映画通信シネマッシモ


映画通信シネマッシモは、2018年4月をもって、終了しました。

ブログ終了にあたり、たくさんのあたたかいコメントをお寄せいただき、本当にありがとうございました。
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長い間のご愛顧に心より感謝いたします。

大島優子

真田十勇士

映画 真田十勇士 Blu-rayスペシャル・エディション
関が原の戦いから約10年、徳川家康は天下統一を目前にしていた。徳川方と、豊臣秀吉の遺児・秀頼と母である淀殿を中心にした豊臣家との対立が深まっていた頃、大阪城には、豊臣方の武将が続々と集結していた。その中心的人物は天下の武将として名をはせる真田幸村と彼が率いる真田十勇士。だが実は幸村は、男前な容貌と、奇跡的な幸運で武功をあげ、周囲から誤解されていただけの平凡な武将だったのだ。そんな時、世の中を面白くしようと抜け忍になった猿飛佐助が、幸村を本当の猛将へと仕立てあげようと提案する。佐助は同じく抜け忍の霧隠才蔵ら10人の仲間を集め、真田十勇士を結成し、大坂冬の陣・夏の陣に挑んでいく…。

2014年に上演され、ヒットを記録した舞台を映画化した痛快時代劇「真田十勇士」。アニメ化もされたというだけあって、映画冒頭の登場人物紹介のパートはすべてアニメーションによって表現されている。歴史を「もし…だったら」と仮定した映画はたくさんあって、どれも、時にコミカル、時にシリアス、現代を照射するストーリーが持ち味だが、この作品もまたしかり。何しろNHKの大河ドラマでも話題の真田幸村を、腰抜けの凡人に描くのだから、かなりの改変である。猿飛佐助のモットーは、面白く生きること。何でもありの彼の周辺では、いったい何が本当で何が嘘なのかわからなくなるほど、突拍子もない出来事が起こる。佐助の強烈な磁場は周囲に広がり、ついに真田幸村その人さえも激変させていくという展開だ。舞台らしさを残したセリフと、いい意味での節操の無い演出は、いかにも、あらゆるジャンルの映画作品を手掛ける堤幸彦監督らしい。主要キャストである猿飛佐助の中村勘九郎と霧隠才蔵の松坂桃李は舞台版に引き続きの出演。ノリで突っ走るような物語だが、冒頭のアニメと共に、エンドクレジットで登場する、真田十勇士たちのその後のワールドワイドな活躍に胸が躍った。ハチャメチャながら、ところどころで歴史に符合するのが楽しい。
【65点】
(原題「真田十勇士」)
(日本/堤幸彦監督/中村勘九郎、松坂桃李、大島優子、他)
(ノリの良さ度:★★★★☆)
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ロマンス

ロマンス [レンタル落ち]
(ショートバージョン)
鉢子は、新宿ー箱根間を往復する特急ロマンスカーでアテンダントとして働く26歳。仕事ができて後輩のフォローもさりげなくする彼女は、毎日、真面目に業務をこなしていた。ある日、映画プロデューサーを名乗る桜庭に、母親からの手紙を読まれてしまう。ひょんなことから、桜庭と共に、もう何年も会っていない母親を探す旅をすることになる鉢子だったが…。

タナダユキ監督がひさびさに撮った新作「ロマンス」は、甘い恋を想像させるタイトルとは裏腹に、恋愛要素は限りなくゼロに近い。母親との確執や生い立ちの問題を解決できていないヒロインの鉢子が、見るからに怪しげな中年男・桜庭と共に、母を探して箱根を旅するという珍道中である。いつもダメ人間に優しいまなざしを向けるタナダユキ監督らしく、本作でもヒロインの欠点を決して否定しない。仕事はできるがプライベートはグダグダの鉢子が、少しずつダメな自分を認めていくプロセスが心地よいのだ。物語はやや強引で納得できない点もあるのだが、大島優子、大倉孝二ら役者たちの好演で救われている。特に元AKB48のトップアイドル、大島優子の女優としての高い資質を発見できる喜びも。「サヨナラだけが人生だ」というセリフは名匠・川島雄三監督を象徴する言葉だが、その後に「サヨナラだけがロマンスだ」と続けるセンスに思わず唸る。
【60点】
(原題「ロマンス」)
(日本/タナダユキ監督/大島優子、大倉孝二、野嵜好美、他)
(恋愛度:★★☆☆☆)
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闇金ウシジマくん

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闇金という非合法の世界をハードに描く人気漫画の実写映画化「闇金ウシジマくん」。暴力シーンの中にとぼけたユーモアがにじんでいる。

違法な金利で金を貸し付ける“カウカウ・ファイナンス”社長のウシジマは、容赦ない取立てで知られる伝説の闇金業者だ。ギャンブルに狂った母親の借金を背負わされ、出会いカフェのバイトにハマッていくフリーターのミコや、イベント系サークルで一儲けし、のし上がろうとする青年ジュンは、ウシジマと知り合い、それぞれの運命を狂わせていくのだが…。。

