。
【65点】
(原題「THE TWILIGHT SAGA: BREAKING DAWN - PART 2」)
(アメリカ/ビル・コンドン監督/クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、テイラー・ロートナー、他)
(アクション度:★★★★☆)
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トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2@ぴあ映画生活

トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1

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禁断のラブ・ストーリーの最終章パート1「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1」。クライマックスに向かってまずはウォーミングアップだ。

数々の困難を乗り越えて、ついに結ばれたヴァンパイアのエドワードと人間の少女ベラ。ベラはエドワードと同じヴァンパイアになり永遠の時を生きる決意をする。今もベラを愛する、オオカミ族のジェイコブに別れを告げて、二人はハネムーンへと旅立つ。南米の島で二人だけで至福の時を過ごすが、ベラが妊娠。急激に成長する“その子”は、人間とヴァンパイアの間に生まれる禁断の子で、ベラはみるみる衰弱していく…。

トワイライト・サーガもいよいよ佳境。まずは最終章・二部作の前編だ。今回のメインは、ベラが禁断の子を身ごもることだが、映画の半ばまではロマンチックな結婚式とハネムーンで占められている。なんだか手抜きな気がするが、それでも純白のウェディング・ドレス姿のベラはあくまでも美しく、南米の島のリゾートはどこまでもリッチでロマンチックだ。前半はほとんどファンサービスである。しかし、後半は急転直下。監督が「ドリームガールズ」のビル・コンドンなので、話の展開はスピーディで、転がりだしたら待ったなしだ。妊娠してから急激に衰弱するクリステン・スチュワートの形相はなかなかの迫力。出産するのは命懸けだが、ここではもうすでに赤ん坊を守る母親の決意がみなぎっている。ベラの命を守ること、そして禁断の子の誕生をめぐって、ヴァンパイアとオオカミ族の間で新たな対立が起こり、後半は熾烈な戦いになっていく。カレン家の運命を握るヴァンパイア族の頂点ヴォルトィーリ家の思惑を匂わせ、物語はひとまず終了。何とももったいつけたパート1だが、ベラの瞳のドアップで終わるラストはちょっと興奮する。すべてが明らかになるパート2のクライマックスに向かって、ヒートアップは必至だ。
【55点】
(原題「THE TWILIGHT SAGA:BREAKING DAWN-PART1」)
(アメリカ/ビル・コンドン監督/ロバート・パティンソン、クリステン・スチュワート、テイラー・ロートナー、他)
(ロマンチック度:★★★★☆)
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トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1@ぴあ映画生活

エクリプス/トワイライト・サーガ

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ヴァンパイアと人間の禁断の恋は、オオカミ族も加わってついに危険な三角関係に。人間離れした設定とリアルな学園ライフがごちゃまぜになる展開は、相変わらずティーンの女の子好みだが、シリーズ3作目はアクションの割合が高くなっている。互いに愛を確認しあったベラとエドワード。エドワードは彼女に正式に結婚を申し込むが、まずヴァンパイアの仲間になろうとするベラはその答えを迷っていた。一方、エドワードに恋人を殺されて復讐に燃えるヴィクトリア、吸血鬼になりたてで凶暴で自制心がきかない新種“ニュー・ボーン”がベラを狙っていることが判明。本来エドワードたちの宿敵であり互いに距離を置いてきたオオカミ族の末裔でベラの幼馴染のジェイコブらが、ベラを守るために一時的に共闘することになる…。

初恋の情熱に身を任せて暴走気味だったベラも、エドワードと共に生きると覚悟を決めたようだ。だがそこは10代の女の子、クールで優雅なエドワードとはまったく違うタイプの、野性味あふれるジェイコブに好意を寄せられると心が揺れる。人間、吸血鬼、人狼の三角関係はコトをややこしくするのだが、恋敵が一時的に休戦してヒロインを守るという展開は、これまた女子好み。話はなかなか進まないが、ロバート・パティンソンとテイラー・ロートナーという正反対の魅力を持つ若手俳優のガチンコ対決、草食系ヴァンパイアである一族のそれぞれの過去が語られるパートなど、見所はある。ただ、その分、少し駆け足になってしまったことと、凶悪なヴァンパイアのヴィクトリアがブライス・ダラス・ハワードに変わった点には少々不満も。監督のデヴィット・スレイドはホラー映画で手腕を発揮してきたため、新たな敵で危険な集団ニュー・ボーンの襲撃など、ホラー・アクションの色合いが濃くなった。今回は、青春ラブストーリーの中にある荒々しい感情の発露といったところか。物語はますます加速していくが、トワイライター(トワイライト・シリーズの熱狂的ファン)にとっては、何作でも、いつまでも続いてほしいのだろう。前2作を見てないと分かりにく部分が多いため予習してから臨んでほしい。
【55点】
(原題「THE TWILIGHT SAGA:ECLIPSE」)
(アメリカ/デヴィット・スレイド監督/ロバート・パティンソン、クリステン・スチュアート、テイラー・ロートナー、他)
(アクション度:★★★★☆)


