映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
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(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「アトミック・ブロンド」「バリー・シール」「あゝ、荒野 後篇」「我は神なり」etc.

北村匠海

恋と嘘

恋と嘘 オリジナル・サウンドトラック
超・少子化対策法が制定された近未来の日本。DNA等の各種データに基づいて、政府が各個人に最良の結婚相手を通知していた。優柔不断な性格の女子高生・葵は、16歳の誕生日に結婚相手を知らせる、政府からの通知が来ることを心待ちにしていたが、優しい幼なじみの優翔から、誕生日の前日に「ずっと好きだった」と告白され戸惑う。そんな葵の前に現れたのは、政府通知の結婚相手・蒼佑だった。ぶっきらぼうでミステリアスな蒼佑に、困惑する葵だったが、蒼佑の優しさを知って次第に距離を縮めていく…。

近未来を舞台に、特殊な状況下での三角関係を描く青春ラブストーリー「恋と嘘」。原作は漫画アプリ、マンガボックスで連載されているムサヲのヒット作だが、この実写化では、原作とは男女を逆にしたアナザーストーリーとなっている。国が決めた“最良の相手”か、ずっとそばにいて見守ってくれる優しい幼なじみか。自分が食べたいクレープさえ選べない、優柔不断なヒロインに、酷な選択を迫る恋愛映画だが、内容があまりにも酷い。

まず、最良の相手を政府が強制的に選ぶという未来的設定が面白いのに、それをほとんど活かせていない。通知の拘束力がユルいとはいえ、他者から勝手に相手を決められることへの反発もなく、ヒロインは政府通知を心待ちにしてワクワクしている有様なのだ。青春ラブロマンスでお決まりの描写がダラダラと積み重ねられていき、挙句の果てには、映画ではおなじみの例の大きな障害が登場して、観客を脱力させる。優翔が分析する葵は、他人のことばかり気にかけてしまう優しい女の子ということになるが、彼女の言動は、自己チュー以外の何物でもなく、演じる森川葵の超絶的に拙い演技もあって、このヒロインにまったく共感できないのである。可愛いヒロインにイケメン2人のキャスティングで、明らかにファン向けの映画に文句を言うこと自体、大人げないと分かっていても、基本設定の面白さを活かすこともなく、ヴィジュアル面も含めて、SF的要素を組み込む努力もなく、凡百な青春映画に終始した雑な内容が、あまりにも情けなかった。猛省してほしい。
【20点】
(原題「恋と嘘」)
(日本/古澤健監督/森川葵、北村匠海、佐藤寛太、他)
(共感度:☆☆☆☆☆)
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君の膵臓をたべたい

映画「君の膵臓をたべたい」オリジナル・サウンドトラック
高校時代のクラスメイト・山内桜良(さくら)の言葉がきっかけで教師になった“僕”は、教え子と話すうちに桜良と過ごした数ヶ月を思い出していた。膵臓(すいぞう)の病気を患っていた桜良は闘病日記“共病文庫”を付けていた。それを偶然みつけた“僕”は彼女が余命わずかなことを知り、桜良と一緒に過ごす時間が増えていく。だが明るく前向きに生きる彼女の日々は、唐突に終わりを告げる。彼女の死から12年後、桜良の親友だった恭子、そして“僕”は、ある事をきっかけに桜良が伝えたかった本当の思いを知ることになる…。

膵臓の病を患う女子高生と同級生の“僕”の交流を描く「君の膵臓をたべたい」。原作は住野よるの小説だ。いわゆる難病ものなのだが、クラスでも人気者の桜良は、人並み以上に明るく前向きで行動的な女の子。目立たない地味なクラスメイトの“僕”を半ば強引に巻き込んで、死ぬまでにしたいことを実行に移していく。難病ものにありがちな、重い病を患っていても、顔色もよく元気一杯に行動し、唐突に体調を崩して死に向かうという、ご都合主義は、本作でも健在だ。桜良が残された時間を懸命に生きようとする姿はなるほど感動的だが、彼女の言動はちょっと自己中心的すぎる感もあり、共感するのは難しい。…というか、このテの話に感動できなくなってきている自分に、うっすらと危機感を覚えたりもする。

気になるのは、原作にはない大人パートの設定が、とってつけたように思えることだ。12年の時を経て桜良の本当の思いが明かされるのだが、細部が甘く説得力に欠ける。詳細は明かせないが、これでは遺書の効果も半減してしまうではないか。ユニークで刺激的なタイトルの意味は最後に明かされる。「私も君も、一日の価値は一緒だよ」。この言葉に、限られた時間の中で、かけがえのない一日一日を大切に生きる願いが込められていた。
【50点】
(原題「君の膵臓をたべたい」)
(日本/月川翔監督/浜辺美波、北村匠海、小栗旬、北川景子、他)
(感動度:★★★☆☆)
チケットぴあ

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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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