偉大なる、しゅららぼん プレミアム・エディション [Blu-ray]
琵琶湖のほとりを舞台に不思議な力を持つ一族とそのライバルが繰り広げる騒動を描く「偉大なる、しゅららぼん」。ユルい笑いと摩訶不思議な世界観を楽しみたい。

琵琶湖畔の街・石走のお城に住む日出一族は、先祖代々不思議な力を継承してきた。本家の跡取り息子で最強の力を持つ淡十郎のもとに、分家の涼介が修行のため居候することになる。涼介は淡十郎と同じ高校に入学するが、淡十郎とお揃いの真っ赤な学生服を着せられ、いつしか殿とお供の関係に。淡十郎は、同じ高校に通う、1300年にわたり日出家とライバル関係にある棗(なつめ)一族の跡取り息子・広海とは何かといがみあっていた。淡十郎が恋した美少女・速水沙月が広海に思いを寄せていることが分かると、この小さな失恋が、やがて両家の対立を深めるだけでなく、世界を滅ぼしかねない大騒動を巻き起こすことになる…。

タイトルからして不思議系の本作は、「鴨川ホルモー」や「プリンセス・トヨトミ」が映画化され、摩訶不思議な世界観が持ち味の万城目学の同名小説を原作とする“パワースポット・アドベンチャー”だ。ライバル同士の争いや思いもよらない敵との対峙を経て、琵琶湖を真っ二つに割る神がかり的激闘へとなだれ込む…と説明すると、一大アクション大作に聞こえてしまうが、実情は、マキメ・ワールドと呼ばれて親しまれるユルユルの笑いの世界で繰り広げられる若者の成長物語だ。日本最大のパワースポット琵琶湖には、数々の言い伝えがあるが、ここでは、日出家と棗家が不思議な力を持つ一族としていがみあっているという設定だ。とにかく登場するキャラが激しく立っている。浮世離れした殿の淡十郎、淡十郎の姉で最強の力を持つグレート清子、涼介の師匠でマイペースの濤子、物忘れが激しい船頭の源次郎にどこか怪しい校長先生と、奇怪なキャラが次々に登場し、飽きさせない。だが物語の根底のテーマは、不思議な力に対する葛藤と、本当の力とその意義を問うものだから、案外真面目な作品なのだ。終盤の、琵琶湖の底に眠る“あるもの”を探しに行くシークエンスは、怒涛のファンタジー世界。非日常とは、日常のすぐそばに同居するものなのかもしれない。濱田岳と岡田将生がW主演となるが、この二人の掛け合いの面白さが見所。琵琶湖周辺の彦根城や竹生島などのパワースポット系ロケ地も楽しみたい。エンドロールの後に明かされる“しゅららぼん”の意味には、激しく脱力だ。
【65点】
(原題「偉大なる、しゅららぼん」)
(日本/水落豊監督/濱田岳、岡田将生、深田恭子、他)
(摩訶不思議度:★★★★☆)
チケットぴあ

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