映画通信シネマッシモ


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

吉沢亮

レオン



大手食品会社「朝比奈フーズ」勤務の派遣社員、玲音(れおん)は、よく見ると美人でナイスバディなのに、ネガティヴな性格と言動で男性から相手にされず、地味なOLとして毎日を送っていた。そんな彼女は、社内のイケメンとつきあうことになって喜んだのもつかの間、あっさり捨てられた上に仕事もクビになってしまう。一方、「朝比奈フーズ」のワンマン社長・朝比奈玲男(れお)は女好きで、女子社員へのセクハラまがいは日常茶飯事。そんな二人がある日事故に遭い、一命はとりとめたものの、心と身体が入れ替わってしまう…。

地味なOLとワンマン社長の心と身体が入れ替わることで巻き起こる騒動を描く爆笑コメディー「レオン」。原作はスマホマガジン「Hot-Dog-Press」で連載された人気漫画だ。有名映画と同名タイトルなのが少々気になるが、これは主人公の名前がれおんとれおということ。「転校生」や「君の名は。」を例に出すまでもなく、男女の心と身体が入れ替わる設定は、コミカルな描写もさることながら、男女の互いの心情を理解する心理描写に面白さがある。本作は、それに会社乗っ取りを企む陰謀や、玲音と玲男の思いがけない関係などがからんでくる仕掛けだ(注:あくまでライト感覚)。

そんなゴタゴタはこの際脇に置いて、本作で楽しんでもらいたのが、女好きのワンマン社長になった知英と気弱なOLになった竹中直人の爆笑演技合戦。竹中直人が上手いのは当然としても、韓国の人気ユニットKARAの元メンバーで、現在は日本で女優として活躍する知英が、中身は女好きのオッサンでありながら、女性社員を助けたり、社の危機に立ち向かったりと、サバサバした男っぽさで大奮闘していて微笑ましい。このテの話は、どうやって元通りの身体になるかが気になるところだが、本作では元に戻るだけでなく、もう一つ笑えるオチが。俳優たちの意外な魅力を楽しめるコメディーだ。
【60点】
(原題「レオン」)
(日本/塚本連平監督/知英、竹中直人、吉沢亮、他)
(爆笑度:★★★★☆)


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リバーズ・エッジ

リバーズ・エッジ オリジナル復刻版
郊外の工業地帯の町。女子高生のハルナは、自由に生きていても、何事にも執着できず、息苦しさを感じていた。ある時、カレシの観音崎から執拗なイジメを受けているゲイの山田を助けたことがきっかけで、山田から「僕の宝物を見せてあげる」と誘われ、夜の河原にある死体を見る。同じく宝物として死体の存在を共有する摂食障害のモデル・こずえが現れ、3人は友情とは異なる歪んだ絆で親しくなっていく。一方で、ハルナと山田の距離が近くなるのを見て、暴力を加速させる観音崎、ハルナの友人なのに観音崎と身体の関係を続けるルミ、山田が同性愛者と知らずに思いを過激に募らせるカンナなど、若者たちのさまざまな感情が交錯していく…。

都市に生きる若者たちの不安をすくい取った異色の青春映画「リバーズ・エッジ」。原作は「ヘルタースケルター」など多くの代表作を持つ岡崎京子による人気同名コミックだ。時代背景は90年代だが、本作に描かれる漠然とした焦燥、欲望、衝動などは、不思議なほど現代の若者たちの心の揺らぎを照射している。時折挿入されるキャラクターのインタビューが90年代から現代へのメッセージに思えてくるほどだ。河原に放置された死体を見て、勇気や安心を感じる歪な感情は、死をまのあたりにしないと生を感じられないからだろうか。死体を共有することで繋がりを感じる彼らの心の隙間は、想像以上に深く暗い闇に思える。そしてその闇は、爆発寸前まで感情が膨らんだ若者たちをある悲劇へと導いていくのだ。

行定勲監督にとって初めての漫画原作ものだそう。この作品を選ぶとは、なかなかのセンスだ。暴力、いじめ、セックスなど、描かれる内容はハードだが、R15も辞さない演出は的確なものだ。俳優たちは皆、体当たりの演技で好演しているが、やはり若き演技派の二階堂ふみが群を抜く。物事にも人にも執着できず、空虚を抱えながらも、生きることを切望するハルナ。ハルナのインタビューが、キャッチコピーにある“平坦な戦場”で生き抜く不器用なヒロインの覚悟を物語っていた。
【70点】
(原題「リバーズ・エッジ」)
(日本/行定勲監督/二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、他)
(焦燥感度:★★★★☆)


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ぼくが処刑される未来

ぼくが処刑される未来 [DVD]ぼくが処刑される未来 [DVD] [DVD]
「TOEI HERO NEXT」第2弾のSFサスペンス「ぼくが処刑される未来」。ナンなんだ、このチープなSFは?!

浅尾幸雄は、ただ漠然と毎日を過ごす無気力な大学生。ある夜、不意に天空からの眩い光に包まれ、気がつくと見知らぬ世界にいた。なんとそこは25年後の未来で、幸雄は殺人容疑で身柄を拘束されていたのだ。身に覚えがない罪に幸雄がとまどっていると、担当弁護士の紗和子が現れ、この世界では凶悪犯罪者を過去から連行して処刑する「未来犯罪者消去法」が施行されていて幸雄はその裁きによって死刑になるのだと告げる。同じ頃、天才ハッカーのライズマンが無実の幸雄を脱獄させようと画策していた…。

若手俳優の登竜門「仮面ライダー」「スーパー戦隊」シリーズで主演を務めた俳優が、映画の主演に挑み、彼らの今後の飛躍につなげようというレーベルが「TOEI HERO NEXT」。第1弾「PIECE〜記憶の欠片〜」に続く、第2弾が本作だ。「仮面ライダーフォーゼ」で人気を博した福士蒼汰と吉沢亮が競演する。量子コンピューター“アマテラス”による国民管理システムや“未来犯罪者消去法”など、「マイノリティ・リポート」を思わせる設定だが、何しろ、全体的に唐突でチープな作りに唖然とする。キーワードは冤罪。果たして主人公は、自分の無実を証明し、元の世界へ戻ることができるのか?!というサスペンスなのだが、助けてくれるハッカーが突然現れたり、冷淡な弁護士が急に味方になったり、25年後の自分にあっさりと出会ったり。ここまで都合よく飛躍されると、ご都合主義を通り越して、シュールな気分になってくる。そうこうするうちに、へたれの主人公が、ついに覚醒し、重大な決断を下すことに。“見て見ぬふり”こそが社会の歪を生むというメッセージは、すこぶるまっとうではあるが。主演2人が、仮面ライダーで培ったアクションを封印されていたり、未来社会だというのにさっぱり未来に見えないチープなビジュアル、これのどこか完璧なのかと思わず突っ込みたくなるほどエラーだらけのシステムなど、残念感が満載。しかし、「未来犯罪者消去法」の実態は、よく見るとなかなかユニークだ。この法律は、犯罪を未然に防止するのではなく、犯罪被害者の遺族の目の前で、過去から連れてこられた“憎き敵”を処刑するもの。要するにうっぷん晴らしの合法的復讐である。何気にブラックなアイテムを忍び込ませているのだから、スミにおけない。
【40点】
(原題「ぼくが処刑される未来」)
(日本/小中和哉監督/福士蒼汰、関めぐみ、吉沢亮、他)
(若手の飛躍に期待度:★★★★☆)
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