映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「ジャスティス・リーグ」「火花」「ギフテッド」「光」etc.

土屋太鳳

トリガール!

映画「トリガール! 」オリジナル・サウンドトラック
一浪して理系の大学に入学した鳥山ゆきなは、なんとなく流されて生きてきた女子大生。入学早々、独特の理系のノリにカルチャーショックを受けていたところ、一目ぼれしたイケメンの先輩・高橋圭に誘われるままサークルに入部してしまう。そのサークル・TBTは、二人乗り人力飛行機で鳥人間コンテストを目指す人力飛行サークルだった。一緒にコンテスト出場を目指そうと誘われたゆきなは、圭とコンビを組むはずが、実際に組むことになったのは、圭の元飛行パートナーでヤンキー風の先輩・坂場大志だった…。

ノリで人力飛行サークルに入った女子大生の奮闘を描く青春ラブコメディー「トリガール!」。小説家の中村航が、母校の芝浦工業大学の人力飛行サークルをモデルに描いた人気作が原作だ。二人乗り人力飛行機という素材がまず新鮮で、訓練や鳥人間コンテストの詳細も、興味深い。毒舌で体育会系の女子大生、ヤンキー系男子学生、王子様系男子学生と、キャラも抜群に立っている。

本作で最も感心したのは、新境地ともいえる個性派ヒロインを演じる土屋太鳳の輝きだ。今まで演じてきたような、ピュアで胸キュンの美人女子(高校生)役に、いいかげん食傷気味だったのだが、今回は、毒舌で、早口、体力に自信があって、大嫌いなヤンキー風先輩と徹底的に張り合う、ずっこけ女子の役なのだから面白い。しかも、これがかなり可愛い。間宮祥太朗演じる、過去のトラウマから抜けきれない坂場先輩に「チビ!」「痩せろ!」と怒鳴られれば、土屋太鳳のゆきなは「てっぺん取るって?!二次元限定のクローズかぶれが!」とやり返す。コンテストに向け体重を落とし、ヘロヘロ状態になれば、唐揚げ欲しさに本気でジャンプするなど、完全に壊れたキャラを怪演。坂場とゆきなは互いにののりしあい反発することで不思議な化学反応を起こし実力を発揮する凸凹コンビなのだ。すったもんだの末についにコンテスト出場の日を迎えるが、本番の飛行中の掛け合いは、青春映画らしからぬ、まさかの展開が待っている。ちょっとしつこい轟二郎ネタや、全員メガネのヴィジュアルなど、やりすぎ感もあるが、それもまたコメディーの妙味である。それにしても鳥人間コンテスト、こんなに熱く過酷なレースだったのか。色んな意味で驚きの痛快作だった。
【65点】
(原題「トリガール!」)
(日本/英勉監督/土屋太鳳、間宮祥太朗、高杉真宙、他)
(奮闘度:★★★★☆)
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PとJK

PとJK 豪華版(初回限定生産) [Blu-ray]
高校1年生のカコは、なりゆきで大学生と偽って合コンに参加し、年上のイケメン青年、功太と出会う。互いに好意を持つが、カコが16歳とわかると功太は途端につれない態度に。実は彼は警察官で、立場上、未成年のカコと軽々しくつきあうわけにはいかないのだ。だがある事件をきっかけに、功太はカコのまっすぐな想いを受け止めようと決心し、二人が一緒にいるために結婚しようと決める。カコの両親を説得し、高校卒業までは結婚していることを隠し通す、通い婚がはじまった。最初は甘い日々を満喫する2人だったが、警察官と女子高生という立場の違いからすれ違いが生じ、さらには大事件に巻き込まれてしまう…。

