映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


【本音で語る新作映画レビュー】
シネマッシモでは、映画レビューはネタバレなしのヒントあり。映画を見る前と見た後と、2度読んで楽しめます。
映画評サイトもこのブログで4代目になりました。すべての映画好きを歓迎します!
(点数は100点が、★は5つが満点)
シネマッシモとは、シネマ(映画)とマッシモ(イタリア語でmax,最大)とを組み合わせた造語。
どうぞゆっくり楽しんでください \(^▽^)/

◎ 今週の気になる映画 ◎
「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」「ユダヤ人を救った動物園」etc.

小松菜奈

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章

映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」オリジナル・サウンドトラック
海沿いの美しい町、杜王町で暮らす東方仗助(ひがしかたじょうすけ)、通称ジョジョは、見た目はリーゼント姿の不良だが、心優しい高校生。仗助は、警察官の祖父と美人の母と共に穏やかに暮らしていたが、杜王町では奇妙な連続変死事件が起きていた。ある日、仗助の前に現れた空条承太郎から、自分がジョースター家の血を引き、スタンドという超能力を操ること、さらに杜王町と仗助に危険が迫っていることを知らされる。事件が、凶悪な殺人犯アンジェロと、彼を影で操るスタンド保持者の謎の兄弟の犯行であることを知った仗助は、彼らとの戦いに巻き込まれていく…。

スタンドと呼ばれる特殊能力によって家族と町を守ろうと戦う高校生の活躍を描く「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」。原作は海外でも高く評価されている荒木飛呂彦の大人気コミックだ。80年代から連載がスタートし、現在も続いている大河ドラマだが、本作で描かれるのは日本が舞台の第4部である。仗助のスタンドは、触れただけで壊れたものを修復し、他人のけがを治すことができる、最も優しいスタンド“クレイジー・ダイヤモンド”。仗助の出自や血縁関係、スタンドの意味など、説明部分が多くなってはいるが、とりあえず原作未読の観客にもわかりやすく作られている。仗助のクラスメイトで繊細な康一、凶悪犯アンジェロ、虹村兄弟など、原作でおなじみのキャラクターが登場し、仗助は、警察官として町を守ってきた亡き祖父の意志を継いで、杜王町を守るために立ち上がるというのが大筋だ。

例によって超がつく人気作の実写化に、原作ファンの手厳しい意見が待ち受けるだろうが、キャストの演技は概ね好演で、家族ドラマをしっかりと描いた点が好感が持てる。日本なのにスペインでロケされた、無国籍風の街並も、映画を見始めてしばらくするとすぐに馴染む。一番の問題は、人気キャラがざっくりとカットされている点で、ここにジョジョ・ファンの不満が集まると予想されるが、タイトルに第一章とあること、さらにラストのその後の、意味深なワンシーンを見れば、次回作には、あの人が登場し、この人が活躍していくれると期待が膨らむはずだ。続編がどういう形になるかは分からないし、物語としてはまだ半分程度を見ただけということになり、現時点では評価が難しい。とりあえず、今まで学園の王子様的な役が多かった山崎賢人が、リーゼント姿で感情むき出しにして戦う姿が新鮮で、彼にとっては新境地と言えるだろう。
【60点】
(原題「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」)
(日本/三池崇史監督/山崎賢人、神木隆之介、小松菜奈、他)
(家族愛度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

ぼくは明日、昨日のきみとデートする Blu-ray豪華版
京都の美大に通う20歳の大学生・南山高寿は、ある日、電車の中で福寿愛美と出会い、ひとめぼれする。高寿は勇気を出して愛美に声をかけ、また会えるかと約束を交わそうとするが、愛美はその言葉を聞いた途端に涙を流す。彼女のこの時の涙の理由を知る由もない高寿だったが、意気投合した二人はその後、交際を始め、周囲がうらやむほどの関係に。すべてが順調に思えたある日、愛美は高寿に、彼が想像もできないほど大きな秘密を打ち明ける…。

愛し合う20歳の男女が遭遇する不思議な運命をファンタジックな仕掛けで描く純愛ラブ・ストーリー「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」。原作は七月隆文の小説で、風光明媚な京都を舞台にした、不思議な恋愛物語だ。これはもはやSFではなかろうか?!と思うほど、ありえない設定なのだが、「時をかける少女」や「ベンジャミン・バトン」を連想させる、その大きな秘密を除けば、すべてがリアルな恋愛模様。それを恋愛映画の名手の三木孝浩監督が、繊細に描いていくのだから、胸キュン度は極めて高い。もちろん京都の素晴らしい風情が大きな魅力のひとつだ。京都はすべての風景が絵になる場所だが、ことさらご当地映画のようにはせず、あくまでも背景として控えめに描写し、その代わりに愛美が抱えるその切ない不思議と呼応するかのように、淡い光を駆使する映像が美しい。美大という設定も効いていて、高寿の親友を演じる東出昌大の個性的かつ愛嬌があるキャラクターも、好感度が高い。本作は、恋人たちの秘密と運命を素直に受け入れられるかどうかで、評価が大きく変わる映画だろう。だが、過去と未来はいつも天秤のようにつながっていて、それを現在が支柱となって、かけがのない“この瞬間”を支えてくれている。そんなことに気付かせてくれる物語だった。
【55点】
(原題「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」)
(日本/三木孝浩監督/福士蒼汰、小松菜奈、東出昌大、他)
(スーパーナチュラル度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
ぼくは明日、昨日のきみとデートする|映画情報のぴあ映画生活

