映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

ブログ終了にあたり、たくさんのあたたかいコメントをお寄せいただき、本当にありがとうございました。
皆さまの映画ライフに少しでもお役に立てたならこれほど嬉しいことはありません。
長い間のご愛顧に心より感謝いたします。

咲坂伊緒

ストロボ・エッジ

ストロボ・エッジ Blu-ray 豪華版
高校生たちの切ない片想いを描いた青春ラブストーリー「ストロボ・エッジ」。フラれてもあきらめない。これぞ粘り勝ち(笑)。

恋愛経験のない高校1年生の仁菜子は、学校中の女子の人気を集める同級生・蓮を好きになってしまう。一見クールな蓮の秘めた優しさを知り、好きという気持ちを抑えられない仁菜子は、蓮に中学時代からつきあっている年上の恋人・麻由香がいることを知りながら告白する。仁菜子を振った蓮だったが、彼女のまっすぐな想いに触れるうちに心に変化が生まれていく…。

原作は咲坂伊緒の人気コミック。全10巻にもなる原作はかなり長尺で、それを2時間の映画にまとめるには、原作ファンに人気のエピソードを削る(あるいは変更する)などの苦労があったに違いない。恋に奥手な女の子が学校一の人気者の男子と恋に落ちるという、既視感満載の青春映画だが、同じ原作者の「アオハライド」とあまりに似ている。真っ直ぐなヒロイン、誰もが片思い、ヒロインが恋する男子は「君を守る」と言ってしまったために新しい恋に踏み出せない。ほとんど同じだ。もっとも原作はこの「ストロボ・エッジ」が先だそうで、これはもう作者の好みと思うしかない。物語で魅力的なのは、やはり「好き」という気持ちに忠実なヒロイン・仁菜子のピュアな性格だろう。あまり積極性はないようなおとなしい女の子だが蓮を好きという気持ちは誰にも負けていない。振られることを覚悟で告白し、友達のままでもいいと割り切っても気持ちが揺れる。ストイックというか打たれ強いというか、七転び八起きというか(笑)。大人の観客が見れば、気恥ずかしくもほろ苦い記憶を、同世代ならばストレートな共感を呼び起こすだろう。マンガの映画化には原作ファンは厳しいが“好きが積もっていく”感情を淡い光やサウンドで表現したラブストーリーには、たとえ傷ついても自分の気持ちに正直にぶつかっていく登場人物たちの、瞬間的な激しい光(ストロボ)が胸に突き刺さる(エッジ)青春の輝きがあった。
【50点】
(原題「ストロボ・エッジ」)
(日本/廣木隆一監督/福士蒼汰、有村架純、山田裕貴、他)
(ときめき度:★★★★☆)
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アオハライド

アオハライド Blu-ray 豪華版(特典DVD付2枚組)
初恋の相手と高校で再会したことから始まる恋模様を描く青春映画「アオハライド」。恋愛もいいが友情が魅力的。

双葉と洸は、中学時代、お互いに想いを残しながら離れ離れになってしまったが、高校で思いがけず再会する。だが、どこか以前とは違ってしまった洸に対し、双葉はとまどいを覚える。それでも双葉は洸が時折みせる不器用な優しさに触れ、再び彼に惹かれていく自分に気付くのだったが…。

原作は咲坂伊緒の大ベストセラーコミック。少女マンガの実写映画化が相次ぐが、本作で一番印象的なのは、瑞々しさが感じられるタイトルかもしれない。アオハライドとは、青春(アオハル)とride(乗る)を組み合わせた造語で、どんなに傷ついても前を向きながら青春に乗っていくという意味だそうだ。ストーリーは、青春グラフィティーとしてテッパンの作りで、互いを想いあう男女の恋愛と、彼らを取り巻く友情の物語、ライバルや恋の三角関係と、どれも既視感があるものの、これらがないと学園恋愛モノとは言えないという設定ばかり。特に女の子の描き方がいい。双葉の親友になるのはクールな美人で一匹狼タイプの修子とブリッ子キャラだが友達思いの悠里。どこか少年っぽく恋愛ベタの双葉とこの2人のキャラがメリハリがあっていい。さらに洸と似た境遇で洸を慕う唯を演じる高畑充希が、独占欲の強い不幸キャラを面白いテイストで演じている。文化祭、お祭り、修学旅行とこれまた典型的な行事シークエンスが続くが、修学旅行先である長崎ロケは本作の大きな魅力のひとつになった。少女マンガ原作の実写映画化で実績がある、三木孝浩監督らしく、現役アオハライダーにはドキドキの、元アオハライダーの大人には懐かしい胸のときめきを思い出させる直球の作品に仕上がった。しかしな〜、売れっ子の東出昌大、なぜか高校生役が続くが、そろそろ無理だと思うゾ。
【65点】
(原題「アオハライド」)
(日本/三木孝浩監督/本田翼、東出昌大、新川優愛、他)
(直球度:★★★★☆)
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ハル

最愛の人を失った人間とロボットとの心の交流を描くSFアニメ「ハル」。近未来的設定と古風な京都の暮らしのミスマッチを味わいたい。

近未来の京都。最愛の人、ハルを飛行機事故で失ったくるみは、ハルとけんか別れしたままの自分を悔い、生きる力を失って心を病んでいた。くるみの笑顔を取り戻すため、ヒト型ロボットQ01(キューイチ)が、ハルそっくりの“ロボハル”として一緒に暮らすことになる。最初は心を閉ざしていたくるみだったが、ハルがくるみが願い事を書いたルービックキューブの色をそろえるたびに、少しずつ打ち解け、頑なだった心もほぐれていく…。

原作は咲坂伊緒の人気漫画。プロダクションI.Gから独立し、制作されたアニメスタジオ、WIT STUDIOが作画を手がけたアニメーションが本作だ。物語は人とロボットの奇跡のようなラブストーリーである。近未来ではロボットが介護を担うなど、生活に溶け込んでいることが基本背景にあり、ケアセンターの荒井博士がハルを作ったこと、人間のハルが幼い頃奴隷同然の環境から仲間のリュウと逃げたこと、貧困の中での生活からお金が第一と考えて、恋人のくるみが大切にしている“思い出の品物”を無常に売り飛ばしたことなどが判ってくる。同時にハルとくるみの幸せな日々の回想や、仲間のリュウとはなにやら危険な状態にあることもぼんやりと判明していく。何しろ上映時間が約1時間と短いので、ストーリーはかなり乱暴に進んでいくのが気になった。とはいえ、丁寧なビジュアルは好感が持てる。何より、ロボットが生活の一部となっている近未来に、京都の古い町並みや日本情緒あふれるアイテムというミスマッチが不思議な魅力になっている。物語は中盤に大きな仕掛けが隠されていて、深い心の傷を負った人間が、大切なものを守ることで再生し、生きる力を取り戻すラストへとつながっていく。もっとも個人的には、最愛の人を失った人間に対して、そっくりさんのロボットをあてがうという発想そのものが、何か間違っている気がしてならないのだが、それは言ってはならないお約束なのだ。Production I.Gやマッドハウスの作品で手腕を発揮してきた牧原亮太郎の初監督作だが、中編という中途半端な長さでは、難しさもあったはず。長編次回作に期待したい。
【55点】
(原題「ハル」)
(日本/牧原亮太郎監督/(声)細谷佳正、日笠陽子、宮野真守、他)
(日本情緒度:★★★★☆)
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