現職警察官と現役女子高生の秘密の結婚を描く青春ラブストーリー「PとJK」。原作は三次マキによる人気コミックで、Pはポリス(警察官)、JKは女子高生の意味だ。主演の亀梨和也も土屋太鳳も、役柄に対して年齢的に少々無理があるのだが、そこは美男美女カップルということでスルーしよう。何しろ、会って数時間で「結婚しよう!」の、思わずのけぞる展開の前では、多少の年齢の無理など些細な問題だ。功太には、殉職した父親の過去にまつわるトラウマがあり、命や誰かを守ることに対する意識が強い。そんな功太の強い思いをまだ10代のカコは受け止めきれず、すれ違いが生じてしまうのだが、それぞれの方法で成長や理解を深めて、歩み寄っていくというストーリーだ。全編を北海道でロケしており、とりわけ異国情緒あふれる函館の美しい街並みが非常に絵になる。警察官の亀梨、女子高生の土屋の、制服コスプレもファンには楽しいだろう。意外な拾いものは、家庭でDVを受ける不良少年・大神を繊細に演じる高杉真宙の存在感だ。主演二人の秘密結婚の恋愛模様より、むしろ功太と大神少年の触れ合いの方が心にしみる。
【45点】
(原題「PとJK」)
(日本/廣木隆一監督/亀梨和也、土屋太鳳、高杉真宙、他)
(コスプレ度:★★★★★)
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金メダル男

金メダル男 プレミアム・エディション [Blu-ray]
1964年、日本中が東京オリンピックに沸いた年に、秋田泉一は生まれる。ごく普通の少年だった彼は、小学校の徒競走で一等になり“一番になること”の幸福感のとりこになってしまう。それをきっかけに、さまざまな分野で一等賞を取ろうと決意。絵画や書道、火起こし、大声コンテスト、鮎のつかみ取りに至るまで、ありとあらゆるジャンルで一等賞をゲットし、いつしか“塩尻の金メダル男”と呼ばれるようになっていた。中学に入学し一等賞から見放された泉一は、高校入学後に巻き返しを図る。しかし、それは壮絶な七転び八起き人生のはじまりだった…。

お笑い芸人・ウッチャンナンチャンの内村光良が、2011年上演の一人芝居「東京オリンピック生まれの男」をベースに映画化した人間ドラマ「金メダル男」。内村光良の監督作品としては「ピーナッツ」「ボクたちの交換日記」に次ぐ3作目で、本作では、主演、原作、脚本、監督を兼任するという大活躍をみせる。物語は一等賞を目指す主人公の波乱万丈の人生を描くもので、内村と、Hey! Say! JUMP の知念侑李が二人一役で主人公を演じている。ストーリーは、日本版「フォレスト・ガンプ」に「スラムドッグ$ミリオネア」のテイストをちょっぴり加味したものだ。少年時代のエピソードから速いスピードで話が進み、各エピソードには豪華出演者がゲスト出演と、とにかくにぎやかである。だがウッチャンナンチャンの内村だからといって大笑いするコメディーを期待すると大きく裏切られる。これは七転び八起きの人生で奮闘する主人公・秋田泉一の情けなくも物悲しい半生記なのだ。内村の人脈だろう、主役をはれる出演者が続々と登場するが、やはりヒロインの木村多江がいい。無人島から奇跡の生還をとげた泉一が、木村多江演じる頼子と漫才コンビを組むエピソードは印象深い。だが見終わって記憶に残るのは、笑福亭鶴瓶が演じる寿司屋の大将が言う「あちらこちらに手を出さずに、ひとつのことを一生懸命まっとうすることも大事だ(注:セリフは関西弁)」という言葉。どこまでも前向きな主人公の、たくさんのエピソードをポンポンつないでいく構成は楽しいが、やはり映画はじっくりとみたいという思いと重なった。
【55点】
(原題「金メダル男」)
(日本/内村光良監督/内村光良、知念侑李、木村多江、他)
(前向き度:★★★★☆)
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青空エール