溺れるナイフ

溺れるナイフ コレクターズ・エディション(2枚組) [Blu-ray]
東京で人気のティーンモデルだった美少女・夏芽は、ある日突然、父親の郷里である浮雲町に引っ越してくる。刺激のない田舎町で夏芽は、自分が欲する「何か」から遠ざかってしまったと落ち込んでいた。だが、その土地一帯を取り仕切る神主一族の末裔で、跡取りである美しい少年・航一朗、コウと出会い、強烈に惹かれていく。気まぐれでエキセントリックなコウだったが、彼もまた、夏芽の美しさに惹かれ、二人は付き合うようになる。「一緒にいれば無敵!」とさえ思っていた二人だったが、火祭りの夜にある悲劇が起こり、二人の心は離れてしまう…。

10代の男女のヒリヒリするような恋愛を描く青春ラブストーリー「溺れるナイフ」。原作はジョージ朝倉の人気コミックだ。閉塞的な田舎町を舞台に、他人とは違う何かになろうともがきながら生きる、夏芽とコウが、一生に一度の激しい恋に落ちるのは、まさしく運命だ。東京のティーン誌の人気モデルだった夏芽は田舎町で、自分の将来への入り口が閉ざされてしまったと感じているが、独特の輝きを放つ美少年コウの中に未来への可能性を見ることになる。夏芽とコウは、刹那の恋に身を焦がすが、外部からの予想もしない悪意があり、大きな試練にさらされていく。物語も魅力的だが、何しろキャストがいい。夏芽を演じる小松菜奈の少女特有の危うい美貌と、傲慢なまでの美しさと孤独感を漂わせる若き演技派の菅田将暉の化学反応が素晴らしい。さらに上白石萌音や重岡大毅(意外なほど好演!)も上手さをみせる。あくまでも少女漫画原作のきらきらしたティーン映画なのだが、舞台は和歌山の熊野。神が宿るその特別な場所で、夏芽とコウの恋は、神話へと昇華していき、映画は唯一無二の作品になっている。インディーズ映画で経験を積んできた山戸結希監督は本作がメジャーデビューだそう。“壁ドン、顎クイ学園青春もの”とはまったく次元が異なる本作は、胸が苦しくなるほどのまっすぐな青春恋愛映画の秀作だ。
【70点】
(原題「溺れるナイフ」)
(日本/山戸結希監督/小松菜奈、菅田将暉、重岡大毅、他)
(熾烈度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
溺れるナイフ|映画情報のぴあ映画生活

黒崎くんの言いなりになんてならない

黒崎くんの言いなりになんてならない 豪華版(初回限定生産)[Blu-ray]
親の転勤で寮に入ることになった女子高生の赤羽由宇。冴えない自分を変えたいと願っていた彼女は、初めての友達ができたり、女子の憧れの“白王子”こと白河タクミと人生初のデートをしたりと、心が躍る日々を過ごしていた。だがある日、副寮長の“黒悪魔”こと黒崎春人に逆らってしまい、罰としていきなりファーストキスを奪われ、以後、黒崎くんに絶対服従する破目になってしまう…。

マキノ原作による人気少女漫画を実写映画化した青春ラブストーリー「黒崎くんの言いなりになんてならない」。もはや定番となった、地味(でも本当は可愛い)な女の子が、2人のイケメンからアプローチされ、悩んでしまうという、女子の妄想がさく裂する青春映画だ。だが本作は、その“ありえない”度では群を抜く。ちなみに、キャッチにはエロキュンなんて書かれているが、それはあくまでアイドル映画としてのもの。くれぐれもあらぬ期待を抱いてはいけない。ドSの黒崎くんは異常なまでに由宇に執着するので、それにつられた白王子の白河くんとは、バスケで、遊園地でと、ひたすら対決モード。しかも、由宇への恋心とは別に、黒崎くんと白河くんとの間に微妙に流れるBL的空気があったりするので、これまた女子は萌えるのだろう。結末は誰もが想像する通り。セクゾの中島健人が「銀の匙」とは真逆のキャラを演じているのは面白い。
【40点】
(原題「黒崎くんの言いなりになんてならない」)
(日本/月川翔監督/中島健人、小松菜奈、千葉雄大、他)
(妄想系恋愛映画度:★★★★★)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
黒崎くんの言いなりになんてならない@ぴあ映画生活