原作は、週刊「ビックコミックスピリッツ」で連載されている真鍋昌平の人気コミックで、深夜枠のTVドラマ化されて人気を博した。映画化にあたっては、原作中でも人気の「出会いカフェくん」編と「ギャル汚くん」編をベースにして、社会の底辺で金や欲望にまみれて生きる人々の実態をリアルに描きだす。闇金そのものが違法であることに加え、暴力やエロスなど、かなりキワどい内容だが、終盤のアクションも含め、映画版らしい娯楽エンタテインメントになっている。ドラマでも主役を務めた山田孝之の怪演と存在感が何より大きい。ただ、短髪、アゴヒゲ、ピアス、メタルフレームの丸めがねと、ヴィジュアルは原作マンガのキャラに肉薄しているのだが、何しろ山田本来の端正な顔つきのため、巨体にコワモテのルックスのウシジマには若干迫力不足。だが、それを補うのが、感情を表に出さない無表情の熱演だ。冷徹なウシジマに出会い、借金地獄に陥る債務者を大島優子と林遣都がそれぞれ演じるが、人生のどん底まで追い詰められることで、思いがけない活力を発揮していくところが面白い。悲惨な結果になるのか、それとも地獄の中で人生の大切なものをみつけるのかは、作品を見て確かめてほしい。終盤、肉蝮と呼ばれる狂気の男との対決のアクションは、内面に向かいがちで、心理的にキツいこの物語を、外に向かってハジケさせてくれる。楽に稼ぎたい、セレブになって認められたいといった安易な欲望や夢想を完膚なきまでに叩き潰す闇金という世界は、反面教師のようなもの。「金は奪うか奪われるかだ」と言い放つウシジマは主人公だが、実際は彼と係わる債務者の人生の顛末こそが物語の主役なのだ。
【60点】
(原題「闇金ウシジマくん」)
(日本/山口雅俊監督/山田孝之、大島優子、林遣都、他)
(救い度:★★★☆☆)
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映画レビュー「メリダとおそろしの森」

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◆プチレビュー◆
型破りな王女メリダの成長を描く「メリダとおそろしの森」。驚くほどクオリティの高い映像に息を呑む。 【70点】

 中世スコットランド。とある王国の王女メリダは、乗馬や弓を射るのが得意な、勝気な王女。森をこよなく愛するメリダは、しつけが厳しい母のエリノア王妃への反抗心から、森の魔女に「自分の運命を変えてほしい」と願う…。

 中世スコットランドの森は、美しくも荒々しく、ミステリアスな魅力に満ちている。そんな森に囲まれた城で育った王女メリダは、奔放なプリンセスだ。母エリノアとは、深い絆で結ばれてはいるが、王女として結婚を迫る母への反発心が勝り、森の魔女に「自分の運命を変えてほしい」と願う。それは、母を熊の姿に変えてしまうという思いもよらない形で叶えられてしまい、そこからヒロインの運命が大きく揺れ動くという展開だ。

 映画冒頭のメリダは、おてんばで気が強く、王女としての自覚は皆無で、ただわがままな少女にしかみえない。だが、最初はヒロインが欠点だらけというところが、この作品のポイントだ。魔法や伝説が息づく世界で、メリダは、母娘の絶対的な絆を理解する。魔女からもらった呪いのケーキは、彼女を窮地に陥れるが、一方で、自らの過ちを認め、本当の勇気と強さを得ようと奮闘するヒロインに、見るものは、心から共感するはず。そう、これは王道の、女性の成長物語なのだ。

 ハリウッドを代表するアニメ・スタジオであるピクサーが手がける作品は、ストーリーの素晴らしさに定評があるが、今回は、映像もまた驚くほどハイレベルである。豊かな表情がチャーミングなメリダのトレードマークは、燃えるような赤毛のカーリーヘア。ボリュームたっぷりで光り輝くその髪の質感は、実写かと見紛うほど精緻なもので、カールアイロン用プログラムを開発し、髪の毛の自然な動きを完成させるのに3年もかけたというこだわりよう。加えて、スコットランド・ハイランド地方の神秘的な森の描写が素晴らしく、幾重にも重なる緑のグラデーションは絶品。アニメーションのCGのレベルを一気に引き上げている。

 女性主人公、時代もの、ファンタジーと、ピクサーにとっては初めての挑戦が揃ったが、出来上がった作品は、完成度の高い、それでいてベーシックで普遍的な感動が立ち上がる物語となった。メリダが迷いこんだ森には、深い霧と因縁、驚きの真実があるが、魔法を解く鍵もまた森にある。これは一人の王女が、恋愛で悩む女性になる前に、正しく魅力的な人間になる、はじまりの物語なのだ。

(シネマッシモ評価:★5つが満点)神秘的度:★★★★☆

□2012年 アメリカ映画 □原題「BRAVE」
□監督:マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン
□出演:(声)ケリー・マクドナルド、エマ・トンプソン、他
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