映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
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(点数は100点が、★は5つが満点)
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どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「アサシン・クリード」「ラビング」「お嬢さん」etc.

伊藤計劃

虐殺器官

虐殺器官 アートワークス
アメリカでは9.11以降のテロの脅威に対抗するため、徹底した情報管理がなされていた。その一方で、世界各地で紛争が激化。米軍の特殊部隊大尉クラヴィス・シェパードは、多くの開発途上国で頻発する紛争や虐殺の背後に存在する、謎の男ジョン・ポールを調査し彼の行方を追跡せよとの命令を受ける。元言語学者であるジョン・ポールがチェコに潜伏しているという情報をつかんだクラヴィスは、彼を追うが、そこには驚くべき真実が待ち受けていた…。

伊藤計劃の小説を劇場アニメ化したSFアクション「虐殺器官」。伊藤計劃は2009年に34歳の若さで病死し、彼の作品をアニメ化するプロジェクト“Project Itoh”がスタートするが、2015年に、制作を担当していたスタジオmanglobeが倒産し、一時は制作中止の危機に陥る。だが新たに設立されたジェノスタジオによって引き継がれ、再始動し、ようやく完成、公開に至るという、すったもんだの顛末でファンを心配させた。何はともあれ、本作の完成を喜びたい。物語は、テロによる虐殺の嵐が吹き荒れる世界で、米軍特殊部隊大尉のクラヴィスが“虐殺の王”と呼ばれる謎の男を追跡するというもの。アニメにして堂々のR15指定作品というだけあって、鮮烈なアクションや戦闘シーンに目を奪われる。だが一方で、主人公は繊細かつ内省的で常に自問を繰り返す。この対照的な描写が物語の魅力だ。“虐殺の文法”という驚愕の法則が登場するが、言葉の持つ力に圧倒される。言葉についての物語というあたりが、アクション映画であると同時に繊細な心理ドラマとなった要因といえるだろう。原作を大きく省いたり、改変したりする部分があるので、そこは原作ファンの評価が分かれそうだ。それにしても改めて、伊藤計劃の夭折が惜しまれる。
【60点】
(原題「虐殺器官」)
(日本/村瀬修功監督/(声)中村悠一、三上哲、石川界人、他)
(繊細度:★★★★☆)
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原作が気になる:アニメーション映画「屍者の帝国」

ひとりごと今日もまたまた同じ感じで、点数なしです。その理由は一見さんだから(笑)。

先日、試写と試写の間がポコッと空いてしまったので、ふと思いついてアニメーション映画「屍者の帝国」を見ました。物語の舞台は19世紀末のイギリス。死体蘇生技術により、死人を新たな労働力として利用していたロンドンで、優秀な医学生ジョンが政府の諜報機関の一員に加わり、アフガニスタンに屍者の王国を作り上げた男の動向調査を請け負って、調査することになる…というお話。

アニメーションは「進撃の巨人」のアニメスタジオが手掛け、ヒト型ロボットとの生活を描いた映画「ハル」の牧原亮太郎が監督を務めています。

ちなみに私、予備知識ほとんどなし、原作未読、完全な一見さんだったんですが、これが意外にも楽しめました。時代は過去だけどSFに近い設定。最初は、死体蘇生で「フランケンシュタイン」や「ゾンビ」映画みたいな感じ? 次にいきなりスパイものに?! 未開の地に自分の王国を作ったって「地獄の黙示録」的な?? 偉人や有名なキャラクターの名前を持つ登場人物たちも面白い。主人公(ワトソン)と屍者の相棒(フライデー)の間にうっすらと流れるBL的気配…。もう、何でもありの寄せ鍋的な面白さと言ったらいいかな〜(笑)。

原作は、伊藤計劃の小説。早世した彼の未完の遺稿を、親友で芥川賞作家の円城塔が引き継ぎ完成させたとのこと。映画化にあたり長い原作をすべて映像化するのは無理と判断して、映画独自の世界を作り上げているのだそうです。ネタバレを避けるために結末は明かしませんが、ホラーとスパイアクションをミックスさせたエンタテインメントの形を取りながら、根っこの部分には、魂とは何か、人間の意志や記憶とは、という哲学邸なテーマが隠されているようです。しかもエンドロールの後には、意味深なワン・シークエンスが!これの意味を知るためにも、原作を読むべきなのかも。思いがけず、不思議なアニメに巡りあいました。

(出演:(声)細谷佳正、村瀬歩、楠大典、他)
(2015年/日本/監督:牧原亮太郎/原題「屍者の帝国」)

屍者の帝国 (河出文庫)
伊藤 計劃
河出書房新社
2014-11-06

←アニメーションを制作したのはWIT STUDIO


屍者の帝国
伊藤 計劃
河出書房新社
2012-08-24

← 伊藤 計劃の映画化作が3作連続公開されるらしいです。



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新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
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古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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