バクマン。

バクマン。Blu-ray 豪華版
天才的な画力を持ちながら将来の展望もなく毎日を過ごしていた高校生の真城最高(サイコー)は、同級生で漫画の原作者を目指す秀才・高木秋人(シュージン)に「漫画家になろう!」と誘われる。最初はとまどっていたサイコーだが、ひそかに憧れていたクラスメイトの亜豆美保への恋心をきっかけに、プロの漫画家を目指すことに。コンビを組んだ2人は週刊少年ジャンプ連載を目標に日々奮闘するが、彼らの前に、同じく高校生で天才漫画家の新妻エイジがたちはだかる…。

「デスノート」の原作者として知られる大場つぐみと小畑健のコンビが手がけた人気コミックを実写映画化した「バクマン。」は、週刊少年ジャンプでの連載を目指す漫画家志望の高校生たちの奮闘を描く物語だ。仕事、恋、友情、ライバルと、サイコーとシュージンが、悩みながら成長していくのは直球の青春映画。同時に、漫画家という特殊な職業のハウツーとしても面白くできている。「モテキ」の大根仁監督らしく、膨大な情報をテンポ良く描くのはさすがだが、キャラクターの内面の掘り下げが少々甘いのは、ちょっと気になる。サイコーの背景は、クドカン演じる叔父さんのエピソードでしっかりと伝わってくるが、シュージンに関してはほとんど描写がないのは残念。一方で、10年に一度の天才漫画家を演じる染谷将太の抜群の存在感には唸った。ブラック企業並に過酷な漫画家の生活と、そんな中でも持ち続ける漫画への情熱、そして漫画家同士のライバル関係と友情。ジャンプのキャッチフレーズ「友情・努力・勝利」という気恥ずかしくなるような言葉が、見終われば素直に納得できてしまうから不思議だ。トキワ荘とはまた別のまんが文化がここにある。実在の漫画作品や出版社が実名で登場するのも楽しいし、劇中使用される漫画の原稿を小畑自身が描いているのはファンにはお宝だろう。
【65点】
(原題「バクマン。」)
(日本/大根仁監督/佐藤健、神木隆之介、小松菜奈、他)
(直球青春映画度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
バクマン。@ぴあ映画生活
シネマッシモにようこそ
◇ シネマッシモについて ◇

このブログが気に入ったら、ポチッとクリックお願いします♪
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

映画レビュー用BRバナー
インフォメーション


映画ライター渡まち子が運営するセカンド・ブログ「映画の中に猫がいる」もよろしく!【猫目線】で語る映画評で、のんびり、まったり運営中です(笑)。 猫好きの方、映画好きの方、ぜひ遊びにきてください。相互リンクも募集中!
こちらからどうぞ!
おすすめ情報
作品検索はこちら
Google
WWW を検索
このブログ内を検索
コメント(承認済)
映画レビュー(長文)索引

    
    
    
    
    
    
    
  
    

A−Z
0−9
カテゴリ
お仕事受注
映画評やコラムの執筆、講演など、映画に関する仕事を承ります。連絡はメールでお気軽にどうぞ。

 メールはこちらから↓
cinemassimo555★jcom.home.ne.jp
(★を@に変更して下さい)

執筆やラジオ出演など、メールと電話で対応可能な場合は、全国から仕事を受注していますので、まずはお問合せください。
プロフィール
プロフィール more
◆ペンネーム:渡まち子
◆映画ライター、映画評論家
◆こんなお仕事やってます:
新聞、雑誌、インターネットで、映画評、映画コラム、DVD紹介などを執筆。他にも、映画コメンテーターとしてラジオ出演、大学での公開講座や企業主催の映画セミナーなど、映画に関する幅広い仕事をこなしながら活動中です。
◆青山学院文学部史学科卒業。西洋史が専攻で、卒業論文はベネチア史。学んだことを生きている間に有効に活かせるのだろうか…と、かなり心配。
◆エトセトラ:
古今東西の映画をこよなく愛す、自他ともに認めるシネフィル(映画狂)です。時に苦言を呈すこともあるその映画批評の基本は、映画へのあふれる愛情と自負しています。どんなダメ映画でも必ずひとつはあるイイところを発見するのが得意技。大のサッカー好きで、欧州リーグからJリーグまでTPOに合わせて楽しんでます。
おすすめ情報
おすすめ情報

おすすめ情報

楽天市場
おすすめ情報

Archives
相互リンクについて
相互リンクについて

  ↑ 必ずお読みください。
タグクラウド
  • ライブドアブログ