青空エールBlu-ray 豪華版(2枚組)
吹奏楽部に憧れていた小野つばさは、名門・白翔高校に入学する。しかしトランペット初心者のつばさは吹奏楽部のレベルの高い練習についていけなかった。内気な性格で、何度もくじけそうになるつばさを勇気づけたのは野球部の山田大介。二人は互いに励まし合い、甲子園を目標に頑張ろうと約束をかわす。1年生の夏、野球部が地区予選で敗れ、立ち尽くす大介を見たつばさは、思わず大介のためにスタンドでトランぺットを吹き、謹慎処分を受けてしまう。つばさは、いつしか大介への恋心を募らせていたのだが…。

河原和音による人気コミックを映画化した「青空エール」は、吹奏楽部所属の女子高生と野球部の男子高生が互いに励まし合い惹かれあいながら甲子園を目指す姿を描く青春映画だ。一緒に甲子園を目指す…という設定では「タッチ」がすぐに思い浮かぶが、野球とブラスバンドという距離感を持った連帯感は本作独特のものである。主役を務める土屋太鳳、竹内涼真の二人の演技は、正直、硬さが目立ってぎこちないのだが、その分、“一生懸命”が際立った。吹奏楽部と野球部、それぞれの物語を描くので、どうしても話が長くなってしまうのは難点。だが吹奏楽部の目指す場所は、コンクールよりもむしろスタンドでの応援で、誰かを勇気づけるということを主眼に置いているのがいい。監督の三木孝浩は「僕等がいた」「アオハライド」など、青春恋愛映画を得意とするため、10代の高校生たちの不安や希望を、少しにじんだような明るい色彩と、抜けるような青空の対比で的確に演出。気恥ずかしいほどストレートな青春映画に仕上がっている。挫折しながらも夢を目指すそれぞれの青春と、互いを思いやる“両片思い”の恋が、まぶしいほどひたむきだ。
【60点】
(原題「青空エール」)
(日本/三木孝浩監督/土屋太鳳、竹内涼真、葉山奨之、他)
(ひたむき度:★★★★★)

orange オレンジ

映画ノベライズ orange-オレンジ- (双葉文庫)
長野県に住む高校2年生の菜穂は、ある日、不思議な手紙を受け取る。差出人は10年後の自分。そこには、26歳の時の後悔、転校生の翔(かける)を好きになること、彼が1年後に死んでしまうこと、自分が取るべき行動などが書かれていた。最初はイタズラかと思ったが、手紙に書いてあることが現実に起こり始め、菜穂は手紙を信じ、後悔しないため、翔を失わないために行動を起こすのだが…。

高野苺の人気コミックを映画化したファンタジーテイストの青春ラブストーリー「orange オレンジ」は、ヒロインが、愛と友情の力で未来を変えてみせる!と奮闘するお話だ。もう、ツッコミどころが多すぎて、どこから手をつけていいのか分からないが、いわゆるパラレルワールドものなのだから、矛盾して当然との考え方もアリだろう。いい人ばかりの美しい友情は、体育祭のリレーの場面に凝縮されていて、見ているこちらが気恥ずかしくなるほど。だが、菜穂を思う同級生の須和(これがありえないほどイイやつだ)の心情がバッサリと切り落とされているのは、理解できない。菜穂と翔が結ばれるように動く未来の須和は、自分の人生を否定することになるのだから、そこには矛盾や葛藤があってしかるべきなのに…。菜穂と翔を演じるのは朝ドラでも共演した若手俳優2人。しかし、土屋太鳳ちゃんは、見た目は可愛いが、どうしてこんなに演技が拙いのか。本作で演じる、奥手で引っ込み思案というキャラクターが彼女にあっていないのかもしれないが、このヒロインに感情移入できない状態での2時間20分は、実につらかった。素晴らしいのは、オール長野ロケで撮影された映像。柔らかな光がファンタジックな物語にフィットしている。
【40点】
(原題「orange オレンジ」)
(日本/橋本光二郎監督/土屋太鳳、山崎賢人、竜星涼、他)
(ベタ度:★★★★☆)
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◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
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