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エクリプス/トワイライト・サーガ@ぴあ映画生活

ニュームーン/トワイライト・サーガ

ニュームーン/トワイライト・サーガ スタンダード・エディション [DVD]ニュームーン/トワイライト・サーガ スタンダード・エディション [DVD]
美しいバンパイアとの禁断の恋を描いて大ヒットしたシリーズの第2弾。前作で、初めて恋した相手エドワードがバンパイアと知ってもなお、彼を愛したベラは、本作で18歳に。だがエドワードは、自分と一族がベラに危険をもたらすと悟り彼女の前から姿を消す。傷ついたベラを励ましたのは幼馴染のジェイコブだったが、彼はバンパイアの宿敵の狼一族の末裔だった…。

吸血鬼vs狼男。この構図に驚きはないが、彼らが一人の女子高生を巡って恋のライバルになるという展開は、今までにないものだ。ホラーファンタジーにして恋愛バトルの本作は、人間離れもなんのその。自分を奪い合う美しき男たちという現実に都合よく置き換えることができるティーンの女子を熱狂させる。危険でムチャな行動を抑えきれないベラは、エドワードとジェイコブの両方に守ってもらいたくて自分を傷つけるかのよう。その身勝手さは初恋にのめりこんで周りが見えない10代特有の情熱だ。物語は相変わらず荒唐無稽で、最古で最大の勢力のバンパイア“ヴォルトゥーリ族”の住むイタリアへ一気に舞台を移すなど、かなり飛躍する。エドワードが、絶望の末に自殺を試みるところは、映画の最初に紹介される「ロミオとジュリエット」を彷彿とさせ、禁断の恋ならではの展開だ。

ロバート・パティンソンがスレンダーな耽美派なのに対し、人狼ジェイコブ役のテイラー・ロートナーはマッチョな肉体派。ファンには、どちらが魅力的か大いに迷っていただきたい。だが、しかし!いったい人間の男子は、美少女ベラを前にして何をしているのか?!と叱咤したくなる。いずれにしても、物語はまだ続く。女子心を燃えさせる決めのセリフをエドワードに言わせ、ブッツリと終わるこの映画、やきもきとドキドキを同時に味わいたい女の子は必見だ。
【55点】
(原題「The Twilight Saga: New Moon」)
(アメリカ/クリス・ワイツ監督/ロバート・パティンソン、クリステン・スチュアート、テイラー・ロートナー、他)
(人間離れ度:★★★★☆)

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トワイライト〜初恋〜

トワイライト~初恋~ スタンダード・エディション [DVD]トワイライト~初恋~ スタンダード・エディション [DVD]
徹頭徹尾女の子目線のラブ・ストーリーだ。内気なベラが恋したのは、謎めいた美青年エドワード。なんと彼は現代に生きるヴァンパイアだった。ピンチになればいつも自分を救ってくれるイケメンの彼。この条件なら、10代の少女は、相手が人間以外でもOKである。お話は女の子の妄想炸裂だが、相手がヴァンパイアということを除けば、ややアクション寄りの普通の青春映画。それにしても、同じティーン向け小説でも、不幸の連打で“泣き”を求める大和撫子と違い、アメリカでは、吸血鬼相手に“すべてを奪われたい”とは。やっぱり先祖代々肉食の乙女たちはパワーが違う。微妙な立場の“狼”の存在が気になったが、続編も決定しているので今後の展開が楽しみだ。
【60点】
(原題「TWILIGHT」)
(アメリカ/キャサリン・ハードウィック監督/クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、ビリー・バーク、他)
(人間離れ度:★★★☆☆)

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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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